軍隊調理法

2015年06月10日



   前回、第4回飯盒オフでは、雑誌の取材であったにも関わらず、肝心の料理が美味くいかず、自分としてはとても心残りな結果となりました。飯はパサパサ、カレーの方は食材がシャリシャリ繊維質満点。自分らだけなら、これもまぁ、ご愛嬌なのですが、やはり客人に出すからには、「飯盒使って、こんなに美味しいのが出来るのか!」と感嘆して貰わねば、飯盒愛好家として成功を納めたとは言いがたい。
   しかし、文句ばっかり言っていたのではしょうがない。自分でも、当日とイコールコンディションの条件でチャレンジしてみて、何が不具合だったのかを探り出さない事には改善の余地はない、という事で、改めて「軍隊調理法」によるカレー汁を作ってみる事にしました。

カレー汁
こちらがレシピ


■まずレシピ
   「軍隊調理法」は、書籍としては今は売られていませんが、近代デジタルライブラリーで原本が閲覧可能です。カレー汁は、第二章調理法の第二、汁物の24番目に記されています。
   まず材料ですが、一人分で、肉70g、馬鈴薯(ジャガイモのこと)100g、人参20g、タマネギ80g、小麦粉10g、カレー粉1g、食塩少々、ラード5g、となっています。小麦粉とカレー粉は、油粉捏(ゆふんでつ=ルウの事)に使うのですが、特筆すべきは、カレー粉がたったの1gだという事です。調理の項で出て来ますが、使う水は350mlもあるのに、カレー粉がたったの1gです。恐らく、カレーの王子様だって、もうちょっとカレー粉使っていると思いますが、考察は後にするとして、とりあえず、これらの食材を準備します。
   準備は、肉は細切りとし、ジャガイモは2cm角くらい、人参は木口切り(つまり輪切り)として、タマネギは4分割にする、とあります。肉とジャガイモはともかく、人参とタマネギは、当時はかなり小さめのを使ったのでしょうか。ラードは煮立てて小麦を入れてかき混ぜて、カレー粉を入れてルウを作ります。今回のキーポイントは「煮立てる」という部分です。
   調理は、鍋に肉と少量のラードを入れて少量のタマネギと一緒に炒めて、その後350mlの水を入れて、人参を入れて煮立て、次にジャガイモ、タマネギの順に入れて、塩で味を整えて、最後にルウを煮汁で柔らかくして、流し込んでかき混ぜて出来上がり、です。特徴的なのは、野菜は炒めず、煮込むところです。何にしても、水が沸騰してくれない事には勝負にならない、という事です。

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軍隊調理法には、具材の切り方まで書いてありますが
その辺りはざっくり無視
火の通りを優先した切り方にしました

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しかし、カレー粉と小麦粉の量は厳格に厳守
二人分で2gって、これっぽっちしかないんですよ

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飯盒オフと同条件で行うため、ベランダで炊事
台所と違って、ごちゃごちゃ置かざるを得ず
面倒くさい感じでした


■缶入り固形燃料の縛り
   「軍隊調理法」には、使用する熱源については触れていません。一応、冒頭に薪、石炭、ガス、電気などの熱源に触れていますが、特に野戦での熱源は書いていません。まぁ、そこらにある燃える物を使えという事でしょうが、ここは飯盒オフに準拠して、缶入り固形燃料を使う事にしました。
   缶入り固形燃料は、いわゆるアルコール系の燃料なのですが、以前の自分の調べでは、ガスやガソリンといった化石燃料と比べると、熱量は半分くらいです。それ故に火力が弱いとも言われるのですが、温暖な無風状態の室内だと、あまり不利を感じません。しかし、一歩外に出ると、天候、気温、風力、その他の事象で、一筋縄ではいきません。
   それ故に、これまでの飯盒オフでも、何度か半煮えの料理を食う羽目になった訳です。しかし、アルコールストーブが全般的に火力弱くて料理に使えない、という訳でもありません。要するに、日本軍の様式にしてから、火力不足を感じる事がままあった訳ですが、これはやり方次第、という気がします。
   今回の企画では、日本軍様式、具体的には、飯盒掛けを使用した状態で、沸騰させるのにどれだけの時間と燃料を要するのかを調べる目的で始めました。

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飯盒掛けは、3本の足の角度を変える事で
熱源と飯盒の高さを可変させ、火力を調整する事が出来ます
五徳にはない強みです


■炒める調理法
   カレー汁は、まず油粉捏(ルウ)を作り、肉を炒める所から始まります。どちらも火に鍋を掛けて、油を熱して炒める調理です。
   まずは、油粉捏ですが、軍隊調理法では、「ラードを煮立てて小麦粉を投じて撹拌しカレー粉を入れて油粉捏を造り置く」と書いてあります。何を使ってどうしろ、とは書いてないのですが、「煮立て」なければならないのは確かです。飯盒の蓋などを利用しても良いのでしょうが、飯盒掛けには五徳はないので、蓋持ったままラードを煮立てるのはかなり熱いと思います。さりとて、飯盒で油を沸かしつつ、掛子(中蓋)を飯盒にセットして、伝わってくる熱で煮立てるってのは、やってやれない事は無いでしょうが、相当に時間が掛かります。
   そこで自分は飯盒で油粉捏を作りました。これなら確実にラードは煮立てられますし、鍋が深いので粉が飛び散る心配もありません。むしろ深いだけだって、スプーンでかき回すのが難しいのですが、これは飯盒一般に言える事なので、不便承知で工夫してやりました。
   油粉捏を作ったあとは、洗う訳でなく、そのままラードを入れて肉(今回は豚肉)とタマネギ少々を炒めました。油粉捏の残りが焦げたりしないか、と思ったのですが、意外に焦げない様です。むしろ、残った油粉捏と肉が混ざり合う様に炒まりました。
   肉を炒めるのは、自宅のガスコンロに比べたら、それなりに時間が掛かる様にも感じましたが、それでも5分ほどでおおよそ炒まりました。まぁ、飯盒の中で炒めてますので、カリっという訳ではないですが、とりあえず火が通れば良しとしました。

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飯盒で炒め物出来るって、意外と知らない人が多いんですが
油さえちゃんと入れてれば、それなりに出来ます

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ラードが溶けて、熱せれたら、小麦粉を投入
スプーンでさっさとかき混ぜます
軍隊調理法ではきつね色にならなくてもいいので
混ぜれたらカレー粉を入れて混ぜて火からおろします

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出来た油粉捏
色はそれなりに着いてますが
小麦粉20gにカレー粉2gしか使ってません

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そのあと、ラードを入れて再度熱します
残ってる油粉捏が焦げる前に肉を投入します

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スプーンで肉をかき混ぜて炒めるのですが
飯盒がガタガタして、飯盒掛けが緩む事があります
地面に刺せない場合は、固定の仕方を考えねばなりません



■沸騰させる調理法
   肉が炒まったら、水を入れて沸騰させます。この時、自分は調理法を見落として、人参を入れるのを忘れて、先に水を沸かそうとしました。それ故に余計に時間が掛かりましたが、それでも沸騰するまでには、予想以上に時間が掛かりました。
   とにかく、5分そこらでは全然微動だにしません。こりゃ、蓋をしない事にはダメだ、と思ったのですが、蓋には切ったジャガイモだのタマネギだのが入っているので、仕方なく油粉捏作り置いた掛子を被せました。掛子を被せてもなかなか沸騰せず、掛子の中の油粉捏が溶けてドロドロになる感じでもありません。もしかしたら、ホントに野外でコケネンでは沸騰せんかもなー、とか思ったりしたのですが、水を投入してから約35分後、やっとこボコボコに沸いてきました。
   その後、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎと、順次に入れて行ったのですが、入れた直後は温度が下がって沸騰が収まるので、入れたら掛子をし、沸騰して暫くしたら次のを入れる、という具合にしました。そして、最後10分間、蓋を開けた状態で沸騰させ、煮汁で油粉捏を伸ばして飯盒に投入し、さらに5分間煮て、ようやく完成となりました。調理開始から、約80分後の事でした。

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水をドバドバ。二人分で700mlです

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掛子で蓋をして13分経ちましたが
沸く気配が全然してません

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約35分後、やっとこボコボコに
これぞ煮立ててる状態です

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約50分後、全ての具材を投入し
かつ完全に煮込みました


■出来上がり
   このあと、掛子の油粉捏に煮汁を入れて溶き、飯盒に入れてかき混ぜ、暫く煮たら出来上がりです。この辺りはそれほど難しいもんでもありません。ただ、出来映えは、自分が普段食べているカレーに比べると、バシャバシャに薄いです。それもそのはず、水350mlに対して油粉捏は良い所20gあるかないかですから、圧倒的に薄い訳です。しかもカレー粉はたったの1gです。確かに匂いはすれども、色はほとんど白です。
   具材の方は、結構な時間を掛けて煮込んだけあって、具材は完全に柔らかくなっていました。まぁ、ウチのガスコンロであれば10分くらいで完了する煮込みが、50分も掛かったのは流石に固形燃料の性能の限界というところでしょうか。逆にいえば、普段の飯盒オフでは、煮込む時間が明らかに足りなかった様に思います。時間が掛かってもしっかり煮込めば、具材的には普段のカレーと遜色ない調理になる事が分りました。
   しかし、出来映えはどうみてもカレーというより、肉じゃがっぽく見えます。全く持ってして薄いです。カレー汁と名がついてるだけに、汁っぽいのは許せるとしても、見た目が肉じゃが、豚汁、みそ汁にしか見えないはどうしたもんか。自分らが知っているカレーよりも、むしろ、味噌や砂糖醤油の代わりにカレー粉使いましたー的な雰囲気です。

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煮汁で伸ばした油粉捏を飯盒に投入
ただでさえ量が少ないので
出来るだけ油粉捏を無駄にしない様にします

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具材には完全に火が通ってました
やはり、固かったり筋っぽい状態だと
かなり不満が残ってしまいますからねぇ〜

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しかし、この薄さはどうした事でしょう
カレーだと言わなければ、絶対カレーに見えません


■要した燃料の量
   今回、水を煮立て、具材が柔らかくなるまで煮込むのに、延べで約50分掛かりました。調理時間全体では、約80分掛かりました。使用した燃料は、1個25gの宴会コケネンを6個入れた缶と、160g缶gが約半分くらいです。160g缶の説明によると、約1時間燃焼とあります。つまり、約80分の使用時間で、おおよそ230g固形燃料を消費したというのは、妥当な数字と言えます。もっとも、今回は天候の晴れて暖かく、風もそれほど吹き込みませんでした。もしも天候が悪く、風も強い時には、消費はもっと激しかったでしょうし、風防を活用するなど、防風に気を配らないとならなかったでしょう。
   また、230g使ったという事は、160gの場合は確実に2個、250g缶の場合でも予備1個いれて2個、400g缶でようやく1個でまかない切れる、という事になります。飯盒オフでは、160g缶ないし250g缶を使ってますから、2つは持っていかんとダメって事になります。値段にしたら、大体1000円くらいはする訳で、結構大きな額です。軍装の縛りがないのでしたら、迷わずガスバーナーを使った方が、万事ストレス無く出来ると思います。

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コケネン、バトンタッチww
奥のコケネンはまだ燃えてますが、燃料が底の方にしかなく
もやは火力を持っておりません


■飯盒掛けの使い勝手
   今回、ベランダで初めて飯盒掛けを使ってみたのですが、その使い勝手の良さ悪さは、料理の動作によって左右されました。
   いわゆる「炒める」動作では、飯盒を持って中身をかき混ぜなければならないのですが、飯盒掛けに飯盒を掛けた状態では非常に不安定で、飯盒掛けを倒しかねない事もしばしばありました。今回は飯盒が一つだけですので、まだ良かったのですが、これが3つフルに掛かっていた状態では、とても出来る動作ではありません。炒める動作は、熱源の上に置いてやるのがやり易いです。
   逆に、「煮込む」動作では、要は掛けてけば良いだけなので、地面にしっかり固定出来ていれば、何ら問題ありませんでした。飯盒掛けは、本来こうした使い方をするものなのだと思います。どんな道具でも万能はありません。掛けて使い勝手が悪ければ、その時は手に持つなどすれば良い訳です。
   飯盒掛けは、足の角度を変える事で飯盒の高さの位置を調整でき、つまり火力の調整が出来ます。これはいわゆるハンゴーキャッチタイプの飯盒掛けでは出来ない芸当です。今回は焚き火などでなく、固形燃料を使った訳ですが、それでも高さの調整は便利に感じました。火力調整が出来ないアルコール系の熱源には、向いているのかもしれません。もっとも、風防の対策の問題もあり、やはり万能ではありませんが。

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今のアウトドア用品で、つり下げ使う物というのは
実は少ないんじゃないでしょうか?


■軍隊カレーの考現学的考察
   「温き御飯を皿に盛りて其の上よりかくればライスカレーとなる」と書いてありますから、その通りにしてみましたが、どう見てもカレーに見えません。どっちかというと、クリームシチューです。一口食べてみましたが、どうにも水っぽく、カレーの味はこれっぽっちもしません。それでも美味ければ良いですが、全然美味くありません。これは一体どうした事でしょうか。
   今まで「軍隊調理法」を見ていくつか作って来ましたが、どれもこれも美味いものばかりでした。軍隊の飯は不味い、というのは風評であって、結構美味いもんを食っていたのです。しかし、このカレー汁だけはどうにも頂けない。カレーといえば、ラーメンとならんで、今や日本の国民食とまで言われているのですが、そのルーツは軍隊カレーにあります。が、こんなもん食わされたのでは、とてもじゃないが、満期除隊後も食いたいとは思いません。
   仕方が無いので、ソースを掛けて食べたのですが、ただのソース飯になってしまいました。つまり、薄すぎてカレー足り得ないのです。自分が思うに、「軍隊調理法」に書かれている「カレー粉 一瓦」は「一〇瓦」の誤植ではないでしょうか。それにしたって薄いと思うのですが、まだソースでリカバー出来るレベルになると思います。
   逆に、昔の人は、今の基準で考えれば、薄いカレーを食べたいたのかもしれません。自分が子供の頃には、既に市販のルウでカレー作るのが主流でしたが、それでもソースや醤油を掛けて食べる人は一定いました。無論ソース掛けなくても美味しいのですが、カレーにはソースとか掛けて自分の好みの味にする、というパターンが染み付いてた人が居たんだと思います。
   今回は、あえて「軍隊調理法」の量目の通りにやりましたが、料理というのは感性、センスです。必ずしもマニュアル通りである必要はありません。ですので、他の方がカレー粉からルウを作る時は、お好みの量でチャレンジして下さい。

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どう見ても、黄色みがかった何かです
カレーなりクリームシチューの途中経過みたいです

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お残しする訳にもいかないので、ソースかけましたが
どうもに美味いものにはなりませんでした






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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2015年06月03日



   そーいえば、このところ、ウエルシアの半額になったモヤシばっか食べていたので、たまには違うもんが食べたくなりました。まぁ、普通にフライパン使って料理してもいいんですが(いつもはそうしてますし)、たまには飯盒使って旧陸軍のオカズでも作るべー、という事で、いつもの様にこちらさんを参考に、簡単に出来そうな茄子油炒めを選びました。
   茄子といえば、秋が旬なんですが、今はいつでもスーパーに売ってます。いい感じに1袋142円のがありましたので、2袋買って帰りました。

茄子油炒
こちらがレシピ


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   今回使用するのは、茄子、ごま油、味噌、砂糖、鰹節、生姜です。茄子油炒めという事になっていますが、作り方を見て見ると、味噌和えに近い感じがします。茄子を油で炒めると、茄子が油を全部吸ってしまう様な感じなるイメージがあるのですが、今回は味噌和えっぽい出来映えになりそうです。


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   まず茄子を切ります。軍隊調理法の通りに、小口切りにしましたが、あとで考えたら、狭い飯盒の中でかき回さねばならないので、もう少し細かめに切っても良かったかもしれません。切る道具は、当時の兵隊さんが大抵持ってたっぽい肥後守を使いました。これ、スイスアーミーナイフなんかに比べたら、全然切れ味いいんですよね。


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   茄子が切れたら、飯盒を火にかけてごま油を熱します。一応、ごま油10gという事になってますが、がっつり無視ww 飯盒が焦げない様に、底一面に掛かる様にたっぷり目に入れました。ちなみに、今回もアルコールストーブを使いましたが、無風状態であれば、充分炒め物出来る火力を持っています。


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   油が熱した頃合いを見計らって茄子を投入。茄子は一人分350g使いましたが、飯盒でやるならこのくらいの分量がマックスだと思います。これ以上いれてもかき回せませんしね。


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   今回の作業で一番難しかったのは、飯盒の中で茄子を炒める作業。底面積が狭く深鍋なので、なかなか万遍なく茄子を炒めるのが難しかったです。しかも、アルストとはいえ結構な火力ですし、飯盒を掴めるのは吊り金の部分しかありません。炒め物は少々やりにくいのですが、まぁ、根気よく炒めました。


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   いい感じで茄子が炒まったところで、鰹節と調味料を一斉に投入。この頃には火力は相当なもんで、調味料入れてる間も、茄子がジュージュー言ってました。もっとも、それで飯盒が焦げるって事はなく、むしろいい感じに茄子が炒まって、しんなりしました。


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   あとは、怒濤のラストスパート。これでもかとかき混ぜて、いい感じに和えました。いい感じに和えれたら、火から下ろします。


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   これが出来上がり。一口食べてみたのですが、いい感じの甘味噌具合とゴマ風味で、めっちゃ美味い! 多少味付けが濃い感じですが、これはもう、ご飯が進みます。いやもう、美味くて美味くて、びっくりしました。このオカズ、野戦の料理でなく、兵営での食事で出されてたものなのですが、平和な時代の軍隊は、美味いもん食ってたんだなー、と改めて実感しました。






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tanisi_corp at 23:30コメント(0)

2014年02月27日



 今回も「軍隊調理法」なのであるが、ちょっと気になったのがきゃら蕗。今まで飯盒に限らず色んなものを作って来たが、蕗を使った料理はやった事がない。ないが蕗の時雨煮とかは好きなので作ってみたくなったのだ。ちなみに、これも演習の時に持って行く携行食との事である。

きゃら蕗
こちらがレシピ


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 まず湯で蕗をさっと茹でろという事であるが、アルストの場合、湯が沸騰するまでに暫く時間が掛かる。蓋を開けてたのでは熱効率が悪く余計時間が掛かってしまうので(そして余計アルコールを消費する)、蓋を閉めて湯が沸くまで待つ。


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 湯が沸いたら蕗を投入する。蕗は半分に切っておいたのだが、飯盒で茹でる場合、1/3か1/4くらいに切った方が飯盒に納まり易い。ただし、後述する様に皮を剥く手間があるので、あまり短くするのも考えものである。
 ちなみに、蕗は灰汁が強い野菜らしいのだが、さっと茹でる程度では灰汁抜きしきれないとの事。でも、一応レシピ通りに多少柔らかくなる程度にさっと茹でる。


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 茹でたら水にさらして皮を剥く。ちょっと飯盒だけではやりにくい工程である。何が面倒くさいといっても、蕗の皮を剥くのが面倒くさかった。剥く事自体は簡 単にぺろーんとめくれるのだが、数が多いし剥き残しが判らない。昔の軍隊は結構手間のかかる事をしてたんだな、と思った。
 ちなみに、野外でやるのなら蕗の水煮を使った方が良さそうである。


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 飯盒で醤油、砂糖、水飴を煮立て、3センチくらいに切った蕗を投入する。レシピでは味が付いたら一旦引き上げる事になっているが、ものが蕗だけになかなか味がつかない。それなりに色がつくまで煮る。


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 それなりに味が付いたら、一旦蕗を引き上げて残った煮汁を煮詰める。ドロドロの飴状にせよとの事だが、あまりやり過ぎると飯盒を焦がしてしまいそうなので、その辺はいい感じにやる。


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 ビビってあまり煮汁を煮詰められなかったので、蕗を再投入していい感じに煮詰めた。思いの外いい感じに仕上がった。実はきゃら蕗を作るのは初めてどころか、蕗自体を使うのも初めてで、きゃら蕗というのを食べるのも初めてなのだが、確かに蕗っぽい味わいであった。
 一応、レシピ通りの分量で作ったのだが、仕上がりは掛子に半分くらいになった。これで一人分である。これだけで2合のご飯を食べるのであるが、まぁ昔の人 はたくあん3切れでご飯何杯も食べたらしいので、このくらいでも良かったのかも? 現代的には、オカズがこれだけってのはどうかという感じだが。


 時に、携行食のレシピでは、冷まして味を染ませる工程が書かれてないのだが、おそらく察するに、演習の前の日から仕込んでおいて、演習日に飯盒に詰めて配布したんじゃないか、と思う。つまり、味が染みた状態で食べれたんだろうなと思う。







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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2014年02月22日



   今日はバイクの練習に行くはずが風邪気味で練兵休。昼過ぎまで寝たお陰で大分具合が良くなったので、買い置きしてあった大豆をやっつける事にした。
   「軍隊調理法」の飯盒シリーズであるが、今回は煮豆。これも携行食のオカズという事である。最近気が付いたが、携行食には生姜を入れるものが多いのだが、これはどうやら腐敗防止の意味があるみたいだ。まぁ、 演習中も飯盒の中に入っている訳で、特に夏場なんかは痛み易かっただろうから、飯にも梅干しが乗せてあったそうである。

煮豆
こちらがレシピ



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   レシピでは前の晩から大豆を水に浸しておく様に書いてある。まぁ、これは豆を使う時の常識の様なもので、最低でも6時間、普通は12時間は漬けておく。むろん、野外ではこんな悠長な事はやっておれないので、水煮の缶詰やパックを使うのも有りだと思う。


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   飯盒オンリーの調理の際に問題になるのが、具材や調味料を取り分けておく器が足りない事。まぁ、調味料なんかは、実際には目分量でやってしまうので、こん な風に器を使う事はまずない。食材にしても、同時に投入して構わないものであれば、一緒くたに入れててもOKである。今回は、醤油、砂糖、生姜も一緒くた にしたが、別に「さしすせそ」の順番でなくても、それなりにきっちり出来るから可。


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   大豆を柔らかくなるまで煮たら、こんにゃくとニンジンを投入する。水加減については書いてないのだが、具材が浸る程度を可とする。大豆は結構時間かけて煮 るので水は多めでも可。多すぎたら捨てれば良い。灰汁が出るが気になる程度ではないので、そのままこんにゃくとニンジンを煮た。


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   ニンジンが柔らかくなったら、調味料を投入。グラグラ煮立てて可。結構汁が多いので、沸騰させて飛ばせた。この辺りはいい感じにやって貰いたい。


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   丁度、タンク一杯のアルコールが切れたので加熱終了。このあと、完全に冷めるまで待てば、具材に味がしっかり染みてくれる。結構汁が残ったので、蓋をせず蒸発させる事にした。


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   一応、二人前の材料を用意したつもりだったのだが、掛子一杯弱しか残らなかった。味見してるウチに減ったのか、それともてんこ盛りにはしないのか。
   味は甘辛く、生姜が独特の風味を醸し出している。食べてみて思い出したのだが、醤油が少なく砂糖が多めになれば、小学校の時に超絶苦手だった大豆の甘露煮 に近い味になると思う。当時は大嫌いだったが(嫌で嫌で仕方なかったので、牛乳入れて飲み込んでた)、今は美味いと感じるから、年齢とともに嗜好も変わるんだな。






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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2014年02月21日



   「軍隊調理法」のレシピを元に飯盒で作るシリーズ。この牛肉佃煮は 本来は演習の時に飯盒に詰めて持って行く弁当のオカズなのであるが、それを敢えて飯盒で作ってみる事にする。今回のポイントは、具材を炒めなければならな い事である。まず、飯盒という炒め物をするには使いにくい道具で、かつ火力が弱いとされるアルコールストーブで、どの程度炒められるかがポイントなのである。

牛肉佃煮
こちらがレシピ


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   具材は牛肉とごぼう。実は自分はキンピラごぼうが大嫌い、というか、絶対食えない。「軍隊調理法」にも金ぴら牛蒡が載っているのだが、絶対作らない。というのも、ごぼうが主役張ってるものは絶対に食えないからだ。ごぼうサラダとかごぼうのかき揚げも言語道断である。




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   まずは飯盒に油を引いて、肉を炒める。油は今回はごま油を使ったが、サラダ油でもラードでも良いんじゃないかと思う。肉は切り落としを買って来たが、さらにハサミで細かくした。ナイフよりもハサミを使った方が楽な場合が多い。
   アルコールストーブだけあって、最初はなかなか火が通らないのだが、じっくり待っているうちに火力が強くなってくる。とは言え、ガスやガソリンみたいにあっという間に火が通るという事はないので、作業を慌てさせられないのが良い。


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   ごぼうは乱切りにして水にさらして灰汁を取るのであるが、野外でやる事を想定して、水に漬けなかった。その代わり、肉の火が通ったらごぼうを入れて水を入れて煮る事なっているのだが、水を入れる前にごぼうも炒めてやった。


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   水を入れて沸騰したら、砂糖、醤油、そして唐辛子粉を入れる。佃煮なので少々味付けは濃いめにした方が良い。ただし、唐辛子粉は入れ過ぎるとピリ辛度が酷くなるので、その辺は手加減する事。


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   そのまま,箸でかき混ぜながら、水気が無くなるまで煮詰めて行く。アルストだけに時間が掛かりそうな予感がするが、この頃には意外に火力が強くなっているので、いい感じに水気が飛んで行ってくれる。


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   出来上がり!こんな感じで掛子に詰めて持って行ったらしい。飯盒本体の方には2合分のご飯が詰めてあった(夏場は梅干しも入っていた)。
   さて、試食してみたのだが、これが激ウマ。しかも、ごぼう臭がほとんど感じず、美味しいごぼうになっている。煮詰めて濃い味になっているので、こりゃご飯進むなーって感じである。味醂を加えたら、もっと美味かったかも? いずれにせよ、ビバ!帝国陸軍である。







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