TEAMつぼ焼き

2020年02月26日

 XR230をかわぎりに、CRF250R(X)CRF450RXと、自分が乗るバイクは、エンジン内部にWPC/DLC/モリショット加工を施す事が慣いになっています。この加工を施す事で、アクセルを開けた時に重々しさがなくなり、レスポンス良く回転が上がり、操作性が向上する為です。もちろん、BATA X-Trainerでもそれを施します。


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X-Trainer250のエンジン
RR2T 250エンジンと基本的には同じだけど
セッティングとかがあっちはレーシー

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エンジン下ろす時に、フレームが傷付かない様
ガムテで目張り(仕事丁寧)




■BETAのバイクのエンジンの中身

 作業はいつもの様にMotoshop TOYZでお願い。本来なら、全くのド新車の状態でエンジン降ろして取り掛るところですが(つまり、エンジンの中のパーツもド新品)、今回はクロトレがいきなりやって来た事、走り納めなどなどのイベントも立て込んでいた事などもあって、慣らしが終わったくらいでの開始となりました。
 さて、例によって、エンジンの中身の事はあまりよく分からないのですが、送られて来た写真と説明から、BETAのバイクの驚異の作り込みが判明しました。ザックリ言うと、削り出しのパーツが多いと言う事。シリンダーヘッドやらカムシフトやら、クラッチバスケットなんか、芸術的とも言って良い削り込みです。「手ぇ込んでるなぁ」と率直に思いました。
 特筆すべきは、クラッチの作り。これまで見た物とはかなり違っていて、クラッチ板やフリクション板をクラッチボスに組み込む部分が歯車状ではなく、丸っこい形になっています。そしてクラッチボスの方はと言うと、組み込む部分にステンレスのスリーブが設けられていて、見るからに動きがスムーズそうです。プレートプッシャーやバスケットも、極限まで肉抜きがなされており、これがBETAのクラッチの軽さの本質的なところではないか、と感じました。
 ここまで作り込んでおきながら、クランクシャフトに薄っすら錆が浮いてたりするので、この辺りがイタリア人のよう分からん所ですが、ルネサンス以来の北イタリアの技術の高さを垣間見ました。

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肉抜きされたプレートプッシャー
芸が細かいです

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クラッチ板とフリクション板はこんな感じで収まってます

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プレートの内側がこうなってるのは
国産車では見た事がありません

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プレートが収まる部分は、ステンレスのスリーブが
ハウジングには、大胆なオイル潤滑用の穴
これも削り出しです

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ここまで肉抜きされたバスケットも初めてです
でも、おそらく強度が出る様、計算されているんでしょう

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ここまで来ると、芸術作品です


■イタリアと最近の日本のバイクの物作りの考え方の違い(推論)

 これまで自分は国産主義者で、世界に冠たる技術立国たる日本製(のホンダ車)のバイクに全面的な信頼を置いていて、それ以外のバイクに乗ろうとも思わなかったのですが、今回、クロトレに触れてその頑なな信条が崩れたのは、見ての通りです。
 しかし、素人目に見て、イタリア人にこうした物が作れて、日本人に作れないのは、どう見たっておかしいと思うのです。作ろうと思ったら作れるかもしれんけど、何かの理由や事情で作れてない、そんな気がします。BETAの部品の作り込みとか設計とか、「これ金掛かってんだろうなぁ」と言う気がします。それに対して、2017年に乗ったCRF450RXは、それまでのホンダ車では考えられない様な「金ケチった感」がチラホラするバイクでした。無論、エンジン内部の一部にWPC施すなど、先進的な部分もあるのですが、その分のコストカットがあちこちにある訳です。
 ぶっちゃけた話し、BETAの方は、金掛けて開発して良いもん作って、バンバン売りまくろう!と言う経営方針なんじゃないでしょうか。それに対して日本のは、性能は出来る限り下げちゃダメ、でもコストはもっと下げて、と言った感じ。それはそれで、技術者の皆さんの零戦開発にも匹敵する様な努力があるのだとは思いますが、結果としては自分はBETAに乗り換えました。ワタクシごときポンコツライダー一人くらい離れたところで、大した事は無いと思いますが、確実に日本車の客は減った訳です。
 外車と言うと、国産車よりも30万円くらい高くて、それが理由で国産車を選んでいた面もあるのですが、このクロトレは税込で100万円切ります。さらには、買ってから40万ほど掛けて、今回同様のエンジン内部や足回りの改装をやってましたが、それ無しでも十分素晴らしい乗り心地です。イタリアにこれが出来て、どうして日本にこれが出来ないのか、非常に不思議に思います。

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シリンダーヘッドを外したところ
予め施されていたモリブデンコーティングが
初動のカジリで禿げています

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2stのこの辺りの構造は簡単で良いですね

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ヘッドカバーも削り出しw



■BETAのバイクで本件の加工をする事(事前の不安)

 ところで、今回も頼んだ本件のですが、これを頼んだのはクロトレが届く前、つまり本車が到着したら「当たり前」の事として加工するつもりで、予算もそれで計上しました。その時、自分が想定していたのは、CRF450RX並みのエンジンのスムーズさでした。この時点で、MY19のクロトレには試乗していたのですが、慣れない2stと言う事もあって、CRF450RX並みと感じていました。
 しかし、実際に慣れ始めると、意外と結構軽いエンジンである事に気がつきました。そして、決定的だったのが、JEC大試乗会でBETAのRR4T 350に乗った事。このエンジンが、WPC/DLC/モリショットをフル加工したCRF450RXと同じ様に、非常に軽いエンジンであったのです。つまり、BETAは「そうした加工」をしなくても、そう言うエンジンだったのです。
 そこでちょっと不安になりました。何もせんでも軽いエンジンを、さらに軽くする加工をしたらどうなるか。大昔、Mac OS8に漢字Talk7.5のポインタの動きを早くする機能拡張を入れたら、ポインタが目に止まらぬ速さになって、機能拡張を外すのさえ難儀したってのがありましたが、そんな鋭敏なエンジンになったらどないしよう。自分に扱える代物なのか。
 しかしまぁ、もう頼んでしまってるし、その為の工具も買ったと言われたし、今さら「やっぱ辞めときます」とも言えません。BETAのクロトレでWPC/DLC/モリショットのフル加工をしたと言う話しは、今んとこ聞きませんから、自分が本邦初のはずです。不安より、その興味の方が日増しに強くなりました。

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これも削り出し。とても綺麗です

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なのに、どうしてこう言う所は錆が浮いてるのかなー

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本件加工で、ここら辺の動きがどうなるか?


■手業で精度

 作業に出して約1ヶ月後、エンジン内部の各パーツにWPC加工とDLC、錫、モリブデンの加工が施されて帰って来ました。2stのエンジンはヘッドにバルブが付いてたりしないので、4stに比べると組むのが楽との事でしたが、イタリア人が作ったエンジンは良く出来たエンジンだったとの事。今回、その良く出来たエンジンに日本の技術を組み合わせて、最高のエンジンにした訳です。
 今回の作業の話しで面白かったのは、クランクシャフトの精度を測って、BETA組み立て時で0.3ミリだったのを0.001ミリまで擦り合わせたとの事。そんな微細な擦り合わせ、一体どうやってやったのかと聞いてみたら、銅ハンマーでシバいて精度出したとの事。すごい手業と言うか、そこまでやってくれるバイク屋は早々ありません。
 仕上がった後、マックさんから聞いたのは、とにかく「やばい」の一言。物凄く素晴らしく仕上がった様です。特に凄いのが、シフトチェンジのストレスが無い。エンジン掛けてない状態で、1速から6速まで入れれるとの事。確かにこれは凄い事です。

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加工の済んだ各パーツ、手触り最高ですw

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純正ではコーティングでしたが
こちらは皮膜が作られています

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シリンダー内部もスベスベ処理

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神がかった手業で精度を出したクランクシャフト


■評価試験

 完成したBeta X-Trainer250“レギンレイヴ号”、石戸谷スクールで評価試験しました。第一印象は、確かにシフトが軽い、と言う事。クロトレはややシフトが硬いと言うか、シフトペダルがCRFなどに比べると内側に入り込んだ格好になっているせいか、ちょっとシフトアップがしにくい感じがあったのですが、それがスコンスコンと入る。非常にやり易くなりました。低速が粘るバイクなので、下手したら3速オートマ走法とかやってしまって、あまりシフトチェンジしなかったりもするのですが、軽さは武器だなぁと感じました。
 一通り乗ってみて、うむうむと満足した後、同型同年式で、かつ運転時間もあまり違わない他の隊員のクロトレに乗った時、自分のバイクが信じられないくらい軽いものになっている事に気がつきました。無加工のエンジンは、全く同じ乗り方してるのに、とても重いのです。回転の吹け上がりだけでなく、スロットルワイヤーも注油した方が良いんじゃないか、と思えるほど重い。ついこないだまで、CRFと比べて、その軽さで乗り換えを即決した同じバイクが、WPC加工の前後でこうも違うとは。
 それだけでなく、今回はクランクシャフトの精度も出しています。走りながら、昔見たとある番組の一節を思い出しました。
 ドイツの魚雷艇エンジンは、三菱の丸子工場に運ばれました。工場の技術者達は、同じエンジンを製造する為に部品の工作精度を調べ、夜を徹して研究を続けました。〜〜エンジンの調査が進むにつれ、真似の出来ない技術の高さに驚かされました。〜〜日本の技術では、ドイツのエンジンを模倣する事すら出来ませんでした。この魚雷艇エンジンは、20ものピストンの動きを精密に組み合わせ、スクリューを1秒間に27回転させる高速エンジンです。シリンダーには高度な溶接技術が必要でした。1万分の1ミリの精度を求めるクランクシャフトの製造も困難でした。金属を叩いて形を作る鍛造技術、溶かした金属を金型に流し込む鋳造技術、寸分の狂いもないネジ切りの技、物作りの基本が日本には育っていませんでした。
「精度はね、±0.0001ミリ単位だったのには驚きました。全磨きで、総磨きで。こりゃ作れないなぁと思いました。ドイツの技術は凄いなぁと思いました」
(NHKスペシャル「消えた潜水艦 イ52号」)
 まさにこれだなぁ、と。まさに目には見えない、数値化されない戦力。イタリアと日本の高い技術が、この乗りやすいバイクを作ったんだなぁと。上に書いた通り、当初はちょっと不安だった部分もあったのですが、そんな不安は何処へやら、とても扱い易く、信頼性の高いバイクになって帰って来ました。これまでのバイクでも、WPC/DLC/モリショット加工は素晴らしい乗り心地を提供してくれましたが、クロストレーナーではその効果は更に絶大です。もし予算に余裕がある人は、是非試して欲しいと思います。

このカスタムのご用命はこちらまで
(たにしさんのブログ見ました、と言えば話しが早いです)
↓  ↓
toyz_dogawa
Motoshop TOYZ

〒132-0022 東京都江戸川区大杉2-2-11-101/TEL.03-6314-4691
営業時間10:00~19:00/定休日 月曜日、レース開催日






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2020年02月22日

 宇宙一過酷といわれるエルツベルグロデオにチャレンジする石戸谷蓮選手のプライベートレッスンが、TOYZ Racing主催で開催されました。今回はエンジン整備に出していたBETA X-Trainerが仕上がって、1ヶ月ぶりのバイク活動です。


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家を出た時はじゃじゃ降りでしたが
現地に着いた時には晴れてくれましたw




■股関節から曲げる

 石戸谷蓮選手(今日は先生とお呼びすべきか)は、クレージージャーニーにも出演されて、今回参加した面々で知らん人は誰もいないのですが、まずは自己紹介。戸板に水を流すような流暢なご挨拶で、やっぱプロは違うなぁー、と感じました。各人も簡単に自己紹介して、レッスンスタート。
 ここで意外に感じたのは、ライディングのフォームの作り方や、それにともなう関節や筋肉の使い方や作用の説明から始まった事。体の内部からライディングを語る人は、そう多くありません。石戸谷先生は鍼灸の仕事もされているそうで、筋骨関係はとても専門的なお話しでした。
 地面から来る衝撃の対処についてもお話しがありました。ハードエンデューロなどでは、岩にぶち当たって行ったり、急な坂を降りていったりと、瞬発的かつ強烈な衝撃が腕にかかる場面が多々あるのですが、それに耐えたり、いなしたりする方法についての解説があり、また実際、仲間同士で押し合ってそれを体験しました。

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今回集まったのは
TOYZ Racingのモタード部とエンデューロ部から、8名
石戸谷先生の自己紹介を拝聴中

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ライディングフォームのレクチャー
みんな、股関節がどこか分かってるか??

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腕に来る衝撃をどう去なすか
普段はなかなか意識してない事を色々習いました


■フォームチェック

 続いてフォームチェック。各人順番にバイクに乗って、フォームの取り方を習いました。自分の場合、もっと足の内側をバイクにくっつけて、という事で、その様にしたのですが、普段やってる以上にくっつける形になりました。Betaのバイクは他のに比べて、ブレーキやシフトのペダルがかなり内側に入り込んでいますので、このくらい足をくっつけた方が良いのかもしれません。
 次にシッティングとスタンディング。ハンドルに手を着かずにこれをやります。ただ、普通に直立してたのでは、股関節を使わず膝を使った立ち座りになります。普段、手放しでバイクに乗る事はないので、最初はちょっと戸惑いましたが、日本軍の室内の敬礼の要領で、上体をやや前傾させてバランスを取り、腰を引く様にすれば、膝の上の筋肉はほとんど使わず、太もも裏のハムストリングと股関節を使って、立ち座りが出来ます。

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実際にバイクの上でフォームを習います

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こういう時は、大体真剣な顔になります
猫がうんこ気張ってる時の顔です



■実走行

 さて、いよいよ実走行。教習で走ったのは土の多いところで、行き帰りにフープスがある大きめのオーバルでした。まずは石戸谷先生のあとについてウォーミングアップをし、それから各自走行です。
 エンデューロだと、モトクロスみたいなフープスはあまり出てこないので、フープスを真面目に走るのは久々です。今回、自分のBETA X-Trainerはエンジンを下ろして、内部にWPC/DLC/モリショット加工を施した、いつもの特別仕様。その乗り心地については別稿に譲るとして、信じられないくらい素晴らしい乗り心地で、スイスイ通過。同型同年式のクロトレと比較しても、断然軽い乗り味でした。石戸谷先生にも乗って貰いましたが、「これは軽いですね」との感想。やって正解でした。
 最初は反時計回りで走って、その次は時計回りに走りましたが、反時計回りがこのオーバルの道なりなのか、時計回りだと若干走りにくい様に感じました。どっちかというと、時計回りの方が教習走行としては慣れているはずなんですが。もしかしたら、体の右側が硬くなっているのかもしれません。

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今回、整備が成ったTT-R125とクロトレ
どちらもとても乗り易くなりました

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今回も日本飯盒協会が出張
石戸谷先生も美味しいと言ってくれました


■とりあえず、立て

 午後はフリー走行。自分は嫁さんの練習に付き合いました。ノーマルの状態のTT-R125ではスタンディングしにくい、という事だったので、今回はハンドルを変え、さらにはスロットルワイヤーやクラッチワイヤーも新品に交換。転けてこれ以上レバー折られないよう、ハンドガードも取り付けました。
 さて、その嫁さんなんですが、いつまで経っても、どっかりとシート(のカバーもエンジョイのリブシートに張り替え)にケツを落ち着けて、フープスをどんぶらこ走りしている。まぁ、バイクの上で立つってのは、確かに最初のウチは怖いもんですし、ましてや地面が波打っていればなおさらです。しかし、立たん事にはどもこも前に進まないので、どうあっても立たねばなりません。
 こういう時は、ともかくライテクだとか習った事だとかは置いといて、「とりあえず立て」と言います。立った時の目線の高さ、体重心の上がり具合、前後左右のバランス、そういったのを体感する事が先決だと思うからです。そういうのは、立たない事には決して分かりません。まぁ、立つのだけなら、人間ですから、その気さえあれば簡単に立てます。走ってる二輪車の上では。
 その状態でフープスを走っているさまを観察してみると、路面のうねりに合わせ動くバイクの挙動を、アッチャフンアッチャフンと膝を動かして屈伸しながら対応しています。試しにその乗り方を真似してみると、膝の上の筋肉が猛烈に痛くなってきます。立てと言われたら真っ直ぐ直立してしまうものですが、これだと股関節を動かさず、膝を動かすしかありません。骨盤立てて、脊柱起立筋固めて、肩甲骨寄せて肩固めて、股関節から前傾しない事には、股関節もハムストリングも使えないのです。が、これは今日言われて直ぐできる様なもんでもありません。自分も3年ほど掛かりましたから。

 この様な具合で、今回は様々気がつくところあり、感心するところありで、得るものが多い一日でした。皆さんも仲間を誘い合わせのうえ、石戸谷先生のレッスンを是非とも受講してみてください。

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終わりの会
石戸谷先生から、各員に講評をいただきました





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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2020年02月12日

 バイク用のメンテナンススタンドって、全然買わない人は古いのをずっと使い続けているのですが、自分は意外にも結構買い換えています。今回紹介するこのスタンドも、なんと5台目です。サイズの違うバイクを同時に運用する事が多かったからですが、やっぱりバイク2台あるとスタンドも2台ないと、何かと不便なのです。XR230にはDRCのスタンドを使っていたのですが、先日XR230を譲ったところ、スタンドがなくて難儀してるっぽかったので、DRCのスタンドもオマケで譲りました。まぁ、実はDRCのは買い換える度に物が悪くなって、しかも古くてガタガタだったので、いい機会なので買い換える事にしたのです。


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最近、ユニットの製品を買う事が多いですが
そこそこ安くて良いものを出してるので
然もありなんです




■UNITを選んだ理由

 自分が初めて買ったリフトスタンドは、DRCのHC2リフトスタンドなのですが、これは上にも書いた様に、買い換える度に物がどんどん悪くなってて、しかも値段も結構いい値段するので、値段の割に合わないという事で買うのをやめてしまいました。
 そこで目を付けたのは、エトスデザインのオフロードスタンドTYPE2で、天板が板ではなく棒(Y字天板というそうです)になっているものです。これはベストテクスクールにあった古いタイプによく見られるタイプですが、オイル交換がしやすそうという事で買いました。使い勝手は自分的にはそれほど悪くないのですが、キックアームがDRCタイプのに慣れた人には不評で、また値段も高い事から、今回は見送りました。
 みんなから勧められたのは今回買ったUNITで、一番のオススメの理由は「値段が安い」という事。確かにダンパー付きので9,680円、一番安いので6,380円。もっとも一番安いのは高さ調整が無いみたいなので却下。そこでこの5段階調整タイプの7,480円を買う事にしました。

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裏はこんな感じ
ゴム足が付いてて、地面にスタンドが直で触れない作りです


■ダンパーは要るのか要らないのか

 ところで、DRCのスタンドには、ご丁寧にもダンパーが付いていて、いわゆる「ガシャーン」とバイクが降りてこない様になっているのですが、「このダンパーって必要なんか?」というのが自分の前々からの意見です。むしろゆっくり降りて来られた方がイライラする。ガシャーンと降りてきても、前後にタイヤ履いてるだから、地面に激突する訳でもないし、勢い余ってバイク転かすという事もないのです。
 なのでダンパーは外して使っていたのですが、となると使いもしないダンパーの為に高い金払っている様な気がして、とても損です。外したダンパーは、結局、燃えないゴミで捨てる事になりましたから、まさにゴミがオマケで付いてきてる様なものです。その様な訳で、4台目のスタンドはダンパーの付いてなエトスのスタンドを買った訳です。
 さて、ユニットのスタンドもダンパー付きがあるのですが、ダンパーが付いている方は、今回買った付いてないのよりも2,000円ほど安い。違いは、ダンパー付きの方が天板の調整が無段階なのに対して、今回買ったのは5段階になっている事です。まぁ、下げた時にスキッドプレートと天板の間に少々隙間が出来ても、大して困らないだろうという事で、迷う事なくダンパー無しにしました。

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到着時はバラの状態で来ます
組み立ては簡単です


■使い勝手

 スタンドを箱から出すとき、天板を出して、土台を出そうと天板がスライドする部分の円柱を持つと、錆び止めなのか動きやすくする為なのか、グリスがべっとりと塗ってあって、手がベトベトになります。ちゃんと脚の部分を持って出しましょう。
 この種のスタンドは、大抵は組み立て式で、このユニットのも例外ではありません。ただ、DRCのみたいにEリングかましたりするのでなく、ボルトとナットで組むだけなので分かりやすいです。ちなみにナットには緩み止めのロックタイトが塗ってありました。
 何の為にロックタイトが塗ってあるかというと、このボルトはスタンドの可動部分の軸になる所に使われているのですが、あまりギチギチに締め過ぎると、スタンドの動きが悪くなってしまいます。つまり、いい感じで緩めた状態にしないと、シャカシャカ動かないのです。そのいい感じの部分でナットを固定する為に、ロックタイトが塗ってあるのでした。
 次に天板の高さの調整。天板が付いてるスライドするパイプの横に芋ネジのデカいのが付いていて、これを緩めるか外すと、天板を上下に動かせます。パイプの中に入ってる円柱の上の方に穴が5つ開いていて、この穴とパイプの穴を合わせて芋ネジを締める事で、高さを調整できます。この方法だと、DRCのやつみたいに、天板が回ったりしないので、絶対安心です。

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関節部のナットは締めすぎない様にします

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高さ調整の穴
これの方式なら、天板が回る事は絶対ありません

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リフトを解除しやすい様に
キックアームに足を突っ込む切り欠きがあります


■天板と天棒

 今回、バイクスタンドを買い足すにあたって、エトスの天棒タイプでなく、天板タイプのユニットのにしたのは、一番の理由は値段が安かったからです。しかしそれ以外の理由としては、天棒タイプは確かにオイル交換の時は楽なのですが、それ以外では天板タイプの方が安定感がある事、天棒のゴム板がすぐに外れたのに対して、ユニットの天板のゴム板はしっかり付いてそうな事、キックアームを上げる時に、エトスの方は足のつま先で上げにくい事、そういった理由があったので、ユニットにしました。
 天棒タイプは、確かにオイル交換の時に、エンジンの底面を覆ってる部分が少ないだけに、バイクスタンドをドレンボルトの位置からズラす事なく、いつもの位置で使えるメリットがあるのですが、実際に使ってみて感じたのは、そのくらいしかメリットが無かったという事。だったら、オイル交換の時はバイクスタンドの位置を前なり後ろなりにズラせば良いだけの話しで、天棒タイプのバイクリフトが昔ほど無くなったのは、理由のある事だな、と感じました。

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エトスのが高いのは、総アルミ製だから、ってのもあります
しかし、別に鉄でも困りませんw






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tanisi_corp at 12:00コメント(0)

2020年01月31日

 これまでの自分の人生で、電気毛布というのを使った事は一度もなくて、またその必要も感じた事がありませんでした。しかし、最近のオートキャンプや車中泊では、キャンプサイトにある電源やポータブル電源を使って、冬場に電気毛布を活用するのは普通になってきている様です。自分一人なら無くてもどうにかなるのですが、東北出身の癖に嫁さんは寒がりなので、取り入れてみる事にしました。


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ペラペラに薄いだけあって、コンパクトです
重さも1.2kgしかありません



■サイズをどうするか

 電気毛布といっても、色んなメーカーから出ていますし、敷き毛布専用のもあれば、掛け毛布として使えるものもあり、ダニ退治とか丸洗いとか、色々な効能を持ったものが売られています。別にメーカーはどこのでも良かったのですが、TOYZの隊員で既に持っている人がいたので、コイズミのにしました。
 問題はサイズです。一人なら80x130cmでも良いのでしょうが、二人で使うとなるとこのサイズでは小さい。そこで二人用として130x188cmのものにしました。もっとも、これにしても本来は一人用だと思うのですが、トランポの荷室のタイヤハウスとの間の幅が110mmですので、これでも目一杯です。
 家で使う分には消費電力などは大して気にとめる必要はないのですが、ポータブル電源の場合、使える最大出力が200〜300wだったりします。つまり、ドライヤーとか炊飯器は使えないのですが、この電気毛布の場合、最大電力が60wですので余裕で使えるはずです。

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下に敷いてるのは、コールマンの封筒型シュラフ
最初はこの様にして使うつもりでした

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コントローラーは
暗くてもゲージが見える様になっています


■見た目・使い心地

 早速来た物を見た時の感想は「結構ペラいんだなぁ」という物でした。これまで使ってきた毛布は、それなりに分厚くてフカフカしてるものばかりで、この電気毛布は敷物みたいに見えました。いわゆる毛布のフカフカ感は全く期待できません。もっとも肌触りは軍用毛布に比べたら柔らかくしなやかです。
 とりあえず、普通に敷いて使ってみました。コントローラーは「中」に合わせました。敷き毛布の上に直接寝たのですが、温いと言えば温い。しかし、予想してたほど温い訳でもない。まぁ「強」にしてなかったので何とも言えませんが、無いよりマシ、というのが一番最初の感想でした。
 ところが、キャンプで使っている人の記事を見てみると、この手の電気毛布は「地面から来る冷気をシャットアウトする為のもの」という事らしい。これまでその役割はスリーピングマットがやるもんだと思っていたのですが、よくよく考えれば、スリーピングマットだって冷気で冷える訳で、体温を使ってマットやシュラフを温めだけではなく、電気毛布がその手助けをするのだ、という風に考えれば、一般的な毛布のヌクヌク感とはまた違う使い方になるのだ、という風に理解しました。

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温さ云々よりも
スリーピンマットがないと体痛いのを再確認しました



■ポータブル電源での運用

 さて、肝心のポータブル電源での運用です。いきなりポータブル電源を買ってしまうのはリスキーなので、TOYZの隊員からJackery ポータブル電源 240というのを借りてきました。これは容量が66000mAh/240Whのものです。これを繋げて、「中」で使ってみました。温かさは家の電源と変わりません。しかし、4時間ほどでバッテリーが空になってしましました。ちなみにこの電源の持ち主は、80x130cmのサイズで「中」で7時間使って、バッテリーのメモリが1つ残る程度、という風に言っていました。その倍以上のサイズの毛布ですから、どうやら余計に電気を食うみたいです。
 毛布のサイズが倍なら、電源の容量も倍にすれば良いと単純に考えて、suaoki PS5Bを買いました。これは容量が120000mAh/400Whと倍近くあります。これなら7時間くらいは持つだろうと期待して使ってみましたが。ところが、これも4時間ほどでタイムアップ。「中」にしたり、保温バッグにハクキンカイロと一緒に入れて使っても、あまり結果が変わりません。
 使い方に問題があるのかもしれませんが、ともかくこのサイズでは朝まで持たなさそうです。ちなみに、サイズが32x26cmの電気あんかだと、8時間以上使って、全然バッテリーが減っていませんでした。80x130cmなら違った結果が出るかもしれません。

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エアマットの上に敷いて
封筒型シュラフを広げて布団にして使う実験

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最大電力60wとの事ですが
「強」だと103wを示しています

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4時間ほどでスッテンテンなりました


■電気毛布の実の効力

 ところで、上で「電気毛布は地面からの冷気をシャットアウトする為のもの」という書き方をしたのですが、電気毛布に直接寝るのではなく、電気毛布の上にシュラフを置いて、その中に潜り込んでみたところ、直接寝るより全然温かい。冷気をシャットアウト云々どころでなく、「強」などにしてたら汗をかくほどでした。まぁ、シュラフによって空気の層が確保され、そこが温まる道理であろうと思うのですが、これは試してみて初めて分かった事でした。
 また、実際使って分かった事は、上の様にシュラフに潜り込んで、体が毛布に当たっている部分は結構温かい、そうでないところは温まらない、という事でした。もっとも、全身くまなく温かくする必要があるか。例えばスリーピングマットでも、より軽量化を求める人は、2/3サイズとか1/2サイズを使って、腰から上だけをカバーする様にしてたりします。つまり、80x130cmのを縦に使うのでなく、横に使うのも有りかもしれない、という事です。
 となると、小さいサイズの方で試してみたくなりますし、デカいサイズの方は無駄になってしまうかも、と思っていたのですが、嫁さんが随分気に入ってしまって、デカいサイズの方は普段のベッドの方で使う様になったので、これはこれで福利厚生になったかな、と思う次第です。

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シュラフの下に敷いて使うのが一番効果的でした

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とりあえず、当面は嫁さん用ですw





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tanisi_corp at 12:00コメント(0)

2020年01月19日

 自分のバイクがBeta X-Trainer250に更新されたのに伴って、嫁さんのバイクもXR230からヤマハTT-R125に変える事になりました。変えるに当たっての経緯はこちらで書いているのですが、要するに「重たいバイクはしんどい」という事です。
 問題はどこで手に入れるかですが、古い車種でもありつつ人気はそこそこあるので、球数がありません。ヤフオクでは22〜28万円くらいで出てたりしますが、ぶっちゃけどんな使われ方してるか分からず、「安物買いの銭失い」にもなりかねません。そんな折、ストレンジモーターサイクルのtacさんから出物があり、tacさんトコのなら安心なので、それをTOYZのマックさんトコに送って貰う事にしました。(きのこたつーTT-R125ゲットだぜ。


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ストレンジモーターサイクルの倉庫に鎮座するTT-R125



■TT-R125LWE

 TT-R125は海外では2017年頃まで売られてたみたいですが、国内では2008年頃に販売終了になった様です。つまり、かれこれ10年以上落ちという事になります。もっとも、前のXR250もおそらく2005年製でしたので、その辺りは余り気にしてません。ちゃんと動いてくれて、整備が出来る程度にパーツが出れば、それで良しです。
 出物の話があったのは去年の年末も押し迫った頃でしたが、可及的速やかに欲しかったので、仙台から陸送して貰う事にしました。整備はマックさんにお願いしましたが、tacさんとマックさんはマブダチなので、話しは手っ取り早かったみたいです。当初送られてきた写真は、それなりにヤレてる感が出てたのですが、引き渡しの前にマックさんがピッカピカにしてくれたので、嫁さんも喜んでました。
 今回、実は一番気にしてたのは、セルの有無だったのですが、今回受け取ったのはセル付きです。キックも付いていますが、やっぱりセルがあった方が楽なのは自明の事です。ましてや乗り手がウチの嫁さんなので、キックオンリーだと間違いなく根を上げそうです。その点で、セルが付いてたのは有り難かったです。
 TT-R125はレーサーなので(というか、レーサーだというのを実は初めて知った)、元々は保安部品等は付いておらず、もちろん公道も走れないのですが、送られてきた物はレアルエキップの保安部品が付いた公道走れる仕様でした。嫁さんは今の所、二輪免許は持っていないので公道走れませんが、本人は免許取りたいと言っており(痩せたら取るらしいので、いつの事か分かりませんが)、公道走れる装備があるのは結構な事です。
 TT-R125に関しては、それほど情報量が多くないものの、逆に情報発信してる人はコアなカスタムをしていたりします。魔改造はXR230で懲りたので、余りお金かけない方針ですが、今後の参考にはしたいと思います。

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キック/セル併用
キックがあるのは、いざという時の安心感があります

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保安部品があるので、その気になれば
いつでも公道仕様に出来ます

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ハンドルはちょっと錆が付いてましたが
実用上は問題なし

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バッテリーは充電して貰いました



■納車整備

 TT-Rを引き取ってきたマックさんから入った連絡では、以下の様なものでした。
  • エンジンの調子は良い
  • クラッチレバー曲がってる
  • グリップボロい
  • ハンドルもボロい
  • エアクリーナーは新品
  • チェーンも新品がある
  • タイヤは交換した方が良い
  • FRスプロケは大丈夫
 タイヤは確かに古そうでしたので交換するとして、ミニモトのタイヤはエンデューロ向きのがほとんどありません。あれこれ検討した結果、ゲコタの元になったIRCのiX-09にする事に。ホイールはアルミリムが良いなんて話しもあるのですが、買えば高いですし、当面は純正の鉄リムで。
 保安部品は、当面は公道走らないので、全部外して貰う事にしました。ただ、ライトカウルからライト外したのだと見た目が格好良くないので、YZ85のゼッケンをつけて貰う事に。要するに、見た目はノーマルの状態にして貰いました。
 レバーやグリップ、ハンドルは、取り敢えず乗ってみてから考えるつもりだったのですが、レバーは新品があったとかで(どうしてそんなのが店にあるんだ^^;;)交換してくれました。
 その他、バッテリーの充電とか、その他諸々の整備と、見た目をピカピカにしてもらって、成田試乗会の時に引き渡しを受けました。

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“顔”が変わって、レーサースタイルに

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綺麗に磨き上げられて、タイヤも新品になって
グッと男前になりました


■乗ってみた感想

 取り敢えず、嫁さんを乗らせてみましたが、軽いし、足は付くし、よく曲がるしで、XR230より乗り易かった様です。それが証拠に、XR230の時はケツを叩かん事には乗らなかったのが、今回は自分で走りに行き、しかも前に比べたら結構乗ってました。(きのこたつーTT-R125に乗るマシュマロマン、その1TT-R125に乗るマシュマロマン、その2
 自分もちょっと乗ってみましたが、これがなかなかどうして、XR230よりもピックアップが良くて、トルクがあって、巡航速度も速い気がします。この辺りは、XR230が純粋なトレール車だったのに対して、TT-R125がファンライドモデルとはいえ、レーサーである事の違いの様です。自分にとってはサイズが小さい、サスが弱いと、足りない部分もあるのですが、嫁さんが乗る分には十分か、それ以上のポテンシャルを持ってると感じました。
 嫁さんがいつまでも1速で走ってるので、2速にあげて走る様言ったところ、シフトアップがし難いとの事。よく見てみると、確かにステップとペダルの間がXR230と比べても狭い様です。シフトペダルに関しては、直付けに直す人も居る様ですが、短いペダルだと重くなり、長いのにすると転倒とかした時にエンジンの腹をペダルが突き破ったりと、そういう事情もあるそうです。
 もっとも、嫁さんの乗り方をよく見てみると、ガニ股で乗っているので、「シフトやリアブレーキを使う時は、つま先を内側に入れろ。というか、ガニ股で乗るな」と指導して、しばらく様子見る事にしました。ちなみに、ブーツが29.5cmの自分は普通にシフトアップできますw

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跨った状態では足つきはバッチリ
ただし、乗ると少し足が余るみたい

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XR230の時よりも自信持って乗れたみたいです

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シフトペダルよりも、フットペグをどうにかしたいですが
TT-R125のは最近ないんですよねぇ


このカスタムのご用命はこちらまで
(たにしさんのブログ見ました、と言えば話しが早いです)
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tanisi_corp at 20:00コメント(0)
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