工具
2013年10月31日
XR230にトライアルタイヤを履かせたのですが、空気圧を30kPaくらいに合わせる事が多く、これまで使っていたエアゲージ(400pKa)ではなかなか正確に合わせにくくなりました。そこで、トライアル車用のエアゲージを買う事にしました。その名も「究極・エアゲージ」。2,990円で究極もないもんだと思う訳ですが、果たしてどんな感じでしょうか?
■これまで使ってきたエアゲージ
ツーリング&自走時代にはペンシル型のエアゲージを、トランポを導入してからはホースの付いた普通のエアゲージを使っていました。別に好みがあった訳ではありませんが、どちらもエーモンのエアゲージです。
問題は使い勝手で、ペンシル型の方は携帯性最優先の造りですので、多少使い勝手が悪いのは仕方ないと思っていたのですが、ホースの付いた方は実は使い勝手が悪いと感じてました。というのは、バルブに当てる口がねの角度が45度でバルブに当てにくく、また当てた時にエア漏れを起こしやすかったからです。かつ、プロテクターが無いのでうっかり落とすと壊れてしまう事もあり、自分も一度買い換えています。まぁ、値段が2,000円くらいなので仕方ないといえばそれまでですが、もうちょっと良いのないかなー、と思っていました。
ホース付きでない物もあったのですが、そちらを選ばなかった理由は、口がねの角度が45度なのでバルブに差した時、ゲージ部分を持った手がブレーキディスクに当たる感じになりそうで、余計使い勝手が悪そうに見えたからでした。ホースがあれば、その点は問題ありませんが、ツールチェストの中で邪魔でした。
■究極エアゲージ・トライアル用を選んだ訳
さて、当初エアゲージを買い換えるにあたって、別にトライアル用を買おうと思っていた訳ではなくて、単に落としても壊れにくいプロテクター付きの物にしよう、と考えていただけでした。エトスを選んだ理由も、たまたま友人が先に買ってその名を知ったからであって、特別理由があった訳ではありません。ただ調べてみると、口がねが45度でなく90度でバイクの空気圧を計るにはやりやすそうな事、3,000円そこらでプロテクター付きである事など、なかなか良さそうに感じました。
問題は、通常の400pKaまで計れる物にするか、100pKaのトライアル用にするかでした。400pKaはホース付き、100pKaはホース無しの違いがあり、ホース無しは先に述べた様に、ブレーキディスクが当たっちゃうんじゃないか的な考えがあって、ちょっと二の足踏んでました。しかし、ホース有りの方を借りて使ってみると、90度の口がねは実に使い勝手が良く、これならホース無しの方でも大丈夫、という風に感じました。
さて、ホースの有無はともかく、400pKaにするか100pKaにするか、ちょっと考えました。公道を走るのであれば、空気圧は大体150pKaに合わせる事が多く、だったらもれなく400pKaですが、コース走行では大体80〜60pKaです。今回トライアルタイヤを使う様になって、リアを30pKaまで下げる用事が増えたくらいで、100pKaにする事はまずありません。となれな、100pKa以下を正確に計れるトライアル用を買った方が良い、という結論になりました。ちなみに、値段はホースの有無に関わりなく2,900円です。

口がねが90度なので、ゲージがディスクに干渉しません
口がねの首は360度回ります

左のゲージだと剥き出しなので、落としたらイチコロですが
究極エアゲージはラバーのプロテクターが付いてるので
多少は安全ですw
■測定値の差
さて、せっかくエアゲージが3つも揃ったので、測定値にどのくらいの違いがあるか、見てみました。取り敢えず、一番正確とおぼしき究極エアゲージで80pKaに合わせたあと、他の二つでも計ってみたのですが、ペンシル型は90kPa、普通のは70pkaと、驚愕の結果が分かりました。究極エアゲージを正しいとするならば、自分はこれまで10pKa低い空気圧で乗っていた事になります。
それにしても、同じメーカーでプラマイ10pKaも差があるのには驚きなのですが、察するにエーモンのエアゲージはもともとは自動車用で、もっと高い空気圧で使うため、100pKa以下の10kPaくらいの違いはちょっとした誤差の範囲でしかないのかもしれません。何にしても、コース走行をするオフロードバイクにとっては大きな誤差ではあります。
その様な訳で、これまで使ってきたエーモンのホース付きエアゲージは退役。今後は究極エアゲージとエーモンのペンシル型をツールチェストに入れておく事にしました。ペンシル型を装備する事にしたのは、タイヤ交換をした時はビードを上げるために250pKaくらいまで空気を入れるので、その測定用です。究極エアゲージで100pKa以上の空気圧を計ると、ゲージを振り切って壊れてしまう事もあるらしいので、その予防のためです。
もっとも、ホースがないせいか、前のホース付きのエアゲージよりも納まりが良くなりました。
■これまで使ってきたエアゲージ
ツーリング&自走時代にはペンシル型のエアゲージを、トランポを導入してからはホースの付いた普通のエアゲージを使っていました。別に好みがあった訳ではありませんが、どちらもエーモンのエアゲージです。
問題は使い勝手で、ペンシル型の方は携帯性最優先の造りですので、多少使い勝手が悪いのは仕方ないと思っていたのですが、ホースの付いた方は実は使い勝手が悪いと感じてました。というのは、バルブに当てる口がねの角度が45度でバルブに当てにくく、また当てた時にエア漏れを起こしやすかったからです。かつ、プロテクターが無いのでうっかり落とすと壊れてしまう事もあり、自分も一度買い換えています。まぁ、値段が2,000円くらいなので仕方ないといえばそれまでですが、もうちょっと良いのないかなー、と思っていました。
ホース付きでない物もあったのですが、そちらを選ばなかった理由は、口がねの角度が45度なのでバルブに差した時、ゲージ部分を持った手がブレーキディスクに当たる感じになりそうで、余計使い勝手が悪そうに見えたからでした。ホースがあれば、その点は問題ありませんが、ツールチェストの中で邪魔でした。
■究極エアゲージ・トライアル用を選んだ訳
さて、当初エアゲージを買い換えるにあたって、別にトライアル用を買おうと思っていた訳ではなくて、単に落としても壊れにくいプロテクター付きの物にしよう、と考えていただけでした。エトスを選んだ理由も、たまたま友人が先に買ってその名を知ったからであって、特別理由があった訳ではありません。ただ調べてみると、口がねが45度でなく90度でバイクの空気圧を計るにはやりやすそうな事、3,000円そこらでプロテクター付きである事など、なかなか良さそうに感じました。
問題は、通常の400pKaまで計れる物にするか、100pKaのトライアル用にするかでした。400pKaはホース付き、100pKaはホース無しの違いがあり、ホース無しは先に述べた様に、ブレーキディスクが当たっちゃうんじゃないか的な考えがあって、ちょっと二の足踏んでました。しかし、ホース有りの方を借りて使ってみると、90度の口がねは実に使い勝手が良く、これならホース無しの方でも大丈夫、という風に感じました。
さて、ホースの有無はともかく、400pKaにするか100pKaにするか、ちょっと考えました。公道を走るのであれば、空気圧は大体150pKaに合わせる事が多く、だったらもれなく400pKaですが、コース走行では大体80〜60pKaです。今回トライアルタイヤを使う様になって、リアを30pKaまで下げる用事が増えたくらいで、100pKaにする事はまずありません。となれな、100pKa以下を正確に計れるトライアル用を買った方が良い、という結論になりました。ちなみに、値段はホースの有無に関わりなく2,900円です。

口がねが90度なので、ゲージがディスクに干渉しません
口がねの首は360度回ります

左のゲージだと剥き出しなので、落としたらイチコロですが
究極エアゲージはラバーのプロテクターが付いてるので
多少は安全ですw
■測定値の差
さて、せっかくエアゲージが3つも揃ったので、測定値にどのくらいの違いがあるか、見てみました。取り敢えず、一番正確とおぼしき究極エアゲージで80pKaに合わせたあと、他の二つでも計ってみたのですが、ペンシル型は90kPa、普通のは70pkaと、驚愕の結果が分かりました。究極エアゲージを正しいとするならば、自分はこれまで10pKa低い空気圧で乗っていた事になります。
それにしても、同じメーカーでプラマイ10pKaも差があるのには驚きなのですが、察するにエーモンのエアゲージはもともとは自動車用で、もっと高い空気圧で使うため、100pKa以下の10kPaくらいの違いはちょっとした誤差の範囲でしかないのかもしれません。何にしても、コース走行をするオフロードバイクにとっては大きな誤差ではあります。
その様な訳で、これまで使ってきたエーモンのホース付きエアゲージは退役。今後は究極エアゲージとエーモンのペンシル型をツールチェストに入れておく事にしました。ペンシル型を装備する事にしたのは、タイヤ交換をした時はビードを上げるために250pKaくらいまで空気を入れるので、その測定用です。究極エアゲージで100pKa以上の空気圧を計ると、ゲージを振り切って壊れてしまう事もあるらしいので、その予防のためです。
もっとも、ホースがないせいか、前のホース付きのエアゲージよりも納まりが良くなりました。
2013年09月30日
つい4年ほど前までオイル交換さえバイク屋に頼んでいた自分ですが、モトクロッサーに乗り換えてから、オイル交換はもちろんの事、タイヤ交換、リンク・ステムのグリスアップ、という具合に、日常的に自分で整備する範囲が増えてきました。モトクロッサーはメンテサイクルが早いので、その度にバイク屋(しかもプロショップw)に持ち込むのが大変なのと、お金も結構掛かる事から、自分では二の足踏む整備以外の事は自分でやって、時間と経費を節約する方針でやってきた訳です。ちなみに、二の足踏む整備というのは、前後サスやエンジン、キャブレター(モトクロッサーの方はFIですが)などのオーバーホールなどで、それらは半年〜1年くらいのサイクルでもある事から、そういうヤヤコシイ所はプロにお願いする事にしています。
ところで、この4年間に自分が使う工具も、ツーリング用の携帯工具からトランポ搭載のツールチェストへと変化してきたのですが、最近、これからモトクロッサーに乗り換えようかな〜という人に、どんなメンテが必要か説明する機会がしばしばありました。その際、ここの工具の使い方について話す事よりも、やろうとする整備にどの様な工具が必要か、という具合に話す事が多かったです。そこで、ここでは項目別に使う工具を列挙してみたいと思います。
■一般整備
レバー位置変えたり、ハンドル変えたり、グリップ変えたり、ミラー外したり、シート外したり、外装外したり、といった具合に、取り敢えず外見をいじくるって事は、整備の好き嫌いや上手下手に関わりなく、日常的によくやる事です。トレール車の場合はチャチとは言え車載工具が付属してる場合が多いですが、よく使う工具については、せめてホームセンターレベルの工具は揃えておきたいところです。
具体的には、8mm、10mm、12mm、14mmのスパナとメガネレンチ、あるいはコンビネーションレンチ、プラスマイナスドライバー、プライヤーなどです。この辺りは、どんな整備するにしても基本中の基本の工具ですので、取り敢えず買っとけ的な工具です。
自分がお奨めしておきたいのは、上記サイズのソケットとスライドヘッドハンドル&エクステンションバー、もしくはT型ハンドルです。外装外したりする時はメガネレンチとかじゃ外しにくい場合が多く、T型レンチの方が断然作業がし易い訳です。特によく使う8mmと10mmは早回しT型レンチを別個に持ってた方が楽です。
あと、もしも余裕があるなら、ラチェットハンドルもあると楽できる事が多いです。ソケット+エクステンションバー+ラチェットハンドルの組み合わせは意外に使います。フロントフェンダー外す時とか。
大抵はこれらの工具で事足りるのですが、ミラー外したりサイドスタンド外したりする時は、17mmのレンチが必要だったりする事もあるので、予め調べて用意しておきましょう。サイドスタンド外す時は(付ける時もですが)、スプリングを外すスプリングフックがあった方が安全安心です。(ドライバーで引っ張って付ける方法もあるけど、結構ビビる作業になります)
■オイル交換
オイル交換は、エンジン下部のドレンボルトを開けて、古いオイル出して、ドレンボルト付けて、新しいオイル入れるだけの作業なんですが、もちろん工具が要ります。まず必要なのは、ドレンボルトに使うレンチです。大抵は12〜14mmですが、XR230なんかはボルトじゃなくてキャップで24mmのソケットが必要でした。
開ける時は、メガネレンチでもソケットでも良いのですが、ボルトが緩んだら指で回して外すのが吉です。緩みだしたら早速オイルが出て来ますので、ボケッとしてると工具がオイルまみれになります。個人的には、ソケット&ラチェットハンドルでやるのが楽だと思ってます。
問題はドレンボルトを付ける時で、まずは指で回して入れる事。レンチ使って入れて、斜めに刺してしまったって話しは結構多いです(ドレンボルトに限った話しではないですが)。あと、出来ればトルクレンチを使って規定トルクで締める事。いつまでも締めてて、ドレンボルトをねじ切ったという話しも結構聞く話しです。トルクレンチは5NM〜30NMくらいの小さいのがあると、ドレンボルト以外にも後述するフロントフォークの脱着時などに助かります。
ところで、規定トルクですが、これはサービスマニュアルに記載されています。同じドレンボルトでも、バイクによって規定されているトルクは様々ですので、自分のバイクのサービスマニュアル(出来ればパーツリスト)を用意しておくと、今後先々、規定トルクや分解結合の作業等で非常に役立ちます(というか、ないと出来ないと思って下さい)。
あと、オイルの処理ですが、当然地面にダダ漏れという訳には行きません。一般的なのは、バイク用品店で売っているオイル吸収箱ですが、毎回の事となると経費がバカになりません。あと、いざオイル吸収箱にドレンからオイル落とそうとすると、風吹いたりして狙いが外れて地面がベタベタになる、という事が結構あります。そこで、オイルパンを1つ用意しておいて、まずはそこに落とすのが環境に優しいかと思います。
モトクロッサーの場合、約2時間置きにオイル交換ですので、排出するオイルの総量は結構な量になり、オイル吸収箱だけでエライ金額になります。自分の場合は、前は、新聞紙をシュレッダーにかけてコンビニ袋に入れて、それに廃オイルを入れて燃えるゴミで捨てていましたが、今はペール缶(使う量も多いので、20リットルのペール缶で買ってる)の空き缶に溜めて、一杯になったらバイク屋さんに引き取って貰う様にしています。

オイル交換如きでトルクレンチ使うのは大げさかもしれませんが
今後先々の事を考えたら、あって損はないです
オイルフィラーを使うとオイル入れるのが楽ですw

風がきつい日はオイルが飛び散るので
こうやってかさ上げして、極力飛び散らない様にします
この手のバットは、リンクをバラした時の部品入れとかに使いますので
複数あると助かります

乗る度にオイル換えてるので、オイルの消費量は多いです
年間で大体40リットルくらい
廃オイルは空きペール缶に溜めています
■ホイール脱着
日常的によくやるタイヤ交換やステム・リンクのグリスアップですが、これらをやる為には、ホイールの脱着がまず出来なければなりません。トレール車の車載工具でも、タイヤレバーは入って無くても、前後ホイールを外すための最低限の工具だけは入っています。具体的には、アスクルナットのサイズのレンチです。アスクルナットを緩めるレンチは、メガネレンチでもコンビレンチでも良いのですが、デカいサイズになると値段も高いですし収納する場所にも困りますので、自分の場合はソケットレンチにスピンナハンドルを使っています。
アスクルシャフトの外し方は簡単で(まぁ、簡単な事しか自分でやらないのですがw)、アスクルナットを緩めてシャフトを抜くだけです。手で抜けない時はプラスチックハンマーでシャフトを叩いて引っこ抜きます。フロントアスクルシャフトは、フロントフォークにアスクルシャフトが刺さってる部分のボルトを緩めてから抜きます。
トレール車に限らず、モトクロッサーでもそうなんですが、新車で買った時はアスクルシャフトにグリスが塗ってなかったりします。塗っておかないと、水溜まりとかマディ走った時に、水がアスクルシャフトの方に入っていって、シャフトを錆びらせてしまう事があるので(結果、抜けなくなる)、グリスを塗っておきます。普通の万能グリスでも良いですが、足回りでもあるので耐水グリスを塗っておくと良いでしょう。結構デカイですが、リンクなどのグリスアップなどやってると、1〜2年で無くなってしまいます。
ところで、林道などでパンクしたりした時は仕方ないので、バイク寝かしてホイール外したりしますが、作業がやりにくいものです。出来ればバイクリフトを買って真っ直ぐ立てる様にしてやると、非常に作業がし易いです。バイクリフトを買う前は、自動車の車載用のジャッキなどを使って持ち上げてましたが、安定感がなくて冷や冷やもんでした。
ホイールの取り付けは、外した逆順でやっていけば良いのですが、アスクルナットにも規定トルクがあります。88NMだの128NMだのといった、結構デカイ値です。デカイだけに、多少締め込んでも問題はそうないので、目見当でやっても良いのですが、自分は40〜200NMのデカいトルクレンチを使っています。ぶっちゃけた話し、こんなデカいトルクレンチ、アスクルナットとスイングアームピボットナットとステムナット以外に使う所がないのですが、まぁ気持ちの問題なので使う様にしています。
■タイヤ交換
タイヤ交換はバイク屋に頼むと結構な工賃取ってくれますし、レースの度に新品にしたり、練習の時はチビたタイヤに換えたりと、意外に付けたり外したりする機会が多いので、是非とも覚えて欲しいテクの一つです。必要とする工具は、タイヤレバー(出来れば3本)、ビードバディ(ビードキーパーとも言う)、ムシ回し、ビードワックス、エアポンプ、エアゲージ、そして出来たらタイヤ交換台。あと、エアバルブやビードストッパーのナットを緩めるレンチ。
タイヤレバーは様々なメーカーが出していますが、昔からあるストレートタイプと、先が丸いスプーンタイプがあります。自分はスプーンタイプを使ってますが、こちらの方が使い勝手が良い様に感じます。長い方がテコの原理であまり力が要らないと思うのですが、長すぎると収納に困りますので、容れ物に合わせて調達しましょう。
ビードバディ(というのは、モーションプロの製品名で、一般的にはビードキーパー)は、タイヤをハメる時に使うのですが、使う場面は片側のビードをホイールにハメて、残りの側をハメる時にしか使いません。なのでタイヤレバーが3本あれば、ビードキーパーは無くても構わない様なもんなのですが、あると非常に作業がし易いです。恐らく、タイヤ交換のもっとも疲れる場面の疲労度が、かなり軽減されます。
ビードワックスは、タイヤをハメ時にビードがホイールのリムに入りやすくする為の潤滑剤ですが、これがないとタイヤ交換は極めて困難かつ重労働な作業になります。CRCやママレモン使ったりする人もいるみたいですが、専用のワックス使った方が良いです。自分はデイトナとDRCのを使った事がありますが、デイトナは脂っぽく、DRCは石けんっぽいです。脂っぽい方が乾きが遅く滑りも良くて使い勝手が良い様に思います。
エアポンプは空気を入れるのに必需品ですし、エアゲージは入れた空気を抜いて必要な圧にする為に要ります。タイヤ交換台は、自分がタイヤ交換を習ったバイク屋さんで使っていた物と同じサイズの物を作って貰ったのですが、実はこの台はスクーターのホイールのサイズに合わせてあって、オフ車のホイールには実は少し小さいです。まぁ、古タイヤの上で作業するよりは、遙かに作業し易いですがw

タイヤレバーは2本でも良いという人もいますが
やっぱり3本あった方が楽です

その楽という意味では、このビードキーパーは楽する工具の典型
もっとも、この最終局面はなかなか気も力も使うので
楽できるに越した事ありませんw

タイヤ交換台は別に古タイヤでも代用出来るのですが
タイヤだとブニブニして力が逃げる感じがします
■リンク・スイングアームのグリスアップ
スイングアームの直下にあるリンクは、バイクの一番下にあって一番泥水被る所です。なので使い方にもよりますが、マディで使う機会が多ければ、2〜3ヵ月でグリスアップします。ちなみに、洗車する時に高圧洗車機でダイレクトに水を当てると、リンクに水が入ってしまう事が多いので、直撃を食らわせない様に注意し、出来れば手洗いします。
リンクは大体3本のボルトで留められいますが、そのレンチサイズは大体14〜19mmです。ボルトとナットで共締めになっている事が多いので、両側からレンチを噛ませて回します。コンビネーションレンチでも出来ますが、メガネレンチ(45度のやつ)がやりやすいです。
リンクのグリスアップをやる時に、大抵はスイングアームも外して、ピボットシャフトのベアリングを洗ってグリスアップします。ピボットシャフトのナットは大抵大きいのと、フレームに埋もれている場合もあるので、12.7sqのソケット&スピンナハンドルを使って外します。また、リアブレーキのホースが留められているので、そのビスを外すのに、長さの短いドライバーがあると便利です。
リンクやスイングアームのベアリングは、バイクによって形状や構造が異なります。CRF250Rのリンクはニードルタイプでバラバラになりますので、バラしたベアリングは、茶漉しなどに入れて灯油に漬けて洗います。カラーにハマっているタイプは、パーツクリーナーをぶっかけてキレイになるまで洗います。ボルト類は、オイルパンに灯油張ってドブ漬けして洗います。グリスを洗い落とすのは、パーツクリーナーを使うのがイイのですが、何本も消費してお金が掛かりますし、冬場などは手が冷たくなってやりきれませんので、灯油で洗ってしまいます。
リンク&スイングアームのグリスアップは、バラしたり組む手間よりも、汚れたグリス洗い落として、新しいグリス塗る手間の方が大変ですが、工具は基本的なレンチにプラスアルファがあればやれるので、是非手順を覚えてチャレンジして欲しいです。

ステムのグリスアップ中
ここまでやってると、近所のおじさんおばさんから
「毎日大変だね〜〜〜w」
とか言って貰えますw

パーツクリーナーの代わりに灯油にドブ漬け
まぁ、パーツクリーナーの主成分も灯油みたいなもんですし
ただし、ゴム製品は汚れを取ったら引き上げます
(でないと劣化するから)

灯油を使うと、パーツクリーナー使うよりピカピカになりますw
値段も安いですし、冬場は手がかじかまなくて済みますw
■ステムのグリスアップ
ステムは半年に1回、下手したら年1回くらいしかグリスアップしてないのですが、リンクに比べてあまり汚れないのと、しっかりグリスアップしたら意外にグリスが残ってたりするからです。(開けてみて、大して汚れてなかったら、そのまま組み直す事もある)
ステムのグリスアップをするには、フロントホイールを外して、フロントフォークを外さねばなりません。ここまでは、これまで使った工具があれば出来ますが、ステムを分解するにはステムナットを外さねばなりません。大抵は大きいサイズなので、ソケット&スピンナハンドルで外します。
ステムのベアリングも、バイクによって形状が様々ですが、大抵はパーツクリーナーを念入りにぶっかけて、ベアリングの奥のグリスまで洗い流した上で、これまた念入りにグリスを塗り込んでいきます。使うグリスは上記で出た耐水グリスですが、たっぷり念入りに使うので、案外早く無くなってしまいます。前はジェットスキー関連の店でないと置いてなかったりしますが(耐水だけでなく、耐海水だったりもするw)、最近はナップスとかでも置いてくれてるので、補給が楽です。
ステムの結合は、リンクよりも簡単です(むしろ、フロントフォークの脱着の方が面倒くさい)。ステムナットを締める前に、トップスレッドを締めるのですが、自分は一応、ホンダ純正のKOWAのピンスパナを使ってます(トルクレンチが使えるから)。マイナスドライバーとプラハンマーでコンコンと軽く叩いておけば良さそうなもんですが、ここら辺も気持ちの問題です。
フロントフォークを組む時は、アッパーとロアのボルトを締めますが、これはきっちりトルクレンチを使います。締めすぎると、フロントフォークのアウターチューブが割れたり変形したりするからだそうで、この辺りはしっかり規定トルクで締めれるよう、ちゃんとしたトルクレンチが欲しいところです。

リンクとステムのグリスアップに使う工具
上の紅茶の茶漉しとパーツクリーナーのキャップは
CRF250Rのリンクのベアリング用です

ステムを洗うには、フロント周りは全バラです
結合の際に、クラッチやブレーキのワイヤーやブレーキホースの
取り回しを間違う事がしばしばですw
■今回のまとめ
ここまで挙げた作業で出て来た工具を列挙すると、以下の様になります。
ところで、この4年間に自分が使う工具も、ツーリング用の携帯工具からトランポ搭載のツールチェストへと変化してきたのですが、最近、これからモトクロッサーに乗り換えようかな〜という人に、どんなメンテが必要か説明する機会がしばしばありました。その際、ここの工具の使い方について話す事よりも、やろうとする整備にどの様な工具が必要か、という具合に話す事が多かったです。そこで、ここでは項目別に使う工具を列挙してみたいと思います。
■一般整備
レバー位置変えたり、ハンドル変えたり、グリップ変えたり、ミラー外したり、シート外したり、外装外したり、といった具合に、取り敢えず外見をいじくるって事は、整備の好き嫌いや上手下手に関わりなく、日常的によくやる事です。トレール車の場合はチャチとは言え車載工具が付属してる場合が多いですが、よく使う工具については、せめてホームセンターレベルの工具は揃えておきたいところです。
具体的には、8mm、10mm、12mm、14mmのスパナとメガネレンチ、あるいはコンビネーションレンチ、プラスマイナスドライバー、プライヤーなどです。この辺りは、どんな整備するにしても基本中の基本の工具ですので、取り敢えず買っとけ的な工具です。
自分がお奨めしておきたいのは、上記サイズのソケットとスライドヘッドハンドル&エクステンションバー、もしくはT型ハンドルです。外装外したりする時はメガネレンチとかじゃ外しにくい場合が多く、T型レンチの方が断然作業がし易い訳です。特によく使う8mmと10mmは早回しT型レンチを別個に持ってた方が楽です。
あと、もしも余裕があるなら、ラチェットハンドルもあると楽できる事が多いです。ソケット+エクステンションバー+ラチェットハンドルの組み合わせは意外に使います。フロントフェンダー外す時とか。
大抵はこれらの工具で事足りるのですが、ミラー外したりサイドスタンド外したりする時は、17mmのレンチが必要だったりする事もあるので、予め調べて用意しておきましょう。サイドスタンド外す時は(付ける時もですが)、スプリングを外すスプリングフックがあった方が安全安心です。(ドライバーで引っ張って付ける方法もあるけど、結構ビビる作業になります)
■オイル交換
オイル交換は、エンジン下部のドレンボルトを開けて、古いオイル出して、ドレンボルト付けて、新しいオイル入れるだけの作業なんですが、もちろん工具が要ります。まず必要なのは、ドレンボルトに使うレンチです。大抵は12〜14mmですが、XR230なんかはボルトじゃなくてキャップで24mmのソケットが必要でした。
開ける時は、メガネレンチでもソケットでも良いのですが、ボルトが緩んだら指で回して外すのが吉です。緩みだしたら早速オイルが出て来ますので、ボケッとしてると工具がオイルまみれになります。個人的には、ソケット&ラチェットハンドルでやるのが楽だと思ってます。
問題はドレンボルトを付ける時で、まずは指で回して入れる事。レンチ使って入れて、斜めに刺してしまったって話しは結構多いです(ドレンボルトに限った話しではないですが)。あと、出来ればトルクレンチを使って規定トルクで締める事。いつまでも締めてて、ドレンボルトをねじ切ったという話しも結構聞く話しです。トルクレンチは5NM〜30NMくらいの小さいのがあると、ドレンボルト以外にも後述するフロントフォークの脱着時などに助かります。
ところで、規定トルクですが、これはサービスマニュアルに記載されています。同じドレンボルトでも、バイクによって規定されているトルクは様々ですので、自分のバイクのサービスマニュアル(出来ればパーツリスト)を用意しておくと、今後先々、規定トルクや分解結合の作業等で非常に役立ちます(というか、ないと出来ないと思って下さい)。
あと、オイルの処理ですが、当然地面にダダ漏れという訳には行きません。一般的なのは、バイク用品店で売っているオイル吸収箱ですが、毎回の事となると経費がバカになりません。あと、いざオイル吸収箱にドレンからオイル落とそうとすると、風吹いたりして狙いが外れて地面がベタベタになる、という事が結構あります。そこで、オイルパンを1つ用意しておいて、まずはそこに落とすのが環境に優しいかと思います。
モトクロッサーの場合、約2時間置きにオイル交換ですので、排出するオイルの総量は結構な量になり、オイル吸収箱だけでエライ金額になります。自分の場合は、前は、新聞紙をシュレッダーにかけてコンビニ袋に入れて、それに廃オイルを入れて燃えるゴミで捨てていましたが、今はペール缶(使う量も多いので、20リットルのペール缶で買ってる)の空き缶に溜めて、一杯になったらバイク屋さんに引き取って貰う様にしています。

オイル交換如きでトルクレンチ使うのは大げさかもしれませんが
今後先々の事を考えたら、あって損はないです
オイルフィラーを使うとオイル入れるのが楽ですw

風がきつい日はオイルが飛び散るので
こうやってかさ上げして、極力飛び散らない様にします
この手のバットは、リンクをバラした時の部品入れとかに使いますので
複数あると助かります

乗る度にオイル換えてるので、オイルの消費量は多いです
年間で大体40リットルくらい
廃オイルは空きペール缶に溜めています
■ホイール脱着
日常的によくやるタイヤ交換やステム・リンクのグリスアップですが、これらをやる為には、ホイールの脱着がまず出来なければなりません。トレール車の車載工具でも、タイヤレバーは入って無くても、前後ホイールを外すための最低限の工具だけは入っています。具体的には、アスクルナットのサイズのレンチです。アスクルナットを緩めるレンチは、メガネレンチでもコンビレンチでも良いのですが、デカいサイズになると値段も高いですし収納する場所にも困りますので、自分の場合はソケットレンチにスピンナハンドルを使っています。
アスクルシャフトの外し方は簡単で(まぁ、簡単な事しか自分でやらないのですがw)、アスクルナットを緩めてシャフトを抜くだけです。手で抜けない時はプラスチックハンマーでシャフトを叩いて引っこ抜きます。フロントアスクルシャフトは、フロントフォークにアスクルシャフトが刺さってる部分のボルトを緩めてから抜きます。
トレール車に限らず、モトクロッサーでもそうなんですが、新車で買った時はアスクルシャフトにグリスが塗ってなかったりします。塗っておかないと、水溜まりとかマディ走った時に、水がアスクルシャフトの方に入っていって、シャフトを錆びらせてしまう事があるので(結果、抜けなくなる)、グリスを塗っておきます。普通の万能グリスでも良いですが、足回りでもあるので耐水グリスを塗っておくと良いでしょう。結構デカイですが、リンクなどのグリスアップなどやってると、1〜2年で無くなってしまいます。
ところで、林道などでパンクしたりした時は仕方ないので、バイク寝かしてホイール外したりしますが、作業がやりにくいものです。出来ればバイクリフトを買って真っ直ぐ立てる様にしてやると、非常に作業がし易いです。バイクリフトを買う前は、自動車の車載用のジャッキなどを使って持ち上げてましたが、安定感がなくて冷や冷やもんでした。
ホイールの取り付けは、外した逆順でやっていけば良いのですが、アスクルナットにも規定トルクがあります。88NMだの128NMだのといった、結構デカイ値です。デカイだけに、多少締め込んでも問題はそうないので、目見当でやっても良いのですが、自分は40〜200NMのデカいトルクレンチを使っています。ぶっちゃけた話し、こんなデカいトルクレンチ、アスクルナットとスイングアームピボットナットとステムナット以外に使う所がないのですが、まぁ気持ちの問題なので使う様にしています。
■タイヤ交換
タイヤ交換はバイク屋に頼むと結構な工賃取ってくれますし、レースの度に新品にしたり、練習の時はチビたタイヤに換えたりと、意外に付けたり外したりする機会が多いので、是非とも覚えて欲しいテクの一つです。必要とする工具は、タイヤレバー(出来れば3本)、ビードバディ(ビードキーパーとも言う)、ムシ回し、ビードワックス、エアポンプ、エアゲージ、そして出来たらタイヤ交換台。あと、エアバルブやビードストッパーのナットを緩めるレンチ。
タイヤレバーは様々なメーカーが出していますが、昔からあるストレートタイプと、先が丸いスプーンタイプがあります。自分はスプーンタイプを使ってますが、こちらの方が使い勝手が良い様に感じます。長い方がテコの原理であまり力が要らないと思うのですが、長すぎると収納に困りますので、容れ物に合わせて調達しましょう。
ビードバディ(というのは、モーションプロの製品名で、一般的にはビードキーパー)は、タイヤをハメる時に使うのですが、使う場面は片側のビードをホイールにハメて、残りの側をハメる時にしか使いません。なのでタイヤレバーが3本あれば、ビードキーパーは無くても構わない様なもんなのですが、あると非常に作業がし易いです。恐らく、タイヤ交換のもっとも疲れる場面の疲労度が、かなり軽減されます。
ビードワックスは、タイヤをハメ時にビードがホイールのリムに入りやすくする為の潤滑剤ですが、これがないとタイヤ交換は極めて困難かつ重労働な作業になります。CRCやママレモン使ったりする人もいるみたいですが、専用のワックス使った方が良いです。自分はデイトナとDRCのを使った事がありますが、デイトナは脂っぽく、DRCは石けんっぽいです。脂っぽい方が乾きが遅く滑りも良くて使い勝手が良い様に思います。
エアポンプは空気を入れるのに必需品ですし、エアゲージは入れた空気を抜いて必要な圧にする為に要ります。タイヤ交換台は、自分がタイヤ交換を習ったバイク屋さんで使っていた物と同じサイズの物を作って貰ったのですが、実はこの台はスクーターのホイールのサイズに合わせてあって、オフ車のホイールには実は少し小さいです。まぁ、古タイヤの上で作業するよりは、遙かに作業し易いですがw

タイヤレバーは2本でも良いという人もいますが
やっぱり3本あった方が楽です

その楽という意味では、このビードキーパーは楽する工具の典型
もっとも、この最終局面はなかなか気も力も使うので
楽できるに越した事ありませんw

タイヤ交換台は別に古タイヤでも代用出来るのですが
タイヤだとブニブニして力が逃げる感じがします
■リンク・スイングアームのグリスアップ
スイングアームの直下にあるリンクは、バイクの一番下にあって一番泥水被る所です。なので使い方にもよりますが、マディで使う機会が多ければ、2〜3ヵ月でグリスアップします。ちなみに、洗車する時に高圧洗車機でダイレクトに水を当てると、リンクに水が入ってしまう事が多いので、直撃を食らわせない様に注意し、出来れば手洗いします。
リンクは大体3本のボルトで留められいますが、そのレンチサイズは大体14〜19mmです。ボルトとナットで共締めになっている事が多いので、両側からレンチを噛ませて回します。コンビネーションレンチでも出来ますが、メガネレンチ(45度のやつ)がやりやすいです。
リンクのグリスアップをやる時に、大抵はスイングアームも外して、ピボットシャフトのベアリングを洗ってグリスアップします。ピボットシャフトのナットは大抵大きいのと、フレームに埋もれている場合もあるので、12.7sqのソケット&スピンナハンドルを使って外します。また、リアブレーキのホースが留められているので、そのビスを外すのに、長さの短いドライバーがあると便利です。
リンクやスイングアームのベアリングは、バイクによって形状や構造が異なります。CRF250Rのリンクはニードルタイプでバラバラになりますので、バラしたベアリングは、茶漉しなどに入れて灯油に漬けて洗います。カラーにハマっているタイプは、パーツクリーナーをぶっかけてキレイになるまで洗います。ボルト類は、オイルパンに灯油張ってドブ漬けして洗います。グリスを洗い落とすのは、パーツクリーナーを使うのがイイのですが、何本も消費してお金が掛かりますし、冬場などは手が冷たくなってやりきれませんので、灯油で洗ってしまいます。
リンク&スイングアームのグリスアップは、バラしたり組む手間よりも、汚れたグリス洗い落として、新しいグリス塗る手間の方が大変ですが、工具は基本的なレンチにプラスアルファがあればやれるので、是非手順を覚えてチャレンジして欲しいです。

ステムのグリスアップ中
ここまでやってると、近所のおじさんおばさんから
「毎日大変だね〜〜〜w」
とか言って貰えますw

パーツクリーナーの代わりに灯油にドブ漬け
まぁ、パーツクリーナーの主成分も灯油みたいなもんですし
ただし、ゴム製品は汚れを取ったら引き上げます
(でないと劣化するから)

灯油を使うと、パーツクリーナー使うよりピカピカになりますw
値段も安いですし、冬場は手がかじかまなくて済みますw
■ステムのグリスアップ
ステムは半年に1回、下手したら年1回くらいしかグリスアップしてないのですが、リンクに比べてあまり汚れないのと、しっかりグリスアップしたら意外にグリスが残ってたりするからです。(開けてみて、大して汚れてなかったら、そのまま組み直す事もある)
ステムのグリスアップをするには、フロントホイールを外して、フロントフォークを外さねばなりません。ここまでは、これまで使った工具があれば出来ますが、ステムを分解するにはステムナットを外さねばなりません。大抵は大きいサイズなので、ソケット&スピンナハンドルで外します。
ステムのベアリングも、バイクによって形状が様々ですが、大抵はパーツクリーナーを念入りにぶっかけて、ベアリングの奥のグリスまで洗い流した上で、これまた念入りにグリスを塗り込んでいきます。使うグリスは上記で出た耐水グリスですが、たっぷり念入りに使うので、案外早く無くなってしまいます。前はジェットスキー関連の店でないと置いてなかったりしますが(耐水だけでなく、耐海水だったりもするw)、最近はナップスとかでも置いてくれてるので、補給が楽です。
ステムの結合は、リンクよりも簡単です(むしろ、フロントフォークの脱着の方が面倒くさい)。ステムナットを締める前に、トップスレッドを締めるのですが、自分は一応、ホンダ純正のKOWAのピンスパナを使ってます(トルクレンチが使えるから)。マイナスドライバーとプラハンマーでコンコンと軽く叩いておけば良さそうなもんですが、ここら辺も気持ちの問題です。
フロントフォークを組む時は、アッパーとロアのボルトを締めますが、これはきっちりトルクレンチを使います。締めすぎると、フロントフォークのアウターチューブが割れたり変形したりするからだそうで、この辺りはしっかり規定トルクで締めれるよう、ちゃんとしたトルクレンチが欲しいところです。

リンクとステムのグリスアップに使う工具
上の紅茶の茶漉しとパーツクリーナーのキャップは
CRF250Rのリンクのベアリング用です

ステムを洗うには、フロント周りは全バラです
結合の際に、クラッチやブレーキのワイヤーやブレーキホースの
取り回しを間違う事がしばしばですw
■今回のまとめ
ここまで挙げた作業で出て来た工具を列挙すると、以下の様になります。
- 8-10、10-12、12-14、14-17、17-19mmのスパナ、メガネレンチ
- 8、10、12、14mmの9.5sqソケット
- 4、5、6mmの9.5sqヘキサソケット(トレール車の外装によく使われる)
- 9.5sqのラチェットハンドル、エクステンションバー、スライドヘッドハンドル
- 8、10mm早回しT型レンチ
- 5mm、6mm早回しヘキサT型レンチ(トレール車の外装によく使われる)
- 17、19、22、24、30、32mmの12.7sqソケット
- 12.7sqのスピンナハンドル
- 凹9.5→凸12.7と凹6.3→凸9.5のソケットアダプター(トルクレンチなどに使う)
- タイヤレバー3本、ビードキーパー、ビードワックス
- プラスチックハンマー、プライヤー、ラジオペンチ、ニッパー
- トルクレンチ大小、ピンスパナ
2011年10月13日
自分がツーリング時代に使っていたのは、KTCの二輪向けメンテナンスセットでしたが、これはなかなかよく考えられた厳選された工具セットで、今でもこれがあればかなりの整備が出来るんじゃないかと思います。ただし、あくまで軽量小型を追求した構成になっているので、多少の不便があるのは否めません。
自分もモトクロッサーを扱う様になって2年、工具もあれこれ増えていった訳ですが、どうしても必要な物もあれば、あれば便利とか作業が楽、という理由で増 えた物もあります。しかし、これからバイクの整備始めるよ〜、という人は、取り敢えず二輪向けメンテナンスセットを買えば間違いないんじゃないでしょう か。

外装外すのに必要な程度の工具が揃ってます
バラで買うよりはお買い得です
■どうしても必要だった物、あれば便利だった物
二輪向けメンテナンスセットに入っている工具は基本的に、外装を外す、ハンドルやレバー、アクセルフォルダの位置を変える、という作業に対応してはいます が、ホイールを外す、タイヤを交換する、リンクやステムのグリスアップをする、といった作業に必要な工具は含まれていません。ツーリング先のちょっとした 故障を修繕する目的で組まれている工具セットですから、こうした簡単な性能維持のための工具は含まれていない道理です。また、場所によってはトルク管理を せねばならない場合もあり、そうした工具も別途調達する必要がありました。
その他に、あれば便利な道具に置き換えていったものもあります。例えば、ソケットにスライドヘッドハンドルとエクステンションバーがあれば、十分T形レン チとして使える訳ですが、専用のT形レンチの方が使い勝手が良い訳です。コンビレンチがあれば大抵の用事は出来ますが、別にメガネレンチがあれば作業の効 率が上がる場合も結構あります。
当初、自分は手提げの工具箱を使っていたのですが、アレも必要、コレもあれば便利、という具合に増えていき、立派なツールチェストが必要となった訳です。

あれやこれやで工具が増えていき
手提げの工具箱では収まり切らなくなりました
■ツールチェストの構成
自分が買ったKTCのEKR-113というツールチェストは、その当時最新型という以外には標準的なツールチェストで、一番上がガバっとフタが開き、その下には3段の引き出しがあるタイプのものです。
他のベテランの人がどんな風に工具を収めているか、あれこれ見学してみたのですが、キチッと区別して収めている人もいれば、本人で無ければ(もしかしたら本人さえも)判らんようなグチャグチャな収め方してる人もいて、千差万別でした。
そこで自分は、取り敢えず口で説明したら他の人でも判る程度に整頓して収める事もしました。具体的には、
■一段目の中身
T形レンチ(8mm、10mm)、T形ヘキサレンチ(5mm、6mm)、エアゲージ、+−ドライバー、+短ドライバー、ニッパー、カッターナイフ、ビニー ルテープ、グリス類(万能、シリコン)、ミニヘキサレンチセット、巻き尺、6-7mmスパナ、ネジロック剤、ボンド
8mmと10mmのT形レンチは外装を外す時によく使います。5mmと6mmのヘキサT形レンチは、ZETAのハンドガードやハンドルクランプに用事があ ります。ドライバー類も意外に出番があるのですが、短いプラスドライバーはスイングアームからブレーキホースのガイドを外す時くらいしか使い道がありませ ん(でもないと困ります)。エアゲージは乗る度に使いますし、ニッパーはフロントフォークにシールスキンを付ける時、タイラップを切るのに多用します。 テープ類を切るのにカッターナイフを入れてますが、実はハサミの方が出番が多いです。予備のボルト類もよく使うサイズが一段目に入っています。万能グリ ス、ウレアグリス、シリコングリス、ネジロックなどなど小物は、小さい箱にまとめてます。巻き尺は2mの長さの物ですが、チェーンの伸び具合やサスのサグ 出しなどに使っています。
■二段目の中身
9.5sqソケット(8mm、10mm、12mm、13mm、14mm)9.5sqヘキサソケット(4mm、5mm、6mm)、9.5sqラチェットレン チ、スライドヘッドハンドルとエクステンションバー、コンビレンチ(8mm、10mm、12mm、14mm、17mm)、メガネレンチ(8-10mm、 10-12mm、12-14mm、14-17mm)、10-12mmストレートメガネレンチ、12-14mmラチェットメガネレンチ、モンキーレンチ
もともと、二輪向けメンテナンスセットに含まれていたのは、8mm、10mm、12mm、14mmソケット、4mm、5mm、6mmヘキサソケット、 8mm、10mm、12mm、14mm、17mmコンビレンチでした。その後、作業の幅が拡がるにつれて、工具も増えた訳です。
13mmソケットは、アンダーガードのボルト用です。8mmヘキサソケットは、スイングアームを外す際にブレーキペダルを外す必要があるので調達しました。
メガネレンチは、コンビレンチがある以上、必要はあまりないと言えるのですが、コンビレンチより長くて力が掛けやすいので、リンク回りの分解結合には多用 します。また、クラッチレバーのボルトとナットは同寸だったりする事もあり、あって困った事はありません。逆にコンビレンチはスパナに置き換えようかと 思った事もあるのですが、必要な径は全部揃っていますので、そのままになりました。
10-12ストレートメガネは、リアのスプロケやブレーキディスクのボルト用です。普通のメガネだとスポークに当たって回しにくいのです。12-14mmのラチェットメガネは11skの製品ですが、これはタイヤ交換の時、ビードストッパーのナットに使います。
■三段目の中身
ラジオペンチ、プライヤー、ノギス、ステンレスワイヤー、フックレンチ、鉄パテ、スポークレンチ、プラグレンチ、予備プラグ、マジックインキ、予備のボルト類。
三段目は、ラジオペンチやプライヤーなど、握り物系をメインに入れるつもりでしたが、今の所、ウォーターポンププライヤーやワイヤーツイスターなどを買ってないので、貧弱な内容です。
とは言え、あまり要らない物が入っている訳でなく、ピラニアソーは金属部品をぶった切るのに活躍しますし、ノギスはボルトの径を測ったりするのに使ってま す。グリップに使うボンドやワイヤーなどもここに入れています。唯一、余り使ってないのが、XR時代にサイドスタンドのスプリングを外すのに使ってたフッ クレンチですが、ときたまサイドスタンドのスプリングを外すのに四苦八苦してる人に貸して上げてます。
■四段目の中身
タイヤレバー3本、プラスチックハンマー、12.7sqソケット(17mm、19mm、22mm、24mm、30mm、32mm)、 400mm12.7sqスピンナハンドル、ピンスパナ、6-30NMトルクレンチ、タイヤ交換セット(ムシ、ムシ外し、エアバルブプーラー)、ビードワッ クス
四段目は二輪向けメンテナンスセットには含まれていない、ホイール脱着やタイヤ交換のための工具が占めています。これらは概して他の工具よりも大きい物で、四段目は深みがあるので、必然的にそこに収まったという感じです。
タイヤレバーは自走時代にはキジマのレンチ付きの物を使っていましたが、XRのアスクルナットに対応したものでしたし、タイヤレバーとしての精度はイマイチだったので、KTCのタイヤレバーに換えました。
こちらに入っているソケットは、全部12.7sqです。そもそも力の掛かる所に使う物ですし、でかいトルクレンチが12.7sqだったのでそれに合わせています。スピンナーハンドルも12.7sqです。長さは400mmありますので力は掛けやすいです。
その一方で、ここに入っているトルクレンチは、6.3sq(それに9.5sqのアダプターを付けている)の小さい物ですが、これはたまたまこの段に収まりが良かったから入れているだけです。(二段目には入らない)
ピンスパナは、トルクレンチが使えるように、ホンダ純正のKOWAのものを買いましたが、大してトルク管理が必要とも思えないし、使い勝手から言えばデイトナ辺りの奴で十分でした。
■その他
12.7sqのマイクロクリックS200とオイルパン3枚はこの工具箱には入らないので、荷室の棚に別に収納しています。
トルクレンチは9.5sqのマイクロクリックS30が一番よく使うのですが(エンジンやミッションのドレンボルトやフロントフォークのロアーとアッパーの ボルトなど)、デカいトルクレンチの方はというと、ホイールのアスクルナットやステムナットくらいにしか使いません。まぁ、あった方が安心感があるから、 という理由で持っています。
オイルパンは、プラスチックの物が2枚、料理用のステンレスのが1枚ですが、純粋にオイル交換のオイル受けとして使うのなら、ステンレスのバットが一番掃 除がし易くて良いです。プラスチックの物は、どちらかというと、リンクなどをバラしてグリスアップする時の部品受けとして使う事が多いです。
この他に、DRCのチェーンカッターなんかも積んでいます。これは昔、XRのチェーンを付けたり外したりする時に使っていたもので、CRFに乗り換えてか らは自分では使う用事がないのですが、一緒に走りに行った人でチェーン切ったりして、チェーンカッターが有れば便利だった事が何度かあったので、家で遊ば せておくよりは、という事で積む事にしました。
工具以外の必要なケミカル類は、ホームセンターで売ってるコンテナに詰め込んでいます。パーツクリーナー、チェーンオイル、シリコンスプレー、CRC、エ アクリーナーオイル、予備のラジエータークーラント、ブレーキフールド、エアクリーナーオイルのスプレー、などなどです。
オイルフィルタ、ドレンワッシャー、予備のグリップといったスペアパーツも入れてます。また、エアクリーナーにオイルを差すオイラーや、リンクのグリス アップの時に使うニードル入れやニードルを洗う茶漉し、何だかんだで色々使うビニテやガムテープ(養生テープ)、などなど、必要なものは何でもぶち込んで います。
自分もモトクロッサーを扱う様になって2年、工具もあれこれ増えていった訳ですが、どうしても必要な物もあれば、あれば便利とか作業が楽、という理由で増 えた物もあります。しかし、これからバイクの整備始めるよ〜、という人は、取り敢えず二輪向けメンテナンスセットを買えば間違いないんじゃないでしょう か。

外装外すのに必要な程度の工具が揃ってます
バラで買うよりはお買い得です
■どうしても必要だった物、あれば便利だった物
二輪向けメンテナンスセットに入っている工具は基本的に、外装を外す、ハンドルやレバー、アクセルフォルダの位置を変える、という作業に対応してはいます が、ホイールを外す、タイヤを交換する、リンクやステムのグリスアップをする、といった作業に必要な工具は含まれていません。ツーリング先のちょっとした 故障を修繕する目的で組まれている工具セットですから、こうした簡単な性能維持のための工具は含まれていない道理です。また、場所によってはトルク管理を せねばならない場合もあり、そうした工具も別途調達する必要がありました。
その他に、あれば便利な道具に置き換えていったものもあります。例えば、ソケットにスライドヘッドハンドルとエクステンションバーがあれば、十分T形レン チとして使える訳ですが、専用のT形レンチの方が使い勝手が良い訳です。コンビレンチがあれば大抵の用事は出来ますが、別にメガネレンチがあれば作業の効 率が上がる場合も結構あります。
当初、自分は手提げの工具箱を使っていたのですが、アレも必要、コレもあれば便利、という具合に増えていき、立派なツールチェストが必要となった訳です。

あれやこれやで工具が増えていき
手提げの工具箱では収まり切らなくなりました
■ツールチェストの構成
自分が買ったKTCのEKR-113というツールチェストは、その当時最新型という以外には標準的なツールチェストで、一番上がガバっとフタが開き、その下には3段の引き出しがあるタイプのものです。
他のベテランの人がどんな風に工具を収めているか、あれこれ見学してみたのですが、キチッと区別して収めている人もいれば、本人で無ければ(もしかしたら本人さえも)判らんようなグチャグチャな収め方してる人もいて、千差万別でした。
そこで自分は、取り敢えず口で説明したら他の人でも判る程度に整頓して収める事もしました。具体的には、
- 第一段…一番よく使う物。T形レンチとかエアゲージとか
- 第二段…9.5sqのソケットとその付属品
- 第三段…プライヤーやラジオペンチなど(あまり入ってない)
- 第四段…12.7sqのソケットなど、タイヤ交換に必要なもの
■一段目の中身
T形レンチ(8mm、10mm)、T形ヘキサレンチ(5mm、6mm)、エアゲージ、+−ドライバー、+短ドライバー、ニッパー、カッターナイフ、ビニー ルテープ、グリス類(万能、シリコン)、ミニヘキサレンチセット、巻き尺、6-7mmスパナ、ネジロック剤、ボンド
8mmと10mmのT形レンチは外装を外す時によく使います。5mmと6mmのヘキサT形レンチは、ZETAのハンドガードやハンドルクランプに用事があ ります。ドライバー類も意外に出番があるのですが、短いプラスドライバーはスイングアームからブレーキホースのガイドを外す時くらいしか使い道がありませ ん(でもないと困ります)。エアゲージは乗る度に使いますし、ニッパーはフロントフォークにシールスキンを付ける時、タイラップを切るのに多用します。 テープ類を切るのにカッターナイフを入れてますが、実はハサミの方が出番が多いです。予備のボルト類もよく使うサイズが一段目に入っています。万能グリ ス、ウレアグリス、シリコングリス、ネジロックなどなど小物は、小さい箱にまとめてます。巻き尺は2mの長さの物ですが、チェーンの伸び具合やサスのサグ 出しなどに使っています。
■二段目の中身
9.5sqソケット(8mm、10mm、12mm、13mm、14mm)9.5sqヘキサソケット(4mm、5mm、6mm)、9.5sqラチェットレン チ、スライドヘッドハンドルとエクステンションバー、コンビレンチ(8mm、10mm、12mm、14mm、17mm)、メガネレンチ(8-10mm、 10-12mm、12-14mm、14-17mm)、10-12mmストレートメガネレンチ、12-14mmラチェットメガネレンチ、モンキーレンチ
もともと、二輪向けメンテナンスセットに含まれていたのは、8mm、10mm、12mm、14mmソケット、4mm、5mm、6mmヘキサソケット、 8mm、10mm、12mm、14mm、17mmコンビレンチでした。その後、作業の幅が拡がるにつれて、工具も増えた訳です。
13mmソケットは、アンダーガードのボルト用です。8mmヘキサソケットは、スイングアームを外す際にブレーキペダルを外す必要があるので調達しました。
メガネレンチは、コンビレンチがある以上、必要はあまりないと言えるのですが、コンビレンチより長くて力が掛けやすいので、リンク回りの分解結合には多用 します。また、クラッチレバーのボルトとナットは同寸だったりする事もあり、あって困った事はありません。逆にコンビレンチはスパナに置き換えようかと 思った事もあるのですが、必要な径は全部揃っていますので、そのままになりました。
10-12ストレートメガネは、リアのスプロケやブレーキディスクのボルト用です。普通のメガネだとスポークに当たって回しにくいのです。12-14mmのラチェットメガネは11skの製品ですが、これはタイヤ交換の時、ビードストッパーのナットに使います。
■三段目の中身
ラジオペンチ、プライヤー、ノギス、ステンレスワイヤー、フックレンチ、鉄パテ、スポークレンチ、プラグレンチ、予備プラグ、マジックインキ、予備のボルト類。
三段目は、ラジオペンチやプライヤーなど、握り物系をメインに入れるつもりでしたが、今の所、ウォーターポンププライヤーやワイヤーツイスターなどを買ってないので、貧弱な内容です。
とは言え、あまり要らない物が入っている訳でなく、ピラニアソーは金属部品をぶった切るのに活躍しますし、ノギスはボルトの径を測ったりするのに使ってま す。グリップに使うボンドやワイヤーなどもここに入れています。唯一、余り使ってないのが、XR時代にサイドスタンドのスプリングを外すのに使ってたフッ クレンチですが、ときたまサイドスタンドのスプリングを外すのに四苦八苦してる人に貸して上げてます。
■四段目の中身
タイヤレバー3本、プラスチックハンマー、12.7sqソケット(17mm、19mm、22mm、24mm、30mm、32mm)、 400mm12.7sqスピンナハンドル、ピンスパナ、6-30NMトルクレンチ、タイヤ交換セット(ムシ、ムシ外し、エアバルブプーラー)、ビードワッ クス
四段目は二輪向けメンテナンスセットには含まれていない、ホイール脱着やタイヤ交換のための工具が占めています。これらは概して他の工具よりも大きい物で、四段目は深みがあるので、必然的にそこに収まったという感じです。
タイヤレバーは自走時代にはキジマのレンチ付きの物を使っていましたが、XRのアスクルナットに対応したものでしたし、タイヤレバーとしての精度はイマイチだったので、KTCのタイヤレバーに換えました。
こちらに入っているソケットは、全部12.7sqです。そもそも力の掛かる所に使う物ですし、でかいトルクレンチが12.7sqだったのでそれに合わせています。スピンナーハンドルも12.7sqです。長さは400mmありますので力は掛けやすいです。
その一方で、ここに入っているトルクレンチは、6.3sq(それに9.5sqのアダプターを付けている)の小さい物ですが、これはたまたまこの段に収まりが良かったから入れているだけです。(二段目には入らない)
ピンスパナは、トルクレンチが使えるように、ホンダ純正のKOWAのものを買いましたが、大してトルク管理が必要とも思えないし、使い勝手から言えばデイトナ辺りの奴で十分でした。
■その他
12.7sqのマイクロクリックS200とオイルパン3枚はこの工具箱には入らないので、荷室の棚に別に収納しています。
トルクレンチは9.5sqのマイクロクリックS30が一番よく使うのですが(エンジンやミッションのドレンボルトやフロントフォークのロアーとアッパーの ボルトなど)、デカいトルクレンチの方はというと、ホイールのアスクルナットやステムナットくらいにしか使いません。まぁ、あった方が安心感があるから、 という理由で持っています。
オイルパンは、プラスチックの物が2枚、料理用のステンレスのが1枚ですが、純粋にオイル交換のオイル受けとして使うのなら、ステンレスのバットが一番掃 除がし易くて良いです。プラスチックの物は、どちらかというと、リンクなどをバラしてグリスアップする時の部品受けとして使う事が多いです。
この他に、DRCのチェーンカッターなんかも積んでいます。これは昔、XRのチェーンを付けたり外したりする時に使っていたもので、CRFに乗り換えてか らは自分では使う用事がないのですが、一緒に走りに行った人でチェーン切ったりして、チェーンカッターが有れば便利だった事が何度かあったので、家で遊ば せておくよりは、という事で積む事にしました。
工具以外の必要なケミカル類は、ホームセンターで売ってるコンテナに詰め込んでいます。パーツクリーナー、チェーンオイル、シリコンスプレー、CRC、エ アクリーナーオイル、予備のラジエータークーラント、ブレーキフールド、エアクリーナーオイルのスプレー、などなどです。
オイルフィルタ、ドレンワッシャー、予備のグリップといったスペアパーツも入れてます。また、エアクリーナーにオイルを差すオイラーや、リンクのグリス アップの時に使うニードル入れやニードルを洗う茶漉し、何だかんだで色々使うビニテやガムテープ(養生テープ)、などなど、必要なものは何でもぶち込んで います。
2008年09月29日
エンデューロレースに参加するまでは、転倒もした事がなく、自分でバイクをいじる事もなかったので、工具を使う用事もあまりありませんでした。だから工具を独自で揃え直すのは、せいぜい車載工具をグレードの高い物に変える、という程度のものでしかありませんでした。
しかし、実際にレースに出てみると、やはりあれこれ不都合が出てくるもので、他の人に借りる(ここら辺がソロツーリングとは違うのですが)といった事もままありました。そこで、この半年間の体験で、補足した部分を紹介します。
■14mmと17mmのレンチ
車載工具には、14mmのオープンレンチと17mmのアスクルレンチが入っていまして、17mmの方はフロントアスクルを回すのに必要という事が判ったの ですが、14mmの方は一体どこに使っているのか、見た目判りませんでした。そして、17mmの方もパンク修理出来ないなら持ってても意味がない、という 事で、2008年5月時点では14mmのコンビレンチとソケット、17mmのコンビレンチは軽量化のために外していました。
ところが、17mm のコンビレンチの方は、2008年5月の富士ヶ嶺合同練習の時に、DRCのサイドミラーを外すのに必要だという事が判り、他の人から借りるハメになりまし た。そして14mmの方は、2008年9月のヒーローズED210でサイドスタンドを外さねばならなくなり、サイドスタンドを留めているボルトが14mm だったのです。この時も相方からコンビレンチとソケットを借りたのですが(ボルトとナットで駐まっているから、2つ要る)、これらの経験から、14mmの コンビレンチとソケット、17mmのコンビレンチを工具セットに復活させました。
もっとも、17mmのレンチですが、後述する様にタイヤレバー の方にも17mmのレンチ付きの物を揃えたため、わざわざミラー外すためだけに重いコンビレンチを装備してないで、ミラー用として小さなモンキーレンチに 変えようか、とも思わなくないのですが、もしかしたら、とんでも無い所に17mmが使われているかもしれないので、そのままにしています。
■タイヤレバーとパンク修理道具
タイヤレバーは、キジマのレンチ付きの物で、19mmと24mmの2本(このサイズはリアアスクルを回すため。フロントの17mmはコンビレンチで対応す るつもりだった)を持っていましたが、実際にタイヤ交換をやってみると、タイヤレバーは3本あった方がやり易い事に気が付き、急遽、ネットオークションで 17mmのレンチ付きのレバーを買いました。すでにキジマのレンチ付きタイヤレバーは製造中止になっているので、オークションでしか手に入りません。
タイヤレバーが2本だった時は、KTCの二輪向けメンテナンスセットのバッグに入れていたのですが、さすがに3本は入れにくかった事から、タイヤ関係の工 具やスペアチューブは別に分ける事にしました。内容は、前後チューブ(ノーマル)、古Tシャツ2枚、タイヤレバー3本、小物入れ。
この小物入れ ですが、中身は、ビートワックス、パッチ、布ヤスリ(60番)、キジマの「パンク修理器具」。このパンク修理器具というのは、チューブのバルブをホイール の穴から出しやすくする器具で、ほぼ同じ物がDRCではエアバルブプーラーと呼ばれています。これがあると、バルブが出しやすいです。
プラハンマーも、チェーンを張る時にアジャスター叩いたりしますので、無いと意外と困るのですが、タイヤ関係の袋に詰めると形が崩れて収まりが悪いので、単体で荷箱の隙間に押し込む事にしています。

レースの時には替えのチューブも装備するので
パッチやゴム糊はいらないんですが
一応、念のため
ピンク色の輪っかが付いているのが
キジマの「パンク修理器具」
ムシ回しも付いてて、嵩張らなくてグッド
■バイクリフト
普段用とレース用のホイールを入れ替える、という贅沢な戦略を立てた訳ですが、安全かつ迅速な作業を行うためには、もはやジャッキアップする、というやり 方ではダメだと感じ、バイクリフトを買う事にしました。色んなメーカーから様々なバイクリフトが出ていますが、自分は安全性を考えて、DRCのHC2バイ クリフトを買いました。このリフトには、贅沢にも油圧ダンパーが付いているので、下ろす時に「ガシャーン」とならず、ゆっくり降りてくるのでとても安全で す。
バイクリフトを買ってから、ホイールの交換作業は言うまでもなく、チェーンの掃除や注油っも楽になり、前は義務的に整備してたのが、段々整備するのが楽しく感じられる様になってきました。

そこそこの値段はしますが
あると無いとじゃ、大違いです
ぜひ買っておきたいものです

オフ車っぽい整備が出来る訳ですが
「ぽい」だけでなく、本当に役立ちます
また、これまでは出来るだけ一カ所に集中させて、要らない物を外して軽量化する、という方向性をとっていました、これからはTPOに合わせて小分けする、という方針に切り替えていくと思います。
■追加予定の工具
今後、参加するレースの多くは、サイドスタンドを当然の如く外さねばならない事が予想されるので、その為の工具は必須となるでしょう。すでにサイドスタン ドスイッチはキャンセルしましたので、あとはボルト外してスプリング外すだけで済みます。ただし、このスプリングの付け外しが工具なしだと結構大変です。 バイク屋では、長いプラスドライバーを使ってテコの原理で入れてしまいますが、素人の自分では少々難しい。ところが、スプリングフックを借りたところ、簡 単にスプリングの付け外しが出来ました。今のところ、サイドスタンド以外に使い途がないのですが、今後、マフラーとかの作業でも使うようになるかもしれま せん。

色んなメーカーから出ていますが
キタコの物は柄とフックが分割できて
携帯性が良さそうです
レース用のホイールに、48丁のスプロケを組み込んで、重低速仕様にした訳ですが、普段用は40丁ですので、チェーンも付け替えねばなりません。そこで必 要になるのがチェーンカッターです。これは本来はエンドレスのチェーンのピンを押し外して、チェーンを切るものですが、チェーンを付け替える時はコマのプ レートを圧入しなければならないので、圧入できるチェーンカッターを使います。チェーンカッターもピンからキリまであるのですが、安物は壊れやすいので、 そこそこの物を買う予定です。

安い物でいいですよ、とは言われたものの
そうそう使わない物のためか
あまり近所では売ってないので、バイク用を買おうかと
当初、自走でレースに参加する覚悟をしていましたが、今ではすっかり軽トラ派(あえてトランポとは言わない)です。そして軽トラの荷台に積んだバイクは、 タイダウンで固定するのですが、その際にフロントフォークに噛ませるブロックを使うと、かっちり固定できるのだそうです。フロントフォークは振動に合わせ て上下するので、あまりぎっちりタイダウンで固定するとフォークを痛めてしまうとか。かといって緩いと、振動でタイダウンが緩んでしまい、洒落ならん事に なります。これは工具というより、トランポ用品なんですが(しかも少々高い)今後の事も考えて買っておこうかと思います。

色々調べましたが、UFOの物しかありませんでした
昔は他のメーカーも出してたらしいですが
まぁ、機能的には変わらないでしょう
■バイスグリップか、プラヤイヤーか
まず、実は前から気になり出したのですが、果たしてバイスグリップって、ホントに役に立つのでしょうか。バイスグリップの本来の役割は、ナメて回せなく なったネジやボルトを回すための物だと思うのですが、ガルルなんかによく載っているのは、折れたレバーやペダルの代わりにする、というものです。しかし実 際には、なかなか折れませんし、レバーにせよペダルにせよ、レースの時はスペアを持って行くので交換・修繕は可能です。
となると、今度はプライヤーやペンチの代わりとして使う、という事になるのですが、その目的としてはとても使いにくいのです。まぁ、本来の目的とは違う工具ですから当たり前の事です。しかし、現場でよく使うのはプライヤーやペンチなのです。
その様な訳で、バイスグリップを外すか、スペアポーチに移して、KTCの立派なプライヤーを復活させようかと検討中です。

嵩張るという理由で外していたプライヤー
でも、現場じゃ結構使う
■携帯工具
レースでは気が付いたら転けているのですが、転ければバイクも壊れる確率が高い訳で、特にハンドル周りは確実に地面にヒットする所だけに、何かあります。 実際に自分もレバーのブラケットがずれた事があります。その時は何も持ってなかったので、そのままピットインした訳ですが、8mmのレンチがあれば、その 場で直す事が出来ました。
よくラリーなんかでは、必要な工具を身に付けていったりするのですが、エンデューロでは(オープンコースはともかく、 クローズドの場合)あまり持って行かない様です。自分も今まで持って出た事はないのですが、携帯の仕方さえ邪魔ならない方法があれば、持って行っても良い かな、と思う今日この頃です。

欲張ればキリがなくなる訳ですが
8mmと10mmは良く使うかも?
■これはスペアになるのか?
工具セットには、クランクケースに穴開いた時用の鉄パテと、予備のプラグが入っているのですが、これをスペアパーツのポーチに入れず、工具セットの方に入れているのは、「出来るだけ一カ所に集中させて」というツーリング用工具セットの時の名残です。
実のところ、鉄パテも替えのプラグも日常的に必要を感じる瞬間はないのですが、ないと不安かな、というのはあります。特にレースの時はそう感じます。工具セットの方からは外しても、スペアポーチの方には入れておこうかな、と思う訳です。

他の人のレポートを見ると
鉄パテや予備のプラグが役立った、という話しが多いのですが
自分はまだその域には達してない様です
■スペアポーチ
本来はスペアのレバーを入れておくポーチだった訳ですが、今は携帯用のチェーンオイル、グリス(入れ物はワコーズだけど、入ってるのはデイトナの汎用)が入っています。この内、一番使うのがチェーンオイルです。
正直なところ、役割が曖昧だったりするポーチですが、上に挙げた鉄パテ、プラグやプラグレンチ、予備のボルトなどを入れたら、もっとそれらしくなるかな、と思います。ここら辺は、今後の活動次第によって変わってくると思います。

ポーチは大きいが、入ってる物はこれだけ
ただ、バラで持つには嵩張って邪魔になる。。
ざっとこんな感じです。今のところ、何か目新しい作業をする度に、新しい工具や道具が追加されている様な感じです。当分、この流れは続くと思います。以前 との大きな違いは、以前は基本的にツーリングでのトラブルを想定した工具の揃え方だったのですが、今はエンデューロレースを主目的とした揃え方になった 事、そして携帯工具だけでなく、自宅に備えておくガレージ用工具が増えてきた事です。ツーリングの時に(しかも1泊程度では)大げさな工具は、まず要らな いし持っても行かない訳ですが、前みたいに「使えない工具を持ってても仕方ない」といった様な消極的なスタンスから、徐々に脱却できつつあるのがウレシイ です。
しかし、実際にレースに出てみると、やはりあれこれ不都合が出てくるもので、他の人に借りる(ここら辺がソロツーリングとは違うのですが)といった事もままありました。そこで、この半年間の体験で、補足した部分を紹介します。
■14mmと17mmのレンチ
車載工具には、14mmのオープンレンチと17mmのアスクルレンチが入っていまして、17mmの方はフロントアスクルを回すのに必要という事が判ったの ですが、14mmの方は一体どこに使っているのか、見た目判りませんでした。そして、17mmの方もパンク修理出来ないなら持ってても意味がない、という 事で、2008年5月時点では14mmのコンビレンチとソケット、17mmのコンビレンチは軽量化のために外していました。
ところが、17mm のコンビレンチの方は、2008年5月の富士ヶ嶺合同練習の時に、DRCのサイドミラーを外すのに必要だという事が判り、他の人から借りるハメになりまし た。そして14mmの方は、2008年9月のヒーローズED210でサイドスタンドを外さねばならなくなり、サイドスタンドを留めているボルトが14mm だったのです。この時も相方からコンビレンチとソケットを借りたのですが(ボルトとナットで駐まっているから、2つ要る)、これらの経験から、14mmの コンビレンチとソケット、17mmのコンビレンチを工具セットに復活させました。
もっとも、17mmのレンチですが、後述する様にタイヤレバー の方にも17mmのレンチ付きの物を揃えたため、わざわざミラー外すためだけに重いコンビレンチを装備してないで、ミラー用として小さなモンキーレンチに 変えようか、とも思わなくないのですが、もしかしたら、とんでも無い所に17mmが使われているかもしれないので、そのままにしています。
■タイヤレバーとパンク修理道具
タイヤレバーは、キジマのレンチ付きの物で、19mmと24mmの2本(このサイズはリアアスクルを回すため。フロントの17mmはコンビレンチで対応す るつもりだった)を持っていましたが、実際にタイヤ交換をやってみると、タイヤレバーは3本あった方がやり易い事に気が付き、急遽、ネットオークションで 17mmのレンチ付きのレバーを買いました。すでにキジマのレンチ付きタイヤレバーは製造中止になっているので、オークションでしか手に入りません。
タイヤレバーが2本だった時は、KTCの二輪向けメンテナンスセットのバッグに入れていたのですが、さすがに3本は入れにくかった事から、タイヤ関係の工 具やスペアチューブは別に分ける事にしました。内容は、前後チューブ(ノーマル)、古Tシャツ2枚、タイヤレバー3本、小物入れ。
この小物入れ ですが、中身は、ビートワックス、パッチ、布ヤスリ(60番)、キジマの「パンク修理器具」。このパンク修理器具というのは、チューブのバルブをホイール の穴から出しやすくする器具で、ほぼ同じ物がDRCではエアバルブプーラーと呼ばれています。これがあると、バルブが出しやすいです。
プラハンマーも、チェーンを張る時にアジャスター叩いたりしますので、無いと意外と困るのですが、タイヤ関係の袋に詰めると形が崩れて収まりが悪いので、単体で荷箱の隙間に押し込む事にしています。

レースの時には替えのチューブも装備するので
パッチやゴム糊はいらないんですが
一応、念のため
ピンク色の輪っかが付いているのが
キジマの「パンク修理器具」
ムシ回しも付いてて、嵩張らなくてグッド
■バイクリフト
普段用とレース用のホイールを入れ替える、という贅沢な戦略を立てた訳ですが、安全かつ迅速な作業を行うためには、もはやジャッキアップする、というやり 方ではダメだと感じ、バイクリフトを買う事にしました。色んなメーカーから様々なバイクリフトが出ていますが、自分は安全性を考えて、DRCのHC2バイ クリフトを買いました。このリフトには、贅沢にも油圧ダンパーが付いているので、下ろす時に「ガシャーン」とならず、ゆっくり降りてくるのでとても安全で す。
バイクリフトを買ってから、ホイールの交換作業は言うまでもなく、チェーンの掃除や注油っも楽になり、前は義務的に整備してたのが、段々整備するのが楽しく感じられる様になってきました。

そこそこの値段はしますが
あると無いとじゃ、大違いです
ぜひ買っておきたいものです

オフ車っぽい整備が出来る訳ですが
「ぽい」だけでなく、本当に役立ちます
*今後の思案*
レース絡みでやる事が増えている関係で、それに対応した工具がこれからも増えていくと思います。ただし、いわゆるハンドツールはそろそろ揃いきったかな、という感じです。また、これまでは出来るだけ一カ所に集中させて、要らない物を外して軽量化する、という方向性をとっていました、これからはTPOに合わせて小分けする、という方針に切り替えていくと思います。
■追加予定の工具
今後、参加するレースの多くは、サイドスタンドを当然の如く外さねばならない事が予想されるので、その為の工具は必須となるでしょう。すでにサイドスタン ドスイッチはキャンセルしましたので、あとはボルト外してスプリング外すだけで済みます。ただし、このスプリングの付け外しが工具なしだと結構大変です。 バイク屋では、長いプラスドライバーを使ってテコの原理で入れてしまいますが、素人の自分では少々難しい。ところが、スプリングフックを借りたところ、簡 単にスプリングの付け外しが出来ました。今のところ、サイドスタンド以外に使い途がないのですが、今後、マフラーとかの作業でも使うようになるかもしれま せん。

色んなメーカーから出ていますが
キタコの物は柄とフックが分割できて
携帯性が良さそうです
レース用のホイールに、48丁のスプロケを組み込んで、重低速仕様にした訳ですが、普段用は40丁ですので、チェーンも付け替えねばなりません。そこで必 要になるのがチェーンカッターです。これは本来はエンドレスのチェーンのピンを押し外して、チェーンを切るものですが、チェーンを付け替える時はコマのプ レートを圧入しなければならないので、圧入できるチェーンカッターを使います。チェーンカッターもピンからキリまであるのですが、安物は壊れやすいので、 そこそこの物を買う予定です。

安い物でいいですよ、とは言われたものの
そうそう使わない物のためか
あまり近所では売ってないので、バイク用を買おうかと
当初、自走でレースに参加する覚悟をしていましたが、今ではすっかり軽トラ派(あえてトランポとは言わない)です。そして軽トラの荷台に積んだバイクは、 タイダウンで固定するのですが、その際にフロントフォークに噛ませるブロックを使うと、かっちり固定できるのだそうです。フロントフォークは振動に合わせ て上下するので、あまりぎっちりタイダウンで固定するとフォークを痛めてしまうとか。かといって緩いと、振動でタイダウンが緩んでしまい、洒落ならん事に なります。これは工具というより、トランポ用品なんですが(しかも少々高い)今後の事も考えて買っておこうかと思います。

色々調べましたが、UFOの物しかありませんでした
昔は他のメーカーも出してたらしいですが
まぁ、機能的には変わらないでしょう
■バイスグリップか、プラヤイヤーか
まず、実は前から気になり出したのですが、果たしてバイスグリップって、ホントに役に立つのでしょうか。バイスグリップの本来の役割は、ナメて回せなく なったネジやボルトを回すための物だと思うのですが、ガルルなんかによく載っているのは、折れたレバーやペダルの代わりにする、というものです。しかし実 際には、なかなか折れませんし、レバーにせよペダルにせよ、レースの時はスペアを持って行くので交換・修繕は可能です。
となると、今度はプライヤーやペンチの代わりとして使う、という事になるのですが、その目的としてはとても使いにくいのです。まぁ、本来の目的とは違う工具ですから当たり前の事です。しかし、現場でよく使うのはプライヤーやペンチなのです。
その様な訳で、バイスグリップを外すか、スペアポーチに移して、KTCの立派なプライヤーを復活させようかと検討中です。

嵩張るという理由で外していたプライヤー
でも、現場じゃ結構使う
■携帯工具
レースでは気が付いたら転けているのですが、転ければバイクも壊れる確率が高い訳で、特にハンドル周りは確実に地面にヒットする所だけに、何かあります。 実際に自分もレバーのブラケットがずれた事があります。その時は何も持ってなかったので、そのままピットインした訳ですが、8mmのレンチがあれば、その 場で直す事が出来ました。
よくラリーなんかでは、必要な工具を身に付けていったりするのですが、エンデューロでは(オープンコースはともかく、 クローズドの場合)あまり持って行かない様です。自分も今まで持って出た事はないのですが、携帯の仕方さえ邪魔ならない方法があれば、持って行っても良い かな、と思う今日この頃です。

欲張ればキリがなくなる訳ですが
8mmと10mmは良く使うかも?
■これはスペアになるのか?
工具セットには、クランクケースに穴開いた時用の鉄パテと、予備のプラグが入っているのですが、これをスペアパーツのポーチに入れず、工具セットの方に入れているのは、「出来るだけ一カ所に集中させて」というツーリング用工具セットの時の名残です。
実のところ、鉄パテも替えのプラグも日常的に必要を感じる瞬間はないのですが、ないと不安かな、というのはあります。特にレースの時はそう感じます。工具セットの方からは外しても、スペアポーチの方には入れておこうかな、と思う訳です。

他の人のレポートを見ると
鉄パテや予備のプラグが役立った、という話しが多いのですが
自分はまだその域には達してない様です
■スペアポーチ
本来はスペアのレバーを入れておくポーチだった訳ですが、今は携帯用のチェーンオイル、グリス(入れ物はワコーズだけど、入ってるのはデイトナの汎用)が入っています。この内、一番使うのがチェーンオイルです。
正直なところ、役割が曖昧だったりするポーチですが、上に挙げた鉄パテ、プラグやプラグレンチ、予備のボルトなどを入れたら、もっとそれらしくなるかな、と思います。ここら辺は、今後の活動次第によって変わってくると思います。

ポーチは大きいが、入ってる物はこれだけ
ただ、バラで持つには嵩張って邪魔になる。。
ざっとこんな感じです。今のところ、何か目新しい作業をする度に、新しい工具や道具が追加されている様な感じです。当分、この流れは続くと思います。以前 との大きな違いは、以前は基本的にツーリングでのトラブルを想定した工具の揃え方だったのですが、今はエンデューロレースを主目的とした揃え方になった 事、そして携帯工具だけでなく、自宅に備えておくガレージ用工具が増えてきた事です。ツーリングの時に(しかも1泊程度では)大げさな工具は、まず要らな いし持っても行かない訳ですが、前みたいに「使えない工具を持ってても仕方ない」といった様な消極的なスタンスから、徐々に脱却できつつあるのがウレシイ です。
2008年08月27日
自分はもともとメカ音痴ですし、昔ブロスに乗ってた時も、バイクの整備といえば、チェーンに油差すくらいなもので、ほとんどいじった記憶がありません。だから、工具に関しても車載工具くらいで十分でした。
XR250に乗るようになってから、急に工具についてアレコレ考える様になったのは、林道を走るつもりがあったからです。林道で転けたりパンクしたりして、自分で修理せねばならない状況を想定したからこそ、工具にもそれなりに気を遣う様になった、という訳です。
もっとも、元がメカ音痴ですから、一体どんな工具を持てば良いのか、さっぱり検討がつきません。色々持てば重いですし、持たな過ぎては要る物がなくて困る事になります。ですので、まず何が必要かというのを見極める事が先決でした。
■車載工具について
車載工具は一般に程度が悪く、ロクな代物じゃないのですが、それでも車載されてる工具ですから、そのバイクに使う物が入っている、と見て間違いないでしょう。という事は、どんな工具を用意すれば良いかは、車載工具を細かく見ていく事で理解できる、と思います。

これがXR250の車載工具です。左上から、
8mmレンチはハンドル回りやエンジン回りに多用されているボルトに、12mmレンチはサイドカバーやフロントフォーク部のボルトに、10mmレンチは車体全体に使われているボルトやプラグレンチに、それぞれ使います。17mmアスクルレンチは前輪、19、24mmアスクルレンチは後輪をそれぞれ外すのに使います。ドライバーはシュラウドを外したり、バッテリーの端子を外すのに使います。プライヤーは特段どの部品に、という事はありませんが、物を掴むのにあって欲しい工具です。
車載工具に含まれている工具で、唯一、今ひとつ使い途が判らなかったのは14mmレンチで、含まれているからには、車体のどこかに14mmのボルトが使われているのでしょうが、ぱっと見た目では判りませんでした。
■グレードの高い工具を揃える
車載工具の程度が良くない、というのは、物を見れば一目瞭然ですので、車載工具の役割に合わせて、工具を買い換える事にしました。もっとも、スナップオンとかネプロスといった工具はさすがに高いので、自分はKTCの二輪向けメンテナンスセットを買いました。セットで買った理由は、バラで買うよりはそっちの方が安いからです。ツーリングで携帯する事を考えたら、携帯用のバッグも重要ポイントになりますので、違うバッグを買いたい場合は、バラで買うのも手であると思います。
ただし、この二輪向けメンテナンスセットから、要らないと思った物はどんどん外し、メンテナンスセットに入ってない物は他のメーカーの物を買い足しました。
*レンチ類
8mm、10mm、12mmのコンビレンチは何やかやと良く使うレンチなので外せませんでした。17mmのコンビレンチは、使っている部分はエンジンのかなり仰々しい部分とフロントアクスルシャフト、それと社外品のサイドミラーに使ってますので、残しました。しかし、17mmのレンチ付きタイヤレバーを導入しましたので、ミラーの脱着程度であれば、小型のモンキーレンチでも間に合いそうです。
14mmのコンビレンチはKTCのセットにも含まれていたのですが、先にも述べた様に、どこに使われているか判らない、つまり使う用事は滅多になさそう、という事で、軽量化のために外しています。
*ソケットレンチ、ヘキサゴンレンチ
KTCのセットには、8mm、10mm、12mm、14mmのソケットレンチと、4mm、5mm、6mmのヘキサゴン(六角)レンチ、そしてスライドヘッドハンドルとエクステンションバーが含まれています。この内、14mm以外のソケットレンチと4mm、5mmのヘキサゴンレンチを使います。4mmのヘキサゴンレンチは、リアキャリアのテールバック部を留めるネジにしか使いませんので、これをどうにか5mmに替えれば、4mmのヘキサゴンレンチも必要なくなります。
実のところ、この工具って結構重くて、一時は全部コンビレンチで対応する(くらいしか、出先で壊れるケースが少なかったから)事にしていたのですが、レース等でキャリア等を外す場合、やはりコンビレンチよりもこっちの方が作業が早いので、再度含める事にしました。
また、別個にラチェットハンドルも購入したのですが、自分の使い方が下手くそで、Tレンチほどは作業が早く出来ないのと、重たくなるのとで、結局外してしまっています。
*その他の工具
その他の工具としては、KTCのセットに入っているNo.2とNo.3のクロスと刃先4mmと6mmのマイナスのドライバーとハンドル、車載工具のプラグレンチ、バイスグリップを装備しています。あと、カッターナイフも含めるようにしました。カッターの一番の用途は、ヘッドライトやウインカーにテーピングする時にビニテを切るのに使う事です。もうちょっと上等なナイフを買おうかと思ったんですが、これで十分事足りているので、余計なお金使うの止めておきました。

*その他
予備のプラグ、グリス、ガムテープ、ビニールテープ、鉄パテ、ステンレスの針金、アルミ箔、タイラップを別個に入れてます。
プラグを交換する、という経験は今までないのですが、一応、あった方が安心かと思って入れています。もっとも、持つのであればちゃんとしたケースに入れないと、湿気ってダメになりそうですが。
グリスはハンズで買ってきた缶に入れていますが、満タンこ入れたら溶けた分が漏れてきたので、少しだけ入れています。使うとしても、交換したレバーのタイコ部分くらいでしょうし。ガムテープは爪楊枝を軸にして1mほど巻いています。もっとも使うのはもっぱらビニールテープの方で、あまり役に立っていません。
鉄パテは、エンジン部分にヒビが入った時などに役立つそうですが、そこまでのヘヴィな壊れ方した時は、はたして直せるのか自信がありません。針金はみなさん基本的に持っていますが、今のところ出先で使った事がないので、何の役に立つかは経験的には判りません。アルミ箔が入っているのは、社外品のオフロードミラーの基部が緩んできた時に使うためで、それ以外ではあまり用事がないと思います。
タイラップは、細い物を入れていますが、他の種類もいくつか入れた方が良いのかもしれません。これも出先で使った事がないので、いい加減に入れているだけなんですが。予備のボルトやナット、スクリューも持つべきでしょうが、判っているのにまだ何もしていない状態です。

■パンク修理の道具
レースに出るという事で、バイク屋の社長さんに頼み込んで、ホイール脱着とタイヤ交換の要領を習った訳ですが、それで急速に入り用になったのがパンク修理のための道具です。
17mm、21mm、24mmレンチ付きタイヤレバー(キジマ製)、プラハンマー、ビートワックス、ムシ回し付きプーラー(キジマ製。正式名称「パンク修理器具」)、グリース、パッチ、ゴム糊、紙ヤスリ、ウエス2枚です。
これだけの道具を、二輪向けメンテナンスセットのバッグに入れるのは当然無理ですので、分ける事にしました。というか、XR250って普通に乗っている分にはホントに壊れないバイクですし、パンクも一度もした事がないのです。従って、通常の作戦ではメンテナンスセットだけ持って行き、ヤバそうな作戦やレースの時にこれらを追加して持って行く事にしています。

■結語
要らない物は極力外したつもりでも、何のかんので2kgちかくある訳で、結構重いというのが率直な感想です。実のところ、レンチ関係はソケットレンチがあれば、大抵の事は出来てしまうもので、あとは10-12mmのメガネレンチがあれば十分かな、と思うくらいです。まぁ、何もなくなれば不安なので持っているようなものですが。
タイヤレバーを装備しながら、パンク修理のキットが入ってないのは、自分でもおかしいと思っています。ただし持つなら自分でパンク修理が出来るだけのスキルを身につける必要があります。出来もしない修理のための工具を持つ、というのは意味がないとも感じます。ただ、別の見方をすると、工具やパーツがあれば、「出来る人にやって貰える」という考え方もありますので、ロングのツーリングの場合はタイヤチューブくらいは持っても良いかな、と思わなくもありません。
エアポンプとエアゲージは、林道行く時はよく使うので、別個にタンクバックなどに入れて持つようにしています。今のところは、工具は全部このツールバッグに入れているのですが、その内、よく使う工具は別個に持つようになるかもしれません。

■補足(気になる重さ)
ところで、なるべく工具を削ったつもりのこのセットも、それなりにズッシリと重いのですが、実際どのくらいの重さがあるのか、キッチンスケールでアイテムを一つずつ計ってみました。
XR250に乗るようになってから、急に工具についてアレコレ考える様になったのは、林道を走るつもりがあったからです。林道で転けたりパンクしたりして、自分で修理せねばならない状況を想定したからこそ、工具にもそれなりに気を遣う様になった、という訳です。
もっとも、元がメカ音痴ですから、一体どんな工具を持てば良いのか、さっぱり検討がつきません。色々持てば重いですし、持たな過ぎては要る物がなくて困る事になります。ですので、まず何が必要かというのを見極める事が先決でした。
■車載工具について
車載工具は一般に程度が悪く、ロクな代物じゃないのですが、それでも車載されてる工具ですから、そのバイクに使う物が入っている、と見て間違いないでしょう。という事は、どんな工具を用意すれば良いかは、車載工具を細かく見ていく事で理解できる、と思います。

これがXR250の車載工具です。左上から、
- 8mmスパナ(ドライバーのハンドル兼用)
- 10-12mmスパナ
- 10-14mmスパナ
- 10-12mmメガネレンチ
- 17mmアスクルレンチ
- 19mmアスクルレンチ
- 24mmアクスルレンチ
- アスクルレンチハンドル
- マイナスドライバー
- クロスドライバー
- 5mm六角レンチ
- プライヤー
- プラグレンチ
8mmレンチはハンドル回りやエンジン回りに多用されているボルトに、12mmレンチはサイドカバーやフロントフォーク部のボルトに、10mmレンチは車体全体に使われているボルトやプラグレンチに、それぞれ使います。17mmアスクルレンチは前輪、19、24mmアスクルレンチは後輪をそれぞれ外すのに使います。ドライバーはシュラウドを外したり、バッテリーの端子を外すのに使います。プライヤーは特段どの部品に、という事はありませんが、物を掴むのにあって欲しい工具です。
車載工具に含まれている工具で、唯一、今ひとつ使い途が判らなかったのは14mmレンチで、含まれているからには、車体のどこかに14mmのボルトが使われているのでしょうが、ぱっと見た目では判りませんでした。
■グレードの高い工具を揃える
車載工具の程度が良くない、というのは、物を見れば一目瞭然ですので、車載工具の役割に合わせて、工具を買い換える事にしました。もっとも、スナップオンとかネプロスといった工具はさすがに高いので、自分はKTCの二輪向けメンテナンスセットを買いました。セットで買った理由は、バラで買うよりはそっちの方が安いからです。ツーリングで携帯する事を考えたら、携帯用のバッグも重要ポイントになりますので、違うバッグを買いたい場合は、バラで買うのも手であると思います。
ただし、この二輪向けメンテナンスセットから、要らないと思った物はどんどん外し、メンテナンスセットに入ってない物は他のメーカーの物を買い足しました。
*レンチ類
8mm、10mm、12mmのコンビレンチは何やかやと良く使うレンチなので外せませんでした。17mmのコンビレンチは、使っている部分はエンジンのかなり仰々しい部分とフロントアクスルシャフト、それと社外品のサイドミラーに使ってますので、残しました。しかし、17mmのレンチ付きタイヤレバーを導入しましたので、ミラーの脱着程度であれば、小型のモンキーレンチでも間に合いそうです。
14mmのコンビレンチはKTCのセットにも含まれていたのですが、先にも述べた様に、どこに使われているか判らない、つまり使う用事は滅多になさそう、という事で、軽量化のために外しています。
*ソケットレンチ、ヘキサゴンレンチ
KTCのセットには、8mm、10mm、12mm、14mmのソケットレンチと、4mm、5mm、6mmのヘキサゴン(六角)レンチ、そしてスライドヘッドハンドルとエクステンションバーが含まれています。この内、14mm以外のソケットレンチと4mm、5mmのヘキサゴンレンチを使います。4mmのヘキサゴンレンチは、リアキャリアのテールバック部を留めるネジにしか使いませんので、これをどうにか5mmに替えれば、4mmのヘキサゴンレンチも必要なくなります。
実のところ、この工具って結構重くて、一時は全部コンビレンチで対応する(くらいしか、出先で壊れるケースが少なかったから)事にしていたのですが、レース等でキャリア等を外す場合、やはりコンビレンチよりもこっちの方が作業が早いので、再度含める事にしました。
また、別個にラチェットハンドルも購入したのですが、自分の使い方が下手くそで、Tレンチほどは作業が早く出来ないのと、重たくなるのとで、結局外してしまっています。
*その他の工具
その他の工具としては、KTCのセットに入っているNo.2とNo.3のクロスと刃先4mmと6mmのマイナスのドライバーとハンドル、車載工具のプラグレンチ、バイスグリップを装備しています。あと、カッターナイフも含めるようにしました。カッターの一番の用途は、ヘッドライトやウインカーにテーピングする時にビニテを切るのに使う事です。もうちょっと上等なナイフを買おうかと思ったんですが、これで十分事足りているので、余計なお金使うの止めておきました。

*その他
予備のプラグ、グリス、ガムテープ、ビニールテープ、鉄パテ、ステンレスの針金、アルミ箔、タイラップを別個に入れてます。
プラグを交換する、という経験は今までないのですが、一応、あった方が安心かと思って入れています。もっとも、持つのであればちゃんとしたケースに入れないと、湿気ってダメになりそうですが。
グリスはハンズで買ってきた缶に入れていますが、満タンこ入れたら溶けた分が漏れてきたので、少しだけ入れています。使うとしても、交換したレバーのタイコ部分くらいでしょうし。ガムテープは爪楊枝を軸にして1mほど巻いています。もっとも使うのはもっぱらビニールテープの方で、あまり役に立っていません。
鉄パテは、エンジン部分にヒビが入った時などに役立つそうですが、そこまでのヘヴィな壊れ方した時は、はたして直せるのか自信がありません。針金はみなさん基本的に持っていますが、今のところ出先で使った事がないので、何の役に立つかは経験的には判りません。アルミ箔が入っているのは、社外品のオフロードミラーの基部が緩んできた時に使うためで、それ以外ではあまり用事がないと思います。
タイラップは、細い物を入れていますが、他の種類もいくつか入れた方が良いのかもしれません。これも出先で使った事がないので、いい加減に入れているだけなんですが。予備のボルトやナット、スクリューも持つべきでしょうが、判っているのにまだ何もしていない状態です。

■パンク修理の道具
レースに出るという事で、バイク屋の社長さんに頼み込んで、ホイール脱着とタイヤ交換の要領を習った訳ですが、それで急速に入り用になったのがパンク修理のための道具です。
17mm、21mm、24mmレンチ付きタイヤレバー(キジマ製)、プラハンマー、ビートワックス、ムシ回し付きプーラー(キジマ製。正式名称「パンク修理器具」)、グリース、パッチ、ゴム糊、紙ヤスリ、ウエス2枚です。
これだけの道具を、二輪向けメンテナンスセットのバッグに入れるのは当然無理ですので、分ける事にしました。というか、XR250って普通に乗っている分にはホントに壊れないバイクですし、パンクも一度もした事がないのです。従って、通常の作戦ではメンテナンスセットだけ持って行き、ヤバそうな作戦やレースの時にこれらを追加して持って行く事にしています。

■結語
要らない物は極力外したつもりでも、何のかんので2kgちかくある訳で、結構重いというのが率直な感想です。実のところ、レンチ関係はソケットレンチがあれば、大抵の事は出来てしまうもので、あとは10-12mmのメガネレンチがあれば十分かな、と思うくらいです。まぁ、何もなくなれば不安なので持っているようなものですが。
タイヤレバーを装備しながら、パンク修理のキットが入ってないのは、自分でもおかしいと思っています。ただし持つなら自分でパンク修理が出来るだけのスキルを身につける必要があります。出来もしない修理のための工具を持つ、というのは意味がないとも感じます。ただ、別の見方をすると、工具やパーツがあれば、「出来る人にやって貰える」という考え方もありますので、ロングのツーリングの場合はタイヤチューブくらいは持っても良いかな、と思わなくもありません。
エアポンプとエアゲージは、林道行く時はよく使うので、別個にタンクバックなどに入れて持つようにしています。今のところは、工具は全部このツールバッグに入れているのですが、その内、よく使う工具は別個に持つようになるかもしれません。

■補足(気になる重さ)
ところで、なるべく工具を削ったつもりのこのセットも、それなりにズッシリと重いのですが、実際どのくらいの重さがあるのか、キッチンスケールでアイテムを一つずつ計ってみました。
- 8mmコンビレンチ 29g
- 10mmコンビレンチ 41g
- 12mmコンビレンチ 69g
- 17mmコンビレンチ 150g
- 19mmタイヤレバー 160g
- 24mmタイヤレバー 220g
- スライドヘッドハンドル 120g
- エクステンションバー 140g
- 4mmヘキサゴンレンチ 39g
- 5mmヘキサゴンレンチ 40g
- 8mmソケットレンチ 31g
- 10mmソケットレンチ 33g
- 12mmソケットレンチ 42g
- ドライバー 178g
- バイスグリップ 97g
- プラグレンチ 77g
- ビニテ、ガムテ、グリス、プラグ 113g
- 針金、タイラップ、アルミ箔 30g
- 鉄パテ 72g
- バッグ 337g