食器系

2015年10月10日

   この飯盒を手に取ってみたのは、たしか1995年頃、神田神保町の石井スポーツでの事。「へぇ、こんな飯盒あるんだ」と思いつつも、それ以上の感情を持たなかったのは、当時はモリタの角形のノンスティッククッカーが最強と考えていたから。飯盒はあるにはあったけど、むしろ日用品として使っていたので、アウトドア用とはあまり意識してませんでした。
   なので、この飯盒が正しくは何と言う商品名で、どこのメーカーが出していて、当時いくらだったのか、という情報はまったく判りません。その後、ネットやオークションでも調べましたが、まったく情報がない状態でした。今回、たまたま譲って貰えたのは、運も運、奇跡的な幸運であったと思っています。

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便宜上、「ミニ飯盒」と称しておきます
自分が手に取ったものも、これと同じ赤い色をしていました
もしかしたら、赤しかないのかも知れません

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寺崎勉さんの『さすらいの野宿ライダーになる本』に掲載されているミニ飯盒
ソロ用の飯盒としては、当時はポピュラーだったのかも?



■本品の特徴
   ミニ飯盒の特徴は、まずその小ささです。今でこそ、ソロクッカーは丸形から角形まで様々あるのですが、自分が手に取って見たその当時にあっても、その種のクッカーは売ってました。なのに、わざわざ空豆型の兵式飯盒の形を模しています。むろん、兵式飯盒のまんまスケールダウンしたのではなくて、兵式飯盒に比べれば簡略化されている部分もあります。
   まず釣り手と耳金ですが、ミニ飯盒の釣り手は脱着式になっています。またスライドさせて蓋を押さえる事も出来ます。しかし、特段凝った造りではなく、鉄板を折り曲げて作った耳金の穴に、釣り手を通しているだけです。釣り手の先が半円に曲げてあって、吊り下げる事もスライドさせる事もでき、かつストーブの上に置いた時、釣り手が倒れない様にもなっています。非常にチャチな造りの割には、意外に考えられた構造です。
   しかし、その釣り手の構造から、飯盒の中身が軽いと少し斜めに傾いでしまう様です。まぁ、このミニ飯盒は、これを焚き火にかけて炊飯するというより、ストーブの上で使うのを一応前提としているのではないかと思います。だったら釣り手なんか要らん様なもんですが、そこは有ると無いとじゃ大違いで、あれば片手で提げて持ち運べる訳です。
   このミニ飯盒は、その容量から最大で2合炊きの様です。蓋は計量カップ代わりの様で、すり切り一杯で米1合分入りました。ところが、飯盒本体に水量線(みずはかりすぢ)が付いていません。この辺りはいささか不便です。

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非常にチャチに見える釣り手と耳金
しかし、結構考えられた造りになっています

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やや斜めるのは、釣り手の造りのせい
しかし、振り回さない限り、釣り手が取れたりしません

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蓋はすり切れ一杯1合
ミニ飯盒は2合まで炊くことが出来ます

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出来れば付けて欲しかった水量線
それとも、ご飯あまり炊かなかったのかな?


■早速炊いてみる
   今や手に入らない貴重品、かつとても程度の良い品物です。出来れば火に掛たくなかったのですが、それでは譲って貰った甲斐がない、という事で、早速ご飯を炊いてみる事にしました。吹き零れ等を考えたら、1合にしておいた方が良さそうですが、ここはやはり2合フルで炊いてみない事には具合が判らないでしょう。
   米の分量は蓋で量れますが、水は計量カップを使いました。米2合で360ccですから、その1.2倍は432ccです。この飯盒にもステンレスの計量カップを入れておくと良いかもしれません。あとは普通に米を研いで、水を定量入れて、30分置きます。
   ストーブは2レバー化したコールマン・フェザーストーブを使用。ずっとレギュラーガソリンで使ってますが、全然元気です。最初は強火で4分、沸騰すると蓋が持ち上がる前に吹き零れが始まりました。直ちに弱火に切り替え。ただし、とろ火まで持って行くと風で消えそうになるので、中火よりちょっと弱いくらいにしました。そのまま5分炊きましたが、最初のウチは盛大に吹き零れてました。これは兵式飯盒で4合炊いた時も同じなので、共通した現象でしょう。
   そして、重湯がなくなった時点で火を止めて15分蒸らしました。火を止める時、少し焦げた臭いがしたのですが、蓋を開けてみたら焦げてませんでした。4合マックスで炊くと、飯盒の残りの空間が残り1センチ未満で、やや張り釜傾向でしたが、問題なくふっくら美味しく炊けました。

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2合分の米と水を入れた状態
空きスペースは、兵式飯盒の4合炊きの状態と近似です

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兵式飯盒より小振りですが
ストーブの火が良い感じに全体に当たる大きさです

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釣り手は切ってある逆の方向に倒しておくと
バーナーの方に倒れて行きません
ストーブで使う場合は、外しておいても構わないでしょう

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蓋は兵式飯盒よりは薄いので、直ぐに浮きます
既に盛大に吹き零れています

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良い感じに炊きあがりました
このミニ飯盒は長い間1合炊きだと思ってたのですが
2合でも問題ありません

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底も焦げ付き無し
まぁ、いきなり焦げ付かせたくなかったのですがw



■飯盒文化後期の逸品
   このミニ飯盒、手に取って見た時は、これ単体で使う飯盒だと思ったのですが、よくよく考えてみると、どうやら兵式飯盒にセット出来る様に設計されている様です。それが証拠に、中に丁度いい感じにすっぽり入るだけでなく、釣り手を付けたままでも、その上から兵式飯盒の掛子を被せ、蓋もきっちり閉じる事が出来ます。予め、兵式飯盒の中にセットするのを前提に作られたとしか思えません。ミニ飯盒の目的は、「飯盒一つだとご飯かオカズしか作れない」という問題を解決する為のアイテムだったのではないでしょうか。これがあれば、どちらかでご飯を炊いて、もう片方でオカズを作れる、という訳です。
   先の大戦の後、我が国のアウトドアにおいて、飯盒は長らくクッカーの主力の地位に君臨し続けた訳ですが、その間に様々な「飯盒アイテム」ともいうべきアイデアや商品が作り出された様です。その多くは既に忘れさられ、物も残っていないのですが、このミニ飯盒はそうした飯盒文化の後期〜晩期に現れた商品なのでしょう。飯盒を知り尽くした人が考え出したのではないかと思います。
   飯盒それ自体は、今でもシンボリックに残っているのに、こうした便利な派生品が無いというのは、残念な事です。あまり売れないから姿を消したには違いないと思うのですが、個人的には再販を強く希望する商品の一つです。

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兵式飯盒との比較
容量、大きさともに約半分くらいです

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良い感じにすっぽり入ります
まるで「そうしてくれ」と言わんばかりですw

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右はその昔あった、3合炊きの飯盒の中鍋
これもオカズ対応の為のアイテムでした


この飯盒の詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら
是非ご連絡下さい。よろしくお願いいたします
tanisi0312@yahoo.co.jp


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なかなか壮観な眺めw






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tanisi_corp at 20:00コメント(14)

2013年04月02日

   箸やスプーンなどの手回り品を納める、いわゆる「武器ポーチ」を作ったのは随分前の事なのですが、作った当初から感じていた事は、どうにも納まりが悪くてバコバコしててイマイチだった事。汎用のポーチをそのまま流用しただけなので仕方ないのですが、もっと納まりの良い容れ物はないもんかなー、と思いつつ、普段あまり使わない物だけにそのままにして数年が経過しました。
   ところが、先日の石岡染谷ツアーの時に、ToyofusaさんがアサルトパックにMOLLEのマガジンポーチなんか付けてるもんだから、中身は何か聞いたところ、箸やスプーンが入っているとの事。これにビビビーンと感心してしまったのです。選りにも選って(そう感じた理由は後述)、MOLLEのマガジンポーチを使うとは。同じミリオタ出身として、その発想が無かったのが残念に感じつつ、急遽、調達する事にしました。

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この度、改めて調達したMOLLEマガジンポーチ
10年ぶりの再会です



■MOLLEマガジンポーチとは
   自分が「選りにも選って」と感じたのは、そのマガジンポーチが、実はサバゲーの現役の時には使い勝手の悪いポーチであったからに他なりません。自分が初めてMOLLE装備を入手したのは2003年の始めの頃ですが、米国のSDS社からフルセットで送られてきた物の中に、このポーチが入っていました。弾倉が1本入るシングルと2本入るダブルが2つずつ。つまり、6本携行できるという訳です。しかし、シングルは使い勝手が悪いのでダブルのマガジンポーチしか使っていませんでした。
   そのダブルにしても、マガジンポーチの蓋がポーチの口を覆ってしまう構造になっていて、弾倉交換の時にマガジンを抜くのはともかく収納するのが蓋が邪魔で面倒でした。既にその頃、イーグルやブラックホークなどのメーカーから、もっと使い勝手の良いポーチが出回り始め、本家のアメリカ海兵隊の方でも使われつつありました。その様な訳で、極初期のMOLLE装備であるマガジンポーチは1年もしないウチに使わなくなりました。
   さて、サバゲーから足を洗った時、これらの装備はオークション送りになり、売上金でエンデューロ用の装備を買い揃えた訳ですが、ダブルのポーチはともかく、シングルのポーチは新品だったにも関わらず、なかなか売れませんでした。まぁ、弾倉が1本しか入らないポーチなぞ使い勝手も悪く、他に使い途もなかったからでしょう。かなり値段を下げて売り飛ばした記憶があります。

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MOLLEマガジンポーチ(写真はダブル)
左手で蓋を押さえてますが、この蓋が邪魔でした

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ブラックホークのM4マガジンポーチ
戦闘用には使い勝手が良かったですが
小物入れには向きません



■シングルポーチにした訳
   その様な訳で、現役の時はまったく使わず、売り飛ばすにも手間の掛かったシングルポーチですが、今回選りに選って買い求めたのが、シングルポーチでした。別に新品に拘らなかったのですが、物としては10年も前の装備なので市場には中古しかありません。まぁ、そこそこキレイだったら良しとしました。
   シングルポーチにした理由は、入れる物がその容量で収まる分量でしかないという事情もありましたが、ダブルだとポーチの口が大きくて、いくら全体を覆う構造の蓋とは言え、きっちり物が詰まってないと脇が開いて中身が飛びでてしまう可能性があります。シングルだとそういう風にはならない事を知っていたからでした。
   最近主流のポーチの丈が短くてマガジンが掴みやすいポーチは、そもそも蓋をしてもガバガバに横が開いていて、物をきっちりしまうには適してません。故にこの古いマガジンポーチが入り用になったのです。
   自分がこのポーチに惹かれた理由は、MOLLE装備であるので、ウェビングを施してあるパック類に取り付けられる事ですが、これまで使っていた汎用ポーチよりもコンパクトで使い勝手が良いのが一番の決め手です。野営活動以外の時は、相変わらずトランポのRVボックスに入れてますが、ちょっとだけ整頓しやすくなりましたw

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箸は菜箸を切って作ったもの
ちょっと長いのでポーチに斜めにして入れています

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蓋をきっちり締めればポーチの口が塞がるので
中身が飛びでたりしません
ホックは使わなくても、マジックテープで十分留まります


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バックパックに付けれるので、そのまま取り出せて便利です


■入り組み品
   前回の武器ポーチでは、スプーンや箸以外にも色々入れていましたが、数年経って、全く使わないか他に入れて外してしまった物など、ある程度武器ポーチに入れる物が決まってきました。
   まず、軍手はガスカートリッジやアルストの保護カバーに使ったりと、他で使う用事が多いので外しました。ミニマグライトをランタン代わりにするフィルムケースや足などは、ミニマグライトをその用に使わなくなったので気が付いたら外れてました。
   塩や粉唐辛子を入れた調味料ケースやタバスコのミニボトルは、ずっと入れているものの、何時使ったか思い出せないほどの使用頻度です。大体、調味料は食料かクッカーと一緒にする事が多いので、この手のポーチに入れっぱなしにしても意味が無いようです。また、ライターも長い間入れていましたが、ガスストーブなら着火装置がありますし、それ以外のストーブの場合は、ストーブの方にライターなりマッチを入れますので、武器ポーチに入れてても意味がありませんでした。
   その様な訳で、入り組み品は大分シェイプアップされました。箸、スプーン、ハサミ、アーミーナイフ、歯ブラシに歯磨きチューブ、これだけ入っていれば十分事足ります。

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左が武器ポーチに入れているスプーンと箸
何だかんだで、使い勝手が良いです
右は米軍のセット
スプーンはやたらデカく、ナイフは使う用事がありません
なので米軍のセットは入り組んでいません

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泊まり掛けの時などは、意外にもちゃんと歯を磨きます
ハサミはナイフ以上に袋を開けたりの用事に使います
アーミーナイフは滅多に使いませんが
あれば安心という事で入れています







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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2012年09月24日

   アルコールバーナーやストームクッカーで有名なトランギアですが、実は世界最小と銘打った飯盒を出しています。その名も「メスティン」です。飯盒と言っても、いわゆるソラマメ型ではなくて、長方形です。日本の兵式飯盒がドイツ軍のそれを摸しているとしたら、このメスティンは昔のイギリス軍のそれを摸している様です。大きさは16.5×9×6.5cm、確かに小さいです。米の飯が1合やっと炊ける容量しかありませんが、それでこそ世界最小と銘打てる容量です。

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ハンドルは折りたたみ式で、炊飯時は取り外す事も出来ます
アルミの無垢ですが、上手に炊けば焦げ付かないのは
兵式飯盒や角形クッカーと同じです。



■ケースとしてのメスティン

   このメスティン、基本的にはクッカーなのですが、ネットでよく見かけるのはケースとして活用している事です。たしかに、これ一個だけでは飯か湯くらいしか作れない訳で、いくら軽量小型を目指す人でも、よく出来た物が豊富になった時代には、もちっと良い物を装備してます。しかし、手頃な大きさで、四角だからパッキングもし易く、かつ金属製なので剛性も高い、という事で、アルコールバーナーをインして使おうと考える人が、意外に多い様です。

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まずはトランギアTR-B25
余裕で入ってしまいます。むしろスカスカ
五徳はアリゾナストーブでしたらイン出来ますし
トライアングルスタンドなら外側にバンドで止める形で携帯します

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なんと、スウェーデン軍のSVEA NCがイン出来ました
しかも、ケイネン160の五徳も輪を締めれば入りました

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実は、滅多に使わない物同士で
普段はエスビットと予備燃料のケースに使っています
ただし、良く洗わないと、タブレット臭くなっています


   小型のアルコールバーナーだからこそ出来る芸当ではあるのですが、これだけでも最低限のクックセットが出来る事を考えたらエライもんです。これにキャンティーンカップでもあれば、贅沢な物を食べないのであれば十分事足りそうです。



■メシを炊いてみる
   ケースとして役立っても、実際にクッカーとして役立たなければ意味がありません。湯を沸かしたりラーメン煮たり、という任務には、どんなクッカーでも使えますが、自分としてはメシが炊けるかどうかが、クッカーとカップの境目になっています。
   まず注意点としては、このメスティンには兵式飯盒の様な水量線は付いていませんので、1合の水加減がどの辺にあるか知っておく必要があります。まぁ、飯盒メシを何度も炊いていれば、大体米の量とクッカーの高さで水加減が判るようになってきます。少ないよりは多い方がまだ救いがあります。
   次の注意点としては、左右に出っ張る形になりますので、バランスを崩さない様に注意する事。そして喫水の浅いクッカーですので、吹きこぼれが結構盛大ですので、適宜フタを外して要すを見てやる必要がある事です。アルコールバーナーと言えども、結構火力が強かったりする事もありますから、場合によってはハンドルを付けて手で持ち上げて、火加減を調整してやる必要があります。

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エスビットで炊いてみましたが、結構噴きました
吹きこぼれ防止に、ベニヤ板などを敷いておきましょう

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こんな具合にイイ感じにご飯が炊けました
ただし、この後にアルコールバーナーなどを収納しなければならないので
キレイに食べて、お茶でも沸かして、ぬめりを取りましょう


   こんな具合で、立派に使えるクッカーですが、実際にはウチで待機、という事が多いです。それでも今でも売られているところをみると、一定のユーザーは居るのでしょう。ちなみに、ラージメスティンなるものも売られていて、こちらはもっと弁当箱らしい大きさをしています。もっとも、小さい方のメスティン以上に使い途がなさそうで、今だに手が出ませんがw









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tanisi_corp at 00:00コメント(0)

2011年08月31日

   その昔、自分が初めて買った本格的なソロクッカーが、今はなきモリタのノンスティッククッカーという、角形のクッカーでした。自分が買ったのはSIIという、1リットルと0.6リットルのクッカーの組み合わせで、焦げ付き防止のスミフロン加工がなされてました。
   長い事それを使っていたのですが、寄る年並には勝てなかったのか、だんだんスミフロンが剥げて来てしまったので、テフロン加工をしてくれる会社に再加工に出したのですが、そのテフロンがフライパンみたいに真っ黒で、かつどうした訳かクッカーがちょっと膨張(というかボコった感じ)して帰ってきてしまい、いっぺんに嫌になってしまいました。
   その頃には、モリタは倒産だか解散だかして会社がなくなっていたのですが、ユニフレームからまったく同じ形で、トレイルスクエアコッヘルが出ていました。予備でそれを買っていたので、長年慣れ親しんだノンスティッククッカーを捨ててしまいました。ところが、その頃、丸形円筒型のソロクッカーに興味が行ってしまっており、トレイルスクエアコッヘルも処分してしまいました。
   その様な訳で、今回は買い直しの買い直しになった次第です。

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トレイルスクエアコッヘル
●材質/鍋:アルミニウム合金・アルマイト処理 ハンドル:ステンレス鋼
●収納サイズ:14×14×8cm ●重量:360g
●セット内容/鍋13:満水容量1.0リットル・炊量:2合 鍋11:満水容量0.6リットル・炊量:1合
フライパンの付かない物がスクエアコッヘルの2、付く物が3です



■角形クッカーのメリット
   この角形クッカー、世間的にはあまり評価が高くないようで、「四角いインスタントラーメン煮るには最適」みたいな事を言われたりするのですが、とんでもない事です。この角形クッカーのメリットは、パッキングに無駄がない、という事に尽きます。
   大体、鍋というのは丸く出来ているもので、それはアウトドア用のクッカーにも踏襲されています。最近主流になっている、ガスカートリッジがすっぽり収まる丸形円筒型のクッカーもその延長にあると言えます。しかし、これら丸形の鍋というのは、いざバッグなり箱なりにパッキングしてみると、意外に無駄が出てしまう事に気がつかされます。まぁ、丸い形をしているので仕方ない事です。その点、角形クッカーは四角いだけにパッキングして下さい、と言わんばかりの収納性の良さです。

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全部ひとまとめにすると、ご覧の通り箱型に
これが他に類をみないほど、優れたパッキング性を発揮します



■角形クッカーのパッキング性
   最近の丸形円筒型のクッカーは、ガスカートリッジとソロバーナーが収まる様に設計されていて、何もかもがクッカーの中に収まってしまいます。まぁ、ガスカートリッジは今から20年以上も前の規格ですので、クッカーをカートリッジに合わせて設計したのでしょうが、ソロバーナーの方は最近では丸形円筒型クッカーに収まるサイズに設計している様です。
   モリタのノンスティッククッカーの設計を引き継いだトレイルスクエアコッヘルは、そんな思想がなかった時代の製品ですので、クッカーの中に110サイズのガスカートリッジを仕込む事さえ出来ません。その代わり、小鍋の方はそこそこスペースがありますので、缶入り固形燃料やアルコールバーナー、もちろんソロバーナーも仕込む事が出来ます。
   自分がかつて、徒歩でキャンプに行っていた時は、オプティマス123Rトランギアでこれを使ってましたので、そもそもクッカーの中に何かを仕込もうとはあまり思わなかったのでした。

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元々はオプティマス8Rと重ねて使うつもりでしたが
123Rでもイイ感じにサイズが合っています


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トランギアを使う時は、ハンカチに来るんで中に入れます
ただし、大鍋のフタが旧モリタの物(写真右)でないとフタが出来ません
ユニフレームのフタを使う場合は
小鍋のフタを外に出してパッキングします


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フタに付いているツマミは、意外にも外す事が出来ます
写真の様に表裏逆に付ける事で出っ張りをなくし
よりパッキング性を高めていました


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旧モリタはノンスティッククッカーでしたのでフライパンは持ちませんでした
あまり使う物ではありませんが
あればウインナーや卵を焼いて食おうか、という気になります


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米は、大鍋の方は2合、小鍋の方は1合炊けます
いずれも、水は下のリベットの上まで入れます
ガスバーナーの場合は弱火が効きますが
ガソリンやアルコールは火力が強いので、フタを上げたり下ろしたりして
吹きこぼれが出ない様に努力しますw




■なぜ回帰したか?

   これは角形クッカーが優れていた、というよりも、丸形円筒型クッカーが実のところ、自分にはあまり合わなかった、というところに原因が求められます。つまり、丸形円筒型クッカーは、背が高くてちょっと使いにくかったのです。また、クッカーのフタがフライパン代わりなのはアイデアですが、飯を炊く時に取ったり外したりする関係で、やはりフタはフタであってくれた方が良かったのです。まぁ、もしかしたら、すごい使い勝手の良い丸形円筒型のクッカーがあるかもしれませんが、角形で困らない以上、あえて新規に探さないと思います。
   自分がソロクッカーで一番重要視するのが、飯の炊け具合なのですが、その点ではこのトレイルスクエアコッヘルは十分及第点でした。大体は1合しか炊かないのですが、ラーメン食う時は小さい方で飯を炊いてました。2合炊かなければならない時は大きい方を使うのですが、頻繁にフタを取ったりせねばならないものの、十分美味く炊けます。でも、一番よくやった方法は、大きい方で1合の飯を炊く事でした。その方が蒸らす空間が広いので美味く炊けるからです。ラーメンやレトルトはキャンティーンカップでやってしまう事が多いので、小さい鍋は湯沸かしにして、お茶用に使う事が多かったです。
   同じような事は、丸形円筒型クッカーでも可能ですが、如何せん、背が高いので飯が鍋の底の方にあって食いにくい、という欠点もありました。その様な訳で、使い買ってから言えば、やはりトレイルスクエアコッヘルかな、と思う訳です。

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結局のところ、一番使い慣れた道具に戻ってしまいました

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付属の収納袋は大きすぎて使い物になりません
さかいやスポーツでイイ感じの巾着袋を買って入れています



《関連項目》
スクエアコッヘル3TR-B25の行き場
フタの違いで入ったり入らないフライパンは要るか要らないか?






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tanisi_corp at 00:00コメント(2)

2008年05月03日

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   初めて買ったスノーピーク製品にして初めての深底円筒型のクッカーです。構成は寸胴型の本体と、フライパン兼用のフタのみのシンプルな構成です。しかし、このクッカーは「コンポーネントクッカー」と称されていて、この外側にトレック1400、内側にソロセットをそれぞれスタッキングして、省スペースで数多いクッカーを装備できるのが特徴です。このセットは、全種類にチタンタイプとスミフロンされたアルミタイプがありましたが、チタンは熱伝導が悪くメシを炊くと焦げると評判なので却下。スミフロンもいずれはボロボロになるので、普通のアルマイトのアルミにしておきました。



■深底円筒型クッカー採用の経緯
   XR250に乗るようになって、ガソリンストーブを使う事にしたまでは良かったものの、欲張って角型クッカーにフライパン付けてみたり、オプティマスNOVAをコールマンのアルミケースに入れて使おうとするなど、どんどん装備が重くなってしまい、これでは機動的な作戦は無理だな、と感じる様になりました。そこで装備をシェイプアップする事にし、その一環としてストーブとクッカーのあり方も見直す事にしました。
   今までは、クッカーとストーブは別に装備してきたのですが、クッカーの中にストーブを収納する方法は昔からよく試みられていて、最近はガスバーナーが主流という事もあって、深底円筒タイプのクッカーはガスカートリッジと小型のガスバーナーが収納できるのが当たり前の様になっています。その中でもこのトレック900は、オプティマス123Rがすっぽり収納できると評判でした。クッカーの中にストーブが収納できれば、単純に考えてもパッキングサイズが半分になる訳ですから、省スペースになります。またストーブもガスやアルコールに変えれば、軽量化できる訳です。これが深底円筒タイプのクッカー、しかもトレック900を採用した理由です。
   実はトレック900を買う直前に、ユニフレームのトレイルツインポットを発見。相当心が揺れましたが、オプティマス123Rが入らなかったので、トレック900に決定しました。鍋の数よりも、カートリッジもガソリンストーブもどっちも入る方が大事だった訳です。

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本体にはリットルとオンスの目盛り付き
 フライパンの取っ手は 出来ればスライドロックを付けて欲しかった



■トレック900の使い方
   トレック900は、ご覧の通り、鍋本体とフライパン代わりのフタしかありません。今まで使っていた角型クッカーは、大小2つの鍋にフライパンまで付けていましたので、料理するにも余裕がありましたが、今度はそういう訳にいきません。もっとも、ご飯炊いてラーメン作ったり、レトルトのカレー温めたり、スパゲティ湯がいてレトルトのミートソースかけて食べる程度ですから、これ以外にキャンティーンカップがあれば、事足りてしまいます。つまり、鍋1個分をシェイプアップして軽くする事が、このクッカー採用の理由でもあった訳です。

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カートリッジを入れたところ ハンカチを噛ませて、振動による擦れを防止

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オプティマスCRUXとライター さらには軍手も片手分なら入る

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 オプティマス123Rが入りますが 収納袋やバンドは付けられません
ただ、ガソリン臭くなるので、こういう使い方はしない事にしました




■ソロセット焚を追加
   自分の場合、クッカーはメシを炊く物と、汁物を温める物の二つ必要とします。トレック1400という、900より大きい物もあったのですが、さすがに一人で使うには大きすぎて持て余しましたので、900より小さいソロセット焚を追加しました。この焚には、小さいカップも付いていて、なかなか便利です。

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この焚の中に、110サイズのカートリッジが2つ入ります
ショートの作戦なら、これと小型のガスバーナーで十分対応出来ます


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ご飯を炊くには、少々背が高い訳ですが 高いだけあって
噴きこぼれも少なく 思った以上に上手に炊けました
フミフロン加工なので、後始末も簡単です



   ところで、この焚には110サイズのガスカートリッジを逆さま向けに入れるのですが、その際にカートリッジ付属のキャップをしておかないと、底のスミフロンを削ってしまう事が判りました。カートリッジのキャップを無くした時に、こうなるんじゃないかな、とバンダナを噛ませておいたのですが、薄かった様で効果がありませんでした。やるなら多少の振動にも影響されないように、厚めに噛ませておけば良かったです。

trek900_taki3.jpg
せっかくのスミフロンが台無し
ここから徐々に剥げてくるでしょう







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tanisi_corp at 00:00コメント(3)
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