乾パン

2019年01月13日

 「そのまま食べれる非常食」として、今でも需要のある乾パン。しかし、乾パンの評価は今でも低く、「硬い」「味気ない」と言われる始末。まぁ、事実その通りでもあるので反論の余地のないところですが、その乾パンをどうやって食べれば美味しくなるのか今回の企画。非常食として乾パンを備蓄する人の一助になれば幸いです。

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今回用意した3社の乾パン
日本飯盒協会が体を張ってチャレンジします


 今回用意した乾パンは、カニヤ、三立製菓、北陸製菓の3メーカー。このうち、三立製菓の乾パンは一番メジャーで、結構あちこちのスーパーで見かける事が出来ます。ちなみに、陸上自衛隊に納入されている乾パンも三立製菓のです。北陸製菓は、ムーミンビスケットや食玩でよく見かけるメーカーですが、乾パンは駄菓子系のブースでしか見かけません。カニヤは大型のネービービスケットがたまに見かけますが、小型のは御徒町の二木の菓子以外で見かけた事がありません。
 三立製菓の乾パンは、北陸製菓、カニヤのものと比べると、やや小さく艶があって、食感はバリバリとしてて、味はトーストしたパンに近い感じです。北陸製菓の乾パンは、食感がいわゆるビスケットっぽく、味もほんのり甘く、パンよりもビスケットに近い感じです。カニヤの乾パンは、大きさや艶は北陸製菓と同じで、食感もやや硬めですが似ています。ただ、味は小麦粉の味が強い感じです。
 乾パン単品としての味の差は、人によって好みが異なるところであるとは思うのですが、当協会の私見としては、お菓子寄りのテイストである北陸製菓が第一位、プレーンな味わいの三立製菓が第二位、カニヤが第三位と位置づけております。それを踏まえた上で、これから“付け合わせ”の研究を進めたいと思います。

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左から、カニヤ、三立、北陸の各乾パン
三立だけは見た目で見分けがつきます


■付け合わせの必要性
 乾パンが不評であるのは、「それ単体のみで食べる」ことに起因します。乾パンを食べる時は、出来る限り、付け合わせや飲み物を用意しておくのが肝要であると思います。

*羊羹と乾パン
 乾パンと羊羹というと、あまり合わない感じがしないでもないですが、あんぱんというのもあるくらいですから、まぁ全く無しという事もあるまいとチャレンジしました。食べてみた感想は、カニヤとは後味が小麦粉臭く全く合わない。三立とは意外にも良く合い、北陸とはそこそこ合いました。
 ちなみに、羊羹は防災用の5年間もつ物もあるので、乾パンと一緒に防災用として用意する事も出来ます。

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羊羹にも色々ありますが、普通のにしました

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こんな感じで切って乗せて食べました

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*ミルクチョコレート
 チョコレートと乾パンはよく合います。特にミルクチョコレートは合います。ところが、カニヤのはやっぱりカニヤ独自の味が邪魔して今ひとつ。意外にもパンの耳風味の三立がよく合い、お菓子寄りの北陸は普通に美味しかったです。
 防災用のチョコレートというのはあまりないのですが、チューブ入りのがあったりします。

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このチョコレートが好き、という訳でなく
たまたまウチにあっただけですw

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*ビターチョコレート
 同じチョコレートでも、大人風味もビターなやつもあるのですが、これはあまり乾パンとは合いませんでした。

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余談ですが、ビターチョコレートは
ブラックコーヒーによく合います

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*練乳
 練乳もチョコレート同様に乾パンに合います。ただ、乾パンに塗ろうにも薄くしか濡れませんし、多く塗ろうとしても垂れてくるのにで、乾パンを頬張って練乳のチューブをすする食べ方になります。今回のテイスティングでは、やはりカニヤはカニヤの味が邪魔をしていまいち、三立よりも北陸の方が良く合うなぁ、という感じでした。

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練乳はチューブので長期保存できるのが無いのが残念

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こうして食べるより、口でチュッチュした方が安全です

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*マーガリン
 乾パンといえども、パンの一種ではありますので、マーガリンもよく合います。今回テイスティングした中で、一番普通に美味しく食べれました。

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あまりつけすぎると、胸焼けしますw

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*ブルーベリージャム
 いちごジャムやマーマレードも一般に乾パンに合いますが、今回たまたまウチにあったブルーベリージャムでは、ちょっと違った結果になりました。やはりカニヤは例の小麦粉臭があだとなってあまり合わず、三立は普通、北陸はそこそこ合うという結果でした。

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実は、ブルーベリージャムがそれほど好きでなかったりしますw

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*マヨネーズ
 世にはマヨラーと呼ばれるマヨネーズ好きがいるので、マヨネーズにもチャレンジしてみました。結果は、例によってカニヤにはあまり合わず、三立と北陸にはそこそこ合うというものでした。変わった味が欲しくなった時に良いかもしれません。

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長期保存できるマヨネーズってあるんですかね?

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*イワシ缶
 ここで一気に趣向を変えて、魚の缶詰にチャレンジしてみました。魚の缶詰にも色々あるのですが、今回はウチにあったイワシの蒲焼き缶に挑戦。恐る恐る口にしたのですが、これが普通に美味しい。カニヤの乾パンとでさえも合いました。もっとも、他の魚缶と合うかどうかは判らないので、さらに調査が必要です。

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見た目はアレですが、意外とイケました

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*まぐろフレーク缶
 イワシが合うならまぐろフレークも合うかと思ったのですが、これが全然合いませんでした。もうどうにも処置無し。

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見た目もアレなら、味もアレでした

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*みかんの缶詰
 乾パンと一緒に常備する付け合わせに、常々フルーツの缶詰を推奨しているのですが、これも物によって良し悪しがあって、みかんは今ひとつ。桃やパイナップル、その他の果物だとまた違った答えが出るかもしれません。

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カナッペっぽくトッピング

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*みかんの缶詰の汁
 乾パンに飲料があれば、食べる苦痛は相当に軽減されます。そこで、せっかく開けたみかんの缶詰のシロップで食べてみました。結果は、まぁ、無いよりは良いけど、あえてこれで食べたいかなー、という感じ。やっぱり、みかんと乾パンはあまり合わないようです。

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柑橘系の飲み物とは合わない気がします

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*コーラ
 北陸製菓とコーラは以前から合うのが分かっていたのですが、他の2社は今回が初挑戦です。結果は以下の通り。カニヤと三立には全然合いませんでした。が、北陸にも大して合わない。今回買ったミニ缶、中身が薄いんじゃないか、と感じるところもあり、ちょっと不本意な結果です。

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容れ物が違うと中身も違うのか、ちょっと薄かったです

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*カフェラテ
 ミルクや砂糖の入ったコーヒーは乾パンと合います。今回はカフェラテを使いましたが、三立と北陸には普通に合いました。しかし、カニヤはやっぱり小麦粉臭くて、後味がよく無いという結果になりました。

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実をいうと、コーヒー牛乳が一番合います

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*ベジマイト
 ベジマイトというと、オーストラリアが開戦理由にするほどのオーストラリアの国民食ですが、おそらく乾パンにベジマイトを用いたのは、当協会が日本初というか、世界初であると思います。結果はゲロマズ。カニヤがどうとか北陸がどうという問題でなく、とにかく塩辛い&苦っぽい。ベジマイトは薄く塗って食べるそうですが、どうやろうとマズイものはマズイ。よほどベジマイトが好きでない限り、絶対お勧めしません。

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カニヤの分を食べて、悶絶ながらこれを撮ってました

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■総括
 どこまでも私見なインプレになりましたが、参考になったでしょうか。総じて言えたのは、三立製菓の乾パンは、バリバリした食感の割には意外に色んな物と合った、という事です。単品で食べた時は、北陸製菓の方が美味しいのですが、これは予想外でした。
 これから乾パンを常備する人にお勧めする付け合わせとしては、やはりチョコレートとコーヒー牛乳といったところになるでしょうか。チョコレートには防災用のがありますし、缶コーヒーなら3年はもつと思うので、丁度良いかと思います。
 乾パンの付け合わせは、どれが合うかは、試してみない事には分からない事も多いので、ぜひ皆さんも試してみてください。









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tanisi_corp at 01:31コメント(0)

2005年10月23日

■北陸製菓の乾パン

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 生まれて初めて食べた乾パンが、この北陸製菓の乾パンでした。食ってみた感想は、不覚にも「美味い!!」というものでした。お陰様で、以来、乾パンがやみつきになってしまう事になります。
 北陸製菓の乾パンはどの辺が美味いのかと言うと、若干、甘いんですね。だから、乾パンのみで食べ続けても、あまり飽きないし嫌にもならない。もちろん、袋丸ごと、そのまま食べ続けた事はありませんが、気が付いたら半分ほどボリボリ食べていた事が良くあります。
 この乾パン、内容量は160gです。一袋丸ごと食うと、かなり腹が膨れます。腹が減っている時でも、半分食べたら満腹感を味わえます。
 飯としてもお菓子としても、美味しく頂けますので、出来ればアチコチで売ってて欲しいのですが、常時おいてるのは、神田神保町の石井スポーツくらいなものです。一時、西友とかドラックぱぱすなどに、金平糖の入ってない奴が売ってましたが、よほど売れ行きが悪かったのか、今は見かけません。
 北陸製菓の乾パンは、三立とかカニヤみたいに、自衛隊や官庁には卸してないみたいですし、防災用の缶詰もあるにはあるみたいですが、東急ハンズなんかで並んでるのは見た事がありません。
 色々食った乾パンの中でも、もっとも美味い乾パンですから、もっと営業が美味ければ、三立なんか市場から駆逐するんじゃないか、と思うのですが、世の中うまい事行かないようですね。

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何年か前に、家の近所のドラックぱぱすで買った乾パン
内容量は160gで100円
金平糖が入ってませんが、入ってる奴は150円ですから
金平糖は50円分の価値があるんですね

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北陸製菓の乾パンは
駄菓子系のコーナーに置いてある事が多いです




■三立製菓の乾パン

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 北陸製菓の乾パンはあまりスーパーなどでは売ってませんが、三立製菓の乾パンはよく見かけますね。北陸製菓の乾パンで味をしめたあと、乾パンが世間の評判なみに「ちっとも美味くない」代物である事を思い知らせてくれたのが、三立製菓の乾パンでした。
 まず、味気が全然ない。ガリガリしてて食感が悪い。とにかく食ってて飽きる。まぁ、世間様が乾パンに持ち合わせてる特徴を、この乾パンは持っておりました。しかも、この袋のタイプは、金平糖も氷砂糖もなしで、220gもある。これでもかこれでもかと、乾パン地獄を味あわせてくれる訳です。
 ブラックホールだか激震祭の時に、自衛隊の一斗缶に入った乾パンが売ってましたが、それがななんと、三立製菓製でした。その時頭に浮かんだのは、「ははん、阪神淡路大震災で乾パンの評判が激烈に悪かったのは、この乾パンが配給されたからなんだろうな」もし、そうだとしたら、そういう声もさもありなんです。
 ここまで、かなり口汚く三立製菓の乾パンの悪口を書き立てた訳ですが、その評価を若干変更する「勉強」がありました。というのは、乾パンは金平糖とか氷砂糖の様な「甘味品」と一緒に食べるだけでなく、牛缶やスープといった「辛味」とも一緒に食べる事も想定している、という事を知ったからです。現に、自衛隊では乾パンにオレンジスプレッドとウインナー缶を付けてます(旧軍では牛缶)
 要するに、ご飯の代わりと考えれば判りやすい訳で、おかずと一緒に食べるなら、なるべくプレーンな味の方が良いわけです。その様な訳で、三立製菓の乾パンが「味気ない」理由がはっきりしたのでした。
 それにしても、感心させられるのは、三立製菓のすさまじいまでの営業力で、普通で考えたら、誰も好きこのんで乾パンなど食わないにもかかわらず、スーパーには袋詰めがおいてある、東急ハンズに行けば防災用品コーナーに缶詰がある、と、「乾パン=バグパイプ吹いてるオッサンの絵」を完全に定着させています。美味かったらいう事ないのになぁ。。

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 防災用品コーナーに売っている三立の乾パンの缶詰を調達してきました。内容量は100g、賞味期限は5年。中身を開けた事がないので、中がどうなってるのかわかりませんが、入っているのは三立の乾パンと氷砂糖でしょう。
 右の缶は、とある区民センターの中の売店で売っていたもの。販売元は国分株式会社となってましたが、絵柄から見て、明らかに三立の乾パンです。氷砂糖までいっしょですね。


■カニヤの乾パン

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 トップページのタイトル画像にも使われているカニヤの乾パン。ワタクシがベスト・オブ・乾パンに推薦するネービー・ビスケッツです。今も海上自衛隊で採用されている大型の乾パンで、その名の通り、旧海軍でも使われていたみたいです。もともと乾パンというのは、軍艦や商船に積み込まれていたハードビスケット(ハービス)が元祖です。明治時代に「重焼麺麭」として陸軍に採用され、のちに一口大の現在の乾パンが開発される事になります。

 蘊蓄はともかくとして、海上自衛隊に納入してる会社が、そのまんまの乾パンを民間でも発売しています。上の写真の左の銀パックの物が、5年間保証の「本格派カンパン」。中には5枚ずつパッキングされたカンパンが3セット入っています。右のビニールでパックされた物は1年間保証の「ネービー・ビスケッツ」。12枚入りです。


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 左がカニヤの乾パン、右が北陸製菓の乾パンです。見るからに食いでがあります。マーガリンとかジャムを塗ってお上品に食べるのにも適しています。味は北陸製菓の物と同じ、ほんのり甘みがあって、コーヒー牛乳などがよく合います。

 問題は、北陸製菓の乾パン同様、入手が難しい事。「ネービー・ビスケッツ」の方は菓子の二木で入手できますが、「本格派カンパン」の方はまずお店で見かける事がありません。5年も保つ乾パンですから、官公庁や企業向けの防災用品なのかもしれません。メーカーに直で頼む事は出来ますが、ばら売りしてくれないので、箱買いです。一人で食うにはちょっとしんどいかな。まぁ、日常的に食うには5年も保つ必要がないので、「ネービー・ビスケッツ」で十分ですけどね。

 この乾パンの意外に便利な事は、カチッと四角い形をしているので、パッキングがしやすい事。これが袋入りの普通の乾パンだと、数を用意すると嵩張って仕方ないんですよね。








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