CRF450RX

2019年08月31日

 450は熱を持ち易い、という事で、新車の偽装時にトレールテックのラジエターファンを付けたのですが、ファンはラジエターの左側にしか付いていませんでした。ところが去年の日野ハードエンデューロで、事もあろうに左側のラジエターがひしゃげてしまう損傷があり、せっかく付けたファンが回らないという事態になりました。さらにその後、三宅島エンデューロでは、ラジエターが空になるまで吹きまくって、ラジエターの冷却能力が足りない事態になりました。
 そこで今回、生存性と冷却効率の向上を目指して、ラジエターの右側にもファンを付ける事にしました。


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今回取り付けて貰ったファン
ただのPCファンですw

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去年の日野HEDでの損傷
装甲4mmのラジエターブレースもあえなく
せっかくのファンも回らず、致命傷になりました




■曇ファンの取り付け方

 PCファンをラジエターファンとして付ける人は多くて、TOYZ Racing エンデューロ部でも次第に広がってきているのですが、大事なのは、
  • 取って付けた様な感じにならない事
  • ちゃんと固定できている事
  • 洗車しても大丈夫
 といった点がクリア出来ているかどうかという事です。その点は、見栄え重視のMotoshop TOYZの仕事はちゃんとしていて、少々の水が掛かっても大丈夫との事。基本的に直接物がぶつかったりする所ではないのですが、仮に割れても高いものではないし、交換もそんなに手間いらずとの事。
 どの様に固定するのかなぁ、と思ってたら、ラジエターフィンにタイラップを通してファンを固定するとの事。付けて貰ったところ、意外としっかり固定されていました。ステーを作って付ける手もあるそうですが、これだけちゃんと付いていれば、そこまでしなくても大丈夫です。

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PCファンにも色々サイズがあるのですが
それだけにうまい具合に入るのも見つかる訳です

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PCファンの電線は細っちいので
ビニールのカバー被せてくれました

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ラジエターの前から見た図
フィンの間からタイラップが見えます

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こちらは後ろ
意外とガッチリ付いてます



■故障時の工夫

 右のファンの電源は、左のファンから取る格好になるのですが、右のファンが破損して交換しなければならない場合に備えて、配線はカプラーから分岐させ、脱着できる様にしました。仮に右のファンに不具合があっても、配線を抜けば左のファンは生きるという寸法です。

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この手の電気工作はマックさんはお手の物ですw

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なんかあったら、このカプラーを抜く
(と書いておかないと自分が忘れるw)

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なんかもう、あつらえたみたいにぴったりw


■冷却能力

 気になる効果ですが、これがテキメン。水温計が90度を超えるとファンが回り出すのですが、ものの30秒ほどで90度を下回り、ファンが止まります。以前の左側だけだと、暫く回っていたのですが、やっぱり左右にファンがあると、それだけ冷却能力も高い様です。
 ところで、この手のファンは、実は風をラジエターに当てているもんだと思ってたのですが、今回初めて、ラジエターの前から空気を吸い出しているのだ、という事が分かりました。まぁ、ラジエターというのは、走行する事で前から空気が当たって冷却する方式ですから、ファンによって後ろから空気を吸い出すことで、同じ効果を作り出すという事なんですね。
 どうしてそれが分かったのかというと、今回取り付けた右側のファンの動作確認で、ティッシュの切れ端や蚊取り線香の煙で、風の出てる向きを確かめていて、ちゃんとファンの前から蚊取り線香の煙が吸われているところを確認しました。
 これで、ラジエター吹くのも少しはマシになるでしょう。(が、予備のラジエター液は常備必須です)


水温計が89度になったら
ピタッとファンが止まるのには感心








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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2019年08月11日

 福島県白河市にある白河エンジョイスポーツランドは、自分がこの趣味を始めてまだ駆け出しの2008年9月、人生2回目となるヒーローズエンデューロに出て以来の訪ないです。いつかは行かないかんなー、と思いつつ、それなりに遠いのと、白河ESLでレースやってるという話しを聞かないため、ついつい足が遠のいていました。
 11年前のレースでは、ほとんどロクに走れず(前日に雨降ってコースズルズルだった)、辛うじて怪我せずに帰ってきたという体たらくで、実質的には今回初めて走る様なもんです。今回はクラッチレバーの見直し、新品ブーツの下ろしと、色々試す事もありましたので、事故をつけない様、注意して走るつもりでした。


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猛暑を予想してたのですが、幸いにも曇り空でした
でも走ると猛烈に暑かったです




■モトクロスコースで慣熟練習

 丁度お盆時期という事で、東北道も渋滞するだろうと朝0330時に家を出たのですが、これが正解。案の定、途中で渋滞があり、現地に着いたのは0730時頃。激烈な猛暑を予想していたのですが、折から接近中の台風のお陰で曇っており、あまり暑い思いをせずに済みました。TOYZ Racingの面々が集まり、テント立てたり、バイク下ろしたり、あーたらこーたらアホな話ししてても、まだ0900時。走り出したのは1000時頃からでした。
 まずはモトクロスコースで、クラッチスプリングの定数6本に戻したクラッチレバーの調子を見る事に。バイクにまたがってアクセル開けてクラッチ繋いだ途端、これまでとは比べ物にならないほど、前に出る感が凄い。これまでのマイルドさがなく、うっかりすると体が置いていかれる感じのする加速Gを感じました。
 さて、モトクロスコースにインしたのですが、この辺りの土質というか地面の感じは、ベストテクコース市貝と同じ様に、砂の粒が大きい山砂で、石ころが結構混じっていて、ドライな時はカチパンな感じの様です。11年前に走った時は、もっと土が多かった様な気がしますが、あの時は雨降った翌日でしたし、この11年で土がだいぶ流れたのかも知れません。とはいえ、ミシュランのエンデューロ・ミディアムの部リップ感は最高で、滑ったり弾かれる感じは全然ありませんでした。
 とりあえず2速でゆっくり走ってみたのですが、まず感じたのは、車体というかGというか、何かしらの重々しさ。開けて走れる所を低いギアで走ると、無駄に重い加速Gを感じるものですが、それが大きいのです。リアのスプロケを51丁から52丁に変えた影響もあるかも知れません。それにしても、前はここまで大きなGを感じてませんでしたから、これもクラッチスプリングを定数の6本に変えて、クラッチを押さえる力が大きくなった影響かも知れません。
 次に感じたのは、コーナーでクラッチ引き摺る癖が如実に分かった事。分かったも何も、ずっとクラッチレバーを半分絞った状態になっている。これでは確かにクラッチに負担が余計に掛かるのも道理です。そもそも、今回クラッチスプリングを3本から6本に戻したのは、レバーが硬くなる事で、自分のクラッチワークがどうなっているのか明確にする目的もあったのですが、それは早々に自覚できました。


戻ろうと思ったら撮影されてるのに気がついて
慌ててコースに戻りました
お陰で、ヘロヘロなシーンが撮れましたw



■クラッチを引きずらない練習

 2周目からは、意識してクラッチレバーを引きずらない様に心掛けました。白河ESLのモトクロスコースはジャンプが多く、また大きいのですが、それを飛ばずに、ベストテクの「コブの通過」を行う事で、明確なクラッチワークを心がける様にしました。もっともジャンプ跳べと言われても、ロクに跳べなくなっているので、丁度良いというものです。
 ジャンプの基礎は「コブの通過」にあり、ジャンプとコーナーの挙動は共通するとベストテクではされています。この辺りを思い浮かべながら練習したのですが、如何せんクラッチレバーが重いもんで、2周目には左手が痛くなってきて、3周目には握る力が落ちてきて、コーナーの出口やコブの向こう斜面でエンストする事も。なので、小さいコブは飛ぶ様にして手を休ませる様にしました。
 コースに慣れてきたところで、2速ではどうにも重いので3速に上げてみたところ、これが実に気持ちい。裏のストレートなんか、ストレスなく走れるし、うねりに合わせてアクセル開けて楽しんで走りました。このモトクロスコースには、砂利を撒いた様な少し長めの下り坂があるのですが、ここも1速上げて走った方が直進性が出て走り易い。前回の爺ヶ岳で「ニュートラルでガレ坂を下る」というのをやってから、下りに関する考えた方がちょっと変わりました。

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このクソ暑いのに飯が食いたいという事で
日本飯盒協会から飯盒メシを提供

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自分は流水麺の素麺を用意したのですが
保冷剤が効きすぎて凍ってしまい
パサパサの素麺でイマイチでした(^^;;



■エンデューロコースの印象

 モトクロスコースで慣らしをしてから、今度はエンデューロコースを案内して貰いました。ここも11年前に走ったのですが、入り口の坂登った先で、ちゅるちゅるした坂を登り切らず、もともと上がってたバッテリーを完全に上げてしまい走れなくなった事くらいしか覚えていません。コースは錯綜していて、色々なルートがある様ですが、今回は初めてという事で、一番簡単なコースにしました。
 コースの状況は、ガレ場あり、アップダウンあり、ブラインドコーナーあり、岩盤っぽいトコありと、結構バラエティーに富んでいて、路面の状況も一定ではなく、慣れたら面白そうなコースです。しかし、コーナーとアップダウンが組み合わさった所は、傾斜も急な所もあるので、初心者さんにはちょっと難しいかも知れません。かくいう自分も、最初は初めてデコボコランドのウッズコースに入った時の様な感触を持ちました。
 このエンデューロコースでも、やっぱりコーナーは半クラで引き摺るケースが多々見られました。特に多いのが、コーナーから急な登り、かつ路面が滑りそうとかワダチってるとか、そういう見た目にややこしいそうな箇所で、本来ならアクセル開けて登って行かねばならぬ所が、半クラで保険かけてるもんだから余計に車速が乗らず、結局エンスト、転倒といったパターンでした。


登り坂でコケると、重たいバイクだけにリカバーが大変

 
さっきと同じところでヤブに突っ込んでしまう学習能力の低さw


■半クラは長いか?

 そこで考えたのは、まずは「このコースで、この車速(というかエンジンの回転数)で、2速では上がり切らん所がある」という事。今のスプロケの設定は、前が13の後ろが52ですが、これが前が12とかならいざ知らず、今の車速ではトルク不足で2速では上がらない。だったら1速に落として登るしかない訳で、実際にその様にしたら登れる様になってきました。
 次に考えたのは、半クラの使い方を決定的に間違えているのではないか、という事。これはコーナー登りで気がついたのですが、自分はずっとクラッチレバーを半分握った状態でアクセルワークでどうにかしようとしてる。しかし、これは決定的な間違いで、クリッピングポイントから立ち上がる際は、アクセルは一定でクラッチを断続的に繋いで立ち上がる様に習っていたはずです。クラッチレバーを半分握った状態でアクセル開ければ、当然半クラで引きずってる訳ですから、クラッチは激烈に消耗します。自分ではそうしてるつもりはなかった(他の人から半クラが長いと言われても、その自覚がなかった)のですが、そのセクションで硬いクラッチレバーにしてようやく気がついた訳です。
 その他、まだ気がついてない事があるかも知れませんが、レバーを硬くする事で、これまで柔らかくしてた時には気がつかない、あるいは習った事を忘れてた、そうした事に気がついたのは、大きな収穫だったと思います。

クラッチレバーの遊びを多くしたせいで
切れる位置が近くなりエンストする事が多くなりましたが
よく考えたら、レバーの位置を遠くするべきでした


■まとめ

 今回、11年ぶりとなる白河ESL。実はロクに走れなかったらどうしよ?と内心心配してたのですが、意外にも楽しいコースで走れて良かったです。かつて、XR250でヨタヨタしていた自分が、CRF450RXで曲がりなりにも走ったというのは、やはり隔世の感があります。
 しかし、今回は楽しんで走ったというより、色々考えながら走ったというのが率直な感想でした。これまで「250並みに乗れる450」を目指してきたのですが、それではまだまだCRF450RXの450の本来の力を活かしきれてないのも自覚できました。この練習の翌日、珍しくも肩や腕、腰などが強烈な筋肉痛になり(こんな事なら、クエン酸を飲んでおくのだった)、特に右腕は肘の関節辺りが今だに痛く、強烈な加速Gに筋肉で耐えながら走った事が如実にわかりました。(加速に遅れてる状態)

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なかなか汗が引かず、パンイチでウロウロしてたら
足をアブに食われまくりました

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五峰の湯というところで夕食
次行った時は、モツ煮定食を頼もう
(人が食ってるのを見たら食いたくなるw)

2019-08-11 21.18.24
お土産に栃木名産のレモン牛乳シリーズ
ちなみに、白河は福島県南部ですw








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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2019年08月10日

 CRF450RXは原型機からして、それまでの450と比べると乗り易く作ってあるバイクなのですが、さらにエンジンをマイルドにし、サスの性能を下げず、柔らかく、車高を下げ、その他諸々の工夫を凝らして、「250並に乗れる450」として仕上げたのが、ゲイレルル号です。
 ところが、クラッチレバーの硬さは強烈で、250に比べても硬い。XR230で軽いクラッチレバーに慣れた身には、相当堪えるもので、これを機械的に解決する対策を取ったのですが、それが仇となってクラッチの耐久性が極度に落ちる事になりました。


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えらい事になったクラッチ一同




■WEXイースト 爺ヶ岳戦でのクラッチ損傷

 先日のWEX爺ヶ岳戦では、スタート5分後に実質的にバイクが満足に動かなくなり、その後、クラッチ不調でDNFする運びとなりました。そして、Motoshop TOYZでクラッチを開けてみたところ、とんでもない状態になっていました。
 まず、クラッチスプリングを留めているボルトのメッキが剥げ(るほどの高熱だった)、フリクションが全部熔けた上でフリクション板がバラバラになり、クラッチ板は溶接したみたいにくっつき、熔けたフリクションがバスケットの内側にべっとりと張り付いていました。もちろん、全部真っ黒け。ここまで酷いのは、XR230の時でさえありませんでした。幸いに、高価なヒンソンのクラッチバスケットは、洗浄する事でフリクションのカスを除去する事が出来このまま使えますが、その他のパーツは、クラッチ板とフリクション板、スプリングだけでなく、ボルトからベアリング、クラッチセンターまで交換する運びとなりました。

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出走前に交換したオイルは
たった10分足らずの走行で真っ黒け

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ボルトのメッキが剥げるなんて、そうそうありません
なので、この日はボルトを取り寄せてませんでした


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中身はもう、すごい事に
クラッチの交換は自分でも出来ますが
中がバラバラになってる時は
破片がクランクケースに落ちる事もあるので、お店に頼みます

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クラッチセンターにへばり付いたクラッチ板を剥がすの図
クラッチセンターも真っ黒で交換する事にしました

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クラッチバスケットは鉄だけに熱に耐えた様です


■直接の原因

 クラッチがここまで破滅的な状態になったのは、全てGoPro動画に記録されていました。既に出だしの時点でクラッチは既に滑り気味で、下りではどうにかなっているものの、上りではちょっとした上りでも車速が上がらない感じ。スタートから2分後くらいの、森から出る滑る出口で難儀して以降は、半分以上クラッチが滑っていて、アクセルを開けても全然車速が乗らない。本来なら、もっと前に出る感じになるのだけど、開けるのが怖くて開けられないくらいの車速しか出てません。そして5分後くらいかは、いくらアクセル開けて車速がでず、失速して転倒しています。
 この時点でクラッチはほぼ寿命を尽きており、ここでリタイアしていれば、それほど酷い状態にならなかったかもしれませんが、ここから再チャレンジした事が、クラッチを破滅的に損傷した原因の様です。既に再発進の時点で相当滑っており、やっと発進してもずっとエンジンが唸る様な感じ。そしてどうにか地面の平たい所まで登ったもの、クラッチの中はもはや走行不能なまでに損傷していたのだと思います。
 この場合の正解は、先にも述べた様に、転倒した時点で止める事であったと思います。坂の途中で止まってしまうなど非常に嫌な事で、如何あっても平らな所まで行きたかった訳ですが、また行けると思っていたのですが、「行けない」という判断が出来ない程度に、経験が足りなかったという事だと思います。






■機械的原因

 仮初にも450でありながら、クラッチがこんな風になってしまう理由は、「クラッチレバーを軽くするために、クラッチスプリングを6本から3本に減らしている」からです。450のクラッチレバーは相当に重くて、ノーマルのままでは30分もしたら手が痛くなって乗れなくなってしまう。そこでスプリングを半分に減らし、比類なき軽さを実現したのです。その代わり、クラッチを押さえる力は半分になり、クラッチを維持する力も半分、もしくはそれ以下。その為、半クラを多用すると、たちどころに消耗してしまうのです。
 今回の状態になるまでに、GAIA戦で100分、戸狩戦で40分、神立戦で100分と、合計240分エンジンは稼働していました。そして爺ヶ岳戦の前のオイル交換で、「焼けてそうだけど、爺ヶ岳の後にクラッチ交換するか」という判断で臨んだのですが、実際には5分も持たずに終了。走り出した時には既に走行を続けるには無理なほどクラッチは消耗していました。
 爺ヶ岳戦が終わった後、消耗が激しいのであれば、交換時間を短くして、時間整備でクラッチ交換する事で対処する事も考えたのですが、神立戦ではそこそこ使えてたのが、今回一発でダメになった事を考えると、単に耐久時間が短いと行った問題だけではなく、「状況によっては一発で逝ってしまう」のであるから、時間整備で対策するのは、根本的に間違っているという答えになりました。
 つまり、6本で定格の性能を発揮する様に作られている物を、半分にしたのでは額面割れどころか、正しい使い方をしていない、という事になるのです。
 ちなみに、スプリングを半分にする、というのは他でも時たま見かけるアドバイスですが、時間の短い(かつ押しとかがあまりない)モトクロスでは使える手かもしれませんが、長丁場のクロスカントリーでは無理のある手であったと思います。

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半分にするとレバーは確かに軽くなる
その代わり、クラッチの消耗は劇的である

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右は新品のクラッチスプリング
熱で消耗し尽くし、短くなっています



■考察

 Motoshop TOYZのマックさんから指摘されたのは、以下の様な物でした。
  • 体重が重いから、半クラ時にクラッチにかかる負担も大きい。
  • 癖として、半クラを多用し、またその時間も長い。
  • クラッチレバーが軽いと握り易いが為、上記の使い方にままなる。
  • クラッチレバーが軽いと、繋がる位置や滑った感じが掴みにくい。
 XR230はそれまで乗っていたCRF250Rに比べると、クラッチレバーがとても軽く操作し易かったのですが、それに慣れて上記の様な弊害が生じているという訳です。本来なら、スパッとクラッチを繋いだ方が前に出る力も強く、当然クラッチも消耗しないのですが、おそらくは前に出るGに弱く、半クラで調整する時間が長く、その分クラッチを引きずって過度に消耗させてしまう。これは自分の乗り方の宿痾なのでしょうが、その乗り方がXR230でもクラッチをよく焼く原因の一つになっていた事は間違い無いでしょうし。
 よく「油圧に変えたら良いんじゃないか」という意見も貰うのですが、そもそもクラッチを引きずってしまう乗り方をしていたのでは、何をしても根本的な解決にならない様に感じます。

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熔けたフリクションのカスが付きまくってたバスケット
キレイに洗浄して貰いました
物が鉄だけに、段付きは大丈夫との事


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エンジンの中もとりあえず大丈夫そう

■対策

 マックさんの説明を聞きながら思い浮かべていたのが、以下のエピソードでした。操作感の好みというのはあるとしても、やっぱり乗り物が変われば、それに合わせた乗り方をしなければ、その乗り物本来の力は引き出せないのだな、という事でした。
生産性を除くと四式戦の機体設計は一式戦・二式戦とあまり変わり映えのしないものであったが、九七戦・一式戦では軽く設定されていた操縦系統が意図的に重く設定されている。従来の軽い操縦系統は急旋回を行えるためその際にかかる荷重に対応して機体強度を高くしなければならず、強度確保のために機体重量が増加し、結果として飛行性能が低下するという悪循環が起きていた。そこで、急旋回を難しくすることで機体強度を低く設定して機体の軽量化を図り、速度や上昇力の向上につなげるという意図の元に重い操縦系統が採用されている(逆説的だが軽量化される分だけ旋回性能も向上する)

しかし日本軍のパイロットは鹵獲したソ連のI-16やLaGG-3に対してもテスト時に操縦桿が重いという評価を下すなど、九七戦から続く軽い操縦桿を前提としていた。(中略)このため四式戦では急旋回を多用する従来の格闘戦を行い難くなり、速度を活かした一撃離脱戦法を中心とした戦術を用いなければ本来の能力を活かせなくなった。

Wikipedia「四式戦闘機」より(2019年8月現在)
 マックさんから提案された対策は、クラッチスプリングを定数の6本に戻す、という事でした。当然の事ながら、クラッチレバーは激重になる訳ですが、重いからこそ、いつまでも半クラで引きずってる訳には行かず、スパッと繋ぐ癖を付ける様になるとの事。要するに、バイクを自分に合わせるのでなく、バイクの特性に自分を合わせる様に訓練する、そういう事です。
 これまで、軽いクラッチレバーに慣れてきた身としては、なかなか大変な事だとは思うのですが、こればかりはやる他ありません。これは単にクラッチの消耗を防ぐという意味だけではなく、自分のライディングの悪癖を直すという意味もあると思います。
 これまでは、出来る限り乗り易く、機械的な対策を重視してきたのですが、ようやく身体的な操作の方を見直す段階に入った様に思います。CRF450RX“ゲイレルル号”は、相当に出来る子になってますから、次は自分が頑張らないかんのです。

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今回はベアリングやジャダースプリングも交換しました








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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2019年07月28日

 今年のWEXイーストは、バイクや身体、その他に支障がなく、第一戦から今回の第五戦まで、連続して参加する事が出来ました。今回の爺ヶ岳戦は、本年度前半戦の締めくくりのレースとなります。また、第一戦には間に合わなかったものの、第二戦以降、CRF450RX“ゲイレルル号”が安定的に連続して投入されてきた事もあり、マシン的な意味でも中間報告的なレースになるはずでした。


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今回はTOYZ Racing エンデューロ部は3名で参加
朝一番に乗り込んで、準備を進めます





■事前の準備

 前々回の戸狩(この時は試走のみ)、前回の神立で感じた事は、「2速で走るには遅く、3速に上げるにはトルクが足りない」という、「ちょっと何か足らん感」でした。そこでスプロケのセットを見直す事にし、リアが51丁だったのを52丁に変更する事にしました。もっとも、7月上旬に注文したところ、「入荷までに3週間ほどかかる見込み」との返事があり、運が良ければ爺ヶ岳に間に合うという感じだったのですが、今回は運が良くて直前に物が届きました。
 そもそもCRF250R(X)“モルゲンシュテルン号”では前13丁、後52丁にしてたのを、どうして51丁にしたのか、今となっては思い出せないのですが、なんとなく「モトクロッサーの2丁増やし」みたいなイメージを持っていて、CRF450Rは49丁なので2丁増やしの51丁にしたのかもしれません。ちょびっと足らん感じは、この1丁分だったのだと思います。幸い、増えたのが1丁分でしたので、チェーンは116コマのママで足り、アジャスターだけ調整し直しました。
 さて、現地に持ち込んで、パドックで少しだけ動かしてみましたが、発進が実にスムーズ。450らしいガックン来る感じは全くなく、す〜っと動き出す。恐らく、450乗った事ない人でも安心して動かせそうです。これなら大丈夫、という事で、安心して前夜祭に突入しました。

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手前が51丁、奥が52丁
このちょっとの差が、ちょっと足りんとこを埋めます


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1丁増えても、チェーン116Lのままで
タイヤとスイングアームの隙間に問題なし

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1台だけサメの口描いてないのは
仲間外れしてるからではありませんw


■出だしから失敗

 昨夜は結構な大雨で、夜中9時にはタープテントの地面が浸水するほどだったのですが、雨は夜半過ぎには上がり、翌朝は雲間から青空が見えていました。しかし、こんな雨降った時の爺ヶ岳は、大概エライ事になるもので、過去にも何度もDNFした事があります。ガレ場は滑るし、ゲレンデはコネコネになるしで、とにかくタイヤとパワーが頼りのレースです。その点では、450にミシュランエンデューロですから、問題はないはずでした。ちなみにタイヤの空気圧は、前回の神立戦で前6後5でちょっと食いつきが足りない感じでしたので、今回は前5後4にしました。
 いつもの様にクエン酸水とアミノボンバーを摂取してから、早々にスタート地点に集合。するとどうでしょう、今回は90Cの最前列、しかもインベタ。目の前20メートルほどに第一コーナーが見えます。「これはもしかして、人生初ホールショット?!?!」と俄然やる気が出てきました。もう、ホールショット取れたら、あとはどうでも良いくらい、今回はホールショット狙いでいく決心をしました。
 前のクラスが発進したあと、スタートラインまで前進し、ギアを2速に入れてクラッチロックレバーを入れ、ヘルメットタッチして、日章旗が振り下ろされると同時に、クラッチレバー握って(ロックレバーが外れる)、アクセルオン!
 「うぉぉ〜〜ん!!」
 バイクが前に進まんやないかーい!自分の身体だけ前のめりになってしまいました。2速に入れてたつもりが、ニュートラルに入ってたみたいです。泡食って2速に上げて発進したものの、エンジンが唸るばっかで前に進む感が乏しい。今から思えば、この時点でクラッチ滑ってた様ですが、この時は取れるはずのホールショットが取れなくて、もうドッチラケの気分でした。

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夜2100時頃には、地面が水浸しになるほどの雨でした
早々にトランポに引っ込んで就寝


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ところが、翌朝は雨が上がり、雲間から青空が覗いてました

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去年の10月に走った時より、熟成が進んだゲイレルル号
どんな走りになるか、楽しみでした(この時点では)

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今回から投入した、アリエテのライディング・クロウズ
曇らないと定番のゴーグルですが
良し悪しを体感する間も無くDNF


■ギア入れたらエンストでDNF

 がっかりした気分を切り替えて、大渋滞の1コーナーを抜け、転けてる人らに巻き込まれない様に、取り敢えず巡航。5コーナーを抜けて、やはり渋滞してる6コーナーをどうにかパスして抜けようとしたら、6コーナーと7コーナーの間が雨でズルズルになってて突破に難儀し、ここで初めて「クラッチやばいかも〜」という気分になりました。
 そのあとはひたすら登りなのですが、雨で表土が流れたのか石がゴロゴロむき出して、転けたら痛そうな坂を、どうにも車速が乗らないバイクのアクセルを開けてトロトロ登り、雨のせいでカットになったファンウッズの入り口を横目にさらに直登。ところが、ファンウッズ出口を過ぎた辺りから傾斜がきつくなったのか車速が落ち始めて、ついに15コーナー付近で失速転倒。こんなところで止まると、降りてやり直すのも大変だし、そこから再スタートするのも大変だし、嫌な感じでした。結局、そこから再発進したのですが、この時点でクラッチは相当滑ってて、スタートに何度か失敗してようやく再発進したもの、1速で相当開けててもなかなか前に進まず、こりゃラジエターがヤバそうという事で、17コーナー手前の傾斜が緩くなった所で一旦止まって、バイクを冷やす事にしました。
 この時、水温計は108度くらい。リザーバータンクはブックブクに沸騰していて、取り敢えずファンが止まる85度以下になるまで休む事にしました。休憩中、坂の途中で転ける人を見物したり、17コーナーが渋滞するのは何でかと観察したり、それなりに目を楽しませる事が出来ました。
 さて、水温も下がったので、そろそろ行くかー、とクラッチレバーを握ってセルスイッチを入れてみると、エンスト。あれれ?おかしいと再度やってみると、やっぱりエンスト。クラッチ切ってるのにいきなりギアが繋がってしまいます。そこでニュートラルに入れてエンジン掛けてから、クラッチレバーを握ってギアを入れてみると、やっぱりエンスト。これまで、クラッチが滑ってクラッチ繋いでもエンジンが回ってるというのは何度も経験しましたが、その逆パターンは初めてです。
 どうにか動かそうとしましたが、どうにも動かないので、こりゃ今日はダメだな、という事でその場でDNF決定。爺ヶ岳という所は、走れる時は走れるけど、走れない時は走れないなぁ、とか思いながら、レース中の人らをボケっと見物してました。

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今回のコース図
結論から言うと、雨の影響はあまり無かった様に感じました
(走った範囲だけの感想ですが)

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8周走った他の二人とは
明らかに汚れ方が軽いゲイレルル号

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知らん間にブヨに噛まれたみたいですが
痒くなったのは、ウチに帰ってからでした





■DNFの後の体験

 しばらくその場でボケっとしてたのですが、そこは生憎日陰がないところで、マーシャルさん(珍しく女性だった)から17コーナー降りた先に日陰があるので、そこで休んで下さいと言われました。と言っても、バイクは動かんし、その17コーナーはみんな滑ったり転けたりで、どうもちょっと難しいっぽい。つまり、エンジン掛からん状態で突破できる自信がありませんでした。
 ところが、途中で声かけてくれた人(この人もCRF450RXだった)から、「セルが生きてるならセルスイッチ押しながら前に進めますよ」と言われ、その人に後ろを押して貰いながらチャレンジしてみました。キュルキュルと情けなさそうな音を立てながらも、バイクはちょっとちょっと前に進み、掘れて進みにくくなった17コーナーの左のラインもどうにか突破。そこの急な下りコーナーから先は、18コーナーの木陰まで、石ころが転がった下り坂です。ギアをニュートラルに入れ、車速ついたらブレーキ当てて速度を抑えつつ下っていったのですが、リアブレーキ使う足が結構疲れました。
 さて、木陰で涼しい顔してレースを見物したあと、レース終了後の撤収。自分はエンジン掛からないので、コースなりに帰る事が出来ないため、マーシャルさんに先導して貰って、ショートカットして帰る事になりました。基本的に下りなのですが、120ミニッツの2コーナー、90ミニッツの25、45コーナーの辺りが上りになっていて、そこを登りきるためにブレーキは一切かけずに一気に下って登り切ってください、との事でした。
 途中で止まっても困るので言われた通りにしたのですが、ここは120ミニッツで使うくらいですから、結構ガレています。そこをノーブレーキで降り、しかも結構な車速だったのですが、ビビリはしたものの、案外スムーズに下れました。実は前日、セクションスクールに出た友人から、「ファンガレはクラッチ切ってエンブレかけずに降りた方がスムーズに下れるって、コーチの人が言ってたよ」と聞いていて、それを聞いた時は、「そんなもん、車速ついてぶっ飛んだらどうするねん?」と思っていたのですが、奇しくもそれと同じ様な事をやったのでした。どうも、それは正解の様です。
 これまで、あんな車速でガレを下った事はありませんし、またブレーキかけてゆっくり降りてくるから、いつもフラフラしてたのですが、むしろある程度車速あった方が安定して走れるのかもな、と体感できる機会になりました。

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大した汚れではないですが
手洗いするよりケルヒャー使った方が全然楽です

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ご覧の通り、綺麗になりました
次戦に期待です


■後々の課題

 今回のバイクの不調については、若干の心当たりがあります。というのは、CRF450RXのクラッチレバーがあまりに重く、左手の操作が30分持たない事から、クラッチスプリングを半分に減らして対処しているのですが、必然的にクラッチを引っ張る力は半分になるため、クラッチの消耗が早いという事です。
 第二戦のGAIAで100分、第三戦の戸狩で40分(セクションスクールのみ)、第四戦の神立で100分と、爺ヶ岳に来るまでにエンジン稼働時間は約240分だったのですが、クラッチおよびスプリングの耐久時間を超えていた様です。爺ヶ岳戦の後にクラッチを交換する事にしていたのですが、前倒ししていれば、もっと走れていたかも知れません。
 CRF450RXのクラッチに関しては、別項で改めて考察しようと思うのですが、個人的には、「操作性を優先する為に機械的な犠牲が生じるのであれば、限界に達する前に部品を交換して性能を維持する」というやり方には異論も違和感もありません。これは軍用機などでもしばしば行われてる対策ですので、元ミリオタの自分としては、むしろ親近感のある対策です。
 もっとも、マメな交換という事になれば、それだけお金もかかる訳ですし、出来れば耐用時間が伸びるに越した事はありません。もし、他の方法で対策できるならそれも試してみたいと思います。自分が乗っているゲイレルル号は、こうした事情があるのだという事を知って頂ければ幸いです。








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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2019年06月23日

 前回の戸狩戦は、ジャンパー膝のため、本戦は走れなかったのですが、週明けに整形外科に行って貰った薬を飲んだら、一発で治ってしまいました。こんな事なら早く行けば良かったです。その戸狩では、セクションスクールで36分ほどしかエンジン回してませんので、オイルもまだ元気ですし、新投入のミシュラン・エンデューロミディアムも新品ヒゲが残った状態です。あいにくの梅雨で練習には行けなかったのですが、その代わり、何の準備の必要なく、神立戦に臨む事が出来ました。


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0.1トンの目方も物ともせず
ガレ坂を驀進するCRF450RX“ゲイレルル号”






■久々の雨

 6月下旬ともなれば、梅雨真っ最中な訳でして、しかも今年は週末に雨が降る傾向があり、今回の神立戦も雨が降ったり止んだりの状況で始まりました。今回、初開催となった神立高原スキー場は、南魚沼市のちょっと南の方、関越自動車道の湯沢インターチェンジの直ぐそばにあります。今回は少々寝坊して、0430時に出発したのですが、現地には0700時過ぎに到着しました。意外に早くて、道中休憩する事もなく直行でした。もっとも、あまりに早く着き過ぎて、パドックが開放されるまで小一時間ほど待たされました。
 TOYZ Racing エンデューロ部は今回、全員朝一番に集結、パドック開場と同時に突入し、「神の湯」に近いところに陣取ったのですが、後で「神の湯」は夏季休業中でトイレさえも使えず、トイレはパドック中程の建物の中にしかないと分かり、トイレまで往復するのが難儀な場所に陣取った事が分かりました。テント立てたりバイク下ろしたり、あれこれやっても1000時頃には準備が終わってしまい、あとはダラダラ。もっとも、雨は降ったり止んだりで、大降りではないものの、セクションスクールで前の日に濡れたくない感じ。そこで、XRでスタート地点まで行き、コースの様子だけ見る事に。意外だったのは、ここに来る道中、結構雨が降っていたのに、スキー場自体はそんなに湿ってなかった事。水捌けが相当に良いのか、セクションスクールから帰ってきたバイクを見ても、ほどんど汚れてませんでした。
 そんなこんなで、ゆったり時間を過ごし、1600時に事前受付を済ませると、直ちに風呂&買い出し、そしてパドックに戻ってから夜の宴会、みんなしっかり寝とかないと翌日キツイ事が最近分かって来たので、2100時には就寝しました。

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早々と到着
パドックの場所取り合戦のため、早めに着くのが吉です


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こんな感じで、ずっと曇天
右下に見える「神の湯」が休業だったのは残念!

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直ちにパドックを設営
最近手慣れてきて、サッサと展開できる様になりました


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夜の内に雨が降る可能性もあったので
バイクはテントに格納しました

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昼前にはやる事がなくなりますが
まぁー、このまったりタイムがまたヨロシイもので


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雨も降ったり
こういう時にデカいテントがあると有り難いです


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最近、レースの前夜祭というより
 BBQ付きレースという感じになってきましたw




■濃霧

 夜の間はほとんど雨が降らなかった様です。途中、トイレに起きましたが、一晩中、パドックに照明が点いてたので足元が危なくて助かりました。もっとも、トイレまで遠くて、あと少しでチビリそうになったので、できれば仮設トイレが欲しいところです。
 さて、朝は0600時に起床。ヘルメットのGoProもキャメルバッグも、何もかも昨日のうちに用意できているので、あとは着替えて、出走30分前にアミノボンバー飲んだら準備完了です。予報では昼前くらいまでは曇りで、90ミニッツは雨にやられなさそうでした。
 予定通り、0800時にゲレンデに着いてみると、ゲレンデの上の方が濃い霧に隠れて何も見えない。霧というより、雲に隠れている感じです。そのままスタート地点に進入して待機していたのですが、「今日は濃霧のため、ローリングスタートとします」とのアナウンス。WEXにしては珍しい事ですが、どうやら濃霧で先が見えないらしく、1周目は鈴木健二選手の先導による下見ラップとなった様です。
 という事で、1周目はのんびり行くもんだと思っていたのですが、先行した鈴木健二選手の車速がローリングスタートとは思えない飛ばし方。そして我々Cクラスも、なぜかヘルメットタッチして、いつも通り日章旗が振られたらスタート。そして直ぐに競合い。ローリングスタートって、前走者を抜いたらいかんと思っていたので、ちょっとびっくりしましたが、とにかくレーススタートです。
 とりあえず、ゲレンデをグイグイと登っていき、9コーナーまで到着。ここから先は登りのガレセクションで、既に先行してた人らがヒッチャカメッチャッカになってるのをすり抜けて、奥のアウト側からチャレンジ。一旦止まってしまったので、しっかりリアをグリップさせて、空転させない様にアクセルをじっくり開けて再発進。どうにかクリアしました。
 ガレセクションの後は、ゲレンデ上部に向かうのですが、本来ならここはカチ開けポイントなのでしょうが、濃霧で有視界10メートルくらい。元気よく行かねばならない中も、慎重を要しました。上部を横切って28コーナーからは、ひたすら下りです。自分は下りが苦手な上に、視界も悪く、嫌が上でも安全運転です。抜きたい人には抜いてって貰いました。
 そんなこんなで、下見代わりのローリングスタートは無事終了。気張る必要があるのはガレセクションくらいで、あとはいい感じのクロカンコースである事が分かったので、元気に次の周回に向かいました。

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ローリングスタート聞いていたのですが
出だしから競り合いでしたw


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全体的には、視界が悪い以外は
走り易かったと思います


■実にJNCCらしいクロスカントリー

 さて、そんな具合で2周目に突入したのですが、気になるのは9コーナーからのガレセクション。さっきはアウトから行ったのですが、今度行ってみると、どう見てもインから行った方がフラットで距離が短い。他の人がワチャワチャしてるのを脇目も振らず登り切りました。むしろその先に続くガレの方が、気をぬくとエンストしてしまうので、気合いが必要でした。
 上部に抜けてホッとしていると、いきなり後方からエンデューロ部のW田ちゃんに追い抜かれました。ここは隊長の沽券に関わるので猛追したのですが、如何せん、最近のW田ちゃんは直線では早い。相当頑張ったものの、苦手な下りセクションに入り、しかも34コーナー手前がズルズルになっており、ここでエンスト。周回遅れが決定しました。JNCCのレースって、周回する度に路面の状態が変化する事が多いのですが、今回もその例にもれず、ここから先の路面は周回する度に悪くなっていって、降下するのに相当慎重を要しました。下りに弱いと、他の人なら活かせるチャンスも活かせません。
 ちなみに、TOYZ Racing エンデューロ部の隊員は、エンデューロ始めて2年くらいしか経ってないのに、みんな相当に腕を上げて、自分など車速では敵わなくなりつつあります。まぁ、これは今に始まった事ではないですが。しかし、世の中よくしたもので、直線でズビズバ抜かれても、例のガレセクションで彼らは大抵トチってるので、そこで抜き返すというのが、今回のレースの特徴となりました。


いっかな450と言えども
2速で引っ張る走り方では、ブチ抜けませんねぇ



■最後は10周フィニッシュ

 5周目くらいはカウントしてたのですが、そこから先はもう何周走ったか分からん感じになってきました。しかし、今回はこれまでみたいに息が上がったり疲れ果てたりという事がなく、転ける事もしないので(1回だけ転けた)止まりどころがなく、給水のために30秒ほど止まる程度でした。
 ラップタイムも大体8分半から9分くらいのペースを最初から最後まで維持していて、チェックポイントのタイマーを見ながら計画的に走る事が出来ました。最近、残り5分程度でL1が出るという、最終周回はノーカンパターンが多かったのですが、今回はそんな意地の悪い事もなく、L1を余裕持って走りきることが出来ました。体感的には9周くらいのイメージだったのですが、結果としては10周でした。もっとも、10周走った人の中では最下位で、90ミニッツ総合で90/161位と、中の下の出来栄えでした。
 今回のレース、心配されてた雨も90ミニッツではあまり降らず、バイクも激烈マディな汚れ方はしなかったのが幸いでした。が、それでも抜かれる時に食らった干し草混じりの泥は結構付いてて、帰ってからヘルメットから装具まで全部一式、手洗いしました。
 クロスカントリーも、最近流行りのハードエンデューロの煽りを食らって、難セクションがあったりする事も多いのですが、今回の(前回の戸狩もですが)神立戦は、実にクロカンらしいレースが楽しめました。

IMG_0947
全員無事に帰還
11周から8周と健闘しました


IMG_0952
ペース落とさず最後まで走れたのは
個人的にはよく頑張ったかなと思います



■評価・反省

 まず評価できる点から。Motoshop TOYZのマックさんから勧められたアミノボンバー、GAIA戦から摂っているのですが、これの威力が凄い。これまで、30分も走ったら疲れてしまって、その後は惰性で走っている様なもんだったのが、これを出走30分前に飲んでおくと、90ミニッツの最後まで気力と体力が持ちます。それなりに値段して、また決して美味いものではないのですが、これは絶賛オススメです。
 次にミシュラン・エンデューロミディアム、これは前回の戸狩戦のセクションスクールから投入したのですが、このタイヤの戦闘力は相当なものです。ブロックハイトの低いFIMタイヤですが、その代わりエアーボムが大きく、接地面が広い。体感的には、しっとり吸い付く様なグリップ感がします。今回は、下草のあるゲレンデ、ガレ場、滑る土の路面、土と砂利のダートを試す事が出来たのですが、そのいずれにおいても十分なグリップを発揮しました。また、キャンバーに強いタイヤでもあります。下りのチュルチュル路面では流石に滑りましたが、もうちょっと空気圧を落とせば、グリップしたかもしれません(今回は前0.6、後0.5)。あと、余談ですが、アスファルトの道でのグリップ感が半端なく良いです。
 これまで、抜かれる時は抜かれて、決して自分のペースは崩さない様にしてたのですが、今回は一度だけ猛追をかけました。結局抜き返せず、エンストして転けましたが、自分より早い人に引っ張ってもらうのは、自分の速度感を上げるには良い練習になります。モトクロスやってた時は、こうした練習もやってたのですが、今度しどきなどの広いコースでこういった練習をしてみようかな、と思いました。
 反省点としては、後で自分が走ってる動画を見て、もうちょっと速度感のある走りが出来なかったのか、と感じました。毎度感じるところですが、今回はアクセル開け開けのコースですし、3速くらいで走っても良さそうな所ですが、実はずっと2速でした。最近、ちょっと感じるのは、思い切り良い操作をするにあたって、ほんのちょっとだけ、何か足りない感じ、安心感というか気合いというか、そういうのがあります。もしかしたら、セッティングを少し見直した方が良いかも知れません。

IMG_0949
威力絶大だったミシュラン・エンデューロミディアム
高いだけに、良いタイヤです

嫁さんの撮影の腕が上がって
良い感じの絵を沢山撮ってくれました



 





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tanisi_corp at 22:00コメント(0)
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