飯盒活動

2019年01月27日

 いつでもどこでも美味しいご飯を提供するのが使命の日本飯盒協会にとって、厳しい条件下でのチャレンジがやってきました。オフロードパーク白井で開催されるCROSS MISSIONアドベンチャーにて、朝食で飯盒メシを出す事になりました。
 CROSS MISSIONアドベンチャーというレースそのものが、自分にとっては結構なハードミッションで、勝手も分からず、飯盒メシなんか悠長に炊けるかどうか分からんところもあったのですが、やっぱり期待には応えたいので頑張りました。

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こんなに寒い時は、前の晩から浸水しておいて丁度です



■準備
 この時期の茨城県の山の中というと、どれだけ寒いか想像するに難くなかったのですが、こういうレースがある時に限って大寒波がやってくるもので、前日の夕方には風はきついは雪は降るわで、こりゃ、えらい事になったなー、という感じでした。温泉行って晩飯食って帰ってきた頃には風は大分収まってましたが、外はチンチンに冷えています。こんだけ寒いと、米の浸水時間は一晩置いといても良いくらいで、それよりも夜中に凍結しないかの方が心配でした。
 とりあえず、米を研ぐのですが、自宅の精米機で精米した米なので、しっかり研ぐ必要があります。ただ、手を突っ込んで洗うのは手が冷たいので、飯盒に米と水を入れて掛子をかけて、飯盒を上下にシャッフルする方法で対応しました。これなら冷たいのは若干はマシです。2回ほど研いで、2回ほど水を替えて、4合分の水を入れました。
 この後、飯盒を日本軍の雑嚢に入れ、飯盒でタオルを巻きました。凍結防止になるか分かりませんが、日本軍や自衛隊の飯盒覆の代わりになれば、という発想です。

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こんな事があるのなら、飯盒覆を買っておくべきでした


■ガソリンストーブでも無理
 さて、車中泊ながら十分な防寒体制(シュラフカバーハクキンカイロ2個投入)でぐっすり寝れたのですが、iPhoneのアラームに気がつかなくて、0630時に起きるはずが0730時に起床。確かライダーズミーティングは0800時からで出走は0900時のはずなので、慌てて起き出し、飯盒炊飯に取り掛かりました。タオルでくるんでおいたのが良かったのか、飯盒の中身は凍結してませんでした。
 本来はトランポの中でポータブルストーブを使うのは良くないのですが、あまりにクソ寒いので、暖房かねがねトランポの中で飯盒炊飯する事に。今回は寒冷下でも確実な火力を提供してくれるガソリンストーブを使う事に。2レバー化したコールマン・フェザーストーブを持参しました。
 早速ポンピングをして点火。ところが、いつもなら簡単に着くはずが、全然火が出ません。改めてポンピングして再点火。やはり着かない。そういうのを4回ほど繰り返して、やっとこ火が着いたのですが、火勢が全然安定せず、不完全燃焼の状態です。ポンピングが足りんのかと追加してやっとこ安定する有様。
 ただちに飯盒を乗せて炊飯を始めたのですが、放っておくとまた火力が不安定になり、飯盒乗せたままポンピングを追加せねばならず、それも1回2回でなく、しょっちゅうでした。どうにか6分ほど過ぎて、ようやくグツグツ言いだしたので弱火にすると、やっぱり火力が不安定になって、グツとも言わなくなる。やばいと思ってさらにポンピングをして、どうにか火力を維持しようと努力しました。
 そこでふとトランポの床を見てみると、ストーブの下が何か濡れてきている。吹きこぼれでも始まったのか?と思って触って見たら、なんとガソリンが漏れていました。一体どうしてそうなったのか分かりませんが、うっかりガソリンに引火したら大惨事ですので、ただちにストーブを消火しました。
 飯盒の中身は、沸騰には程遠く、重湯の底にふやけた米が沈んでいる様な状態で、どうにもこうにも出来ない様な状態です。この状態でやり直す事も出来ませんし、他にガソリンストーブを持ってる人も居なさそうですし、準備の時間は押してるし、破れかぶれでテントの中の石油ストーブの上に置いておきました。
 そのままドタバタと準備を始め、受付を済ませて帰って来ると、飯盒の中身は見た目はふっくら炊き上がった様な感じになっていました。しかし、石油ストーブでふやけた飯が決して美味いはずがなく、「申し訳ないがこのメシは美味くないよ」と断りをいれて食べてもらいました。

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普段なら出だしから不完全燃焼にはなりません

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ポンピングを相当追加して、やっと安定するも……

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放っておくと不完全に

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半煮えの状態で石油トーブにバトンタッチ

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見た目は「食える」メシになりました




■結果と反省
 レースから帰って来ると、飯盒の中身は半分ほどなくなってたので、みんな食べたのでしょう。その代わり、美味いは言われなかったので、残念な出来栄えだったのは想像出来ます。厳冬期の飯盒炊飯は難しいのは分かっていましたが、もうちょっと上手に出来なかったものかと反省することしきりです。
 今回は、レースの状況が読めなかった事、パドックで焚き火できる雰囲気なのか分からなかった事などにより、ファイヤーボックスでなくガソリンストーブを使ったのですが、こういう厳冬期でも高い火力を発揮できると信頼をしていたのが、それを裏切られる結果となりました。事前にテストしてなかったので、もしかしたら整備不良だった可能性もあるのですが、-4度ともなるとガソリンストーブといえども、動作が不安定になる可能性がある事を実感しました。
 その様な訳で、次回からはやはりちゃんと事前に試運転しておく事、気温が相当に低い時は飯盒炊飯は無理と考えておく事など、いくつか反省点を見出しました。

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残ったメシを食べて見ましたが
味はともかく、ほんの少し芯があってふやけたメシでした







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tanisi_corp at 08:00コメント(0)

2018年09月15日

   今年は変な病気になったり、腱鞘炎になったりと、全然バイクの活動が覚束ないのですが、4月の日野戦で飯盒メシに満足したレーシングチームの隊員から、是非にという事で、応援かねがね、飯盒活動に出向きました。
   今回は、BBQは他の人がやるという事だったので、自分は飯盒メシの他に、滋賀県産特上しゃぶしゃぶ肉を使った牛丼を提供する事にしました。

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牛丼はコールマン550Bで調理
期待を裏切らないストーブです



   今回、牛丼を選んだ理由は、しゃぶしゃぶ肉があったからでもありますが、なんと言っても、作るのが楽だからです。それでいてとても美味しいので、失敗がないからです。7人前で飯盒1個分というのは、少々量が少ないかな、と思いましたが、他にも飲んだり食ったりするでしょうから、これで十分という事にしました。
   調味料たる割り下は、自宅で予め調合しておき、現地では、タマネギと肉を切るだけにしておきました。食べるのは夜になってからですが、味をしみ込ませるために、昼間のウチに作っておきました。

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ハサミで細かくした特上しゃぶしゃぶ肉

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砂糖を入れるのを忘れてましたが
あとで追加して、いい感じにうま味が出ました



   さて、日が暮れて温泉から帰ってから、本番の飯盒炊爨です。今回はガソリンやガスのストーブでなく、ファイヤーボックスの焚き火による炊爨です。薪は木製パレットをバラした上等のを持って行きました。気温は平温、風もなく、焚き火で炊爨するにはもって来いのコンディションのはずでした。
   ところが、いざ火を着けてみると、上等な薪の割には、ちょっと火の付きが悪いかなぁ、という感じでした。太めの薪も結構混じっていて、火の回りが良くなかったのかもしれません。ともあれ、団扇で扇いで火勢を強める様にしました。
   問題なのは、米を水に漬けている時間が10分もなかった事。温泉から帰ってくる時間が読めなかったので、米を漬けずに出かけて行ったからなのですが、もう少し時間をおいて炊爨を始めれば良かったです。
   そんなこんなで、沸騰までにやや時間がかかり、その分、重湯が引くまでにも時間がかかり、ベタ飯の焦げ飯になったかと思ったのですが、仕上がりはそこまでベタ飯ではありませんでした。
   ただ、出来映えは、飯が少々固く、しかも味がポリタンク臭がして、とても美味いと思えない、出来映え60点の飯でした。少々固かったのは水に漬けてる時間が短かったからとも言えますが、味については、今回はポリタンクに入れた水でなく、ペットボトルの水を使っているので、ポリ臭がするのはおかしな話しです。ちなみに、米は前回の日野戦の時のあきたこまちの無洗米の残りです。

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まさか薪が湿気っているとも思えないのですが
いまいち、燃えが悪かったです

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炊爨のあと、牛丼の飯盒も温め直し

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飯はイマイチでしたが、牛丼はめっちゃ美味かったです


   こんな飯でも、みんな美味いと言ってくれたので、翌朝、改めて炊爨してみました。今度はものの試しで、寝る前に水に漬け、一晩置いておきました。昨晩と同様に、今ひとつ、火のつきが良くなかったのですが、それでも頑張って規定タイムで炊きました。
   ところが、あれだけ水に漬けているのに、昨日ほどでないものの、それでも飯が若干固く、しかも味はポリ臭い。標高が高くて飯の炊き具合に影響を及ぼしているのは間違いないのでしょうが、味に関しては米が悪いか水が悪いかのどちらかでしかなく、そのいずれでもない事から、どうしてポリ臭いのか、原因が分かりませんでした。

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こんな事もあろうかと、米は8合持って行ってました


   ちなみに、家に帰ってから、残った米と水でプリムスIP-2243で炊飯してみましたが、味に関してはポリ臭さはありませんでした。
   普段、あれだけ練習しているのに、その成果が出せなかったのは、とても残念でした。






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tanisi_corp at 21:00コメント(0)

2018年04月28日

   今回の日野ハードエンデューロでは、例によって前日から現地入りしたのですが、レースは翌日の昼からという事で、実にノンビリとする事が出来ました。今回、久々にBBQグリルを持ち込んだ訳ですが、時間に余裕があったお陰で、気持ちにも余裕をもって炊飯実習に取り組む事が出来ました。

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火力調整自在のコールマン550B
期待通りの活躍でした




   今回は参加人数が3名と少数だった事もあって、新規に買った4人用のBBQグリルに木炭3kgで十分約に立ちました。この手のBBQでは、他の人の分まで食材を買って行って、しかも全員が同じ事して、食材が余ってしまうなんて事が良くあるので、事前に申し合わせて、自分の分だけ持って行く方式にしました。
   自分とこは、ネギマとフランクフルトソーセージ、米国産カルビ、国産和牛ステーキ2枚持って行ったのですが、セーブしたつもりでも結構な量で、フランクとカルビは翌日回しになりました(時間があったので、出走前に焼いて食った)
   ここで実感したのは、この手のBBQグリルでは、短い串に刺さった食べ物は、焼き難いという事でした。こんな事なら、串に刺さってない鶏のもも肉とか、ソーセージを買って行けば良かったです。ネギマはなかなか火を通し難く、フランクフルトは逆に焦げ易くで、串のあるお陰でちょっと操作が面倒でした。

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待ちきれなくて、和牛投入
炭火で焼いたステーキは
どう焼いたって美味いのです


   前夜はBBQだけで腹一杯になったのですが、ぜひ飯盒メシが食いたいという事で、翌日の昼に実施しました。使用したのは、コールマン550B。米はウエルシアで買って来たあきたこまちの無洗米。水はペットボトルの水を使いました。
   炊き方は、いつもの様に、「4〜5分で沸騰する強火、5〜6分で重湯が消える弱火」を心がけつつ、飯盒の吹き具合で火力と時間を調整するやり方です。今回は気温も高く、タープテントで風も十分避けましたので、非常に良い条件下で炊く事が出来ました。お陰で、出来映えは上出来。感動すら覚える炊き具合でした。もちろん、焦げは無し。人数も4人で3合は丁度よい分量でした。
   こうしたイベント時にメシを炊くのは、実は炊くタイミングというのが難しいもので、早めに炊いたのではメシが冷えてしまいますし、炊き始めが遅ければ、メシが出来る前にみんな腹一杯になってしまうし、なかなか難しいもんです。雰囲気に気を配りながら、「これから炊くぞー」と期待もたせる様な感じでやるのが良いと思います。

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うんもぅ、ホレボレする出来映え

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やっぱり、飯盒直食いが基本です






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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年11月27日

   先日、民生品の旧型飯盒を2つ手に入れたのですが、2つもあっても仕方ないんで(どっちも程度悪い)、1つ放出すると言ったところ、飯盒オフの相方、Toyofusaさんが名乗りを上げたので、引き渡すついでに急遽、飯盒オフを開催する事になりました。

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飯盒掛にぶら下がる旧型飯盒
飯盒掛が開発された時代の飯盒はこれです



■今回のテーマ
   飯盒オフというと、毎回決まって飯を炊いてるのですが、今回は普通に飯を炊いても面白くないので、去年、せっせと作った糒を実食してみる事にしました。一応、去年、試食はしているのですが、時間が経つとどうなるのかは、今日分る訳です。もし、激烈に不味い様であれば、備蓄しておくのは止めといた方が良い、という訳です。ちなみに、現在、合計15合分作り置きしてあります。今回は、2人分という事で、掛子にすり切り一杯、2合持参しました。
   糒の一般的な食べ方としては、湯で戻すというのがありますが、今回は糒と同量の水を入れて、アルコールストーブで温めました。実は職場にも飯盒と糒、エスビットを常備していて、非常時には同じ様にして食べれる様にしています。もっとも、一度も実際に戻して食べた事がなかったので、今回のオフは良い機会になりました。
   白米を炊く場合は、それなりに火加減など気を使うところがあるのですが、糒の場合は単に湯を沸かす以外にする事がありません。糒に水を入れて飯盒の蓋をして、火に掛っぱなしです。まぁ、非常時にはそれさえもやる気になるか疑問ですが、楽な事は良い事です。ただ、ボケッとしてると、水気が無くなれば糒も焦げるに違いなく、そうなったら後始末が面倒なので、適宜、蓋を開けて、水気が引いたところで火から下ろします。

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糒に湯を注ぐ、というやり方もあるのですが
炊いた方が柔らかくなると思います
アルスト程度でも十分やれるのが非常時向きです

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ドボドボ〜っと水を注ぎます
多めに入れれば粥になります。まぁ、お好みでw

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防災用品には、缶入りコケネンかエスビットを入れてます
今回は、それを再現した温め方をしました

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相方のToyofusaさんは、飯盒掛に飯盒ぶら下げて
玉菜(キャベツ)と牛缶の煮込みを調理中
飯盒掛を使った副食で、唯一、史料から出て来たメニューとか

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牛缶、すなわち牛肉の大和煮の缶詰なんですが
最近は缶切り不要タイプばっかで
あえてスパルタンな開け方したい我々には物足りないっす

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そんなこんなしてる間に、糒が戻りました
つか、予想以上に早く出来てしまい
副食が出来るまでに少し冷めてしまいました



■実食
   糒が少々冷めてしまいましたが、早速実食。糒はちょっと水が足りなかったみたいで、上の方はまだ固い状態でした。恐らく、下の方の糒が水を吸って膨張し、上の方は隆起して水を吸えなかったのでしょう。一応、かき混ぜて置いといたのですが、炊いてる最中からかき混ぜておけば良かったです。あるいは水を多めにするか。
   糒ですが、例の糒臭さはありますが、食えないほどではありませんでした。その昔作った糒は猛烈に臭くて食えた代物じゃなかったのだけど、今回のはどうでもないっぽいです。とはいえ、白米を炊いた様な美味にはほど遠い。そこで、玉菜の煮込みをぶっかけて混ぜてみたところ、糒臭さが気にならなくなりました。
   ちなみに、玉菜と牛缶の煮込みは、醤油のみの味付けで、砂糖はまったく入れてないのに結構甘みの強い仕上がりでした。牛缶の甘みが結構出ていた様です。

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醤油と砂糖を使えば、大抵は和風の味付けになるのですが
このオカズも手軽で美味しいです

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見た目はアレですが、混ぜて食べた方が
糒臭さが軽減されて食べ易かったです


■壮絶!氷餅
   さて、ここまではありきたりな飯盒オフですが、ここから先に出て来たのが問題作でした。Toyofusaさんが過去の陸軍の史料を調べてこさえた、氷餅をベースにした携帯口糧。恐る恐る口にしてみたものの、埃臭いやら苦っぽいやら、とにかく人間の食べる代物に思えない。もしかしたら、虫も食べないかもしれない。
   聞けば、明治から大正にかけて、旧陸軍が携帯口糧化を目指して熱心に研究を重ねて来たもので、ベースの氷餅にきな粉だの胡麻だの加えてカロリー強化を計ったものらしいのだけど、味についてはあまり考慮されなかったらしく、最終的には試験中に兵隊が倒れて開発中止になったのだとか。いくら大元帥陛下の命令(でしょう、これもきっと)とはいえ、よくもまぁ、こんなものを倒れるまで辛抱して食ってたなぁと、感心するやら、可哀想やら。当飯盒オフでも、基本的に出された物はお残し禁止なのですが、「これは食べ物じゃない」と判断して、松の木の根っこに肥料としてあげました。
   このあと、ちゃんとした長野産の氷餅に小豆入れたのを食べましたが、埃臭さは餅米が素であるのが判明。決して美味しいものではないですが、まぁ、辛うじて食えるレベルでした。察するに、昔の保存食というのは、美味い不味いよりも「食えるかどうか」が至上課題であったのでしょう。昔の人は、辛抱強くもあったし、文句言う余地もなかった、という事なのだと感じました。

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乾燥してるので固いです
味はしょっぱいのですが、それ以上に埃っぽい味です

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湯で戻して食えと言われたので実行したのですが
とても喉に使えて、飲み込めませんでした(^^;;

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こちらはちゃんとした版の氷餅
小豆でめっちゃ甘くして食べたら、そこそこ美味いかも??


■ちょっと工夫
   旧軍スタイルでオフをやる時は、これまで缶入りコケネンを使ってたのですが、コケネンも大概高いし、かつ旧軍の缶入りコケネンは実は結構サイズが小さかったという事が分り、代替品をどうすべ?みたいな話しがありました。そこでToyofusaさんが見つけて来たのが、ドールのパイナップルの空き缶。サイズ的には旧軍コケネンより少し大きいのですが、トランギアのアルストが良い感じに納まります。キャップも出来るので、ケースにもってこいです。
   自分もやってみたのですが、ふと気が付いたのが、「ホワイトプロダクトのケイネン160の五徳が使えるんじゃね?」という事。試してみたらバッチリでした。あつらえたみたいにピッタリです。しかも、保管時は缶底にセット出来ます。まぁ、この状態で持ち出し袋に入れておく、なんて事はしないと思いますが、コケネン使用を前提としたテストの時に役立ちそうです。

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恐らく、この缶のサイズがケイネン160と同じなんでしょう
この五徳自体は使い易いので有り難いです

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五徳を缶底にセット出来るので邪魔になりません


■まとめ
   今回のオフでは、糒は混ぜご飯にして食べるのが良さげ、という事が実感できました。しかも、可能であれば、塩系より醤油系の方が、糒臭さを誤摩化すのが上手そうです。この事は糒に限らず、アルファ米でも同じではなかろうかと思います。あちらはあちらで、アルファ米臭さがあって、塩振ったくらいでは臭いは取れません。そのような訳で、サンマの蒲焼き缶とか、焼き鳥のタレ缶など、醤油と砂糖で甘辛系の缶詰などを併せて用意しておくと、イザの時に“臭い飯”を食わずに済むのではないでしょうか?






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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2016年03月26日



   今回6回目を迎える飯盒オフ。6回目となると、慣れて来たと言いますか、「そろそろ飯盒オフやりませんかー」「いいっすねー」「薪余ってるんで取手でやりましょうよ」「いいっすねー」って感じで話しがまとまりました。飯炊いて中華鍋で鶏でも焼いて食いましょかー、みたいな話しはしてたのですが、具体的にテーマらしいのが決まったのは前日の事で、自分が玄米のビックリ炊き、Toyofusaさんが胚芽米のセロファン筒炊飯法をやる事になりました。薪を使って、白米以外の物を炊く、飯盒オフ初の試みです。

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今回の会場
辺り一面の砂浜です


■準備
   今回、自分が用意するのは、玄米2合と中華鍋、そして炊飯壕を掘る為の円匙ですが、今回は一応、日本兵の格好で行きますので、背嚢を準備しました。といっても、この背嚢、実際に使うのは飯盒と円匙を縛着する為だけに必要なもので、周りに巻いてる毛布や携帯天幕は、格好だけに着けてるだけです。でも、それらを着ける為には、背嚢本体がパンパンに物が入っていないとフニャフニャで形が作れないので、いつもは乾パンや精米など、これまた使わない携帯口糧を入れたりします。つまり、要らんもんばっかり持って行く必要があるのです。
   まぁ、基本的な装備は予め集合して保管してあるので、準備そのものは手間が掛からないのですが、今回は金曜夜のグループセンタジーがキツくて(今年始めの2か月休んだため)、家に帰って来たら正体もなく寝てしまい、夜中に目が覚めて慌てて準備する羽目に。ともあれ、持って行っても無駄な携帯口糧は下ろして、代わりに雑嚢を突っ込んで背嚢の形を整えたのですが、問題は中華鍋。いつもなら飯盒の上に被せる様に鉄帽をつけるのですが、それの代わりに中華鍋を着けようと思っていたのですが、縛着の仕方で良い案が思い浮かばない。もう眠たいんで、中華鍋は手で持って行く事に。
こんな体たらくですから、結構忘れ物が多くて、帯革も水筒も準備してたのに忘れてしまいました。
   予定よりも30分遅れて起床。起きたは良いが、シンドイわ眠いわ寒いわで、かなりテンション下がってしまったのですが、行くと約束した以上は行かん訳にも行きません。この寒さでは、防暑襦袢とかじゃ風邪引いてしまうので、九八式の夏衣袴(冬衣袴は持ってません)を着用。いつも5分も歩いたらズレズレになる巻脚絆も、今回はちゃんとふくらはぎの上まで巻いてズレない様にして、トランポで出かけました。

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今回は中華鍋持参だったのですが
直前までどう縛着するか考えてなくて
結局手で持って行きました

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カチっと巻ける様になった巻脚絆
ちゃんと巻けると、意外にも足が楽なんですよね

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取手のホーマックで買った玄米10kg
3110円とお買い得でしたw


■炊飯壕
   現地に着いてみると、陽が登って汗ばむ陽気に。相方のToyofusaさんは防暑襦袢で登場。そういや、この人が夏衣袴着てるとこ、見た事がありません。取手の河川敷は、今回が3回目ですが、今回は焚き火を使うため、橋の下でなく、もっと川っぺり移動しました。行ってみて驚いたのは、一面の砂浜です。聞けば、ここではヒストリカルゲームがよく開催される場所とか。どこでやりますかって聞かれましたが、どこを向いても砂浜なので、適当な所で荷物おろして、早速準備に取り掛かりました。
   今回、焚き火をやるにあって、旧陸軍のマニュアルを参考に、まずは炊飯壕を掘りました。やっとこ小円匙の活躍が与えられた訳ですが、中田商店のレプリカの小円匙は、実は焼き入れがされてないとかで、うっかり地面を掘ったら、曲がったり削れたりする代物です。そんな訳で、地面掘るための道具で地面掘るのがためらわれてたのですが、地面がザクザクの砂地ですから、安心して使えました。
   問題は、砂地故に、掘っても崩れ易い事でした。川っぺりだけに、10cmも掘れば、砂が湿っているのですが、露出すれば乾いてくるので、やっぱり崩れてくるのです。ともあれ、30cmほどの深さに掘って、飯盒2個分下げれる幅に調整しなおし、飯盒を掛ける棒を支える支柱は、そこらに落ちてた細い竹を縛ってこさえ、さっそく炊飯に取り掛かりました。

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表面は乾いてるのですが、中は湿ってます

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とりあえず、こんな感じで壕を整えました


■玄米のびっくり炊き&セロファン筒炊飯法
   今回のお題は、自分が玄米のビックリ炊き、Toyofusaさんがセロファン筒炊飯法と、飯対決です。一応、鶏肉と白菜も買って、中華鍋でオカズ作る準備だけはしてきましたが、おのおの2合炊く訳で、明らかに胃袋に限界があります。
 自分がいつもファイヤーボックスで焚き火する時は、ティッシュペーパー3枚を入れ、その上に薪を置いてマッチで点火するのですが、今回は小さいロウソクを使って点火しました。これも陸軍のやり方らしいですが(確かに、ロウソクを使って焚き火を起こす話しは良く出てくる)、個人的にはティッシュの方が楽そうに感じました。焚き火の点火の仕方については、ファイヤースターターやファイヤースチール、火打石など、様々ありますので、それはそれで別に企画を設けたいと思います。
 ともあれ、火が点いたのですが、飯盒を支えるクロスした棒の角度が深かったせいか、炊飯壕の底と飯盒の底の間の高さが足りず、火がなかなか大きくなりません。なのに熱で砂がが乾いて壕が崩れ始めました。こりゃイカン、という事で、改めて飯盒の高さを再調整しました。薪も、Toyofusaさんが持って来たのは、まだまだ太かったので鉈で細く割って(地面が砂なので、板を置いて薪割り)、ようやくコンスタントに焚き火を燃やす事が出来る様になりました。
 今回、自分がビックリ炊きを選んだのは、セロファン筒炊飯法が比較的時間を要する炊き方で、沸騰した湯に30分ほど浸けるとの事から、炊飯時間の釣り合いが取れると考えたからです。炊き方は以下の通りです。

◎玄米のビックリ炊き
 玄米に規定の水量を入れ、強火で炊き、沸騰したらそのまま10分炊き、その後弱火で5分炊いたあと、重湯が消えた頃合いを見計らって、米の量の冷水を注いでかき回し、さらに弱火で15分炊く。
◎セロファン筒炊飯法
 セロファン筒に米290gと水450mlを入れて空気を抜いて口を縛り、沸騰した湯に30分浸けて湯がく。

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セロファン筒に米と水を入れるの図
このあと、口を紐でくくります

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湯たんぽに水を入れて運ぶのは、当時の日本軍でもやってました

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掛子にてんこ盛りの沢庵。これが後で役立ちます



■実際やってみた結果
   焚き火の難しいところは、ガスコンロやポータブルストーブみたいに、火力は一定ではありませんし、強火から弱火へ、またその逆へ、さっとは調整できないところです。この辺りに、熟練の勘が必要とされるところです。強火だからといって、ガンガン薪を放り込めば良い、というものでもありません。
   ともあれ、飯盒二つをぶら下げて、強火で温め続けたのですが、意外にも先に沸騰したのは玄米の方でした。容積はセロファン筒の方が多いのと、今回、沸騰する前からセロファン筒を入れてたので、余計、時間が掛かった様です。その後、強火で玄米を炊き続けたのですが、10分経ってもまだまだな感じでしたので、15分まで継続して、飯盒を焚き火から遠ざけて弱火へ。その頃になって、ようやくセロファン筒の方が沸騰し始めました。
   玄米飯は、弱火に切り替えると、よほど弱い弱火でないと、すぐに重湯が消えてしまいます。今回も3分ほどで消えてしまい、急遽、ビックリ水を投入。さらに弱火で炊きました。ところが、今度はなかなか重湯が消えない。15分経っても全然消えない。結局25分弱火に掛けて、ようやく重湯が見えなくなった感じ。そこで火から下し、蒸らしに掛かりました。
   セロファン筒の方は、この間、ほとんど放ったらかしでした。セロファン筒は透明なので、中身が見えるのですが、明らかに炊けてる様な状況になってましたが、玄米が終わるまで放ったらかしにしてました。それでも焦げたり異常が出たりする事なく、こちらも同時に炊飯を終了しました。

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地面と飯盒の間が狭かったせいか、あまり火が起こりません

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飯盒を上げたら、元気よく燃え出しました

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一旦炊けた玄米飯に、びっくり水を投入

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この頃になって、ようやくセロファン筒の方の飯盒が湯だちました


■実食
   さて、炊きあがった玄米飯とセロファン飯。まず玄米飯の方ですが、底がほんの気持ち焦げていた意外は異常なしで、むしろ規定の時間より長い時間掛けて炊いたので、柔らかめでした。玄米だけに糠の部分はあるのですが、こちらも時間かけてただけあって、いつもよりは柔らかい感じでした。
   セロファン飯の方は、物凄いもっちり感溢れる出来栄えでした。今回は山形産の胚芽米でしたが、普段の白米ではこうはならないとの事。自分の経験からすると、この出来栄えは、弱火で長時間、吹きこぼれ無しでゆっくり炊いた飯に近いのですが、もしかしたら胚芽米独特の特徴なのかもしれません。
   用意していた鶏肉は、とてもじゃないが食い切れないという事で料理せず、ひたすら延々、玄米飯とセロファン飯を1合ずつ、沢庵とフリカケだけで食べたのですが、後半はほぼ苦行プレイでした。白飯と違って、玄米飯も胚芽米飯も、それぞれ味と匂いがあって、これが腹一杯になってくると飽きてくる。掛子一杯に入ってた沢庵も、2人でバリバリ食べて、残り3割くらいのところで飽きてしまう。とにかく、うんこ白くなっちゃうほど食った感満載で、ようやく食べ切りました。
   焚き火で炊くのは難しい、と思われがちですが、アホみたに薪入れてガンガン炊かない限り、逆に火が弱かったりして、コゲコゲの飯にはならんもんで、その意味では、どうあっても食える飯が炊ける、という訳です。

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完成した玄米飯とセロファン飯

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合計2合を食いまくりです
もう、めっちゃ食べましたwww

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腹一杯のところで、さらにサイダーwww
ゲップしたら飯が出て来そうですww


■セロファン筒炊飯法のメリット・デメリット
   セロファン筒炊飯法というのは、先の大戦で日本陸軍が開発した炊飯法で、セロファンの筒に米と水を入れて、湯煎するという炊き方なのですが、これのメリットは火加減などまったく注意しなくても飯が炊けて、かつ飯盒も汚れない点です。この炊き方を開発する必要性は、戦地において兵隊自身が飯盒などで飯を炊く必要に迫れても、いざやると美味く炊けず、まずい飯ばっかり食う羽目なり、誰でも簡単に炊く事が出来る方法が求められたからでした。今のパックご飯の先祖とも言うべき炊き方です。
   デメリットは、このセロファン飯が、上手に炊けた直火炊きのご飯には、到底かなわぬ味わいである事です。日本の米の炊き方は、世界にも例を見ない独特なもので、過去三千年にわたる生活の知恵で考え出された「日本国民の文化財」なのだそうです。ただし、これは経験と勘に頼るところが大で、それを戦地の兵隊に求めるのは無理、と判断した陸軍が、「失敗なしで、とりあえず食える飯を炊ける」方法として編み出したのが、このセロファン筒炊飯法だった訳です。実際、特別美味くはないが、不味くもない、いわば炊飯器で炊いた飯の様に、幸せ感は感じないけどちゃんと食べれるご飯に仕上がりました。
   今回、さらに感じた事は、セロファン筒で飯を炊いたあと、お残しするならセロファン筒のまま残せ、かつ飯盒は一切汚れない、というメリットを発見しました。現地で飯盒を洗うというのは、結構手間でありますし、水があまりない所では実質無理ですので、洗わずに済むというのは、戦地においても大メリットであったと思います。

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セロファン筒炊飯だと、飯盒の中が汚れません
湯がいた湯も他の用事に使えます

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煤で汚れた飯盒を砂で洗います
あまりやり過ぎると、塗装が剥げますw


■今後の課題
   さて、6回目を迎えた飯盒オフは、ほぼオカズなしの飯の大食い大会になった訳ですが、とにかく2人で4合も炊いたら大変。しかし、飯盒は2合以上じゃないと美味くいかない事が多い、という事で、だったら胃袋の数を増やした方がいいですねー、という事になりました。理想を言うなら、ご飯担当、オカズ担当、デザート担当、その他、という具合に、4人くらい居るのが良いのでしょうが、なにせ格好が格好だけけに、近寄り難いんでしょうかねw

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この格好も、着慣れればそれっぽく見えますww
流石に電車乗るのはキツいですがww






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tanisi_corp at 20:00コメント(0)
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