PRIMUS

2016年09月11日



   キャンプでの照明器具は、今ではLEDライトやランタンが主流で、しかも非常に小型で長時間使える物が多く、便利になったとつくづく感じます。しかし、自分がアウトドアの趣味を始めた頃は、ガスランタンと豆電球のヘッドライトが一般的でした。そのガスランタンも、灯油のランプより明るく、ガソリンランタンより小型という事で重宝したものです。
   今回、イワタニプリムスのIP-2243を再就役させたのに伴って、ランタンも懐かしのIP-2245を調達しました。

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こちらも久々のお目見え
何だかんだで、この形、好きです


■ロングセラーの逸品
   IP-2243と同様に、このIP-2245もロングセラーのランタンで、現在に至るまで何度かのモデルチェンジを経ています。現在のモデルは、火力調整ノブが小型化し(プリムス製品に共通のノブ)、吊り下げのチェーンがワイヤーになったタイプです。性能は昔のよりも良くなっている様ですが、仕上げがちょっと安っぽいのは、現行機種のIP-2243と同様です。
   今回改めて調達し直したのは、自分がかつて持っていた、ホヤの取り外し器具にチェーンが付いた、「長首タイプ」と呼ばれるものです。どうやらこのタイプは結構人気がある様で、ヤフオクでも季節によっては良い値段で取り引きされています。
   この旧モデルに拘ったのは、ノストラジーによるところも大なのですが、現行モデルでは吊り下げワイヤーが、ホヤの取り外し器具にかしめて取り付けられており、任意に外す事が出来ません。旧型のチェーン(風呂の栓などに使われている玉チェーン)は、簡単に取り外す事が出来、実際、昔使ってた時は、吊り下げて使う事はまずなかったので、チェーンは外して自宅で保管してました。

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古いマントルが付けっぱなしでしたが、壊れてました
まぁ、消耗品ですしね、輸送中に壊れる事は多いんですよね
だから、必ず予備のマントルを入れてました

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久々のマントルの空焼き
ガス出すの忘れて、時間掛かってしまいましたw

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三つ足アダプターを使えば、カセットガスでも使用可です


■クリアグローブの代替
   ところで、このIP-2245は、ガソリンランタンなどに比べれば明るさが足りないので、昔使っていた時は、オプションのクリアのホヤに替えて使ってました。ところが、今はプリムス純正のクリアのホヤや売っていません。そこで代替品を探したのですが、スノーピークの2WAYランタンとEPIのマイクロスーパーランタンの物が取り付けれる事が分りました。
   どちらもドイツ製のSCHOTTのグローブなのですが、スノーピークは値段が1,800円程度、EPIは1,000円程度。スのーピークはSCHOTTのロゴマークしか入っていませんが、EPIはSCHOTTのゴロの裏に赤々とEPIgasのロゴマークも入っています。プリムスのランタンにEPIのホヤつけるのも癪な話しですが、800円も高いのを付けるのもなんだかな、という感じ。結局、良く見比べてみると、ホヤの縁の部分の形状が、プリムスとEPIは全く同じだったので、EPIのロゴが入ってるのには目をつぶって、安い方を買いました。

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プリムス信者の自分にとって、EPIの物を使うのは些か抵抗あるのですが
値段には変えられませんでしたw

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クリアのホヤは、グローブなどホヤの中身が見えるのがポイントです
SCHOTTのロゴマークはカッコいいですね

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反対向けると、EPIgasのロゴマークが(爆)
まぁ、自分の方に向けなければ気になりませんw



■フロストとクリアの明るさの違い
   さて、フロスト(磨りガラス)とクリアの明るさの違いですが、まず言えるのは、直接見た時、クリアの方が目に刺激がある、という事です。まぁ、だからフロストのホヤも作られた訳ですが、クリアのホヤを使う時は、あまりランタンを直視しない様にしています。
   次に、半径50cmくらいでの明るさですが、これはフロストでもクリアでも大して差がありません。むしろ、フロストの方が光が柔らかなので、目に優しい感じがします。
   それ以上の範囲となると、クリアの方が若干遠くまで光が届く様です。ただし、あくまで若干であって、届いたからといって、そこで何か出来るほど明るい訳ではありません。
   結局のところ、その程度の差でしかないなら、別にフロストのままでも良いかな、という気がします。昔は、若干でも明るい方が良い、みたいに感じていたのですが、どのみち使うのがトランポの荷室とか、ソロ用のテントで使う事を考えたら、フロストでも十分だと今は思います。

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こちらはフロストのホヤ
手元は明るいです

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全体的な明るさはこんな感じ
影の輪郭が少しぼんやりしてます

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こちらがクリアのホヤ
手元の明るさはフロストとあまり差がありません

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フロストよりは明るいですが、別にクリアでなくても良いかな
クリアの方が影がくっきりしてるのが特徴的です


■意外と暑い(熱い)
   ガスに限った事ではないですが、ランタンというのは燃料を燃やして灯りを灯すので、基本的に使用中は熱いものです。ただ、昔、これを使っていた時は、部屋の温度まで暑く感じるほどではなかったのですが、実はこれが意外と暑いという事を改めて感じました。
   購入した時期が夏なので、エアコンつけているのですが、IP-2245を灯すとエアコンの効果がなくなるほどです。試しにユニットバスの電気を消して、IP-2245の灯りでシャワーしようと思ったのですが、狭い空間だけに余計暑くて、止めてしまいました。逆に冬場の寒い時期なら、良い暖房代わりなるのかもしれません。ただし、ガスを燃やしてるという事は、当然、酸素を燃やして二酸化炭素を出しているので、狭い空間で使い続けるのは危険ですし、原則、外で使うのが前提ですから、その辺りは良い感じに換気して使わねばなりません。
   あと、短時間でも使うと、ホヤやホヤの上の天板がとても熱くなるので、うっかり触って火傷しない様に。消火しても暫くは熱いので、指先をジュッとやってしまう時があります。

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昔、この天板でスルメ焼いてた人がいました
そのくらい熱くなります






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tanisi_corp at 09:41コメント(0)

2016年08月25日



   このスパイダーキットがいつ頃から発売されたのか知らないのですが、2008年頃には製造が終わっていた様です。売られていたのは知っていたのですが、その頃、自分は既に液燃ストーブに移行していましたので、全然関心を持っていませんでした。
   ところが、このスパイダーキット、今ヤフオクでは、大体1万円前後で取り引きされています。では当時はいくらで売られていたのか調べてみたら、税別3,800円でした。聞けば当時は不人気で、最後には半額くらいで投げ売りされていたとか。その早過ぎた名器?を、自分も大枚はたいて調達しました。

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今回調達したスパイダーキット、ほとんど未使用でした
収納袋は大きめの方でなく、小さい方のが来ました



■スパイダーキットの意義
   このスパイダーキットは、それまでガスカートリッジの上に載っていたバーナーを、より地面に近い位置に持ってくるための装置です。MSRを嚆矢とする分離型ストーブの形態で使うのがその目的です。より地面に近い方が、転したりする恐れが少なく安定して使える事から、液燃のマルチフェルストーブはそのほとんどが分離型となっており、現代の主流といっても過言ではありません。
   このスパイダーキットは、既存のガスストーブを分離型として使える、時代の先端を行く器具であったと思います。ただ、スパイダーキットが発売された頃は、まだまだ分離型ストーブは一般的ではなく、その効果も十分認知されていない時代でした。自分の感覚からしても、縦置きのストーブになんら不都合を感じておらず、わざわざ分離型にしたって、場所食って仕方ないくらいの印象しか持っていませんでした。その為に、スパイダーキットは不人気のまま製造終了した様です。
   ところがその後、分離型ストーブの人気が出始め、韓国や中国で類似品が作られる様になり、遅まきながらスパイダーキットの需要が高まった、という事だと思います。

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スパイダーキットにIP-2243を付けた様子
250のカートリッジだと高さは大して変わりませんが
500のカートリッジで比べたら、かなりのローダウンになります

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足はステンレス製で、かなりの強度があります

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テーブルの上など、高い位置にストーブがある場合に便利です



■スパイダーキットの使い勝手
   スパイダーキットは、プリムスのガスストーブならどれでも装着可能です。という事は、OD缶対応の他社のストーブも使えるという事ですが、一応、メーカーは推奨してませんので、そのつもりで使いましょう。
   足の材質はステンレスで頑丈です。実際に2リットルの水の入ったヤカンを載せてみましたが、しっかり支えてました。ただし、足を束ねる軸の部分は、使用時には地面から浮いていますので、ヤバいかなと思った時は、軸の下に何か台を充ててやると良いと思います。
   スパイダーキットから出ているホースは、外皮がメッシュで熱にも丈夫に作られています。また柔軟性があって、ガス缶をどこにでも置けます。対応しているのはOD缶だけですが、CB缶アダプターを使えば、カセットガスでも使う事が可能です。ホースが長めなので、カセットガスを立てても使う事が出来ました。
   もし、欲を言うなら、ガス缶を繋ぐコネクタの首が、くるくる可動してくれたら、カセットガスを置く時にカセットガスの向きを自在に変えれたのにな、と感じたのですが、プリムスの製品ですからガスカートリッジ以外での使用を前提としてませんし、丸いガスカートリッジには要らん機能だな、と気が付きました。

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2リットル入りヤカンも軽々
スパイダーキットは、大型のガスストーブの方が似合ってると思います

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アダプターを使えば、カセットガスも使えます
ただし、火力はガスカートリッジより劣ります

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重いものを載せて心配なら、下に台を置いてやると良いかも

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この首の部分が動いたらなー、と思わないでもないです


■スパイダーキットの感想
   スパイダーキットの重さは、約190gだそうです。ストーブのケースには入りませんので、別個で持って行く必要があります。昨今のウルトラライト傾向の人には、不要な装備に写ると思います。また、最近の登山の人は、ジェットボイルやその類型品を使う人も多く、これなんかは縦にドーンと伸びたフォルムですので、分離型ストーブのクッカーをローダウンするという趣旨と正反対です。
   スパイダーキットそのものは頑丈で、重たい物も載せれる事を考えると、小型のストーブより大型のストーブの方が向いている気がします。となると、登山よりもキャンプやツーリング向きでしょうか。テーブルの上などで使う時に向いている様に思います。
   個人的な感想としては、このスパイダーキットを使っている時は、パワーブースターは使えない訳ですが、その代わりガス缶はホースで繋がれ、バーナーより離れた所にあるので、ガスカートリッジを手で温める“ハンドブースター”がやり易いな、と思いました。まぁ、その為にこの製品が作られた訳ではないでしょうが。
   まぁ、3,800円なら妥当な値段だと思うのですが、1万円も出してまで買う必要があるのか?と言われれば、そうでもない。でも、韓国製や中国製よりは全然ものがしっかりしてるので、今こそ再販されてもいいんじゃないか、と思える一品です。

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ハンドブースターwww
ガス缶が冷えた時は、これが一番効果あります
ただし、冬場は手が凍えますw






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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年08月24日



   イワタニプリムスのIP-2243はロングセラーであるだけに、かつては様々なオプションパーツが売られていました。効果の怪しいもの、実は邪魔臭いもの、これはあると便利、というものまで、様々あった訳ですが、イワタニプリムスの他のストーブにはない豊富なパーツの数々が、このIP-2243の根強い人気を物語っていると思います。
   実は、これらのパーツは、発売当時は自分はまったく買ってなかったのですが、今回、IP-2243を再就役させるに当たって、ヤフオクで売られていたものを、金に糸目をつけず買い漁りました。

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この形に至るまで、様々な経緯があった様ですが
EPIのパワーブースターよりコンパクトな形状をしていました


■パワーブースター IP-PB-1
   自分がIP-2243を買ったばかりの頃は、まだガスカートリッジはノーマルのGガスが主流で、暫くしてからプロパンガスが若干含まれたTガスが出た、という時代でした。そして、ノーマルのブタンガスは、カセットコンロ用のガスと同じで、ウチの中で使う分には良いのですが、寒い季節や高山だと気化せず使えない、あるいは火力が弱い、という具合でした。
   そこで、この当時は、バーナーの熱をカートリッジに伝導させるパワーブースターなる器具がありました。自分が買った時には既に結構改良されていて、ヒートパイプが折り畳み式でコンパクトになり、IP-2243のブルーのソフトケースに納める事が出来ました。値段は3,700円と結構な値段でしたが、それだ けに期待大な器具でした。
   ところが、実はこれがかなり効果の怪しい器具で、果たして、ちゃんとカートリッジを温めていたのか、その効果を体感できた場面はありませんでした。ぶっちゃけた話し、火力が落ちたら、手でカートリッジを掴んで温めた方が効果抜群でした。もっとも、冬のキャンプで、チンチンに冷えたカートリッジを掴んでた ら、手が凍傷になっちゃうんじゃないか、と思うくらいでしたが。
   そうこうしているウチに、冬はTガスを使うのが当たり前になり、プロパン30%にイソブタン70%のUガスが発売される様になりました。そして、新世紀を またいだら、知らない間にパワーブースターは姿を消していました。まぁ、それほどまでに、効果の怪しい器具だった訳です。しかし、なんとなく付けてると、 フルセットになった様な気分になるアイテムです。
   今回、改めて手に入れた訳ですが、実際に使ってみたところ、意外にもバーナーの熱をよく拾っていて、触れば熱いくらいでした。しかし、それ以上にガス缶が気化して冷たくなっており、辛うじて結露させない程度に熱を与えている様でした。無いよりマシ?といった感じです。

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使用時はロッドを起こして、バーナーに当てます

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触ってみると、結構熱くなってました
一応は、値段分の仕事はしてる様ですw

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ブルーのソフトケースは、ブースターも納める事が出来ました
ピンクのプラケースでは、ちょっとキツいです


■延長ゴトク IP-2243EXT
   90年代前半は、アウトドアブームであったと見えて、自分がIP-2243を買った直後から、様々なオプションパーツが発売される様になりました。延長ゴ トクはその目玉な様な感じで、本体にネジ止めする可倒式のEXTと、自在に取り外しが出来てさらに展開長が大きいEXTLというのがありました。個人的に は可倒式のEXTの方が、デザインが好みでした。しかし、これらが発売される頃には、関心が液燃ストーブに移ってしまっており、IP-2243もあまり使わなくなっていたので、その当時は買わず終いでした。
   今回、当時の値段の倍以上を出して落札したのですが、付けてみた感想は、微妙なものでした。まず、折り畳み出来るギミックは格好いいのですが、展開するのに手間というか、1ヶ所引っかかって出しにくい所が出来るので、意外と面倒くさい事。折り畳んだ状態でケースに収納出来るのですが、分解したバルブを入れるスペースが窮屈な事。使わない時も延長ゴトクがくっついてくる事。そしてなにより、飯盒レベルでは延長ゴトクは必要ない事。
   特に4番目の理由から、当時にあっても、敢えて買おうとはしなかったのだと思います。もし、大きめの鍋やフライパンを使うなら、別途スタンドを用意した方が良さそうに思います。しかも、廃盤となって久しいこのゴトクは、そこそこ高値で取引されており、その値段で十分スタンドが買えてしまったりします。なので、あえて買う必要はないかなぁ、という感想を持ちました。

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折り畳み式の延長ゴトク
当時の価格は1100円だった様です

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取り付けると、こんな感じになります
見た目は格好いいです

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折り畳んだ感じは、こんな風です
一見便利そうですが、一々出したり折り畳んだりが面倒です

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一応、ゴトクを装着したまま、プラケースに収納出来ます

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ソフトケースにもそのまま収納できますが
パワーブースターが入れられません



■フレームインジケーター IP-FI
   IP-2243は室内や暗い所では、燃焼時に青い炎が見えるのですが、昼間の野外ではまったく炎が見えない事がよくありあます。全開で使っている時は、音もそれなりに出るのですが、それでも他の騒音にかき消されて聞こえない事もあります。この様な場合、火が点いてるのかどうか、分らない事があります。こういう時に、発光して燃焼している事を知らせるのが、フレームインジケーターです。これは発売された当時から、その必要性を認めれたのですが、例によって液 燃ストーブに関心がいっていたので、当時は買わず終いでした。
   フレームインジケーターのバーナーへの取り付けは、小さなビスで行うのですが、小さいだけに普通のドライバーでは無理で、眼鏡用の精密ドライバーを買って来ました。そして、それをバーナーの穴にねじ込んで行くのですが、もともとネジ山がある訳でもないので、ねじ込んで行くしかありません。しかし、細い精密 ドライバーではねじ込みにくく、うっかりネジの方をナメても困るので、ネジが外れない程度のところで止めておきました。インジケーターがカパカパした感じ ですが、まぁ外れなければ良しでしょう。
   早速使ってみたのですが、点火すると、フレームインジケーターがパァっと明るくなって来ます。消火すると消えます。ただこれだけの事なのですが、日中に使う際は、やっぱりあった方が便利な器具です。

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インジケーターの中に何やら細い線が見えますが
これが熱で発光します

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とりつけはビス止めなのですが
物が小さいだけに、落としたりして手間取りました

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本当は根っこまでねじ込むのでしょうが
ビスをナメても困るので、この程度にしときました

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全力で燃焼中ですが、炎はまったく見えません
その為、このインジケーターは屋外で必要な装備なのです








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tanisi_corp at 19:30コメント(2)


   自分が生まれて初めて買ったポータブルストーブが、このイワタニプリムスのIP-2243なのですが、液燃ストーブに関心が移る以前は多用していたものの、液燃ストーブに移行してからはほとんど使う事がありませんでした。一応、断続的に所有はしていたものの、ノスタルジックなコレクションとして持っていただけで使っていなかったため、具体的な能力や威力については、あまりよく分ってませんでした。
   しかし、車中泊で飯盒炊爨する際に使用するストーブを見直すに当たって、液燃ストーブよりも小型かつ簡単で、しかも飯盒メシを美味く炊けるストーブとして、再び注目したのでした。

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一番最初に入手したIP-2243SA
このブルーのソフトケースが欲しくて
ケースがキレイな中古をゲット


■IP-2243最大の利点
   IP-2243の特徴は、その大きなバーナーです。この大きさのバーナーは、有名どころの他社メーカーでは見られません。そもそも、昨今のガスストーブは小型化が著しく、同じプリムスのP-153など、とてもコンパクトに仕上がっています。しかし、これらコンパクトなガスストーブの目的は、登山など自分の肩で荷物を運ばねばならない人が、山の上でお湯沸かしてレトルト温めたりフリーズドライもどしたりして食べる、という目的に適応した造りになっています。つまり、高火力である事はもちろんですが、比較的小さめのクッカーを使う前提です。
   こうした小型のバーナーで飯盒を使うとどうなるかというと、飯盒の中央に一番強い火力が当たって、その周りとに温度差を生じます。そして、周りの部分の熱を上げようとすると火のあたってる部分が焦げます。その焦げを防止しようとすると、熱が足りずに芯飯になる、という具合です。この症状はイワタニのカセットガスジュニアバーナーでも顕著で、何度も芯飯を作る羽目になった事が、IP-2243を見直すキッカケになったくらいです。小型のバーナーで、かつ炎が収束する傾向にあるストーブは、湯沸かし用と見て差し支えがありません。
   対するIP-2243は、バーナーが大きく、ほぼ飯盒の底に匹敵します。その炎は広く広がって飯盒の底全体を温める格好になります。従って、熱は均一に伝わるのでほぼ温度差は生じません。平均的に飯盒の底に火が当たるので、よほど火に掛けっぱなしにしない限り、焦げる心配もありません。結果、芯飯にならず上手に炊ける、という訳です。同じ様な傾向は、家庭用のガスコンロにも見られます。

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バーナーヘッドが大きい&五徳も大きいで
飯盒は楽々のります

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ご覧の通り、飯盒の底全体を覆う炎
これが均一な炊きあがりを実現します

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炎が大きいので、この手の大きめの中華鍋でも対応可能
それ故に、延長ゴトクも発売されたのでしょう


■IP-2243の火力
   IP-2243の最大火力は、3,600kcal/hとされています。これはポータブルストーブとしては非常に強力な火力です。オプティマス123Rが1,300kcal/h、コールマン550Bや442、MSRドラゴンフライが2,000〜2,100kcal/hという数字からも、その事が読み取れます。ちなみに、自宅で使っているリンナイの一口コンロは3,010kcal/hで、それよりも強力なのです。
   具体的な火力の強さの例として飯盒炊飯であげると、無風常温状態で、コールマン550Bや442だと大体4分そこらで沸騰しますが、IP-2243は全開だと1分半くらい、半開でも2分半ほどで沸騰します。非常に強力ですが、あまり早く沸騰し過ぎても硬いご飯になってしまうので、良い感じに火力を緩めて使う必要があります。ちなみに、美味いご飯の火加減は、「4〜5分で沸騰する強火、5〜6分で重湯が消える弱火」です。
   実は、これまで、自分が保有するポータブルストーブで、最強火力を持っているのはMSRドラゴンフライだと思い込んでいたのですが、とんでもない話しで、カタログスペック上の数字は真正直に、IP-2243がコールマンやMSRのガソリンストーブの1.5倍の火力である事を示していた訳です。
   ガスストーブが何となく火力弱いと感じていたのは、自分がIP-2243を使っていた時代は、やっとこ若干プロパンが入ったTガスが出始めたばかりの頃で、ブタンだけのGガスでは長時間使っているウチにガス缶が冷えてしまい、火力が落ちます。その傾向は冬に顕著で、パワーブースターを使っても火力が落ちるので、手で温めたりしたくらいです。
   しかし、飯盒炊飯の時間は10分そこらなので、そのタイムレンジで考えれば、やはりIP-2243はガソリンストーブより高い火力を発揮すると思われます。

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バーナーヘッドが大きいため、この種の小さいカップは不利です
それが為に、小型のバーナーのストーブもあるのですが

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キャンティーンカップは、少しずらして使ってました
初期の頃の定番の組み合わせです

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十字ゴトクですので、大抵のものは載せる事が出来ます
この種のポットでは、大きな火だと炎が脇に逃げる格好になるので
火力は絞って使う事になります

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首がしっかりしてます、大きい鍋釜の方が得意です



■バルブノブの長短の使い勝手の違い
   IP-2243には、火力調整ノブが短いタイプと折り畳み式の長いタイプがあります。自分が一番最初に買った2243SAは短いノブでしたが、その後にPFAだのSWFAだのの、長いタイプが出ました。火力調整ノブが長い方が、見るからに便利そうで羨ましかったのですが、買えば高い代物だったので買い替えなかった記憶があります。この度、長短両方のIP-2243を揃えたので、使い勝手を比べてみる事にしました。
   まず長い方ですが、確かに長いだけあって、飯盒からもバーナーからも離れた位置から火力調整が出来るのは便利です。鍋やフライパンによっては、短いノブだと完全に奥に行ってしまうので、長い方が操作し易いのは間違いないです。しかし、長いせいなのか、それとも折り畳みの機能のせいなのか、ノブを回すと少しノブがよじれる様な感じがします。感覚的なものなので気にしない人もいるでしょうが、自分は少し気になりました。
   対する短い方ですが、こちらは回した通りの操作が出来て、捩じれた感じがまったくなく、非常に機敏に動く感じです。確かに、短いだけに、長いノブの利点はないのですが、飯盒やカップを使う分には大して支障がないかな、という感じです。中華鍋みたいなデカイのを載せたら、それは確かに使いにくい訳ですが、だったら鍋を持ち上げるなり、下から覗き込むなりして、調整や消火をすれば良い訳ですから、工夫の範囲でどうにかなるレベルです。

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火力調整バルブの長さ比べ
左がSA、右がPFA
PFAは真ん中で折れる様になっています

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この種のフライパンを使いながら火力調整するなら
やっぱり長いバルブの方が有利です


■他のストーブとの比較
   今回、IP-2243を再就役させる直接の理由となったのは、これまでトランポに常備してきたイワタニのカセットガスジュニアバーナーが、実のところ、飯盒炊爨には不向きなストーブである事が分って来たからでした。これまで、車中泊では大抵が芯飯だったのですが、それはカセットガスジュニアバーナーを使った場合で、コールマンのガソリンストーブを使った時は上手に炊けていました。つまり、バーナーが小さく、火力を強くしたら火の当たっている場所が黒焦げ、それを防止しようと火力を押さえたら火力不足で芯飯、という具合だったのです。
   また、火力比においても、カセットガスジュニアバーナーは2,300kcal/hに対して、IP-2243は3,600kcal/hと圧倒しており、普段の湯沸かしで使う場合でも、カタログ上ではIP-2243の方が早く沸く事になります。かつ、そうそう使うものでもなく、ガスがしょっちゅう無くなる訳でもない事から、「どこでも手に入るカセットガス」である必要もなく、IP-2243も複数になったので、交代させる事にしました。
   IP-2243を再就役させる前は、飯盒炊爨の必要がある時だけ、コールマン550Bを持って行く案もありました。火力は2,000kcal/hと低い訳ですが、バーナーが大きく、かつガソリンストーブなので気温が低い所でも上手に飯が炊けるからです。ガスストーブは使っているウチに気化熱でガス缶が冷えてしまい、火力が弱くなる印象が強かったのです。
   しかし、実際に飯炊きに掛かる時間というのは、大体10分程度です。そのくらいであれば、よほど寒い季節でない限り、ガスであっても定格の火力を維持する事は出来ます。かつ、自分がIP-2243を主力で使っていた時代と違って、今は冬季用にプロパン&イソブタンを注入したウルトラガスもあり、冬場でも使えると判断して、IP-2243常備とする事にしました。

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IP-2243とカセットガスジュニアバーナー
収納サイズはあまり変わりません

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IP-2243とコールマン550B
550Bは優秀なガソリンストーブですが
ガソリンを入れたまま、トランポ常備する気にはなれません

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収納サイズは、IP-2243の方が小さい上に
バーナーとガスカートリッジが分離できて
よりコンパクトに収納できます
(実際には、コンテナにぶち込むだけですがw)


■運用
   今回、IP-2243を再就役させるに辺り、これまで持っていたPFAの他に、出来るだけキレイなSAを永久保存用、バーナーは古だけどキレイなブルーのソフトケースが付いてる奴の2つを調達しました。ブルーケースが欲しくて余分に1個買った様なものですが、せっかくなので活用する事にしました。
   まず、キレイな奴は保存用としてキープ。お金に困ったら売り飛ばし用でもあります。これまで持っていたPFAは、あまり使わないであろうトランポ用に。そして古のSAは自宅で使い倒し用に。ただし、トランポ用は、SAの短いバルブに変え、フレームインジケーターを装着し、ソフトケースにパワーブースターを同梱。自宅用はロングバルブに変えて、やかんなどのデカい鍋釜類に対応させる様にしました。

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IP-2243を3つも買っちゃう人は、あまり居ないと思うのですが
2つは実用ですw

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ソフトケースって、プラケースよりコンパクトなイメージがありましたが
比べてみたら、そんなに違いはありませんでした
ただし、ソフトケースにはパワーブースターも入ります


(初出:2011年8月29日








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tanisi_corp at 19:00コメント(0)

2012年07月08日

   キャンプ用のバーナーなりコンロなりストーブなりは、「これぞ逸品!」というのはなくて、どこかしら長所短所があって、その時々によって必要性や重要性が変わり、その都度、必要と感じる物を買うので、アイテムが増えて行く傾向にあります。
   去年の夏に、トランポ用バーナーをイワタニのカセットガスジュニアバーナーからイワタニプリムスIP-2243に変えたばかりですが、さっそく不具合を感じる事がままあり、手を出すまいと思っていたP-153にとうとう手を出してしまいました。

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出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
ガス消費量:245g/h
燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
ゴトク径:大148mm/小90mm
収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm
本体重量:110g(本体99g+点火装置11g)



■変更の理由
  一番の理由は、IP-2243のバーナーヘッドが大釜用で、ソロ用のクッカーやコーヒー沸かし用のパーコレーターを載せると、火が大き過ぎてかえって使いにくかった、という事です。キャンティーンカップなどの場合は、火を小さくすれば使えるのですが、パーコレーターの場合はそれなりに火を強くする必要があるのですが、火がポットの外に出て取っ手の部分を焼く様な感じで、非常に具合が悪いく感じました。
   また、レースなり練習なりで、米の飯を炊いたりラーメン煮たり、という事は徐々に減って来ており、現地で食べるにしてもどこかで食べ物を調達してきて食べる、という感じになってきています。逆にドタバタ忙しい事が多く、さっと取り出してさっと使えるタイプのバーナーの方が利便性が高い、つまるところ、カセットガスジュニアバーナーの方が使い勝手が良かった、という事を再認識したのでした。
   ところが、カセットガスジュニアバーナーは自宅でコーヒー淹れるのに重宝し始めており、かつ同じバーナーを2つ買うのも何だしなー、という気がしたので、ここは一つ、景気付けに前から目を付けていたP-153を買ってしまえ、という次第になったのでした。

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IP-2243、パーコレーターを載せるとご覧の有様
火は全部ポットの外に逃げてしまいます

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その点、P−153なら小さいカップでも問題ありません
もっとも、大きな飯盒とかでは具合が悪いでしょう


■IP-2243とのサイズ比較
   そもそもP−153はソロ用のかつ登山用のバーナーとして開発されていますから、コンパクトさに掛けては群を抜いています。むしろ、搭載サイズにあまり制限がないトランポ用としては、無駄に小さいという事になろうかと思います。しかし、車中泊での運用においても、使い方はソロキャンプと大差ない事から、この手のコンパクトなバーナーの方が使い出がありそうです。複数人でオートキャンプをする時は、その時用の装備を使うという事で、トランポ常備用としてはこれで行こうと思います。

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IP-2243との本体比較
もはや比較にならない大きさの違いです

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パッキングサイズでもこの差
最近のコンパクトバーナーのケースはソフトケースが主流ですが
どこかのポケットやクッカーの中に仕舞うのが当たり前になったからでしょう



■火力
   P-153の最大の特徴は、その成りに見合わぬ火力であると思っています。自分が知る限り、出力3,600kcal/hというのは、コンパクトバーナーで最大級です。とはいえ、低地でそんな強力な火力が必要である訳もなく、元々は高山でも使用できる様に、という事でしょう。もっとも、冬のBTC市貝では、カセットガスジュニアバーナーでは火力が弱いせいか、芯飯しか作れなかった、という事もありましたので、火力が強いのは心強い事です。

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これが弱火
ガスバーナーなので火力調整はお手の物です

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最大火力。音も結構強力です
まぁ、ここまでガンガンに燃やす事は滅多にないと思いますが


■使い勝手
   以前、オプティマスCRUXを使った時に感じたのは、五徳の足が3本しか無くて安定性が弱かった上に、バーナーヘッドがグラグラして益々安定感がない、という事でした。それ故にCRUXは早々に売り飛ばしてしまったのですが、このP-153はその辺りの欠点をクリアしています。CRUXよりは多少コンパクト性に欠けますが、しっかりした造りである事の方が重要です。

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五徳は4本足で非常に安定性があります
かつ、延長出来るので多少大きめの鍋でも載せる事が出来ます

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250カートリッジを付けたIP-2243との比較
110カートリッジにも関わらず、かなり背が高い事がわかります


■意外な収納法
   さて、このP-153をどうやって用具箱に入れようか。というのも、ここまでコンパクトだと何かに入れておかないと用具箱の中でどっか行ってしまいそうです。一番良いのは、深底円筒型のクッカーに入れる事でしょうが(そういう運用を念頭に、バーナーもクッカーも設計されている)、深底円筒型クッカーの使い勝手の悪さ故、こちらも売り飛ばしており、今さら買い直す気にならない。
   となると、角形クッカーに納めるか、と考えた訳ですが、こちらは110サイズのガスカートリッジが一緒に納められない。それ以前に、去年の夏にこのクッカーを搭載して以来、一度も使った事がない。湯沸かしはキャンティーンカップかパーコレーターだったのです。
   そこで、ふと「キャンティーンカップに納められないか」と思い立ち、やってみたら、意外は意外、いい感じに納まってしまいました。まるで誂えたみたいにピッタリです。これだと、湯を沸かしたい時にサッと取り出して使えます。その様な訳で、角形クッカーもトランポから下ろされる事になり、IP-2243と250カートリッジの分も合わせて、相当な省スペースとなりました。

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こんな感じで納まります
無論、むき出しであはアレなので
カートリッジは軍手に入れて、バーナーも収納ケースに入れます
バラバラにならない様に、汎用のメッシュバッグにいれました

20130213_231847
110カートリッジなら、パーコレーターの中にも入れられます






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tanisi_corp at 00:00コメント(4)
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