RACE

2019年11月09日

 昨年、最終周でいきなりの謎のエンストで、しかも熱中症で診療所送りで終わった三宅島エンデューロレース。この一年はそのリベンジのためにあったと言っても過言ではありませんでした。なので、告知があった時点からやる気満々であったのですが、その後の諸事情により、レースそのものよりも、それ以外であれこれ悩ましくなった企画となりました。


2019-11-09 15.19.32
全くもって激烈な状態になったゲイレルル号
どうにか壊さずご帰還へ



■エントリー費値上げ

 去年、三宅島エンデューロレースに参加して、何が感動であったかと言っても、参加費の安さ。ライダー1名、観戦者1名で6万出してお釣りがくる、しかも、渡航費、宿泊費、輸送費、そういうのを考えたら、相当安い! という事で、早い段階から仲間内にはお誘いをかけていて、中には出ようかな、という人もいました。
 ところが、今年から参加費が8千円ほど値上げ、今年は二人で7.5万円ほどになってしまいました。まぁ、致せり尽せりの内容を考えたら、それでも安い方なのだとは思いますが、一会戦で7.5万は正味の所、高いなぁと。東京都からの予算が減ったのか、海外から招待選手を呼んだからからなのか、値上げするにはそれなりの理由があったのだと思いますが、結構悩ましい金額になりました。
 実際、ライダー二人で参加する予定だった人など、「10万出すんだったら沖縄行った方が良くね?」という事で参加をやめた人もいました。自分も相当に悩んだのですが、去年の終わり方のままではやり切った感がありません。ここはやっぱり行くだけ行って、走るだけ走って、チェッカー受けて帰って来るのが筋だと思い、奮発する事にしました。
 参加費が値上げになった事もあり、仲間内にはよほど行きたい人でないと誘えないな、という風に考える様になり、またエントリー方法も申し込み順から抽選方式に変わり、仮に申し込んでも、自分が受かって仲間が外れる(その逆もあり)というのではアレなので、積極的に誘う事はしなくなりました。

2019-11-08 14.19.42 HDR
すでにXR230は転売できたので荷室に余裕があります

2019-11-08 14.38.07
車検が済んでコンテナに搭載


■車種転換の話し

 CRF450RX“ゲイレルル号”は、謎のエンストがパルスジェネレーターの溶解であった事が突き止められて以来、キックスターターや右側ラジエターファンの追加など、昨年の轍を踏まないよう緩やかに改装が行われていたのですが、乗る度にしんどい思いが募る様になって来ました。当初は加齢により体力が激減したのか(加齢のせいというより、引越しにより運動できる環境がなくった方が問題)、とかなり悲観的な見方もしていました。
 ところが、Motoshop TOYZがBetaの取り扱いを始め、ユーザー第一号の人が買ったX-Trainer250に乗ってその考えが吹っ飛んでしまいました。つまり、自分が参加する様なレースで、CRF450RXが活きるレースがあまりない、車重の重さが身体にかける負担が大き過ぎる事、極大のパワーもそれをケアする事は出来ない事、などなどが分かり、こりゃ乗り換えだな、と即座に判断するほどでした。
 そう思った3日後、何とキャンセルによって値引きになった2019年式のX-Trainer250の出物があるとの情報が来て、購入を即決。その資金の為に、CRF450RX“ゲイレルル号”も下取りに出す事に。となると、気持ちはもはや三宅島エンデューロどころでなくなってしまいました。人手に渡るバイクですから、去年みたいにレース途中で壊れるなんて言語道断です。
 この様な次第で、大枚かけて海渡って行く三宅島エンデューロレースは、消化試合レベルのモチベーションで臨む事になってしまいました。

2019-11-08 16.48.27
乗船手続きまでの時間潰しに東京タワーへ
人生初のクレープを喫食

2019-11-08 20.03.02
装具の大半をメッシュコンテナに入れたので
手荷物は少なめ(といっても、この位はある)

2019-11-08 19.45.15
3回目の乗船となる東海汽船・橘丸

2019-11-08 22.24.36
二等船室に雑魚寝w


■まさかの雨

 準備に関しては去年の経験があるので、それほど戸惑いませんでした。ただやっぱり問題になるのは、「宿を出る時にレースに出れる格好で」という手荷物の条項で、今回はウェア、ニーブレース、ブーツ以外は全部メッシュボックスに入れる事にしました。ヘルメットは第一パドックから会場までの移動用に軽装のオートバイ用のヘルメットを持参しました。辰巳埠頭では、「自己責任でブーツは入れても良いがヘルメットはダメ」というアナウンスが流れてて、慌ててヘルメットを出している人が居ましたが、この辺りの規定、現実的な問題と法令上の問題の狭間で、結局、参加者自身の判断と責任に委ねられている様な感じでした。
 去年のは出しなが雨で難儀したのですが、今回はいい感じに晴れて荷下ろしなどが楽でした。去年の同様に時間を持て余す事も想定して、田舎モンの嫁さんを東京タワーに連れてったりと、時間つぶしをし、竹芝桟橋で受付と団結式を済ませて乗船。東海汽船の橘丸も3回目となれば、物珍しさもなく、出航と同時に二等船室にゴロ寝して、早々に寝てこましたろうと思ったのですが、これに失敗。同室した人の超絶イビキで全然眠れず。まぁ、自分もイビキ凄いらしいので人の事言えないのですが、イビキ程度で寝れないというのは、それほど眠くなかったのか、何か緊張してたのか。
 払暁前、三宅島に到着し、宿に着いた時には、眠たさマックスで、布団敷いたら欲も得もなく爆睡。たった1時間でしたが、熟睡出来ました。しかし、目が覚めた時、外は結構な雨。宿では霧雨程度だったのですが、第一パドックから会場に着く頃には結構な降りになっており、ピットエリアに置いてある荷物も、90リットルのゴミ袋で防水してあるものの、開けた途端に濡れてしまう始末。今回は試走には行かず、その分時間にも余裕があったので、ゆっくり準備する事が出来ましたが、雨にはしっかり濡れて、集合写真撮る頃には震えがくるほど寒かったです。

2019-11-09 08.24.05
宿の前でバスが来るのを待つの図
背嚢の中に、着替え、靴、タオルなどが入ってて
それをバイクのコンテナの中にぶち込みます

2019-11-09 15.36.06
見渡す限りの曇天、雨、泥濘、そして風

2019-11-09 10.41.35
行きたくないけど、行かなしゃーないの図




■どこまで続く泥濘ぞ

 昨年の三宅島エンデューロは、開催される2〜3日前に大雨が降って、ブッシュ区間の地盤が緩んで周回を重ねるごとに掘れて轍がレール状になり、相当なんぎなコンディションになりました。しかし、今回は走ってる最中に雨が降るという、「(二人で)7.5万円教もかけてこの有様ですか!?」という酷い状況。
 とにかく、雨が降るとゴーグルに雨が掛かって前が見え難くなるだけでも難儀なのですが、その上、三宅島はブッシュ区間以外は火山の軽石だのスコリア(翌日のジオツアーで勉強した)などの細かくなったのがザクザクとした地面で、なかなか車速を乗せられない。まぁ、乗せようにも前が見えにくいのでアクセルも開けにくい。
 そんなこんなで舗装路を通過してブッシュ区間に入ると、案の定というか予想以上というか、1週目にして早くも地面はグチャグチャでレール状の轍が出来始めている。となると、もはや気持ち良く走るなんてのは度外視で、とにかく駒を一歩でも前に進めるのがやっと。方々で難儀してる人を見ながら、自分が難儀してる人にならない様に、前に進むのが精一杯でした。
 そこを通り抜けたら、本レースで一番見晴らしがいい七島展望台に駆け上がる火山灰台地ですが、去年と違って直登になっておらず、大きなS字のコースになっている。ところが、コーナーの入り口で減速して加速して抜けようとする正にその辺りで、風が猛烈にキツくてふらついて転倒する人が多く、自分もずっこけました。当然、雨降って曇ってますから、見晴らしもへったくれもない状態で、少しでも風が緩んだ瞬間を選んで坂に突撃して切り抜けました。

寒い泥濘である
泥濘は果てしないこう野を伸び
丘をのぼり林を抜け
それは俺たちの暗愁のように長い
それは俺たちの靴を吸い
蛇のように疲労をからませる。
すべりころび泥まみれになり
汚れた手で鼻汁をすすりながら
見よ、兵隊たちは獣のように
野から丘、丘から丘へつづいている


■無事のご帰還

 こんな具合で、どうにか1周回ってきて、ピットイン。そのまま大会本部のテントをハシゴして雨宿り。走っている間は感じなかった寒さも、じっとしてるとジメジメと感じてくる。ぶっちゃけ、もう走る気はありませんでした。雨降ってるし、ブーツの中はグチャグチャだし、コースもグチャグチャ。これの一体どこが「ご褒美レース」なのかと。サバゲー時代だって雨降った時はやらなかったのに、エンデューロとなるとやらないかんのが悲しいところです。しかも、本土のレースならヤンピと決めれば、さっさと辞めて片付けて帰る事も出来ますが、ここではそれさえ出来ません。
 しかし、そこでボケっと最後まで突っ立てるのも何ですから、間違いなくチェッカーを受けれるタイミングを見計らって、最後の周回に出向きました。しかし、そこで見たものは、これ以上ないほどの泥濘、また泥濘。まさに「討匪行」に歌われた日中戦争さながらの泥沼の連続でした。場所によってはスイングアームの上辺りまで掘れた轍の、その中のギャップをアクセル開けてはクラッチ切ってを繰り返し、ウンショウンショと乗り越えていき、とにかくクラッチ焼き切らない事、開け過ぎてラジエター噴き切らない事、その他故障に注意を払い、タイムアウト1時間後にどうにかやっとこピットエリアに帰還。
 もうレースの出来も是非もお構いなしで、雨降る中、ヘルメットも装具も脱ぎ捨てて第一パドックに戻り、そこでやっとこ乾いた服に着替え、去年は参加できなかったグランドフィナーレに向かいました。

2019-11-09 15.36.21
とりあえず終わって放心状態のワタクシ
会場と第一パドックの移動路は軽装のヘルメットを使いました

2019-11-09 16.07.03
グランドフィナーレ
対面に座ってたスペイン人のライダーが
「250は楽しくて良いねー、450は2周で疲れちゃう」
と言ってたのが印象的でした


■車両について

 こんな具合で、レースの出来は、やっとこさというか、這々の体で、といった方が良い様な終わり方でしたが、とにかくバイク壊さなかったのが一番の安堵でした。あの超絶ドチャクソマディの中で、去年みたいにラジエター噴かしまくって、クラッチ焼いたりしなかった理由は、去年に比べて気温が低かった(去年は熱中症患者が4人も出たが、今年は低体温症の方を気にせねばならないくらい)というのもあるでしょうが、去年の経験を踏まえて改良した部分が活きたと言えると思います。
 まず、ラジエターファンを右側にも増設した事。これによって冷却効率が倍になり、それだけ強くなったのは言うまでもないと思います。今回、一度だけラジエターが噴きましたが、それ以外はあれほどの押しが入ったにも関わらず、それ以外は全く噴きませんでした。一応、予備のラジエター液も持参したのですが、使わずに済みました。
 次にクラッチスプリングを3本から6本に戻した事。これによってクラッチレバーは純正状態の硬いものに戻り、それはそれで長時間の操作に難が出る事にもなるのですが、硬くなった事で半クラで引きずる事が少なくなり、その分クラッチも焼けにくくなって、あれほどのマディでもクラッチ焼かずに帰ってきました。もっとも、2周しか走ってない訳で、もっと走っていたらどうなっていたか分りませんが、壊して帰れない以上、2周しか走らなかった判断も間違いではなかったと思っています。
 この他に、バッテリーが上がった時用にキックスターターも付けたのですが、これは使わず終いでした。もっとも、相当回数セルを使った事により、後半は再始動が怪しく感じる事もあったので、周回数が増えていれば、セルが使えなくなっていたかもしれません。

2019-11-10 09.40.34
翌日のジオツアーはピーカン
どうせなら、このお天気でレース走りたかった

2019-11-10 13.50.31
恒例の出航テープセレモニー
自分は4本投げましたw


■イベントとして

 三宅島には今回で3回目の来島となるのですが、流石に飽きたかなー、という感じでした。レース以外で見て回る所は大抵見て回ったし、他の楽しみ方もあるのでしょうが、エンデューロレースのスケジュールの中では、やれる事に限りもありますし。かつ、今年から大幅値上げで、冒頭に挙げた人の様に、「これだけの金あったら、他に出来る事もあるよな」と感じるのは無理からぬ事です。
 雨のせいで、ろくすっぽ撮影もせずバスの中でスカしてた嫁さんは、一体いつ見たのか、「招待選手の走りは別次元だった」と感想を述べてました。まぁ、別次元の走りが出来るからこそ招待されているのですが、泥の中でのたうってた自分はその走りは見ておらず、ぶっちゃけた話し、招待選手が居ても居なくても関係ない状態です。イベント企画としては、海外の有名どころの選手が来てくれれば、それだけ箔が付くのでしょうが、参加者としてはそんなん無くても良いから、エントリー費が安い方が有難い、というのが本音です。むしろそれなら、観客として見た方がよっぽど楽しく為になると思います。
 一参加者、消費者としては、上の様に率直に感じたのですが、その一方で、やっぱりこのイベントを実施してる人達の頑張りは凄いもんなんやろな、と改めて感じました。どんな企画でもそうでしょうが、やっぱりそれを動かす人と、それに参加する人の熱意が、こうしたイベントを継続させていくんだろうな、と。これからも三宅島エンデューロレースが継続する事を心から応援します。

2019-11-10 14.15.12
さらば三宅島 又来るまでは


 





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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2019年07月28日

 今年のWEXイーストは、バイクや身体、その他に支障がなく、第一戦から今回の第五戦まで、連続して参加する事が出来ました。今回の爺ヶ岳戦は、本年度前半戦の締めくくりのレースとなります。また、第一戦には間に合わなかったものの、第二戦以降、CRF450RX“ゲイレルル号”が安定的に連続して投入されてきた事もあり、マシン的な意味でも中間報告的なレースになるはずでした。


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今回はTOYZ Racing エンデューロ部は3名で参加
朝一番に乗り込んで、準備を進めます





■事前の準備

 前々回の戸狩(この時は試走のみ)、前回の神立で感じた事は、「2速で走るには遅く、3速に上げるにはトルクが足りない」という、「ちょっと何か足らん感」でした。そこでスプロケのセットを見直す事にし、リアが51丁だったのを52丁に変更する事にしました。もっとも、7月上旬に注文したところ、「入荷までに3週間ほどかかる見込み」との返事があり、運が良ければ爺ヶ岳に間に合うという感じだったのですが、今回は運が良くて直前に物が届きました。
 そもそもCRF250R(X)“モルゲンシュテルン号”では前13丁、後52丁にしてたのを、どうして51丁にしたのか、今となっては思い出せないのですが、なんとなく「モトクロッサーの2丁増やし」みたいなイメージを持っていて、CRF450Rは49丁なので2丁増やしの51丁にしたのかもしれません。ちょびっと足らん感じは、この1丁分だったのだと思います。幸い、増えたのが1丁分でしたので、チェーンは116コマのママで足り、アジャスターだけ調整し直しました。
 さて、現地に持ち込んで、パドックで少しだけ動かしてみましたが、発進が実にスムーズ。450らしいガックン来る感じは全くなく、す〜っと動き出す。恐らく、450乗った事ない人でも安心して動かせそうです。これなら大丈夫、という事で、安心して前夜祭に突入しました。

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手前が51丁、奥が52丁
このちょっとの差が、ちょっと足りんとこを埋めます


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1丁増えても、チェーン116Lのままで
タイヤとスイングアームの隙間に問題なし

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1台だけサメの口描いてないのは
仲間外れしてるからではありませんw


■出だしから失敗

 昨夜は結構な大雨で、夜中9時にはタープテントの地面が浸水するほどだったのですが、雨は夜半過ぎには上がり、翌朝は雲間から青空が見えていました。しかし、こんな雨降った時の爺ヶ岳は、大概エライ事になるもので、過去にも何度もDNFした事があります。ガレ場は滑るし、ゲレンデはコネコネになるしで、とにかくタイヤとパワーが頼りのレースです。その点では、450にミシュランエンデューロですから、問題はないはずでした。ちなみにタイヤの空気圧は、前回の神立戦で前6後5でちょっと食いつきが足りない感じでしたので、今回は前5後4にしました。
 いつもの様にクエン酸水とアミノボンバーを摂取してから、早々にスタート地点に集合。するとどうでしょう、今回は90Cの最前列、しかもインベタ。目の前20メートルほどに第一コーナーが見えます。「これはもしかして、人生初ホールショット?!?!」と俄然やる気が出てきました。もう、ホールショット取れたら、あとはどうでも良いくらい、今回はホールショット狙いでいく決心をしました。
 前のクラスが発進したあと、スタートラインまで前進し、ギアを2速に入れてクラッチロックレバーを入れ、ヘルメットタッチして、日章旗が振り下ろされると同時に、クラッチレバー握って(ロックレバーが外れる)、アクセルオン!
 「うぉぉ〜〜ん!!」
 バイクが前に進まんやないかーい!自分の身体だけ前のめりになってしまいました。2速に入れてたつもりが、ニュートラルに入ってたみたいです。泡食って2速に上げて発進したものの、エンジンが唸るばっかで前に進む感が乏しい。今から思えば、この時点でクラッチ滑ってた様ですが、この時は取れるはずのホールショットが取れなくて、もうドッチラケの気分でした。

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夜2100時頃には、地面が水浸しになるほどの雨でした
早々にトランポに引っ込んで就寝


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ところが、翌朝は雨が上がり、雲間から青空が覗いてました

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去年の10月に走った時より、熟成が進んだゲイレルル号
どんな走りになるか、楽しみでした(この時点では)

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今回から投入した、アリエテのライディング・クロウズ
曇らないと定番のゴーグルですが
良し悪しを体感する間も無くDNF


■ギア入れたらエンストでDNF

 がっかりした気分を切り替えて、大渋滞の1コーナーを抜け、転けてる人らに巻き込まれない様に、取り敢えず巡航。5コーナーを抜けて、やはり渋滞してる6コーナーをどうにかパスして抜けようとしたら、6コーナーと7コーナーの間が雨でズルズルになってて突破に難儀し、ここで初めて「クラッチやばいかも〜」という気分になりました。
 そのあとはひたすら登りなのですが、雨で表土が流れたのか石がゴロゴロむき出して、転けたら痛そうな坂を、どうにも車速が乗らないバイクのアクセルを開けてトロトロ登り、雨のせいでカットになったファンウッズの入り口を横目にさらに直登。ところが、ファンウッズ出口を過ぎた辺りから傾斜がきつくなったのか車速が落ち始めて、ついに15コーナー付近で失速転倒。こんなところで止まると、降りてやり直すのも大変だし、そこから再スタートするのも大変だし、嫌な感じでした。結局、そこから再発進したのですが、この時点でクラッチは相当滑ってて、スタートに何度か失敗してようやく再発進したもの、1速で相当開けててもなかなか前に進まず、こりゃラジエターがヤバそうという事で、17コーナー手前の傾斜が緩くなった所で一旦止まって、バイクを冷やす事にしました。
 この時、水温計は108度くらい。リザーバータンクはブックブクに沸騰していて、取り敢えずファンが止まる85度以下になるまで休む事にしました。休憩中、坂の途中で転ける人を見物したり、17コーナーが渋滞するのは何でかと観察したり、それなりに目を楽しませる事が出来ました。
 さて、水温も下がったので、そろそろ行くかー、とクラッチレバーを握ってセルスイッチを入れてみると、エンスト。あれれ?おかしいと再度やってみると、やっぱりエンスト。クラッチ切ってるのにいきなりギアが繋がってしまいます。そこでニュートラルに入れてエンジン掛けてから、クラッチレバーを握ってギアを入れてみると、やっぱりエンスト。これまで、クラッチが滑ってクラッチ繋いでもエンジンが回ってるというのは何度も経験しましたが、その逆パターンは初めてです。
 どうにか動かそうとしましたが、どうにも動かないので、こりゃ今日はダメだな、という事でその場でDNF決定。爺ヶ岳という所は、走れる時は走れるけど、走れない時は走れないなぁ、とか思いながら、レース中の人らをボケっと見物してました。

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今回のコース図
結論から言うと、雨の影響はあまり無かった様に感じました
(走った範囲だけの感想ですが)

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8周走った他の二人とは
明らかに汚れ方が軽いゲイレルル号

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知らん間にブヨに噛まれたみたいですが
痒くなったのは、ウチに帰ってからでした





■DNFの後の体験

 しばらくその場でボケっとしてたのですが、そこは生憎日陰がないところで、マーシャルさん(珍しく女性だった)から17コーナー降りた先に日陰があるので、そこで休んで下さいと言われました。と言っても、バイクは動かんし、その17コーナーはみんな滑ったり転けたりで、どうもちょっと難しいっぽい。つまり、エンジン掛からん状態で突破できる自信がありませんでした。
 ところが、途中で声かけてくれた人(この人もCRF450RXだった)から、「セルが生きてるならセルスイッチ押しながら前に進めますよ」と言われ、その人に後ろを押して貰いながらチャレンジしてみました。キュルキュルと情けなさそうな音を立てながらも、バイクはちょっとちょっと前に進み、掘れて進みにくくなった17コーナーの左のラインもどうにか突破。そこの急な下りコーナーから先は、18コーナーの木陰まで、石ころが転がった下り坂です。ギアをニュートラルに入れ、車速ついたらブレーキ当てて速度を抑えつつ下っていったのですが、リアブレーキ使う足が結構疲れました。
 さて、木陰で涼しい顔してレースを見物したあと、レース終了後の撤収。自分はエンジン掛からないので、コースなりに帰る事が出来ないため、マーシャルさんに先導して貰って、ショートカットして帰る事になりました。基本的に下りなのですが、120ミニッツの2コーナー、90ミニッツの25、45コーナーの辺りが上りになっていて、そこを登りきるためにブレーキは一切かけずに一気に下って登り切ってください、との事でした。
 途中で止まっても困るので言われた通りにしたのですが、ここは120ミニッツで使うくらいですから、結構ガレています。そこをノーブレーキで降り、しかも結構な車速だったのですが、ビビリはしたものの、案外スムーズに下れました。実は前日、セクションスクールに出た友人から、「ファンガレはクラッチ切ってエンブレかけずに降りた方がスムーズに下れるって、コーチの人が言ってたよ」と聞いていて、それを聞いた時は、「そんなもん、車速ついてぶっ飛んだらどうするねん?」と思っていたのですが、奇しくもそれと同じ様な事をやったのでした。どうも、それは正解の様です。
 これまで、あんな車速でガレを下った事はありませんし、またブレーキかけてゆっくり降りてくるから、いつもフラフラしてたのですが、むしろある程度車速あった方が安定して走れるのかもな、と体感できる機会になりました。

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大した汚れではないですが
手洗いするよりケルヒャー使った方が全然楽です

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ご覧の通り、綺麗になりました
次戦に期待です


■後々の課題

 今回のバイクの不調については、若干の心当たりがあります。というのは、CRF450RXのクラッチレバーがあまりに重く、左手の操作が30分持たない事から、クラッチスプリングを半分に減らして対処しているのですが、必然的にクラッチを引っ張る力は半分になるため、クラッチの消耗が早いという事です。
 第二戦のGAIAで100分、第三戦の戸狩で40分(セクションスクールのみ)、第四戦の神立で100分と、爺ヶ岳に来るまでにエンジン稼働時間は約240分だったのですが、クラッチおよびスプリングの耐久時間を超えていた様です。爺ヶ岳戦の後にクラッチを交換する事にしていたのですが、前倒ししていれば、もっと走れていたかも知れません。
 CRF450RXのクラッチに関しては、別項で改めて考察しようと思うのですが、個人的には、「操作性を優先する為に機械的な犠牲が生じるのであれば、限界に達する前に部品を交換して性能を維持する」というやり方には異論も違和感もありません。これは軍用機などでもしばしば行われてる対策ですので、元ミリオタの自分としては、むしろ親近感のある対策です。
 もっとも、マメな交換という事になれば、それだけお金もかかる訳ですし、出来れば耐用時間が伸びるに越した事はありません。もし、他の方法で対策できるならそれも試してみたいと思います。自分が乗っているゲイレルル号は、こうした事情があるのだという事を知って頂ければ幸いです。








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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2019年06月23日

 前回の戸狩戦は、ジャンパー膝のため、本戦は走れなかったのですが、週明けに整形外科に行って貰った薬を飲んだら、一発で治ってしまいました。こんな事なら早く行けば良かったです。その戸狩では、セクションスクールで36分ほどしかエンジン回してませんので、オイルもまだ元気ですし、新投入のミシュラン・エンデューロミディアムも新品ヒゲが残った状態です。あいにくの梅雨で練習には行けなかったのですが、その代わり、何の準備の必要なく、神立戦に臨む事が出来ました。


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0.1トンの目方も物ともせず
ガレ坂を驀進するCRF450RX“ゲイレルル号”






■久々の雨

 6月下旬ともなれば、梅雨真っ最中な訳でして、しかも今年は週末に雨が降る傾向があり、今回の神立戦も雨が降ったり止んだりの状況で始まりました。今回、初開催となった神立高原スキー場は、南魚沼市のちょっと南の方、関越自動車道の湯沢インターチェンジの直ぐそばにあります。今回は少々寝坊して、0430時に出発したのですが、現地には0700時過ぎに到着しました。意外に早くて、道中休憩する事もなく直行でした。もっとも、あまりに早く着き過ぎて、パドックが開放されるまで小一時間ほど待たされました。
 TOYZ Racing エンデューロ部は今回、全員朝一番に集結、パドック開場と同時に突入し、「神の湯」に近いところに陣取ったのですが、後で「神の湯」は夏季休業中でトイレさえも使えず、トイレはパドック中程の建物の中にしかないと分かり、トイレまで往復するのが難儀な場所に陣取った事が分かりました。テント立てたりバイク下ろしたり、あれこれやっても1000時頃には準備が終わってしまい、あとはダラダラ。もっとも、雨は降ったり止んだりで、大降りではないものの、セクションスクールで前の日に濡れたくない感じ。そこで、XRでスタート地点まで行き、コースの様子だけ見る事に。意外だったのは、ここに来る道中、結構雨が降っていたのに、スキー場自体はそんなに湿ってなかった事。水捌けが相当に良いのか、セクションスクールから帰ってきたバイクを見ても、ほどんど汚れてませんでした。
 そんなこんなで、ゆったり時間を過ごし、1600時に事前受付を済ませると、直ちに風呂&買い出し、そしてパドックに戻ってから夜の宴会、みんなしっかり寝とかないと翌日キツイ事が最近分かって来たので、2100時には就寝しました。

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早々と到着
パドックの場所取り合戦のため、早めに着くのが吉です


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こんな感じで、ずっと曇天
右下に見える「神の湯」が休業だったのは残念!

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直ちにパドックを設営
最近手慣れてきて、サッサと展開できる様になりました


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夜の内に雨が降る可能性もあったので
バイクはテントに格納しました

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昼前にはやる事がなくなりますが
まぁー、このまったりタイムがまたヨロシイもので


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雨も降ったり
こういう時にデカいテントがあると有り難いです


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最近、レースの前夜祭というより
 BBQ付きレースという感じになってきましたw




■濃霧

 夜の間はほとんど雨が降らなかった様です。途中、トイレに起きましたが、一晩中、パドックに照明が点いてたので足元が危なくて助かりました。もっとも、トイレまで遠くて、あと少しでチビリそうになったので、できれば仮設トイレが欲しいところです。
 さて、朝は0600時に起床。ヘルメットのGoProもキャメルバッグも、何もかも昨日のうちに用意できているので、あとは着替えて、出走30分前にアミノボンバー飲んだら準備完了です。予報では昼前くらいまでは曇りで、90ミニッツは雨にやられなさそうでした。
 予定通り、0800時にゲレンデに着いてみると、ゲレンデの上の方が濃い霧に隠れて何も見えない。霧というより、雲に隠れている感じです。そのままスタート地点に進入して待機していたのですが、「今日は濃霧のため、ローリングスタートとします」とのアナウンス。WEXにしては珍しい事ですが、どうやら濃霧で先が見えないらしく、1周目は鈴木健二選手の先導による下見ラップとなった様です。
 という事で、1周目はのんびり行くもんだと思っていたのですが、先行した鈴木健二選手の車速がローリングスタートとは思えない飛ばし方。そして我々Cクラスも、なぜかヘルメットタッチして、いつも通り日章旗が振られたらスタート。そして直ぐに競合い。ローリングスタートって、前走者を抜いたらいかんと思っていたので、ちょっとびっくりしましたが、とにかくレーススタートです。
 とりあえず、ゲレンデをグイグイと登っていき、9コーナーまで到着。ここから先は登りのガレセクションで、既に先行してた人らがヒッチャカメッチャッカになってるのをすり抜けて、奥のアウト側からチャレンジ。一旦止まってしまったので、しっかりリアをグリップさせて、空転させない様にアクセルをじっくり開けて再発進。どうにかクリアしました。
 ガレセクションの後は、ゲレンデ上部に向かうのですが、本来ならここはカチ開けポイントなのでしょうが、濃霧で有視界10メートルくらい。元気よく行かねばならない中も、慎重を要しました。上部を横切って28コーナーからは、ひたすら下りです。自分は下りが苦手な上に、視界も悪く、嫌が上でも安全運転です。抜きたい人には抜いてって貰いました。
 そんなこんなで、下見代わりのローリングスタートは無事終了。気張る必要があるのはガレセクションくらいで、あとはいい感じのクロカンコースである事が分かったので、元気に次の周回に向かいました。

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ローリングスタート聞いていたのですが
出だしから競り合いでしたw


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全体的には、視界が悪い以外は
走り易かったと思います


■実にJNCCらしいクロスカントリー

 さて、そんな具合で2周目に突入したのですが、気になるのは9コーナーからのガレセクション。さっきはアウトから行ったのですが、今度行ってみると、どう見てもインから行った方がフラットで距離が短い。他の人がワチャワチャしてるのを脇目も振らず登り切りました。むしろその先に続くガレの方が、気をぬくとエンストしてしまうので、気合いが必要でした。
 上部に抜けてホッとしていると、いきなり後方からエンデューロ部のW田ちゃんに追い抜かれました。ここは隊長の沽券に関わるので猛追したのですが、如何せん、最近のW田ちゃんは直線では早い。相当頑張ったものの、苦手な下りセクションに入り、しかも34コーナー手前がズルズルになっており、ここでエンスト。周回遅れが決定しました。JNCCのレースって、周回する度に路面の状態が変化する事が多いのですが、今回もその例にもれず、ここから先の路面は周回する度に悪くなっていって、降下するのに相当慎重を要しました。下りに弱いと、他の人なら活かせるチャンスも活かせません。
 ちなみに、TOYZ Racing エンデューロ部の隊員は、エンデューロ始めて2年くらいしか経ってないのに、みんな相当に腕を上げて、自分など車速では敵わなくなりつつあります。まぁ、これは今に始まった事ではないですが。しかし、世の中よくしたもので、直線でズビズバ抜かれても、例のガレセクションで彼らは大抵トチってるので、そこで抜き返すというのが、今回のレースの特徴となりました。


いっかな450と言えども
2速で引っ張る走り方では、ブチ抜けませんねぇ



■最後は10周フィニッシュ

 5周目くらいはカウントしてたのですが、そこから先はもう何周走ったか分からん感じになってきました。しかし、今回はこれまでみたいに息が上がったり疲れ果てたりという事がなく、転ける事もしないので(1回だけ転けた)止まりどころがなく、給水のために30秒ほど止まる程度でした。
 ラップタイムも大体8分半から9分くらいのペースを最初から最後まで維持していて、チェックポイントのタイマーを見ながら計画的に走る事が出来ました。最近、残り5分程度でL1が出るという、最終周回はノーカンパターンが多かったのですが、今回はそんな意地の悪い事もなく、L1を余裕持って走りきることが出来ました。体感的には9周くらいのイメージだったのですが、結果としては10周でした。もっとも、10周走った人の中では最下位で、90ミニッツ総合で90/161位と、中の下の出来栄えでした。
 今回のレース、心配されてた雨も90ミニッツではあまり降らず、バイクも激烈マディな汚れ方はしなかったのが幸いでした。が、それでも抜かれる時に食らった干し草混じりの泥は結構付いてて、帰ってからヘルメットから装具まで全部一式、手洗いしました。
 クロスカントリーも、最近流行りのハードエンデューロの煽りを食らって、難セクションがあったりする事も多いのですが、今回の(前回の戸狩もですが)神立戦は、実にクロカンらしいレースが楽しめました。

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全員無事に帰還
11周から8周と健闘しました


IMG_0952
ペース落とさず最後まで走れたのは
個人的にはよく頑張ったかなと思います



■評価・反省

 まず評価できる点から。Motoshop TOYZのマックさんから勧められたアミノボンバー、GAIA戦から摂っているのですが、これの威力が凄い。これまで、30分も走ったら疲れてしまって、その後は惰性で走っている様なもんだったのが、これを出走30分前に飲んでおくと、90ミニッツの最後まで気力と体力が持ちます。それなりに値段して、また決して美味いものではないのですが、これは絶賛オススメです。
 次にミシュラン・エンデューロミディアム、これは前回の戸狩戦のセクションスクールから投入したのですが、このタイヤの戦闘力は相当なものです。ブロックハイトの低いFIMタイヤですが、その代わりエアーボムが大きく、接地面が広い。体感的には、しっとり吸い付く様なグリップ感がします。今回は、下草のあるゲレンデ、ガレ場、滑る土の路面、土と砂利のダートを試す事が出来たのですが、そのいずれにおいても十分なグリップを発揮しました。また、キャンバーに強いタイヤでもあります。下りのチュルチュル路面では流石に滑りましたが、もうちょっと空気圧を落とせば、グリップしたかもしれません(今回は前0.6、後0.5)。あと、余談ですが、アスファルトの道でのグリップ感が半端なく良いです。
 これまで、抜かれる時は抜かれて、決して自分のペースは崩さない様にしてたのですが、今回は一度だけ猛追をかけました。結局抜き返せず、エンストして転けましたが、自分より早い人に引っ張ってもらうのは、自分の速度感を上げるには良い練習になります。モトクロスやってた時は、こうした練習もやってたのですが、今度しどきなどの広いコースでこういった練習をしてみようかな、と思いました。
 反省点としては、後で自分が走ってる動画を見て、もうちょっと速度感のある走りが出来なかったのか、と感じました。毎度感じるところですが、今回はアクセル開け開けのコースですし、3速くらいで走っても良さそうな所ですが、実はずっと2速でした。最近、ちょっと感じるのは、思い切り良い操作をするにあたって、ほんのちょっとだけ、何か足りない感じ、安心感というか気合いというか、そういうのがあります。もしかしたら、セッティングを少し見直した方が良いかも知れません。

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威力絶大だったミシュラン・エンデューロミディアム
高いだけに、良いタイヤです

嫁さんの撮影の腕が上がって
良い感じの絵を沢山撮ってくれました



 





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tanisi_corp at 22:00コメント(0)

2019年05月26日

 今年はWEXイーストを中心に頑張るつもりです。という訳で、体の方も特段の異常(とはいえ、ちょくちょくこむら返りになったりはする)もないので、第3戦もエントリー開始と同時にエントリー&振込を済ませ、やる気満々で臨みました。


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新しく初めてのコースには、やっぱり新品タイヤ





■事前の準備

 前回のGAIA戦の後、そろそろCRF450RX“ゲイレルル号”のタイヤ交換をせないかんなー、と考えていたのですが、問題はどのタイヤにするか。フロントがiX07S、リアがVE33Sの組み合わせは、各地でオールマイティーさを遺憾無く発揮してきたのですが、そこでMotoshop TOYZのマックさんから紹介されたのが、ミシュランのエンデューロミディアム。FIM規格対応のタイヤで、ヨーロッパのえげつないエンデューロでは、むしろこの手のタイヤが主流になりつつある様です。サイズは前が90/100-21、後ろが140/80-18と、今使ってるのよりもぶっといサイズですが、450ならそのくらいの方が良いだろうと判断しました。
 という訳で、先日買ったユニットのポータブルタイヤチェンジャーを初めて使って、一年ぶりにタイヤ交換しました。ミシュランといえば、昔モトクロスやってた頃は、よくMH3を使っていたのですが、結構硬いイメージがあったのですが、この新型のエンデューロミディアムはそれに比べたら柔らかく、リアなどリムロックが2つも入っているのですが、比較的簡単にタイヤ交換できました。もっとも、VE33Sに比べたら硬いのですが、そこは経験でカバーしました。
 履かせてみての感想は、リアは140/80なんですが、国産のタイヤと比べると細い。110/100のVE33Sとさほど変わらない感じ。ブロックハイトもFIMタイヤだけに低く、パッと見た目、「こんなんで大丈夫か?」といった感じ。ただし、タイヤ本体のエアーボリュームはVE33Sよりも大きい。これだ大事なのだそうです。
 事前の練習は、前回のGAIA戦との間がなくて日程が取れなかったのと、ゴールデンウィーク10連休にお金使いまくって財布が厳しかったので、行えませんでした。まぁ、戸狩スキー場も糸魚川レベルであろうと予想してたので、どうにか走れるだろうと踏んでました。そんな事よりも、22日あたりから訳もなく右膝の皿の下が痛くなってきて、大丈夫かなぁという感じ。ロキソニンテープとロキソニン錠で誤魔化しましたが、心配でした。

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コンプレッサーを買おうか迷ってたのですが
最近は嫁さんをコンプレッサー代わりに使ってますw


■のんびりダラダラ

 さて、戸狩温泉スキー場は、高速道路で言えば上信越自動車道の豊田飯山IC付近なのですが、何分にも初めて行く所なので、余裕持って行くために朝0300時起床、0400時に出発しました。ところが道中渋滞は一切なしで、途中、朝ごはん食べたものの、0830時前には到着しました。案外近いです。もっとも、この頃には早くもちらほらパドック入りしてる人が居て、やっぱり早めに行かんと良いとこは取れないっぽいです。
 TOYZ Racing エンデューロ部からは、今回は自分とワダちゃんの二人だけが参加で、どっちも同時に着きましたので、直ちにパドックを設営し、バイク下ろして準備して、1000時にはやる事が無くなってしまいました。ところが周りも随分とのんびりした感じで、誰も下見にも行こうとしなければ、エンジンもかけない。ボケッとした感じです。もっとも、ボケッとするのが好きなので、ボケッと雑談してました。
 普段なら、セクションスクールは走らず(前日走ったら当日走る気なくなるから)、歩いて下見に行くのですが、マップを見るとスタート地点に行くのも結構難儀するほどの距離があり、その先のコースはとても歩いて行ける様な感じじゃない。それよりも、どうにか痛み止めで痛み抑えてる右膝の様子が気になって仕方ありません。
 しかし、「下りの水切りの溝が相当ヤバイ」という情報もあり、初めて走るコースという事もあって、やっぱりセクションスクール走ろか、という事になりました。気温は一体何度あったのか分かりませんが、ウェアに着替えるだけで汗だくになるほどの暑さでした。

2019-05-25 10.09.48
朝から猛烈な日射で、テントで日陰作らないと耐えられません
もっとも、日陰だとそよ風もあって涼しいです


2019-05-25 15.44.10
温泉の前で売ってたかき氷
値段は良いとして、シロップが少な過ぎ
速攻コーラ入れて飲みました


■セクションスクール

 驚いたのは、パドックからスタート地点までは、一部公道がある為にエンジン止めてバイク押して上がらねばならない事。近所に民家もある事から仕方ないのでしょうが、450を押して上がるのは結構しんどかったです。さらにスタート地点はこれまた結構な登り坂で、ボケッとしてたら坂道発進に失敗しそうです。
 スタート直後はひたすら登り。それもそこそこ斜度のある登りで、出来ればアクセル開けて走りたいところですが、前走車はいっぱいだし、砂埃で前どころか地面も見えないわで、慎重運転を強いられました。もっとも、そこは450の良いところで、どんな低速でもアクセル開いてる限り登っていきますし、このパワーがあれば、大抵のところは登れるといった感じでした。
 登りきったところが、今回、一番見晴らしの良い所とされているのですが、そんなもん鑑賞しとる余裕のないほど暑い。セクションスクールだからとナメてキャメルバックを背負って来なかった事を後悔しました。
 ここからはひたすら下りなのですが、これが結構しんどい。しかも最初のうちはキャンバーの葛折りで、しかもススキだか何だかが猛烈に滑りやすい。あちこちで滑って転けてるのですが、自分は止まり止まりしながら、どうにかノーミスでクリア。そこから先も延々と下りなのですが、調子こいてるとコーナーで曲がれないとか、水切りやU字溝にはまるとか、そういう光景をそこここに見つつ、慎重に降下していきました。
 全体的なイメージとしては、登りが4分の1、下りが4分の3と、計算の合わない感じなのですが、とにかく下りが長い感じで、しかも地面はボコボコしてるのでシッティングしてる暇もない様な感じで、この時点ではどうにか持ってる右膝が、明日はどうなるか心配でした。

2019-05-25 19.38.05
晩に食べた飯盒飯とノザキの牛肉大和煮缶
旧軍の野戦炊事ですが、好評でした





■右膝のせいでDNS

 セクションスクールが終わったら、いよいよやる事がありません。ところで、戸狩温泉スキー場はパドックのすぐ上が温泉で、しかも売店もあって、わざわざ風呂入りに出かけたりする手間がありません。なので早々に温泉に入りにいき、ゆっくり夕涼みしてから受付を済ませ、1700時には前夜祭スタート。勝沼だったら風呂行ったり買い物行ったりで、プラス3時間くらいは時間が遅くなりますが、この手早さは非常に有り難かったです。そんなこんなで、2100時頃には腹も膨れてしまい、早々に就寝しました。
 ところが、明け方の0300時頃、おしっこしたくなって目が覚めたのですが、右膝がかなり痛い。地面にに膝着けないほど痛い。これは参ったなー、と痛み止めを飲んで様子見る事にしたのですが、0600時に起きた時も全然薬が効いてない感じ。頑張って走ろうというより、「こんな膝であんな延々とした坂下れんのかいな」と行った感じ。かなり悩みましたが、痛いのには勝てないので無理せずDNSしました。
 ちなみに、千葉に帰ってから整形外科に行ったところ、膝の軟骨が若干削れてるけど、それは今は気にする必要なし。膝の他の部分も異常がないが、皿の下の靭帯が炎症を起こしていて、いわゆるジャンパー膝というやつでした。最後にまともにジャンプ飛んだのは、デコボコランドのクローズの時以来なのですが、それでもこんな故障をするものらしいです。

2019-05-26 06.09.30
どうせなら、走ってる間に痛くなってDNFの方が良かった
でも走った隊員曰く、「あの下りでは膝壊す」との事

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この2番のとこが痛かったんですよね


■FIMタイヤの印象

 今回珍しく、というか、半分仕方なしに走ったセクションスクールですが、これ走ってなかったら、何しに行ったか分からん事になってました。まぁ、初めて開催されるコースは、可能な限り下見した方が良いので、やっといて良かったと思います。せっかくだから、GoPro動画を撮っておけば良かったです。
 期待していたミシュランのエンデューロミディアムは、期待を裏切らないタイヤでした。VE33Sが指を立てて地面をかく様なグリップ感なのに対して、エンデューロミディアムは手のひらでしっとりグリップする感じ。草地、乾いた土、湿った土、木の根っこ、さらにはアスファルトの道でも、しっかりグリップする感じがあり、かつ車体を傾けても面で支える感じがして、非常に好印象でした。特に良いなと感じたのは下りで、ブレーキの操作がちゃんとフロントに伝わってる感じがして、延々下りが続く戸狩では有り難かったです。
 今回は大晴天の完全ドライな状態でしたので、雨降った時のマディやチュルチュル路面ではどうか分からないのですが、それはおいおい試してみないと分かりませんが、自分が主戦線にしているWEX級のクロスカントリーでは、このタイヤの方が向いているかもしれません。

2019-05-25 10.09.55
次回までに膝を治して、今度は本番で試してみたいと思います








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tanisi_corp at 20:00コメント(0)

2019年05月05日

 去年の今頃は、右足が蜂窩織炎でエライ事になってしまいレースどころでなくなってしまったのですが、今年は有難い事に平穏無事です。お陰で、WEXイースト第二戦にも出る事が出来ました。しかも、半年不動だったCRF450RX“ゲイレルル号”もようやく直り、やっとこ主力機での参戦が叶いました。今回は2年ぶり2回目のワイルドクロスパークGAIAです。


MG_5271
おそらく、90ミニッツで難儀した人が多かったであろう
ジェラシックパーク入って直ぐの右登り坂




■事前の準備

 ゲイレルル号が帰ってきたのは3月20日で翌21日に成田MXPで試走した訳ですが、この時感じたのは、「半年ぶりに乗ると勘が鈍ってるなー」という事でした。各種セッティングは去年の三宅島で完成の域に達しているのですが、やっぱり半年乗ってないと、乗っているというより乗せられている感じ。なのでまぁ、GAIA第二戦はどっちかというと、体をバイクに慣らす為の練習試合みたいな感じになるかな、と思いました。
 さて、そのGAIAですが、2年前に走った感想から、まぁ余程の悪天候でもない限り、そんなには苦労する事なく走れる、という風に考えていました。なので、タイヤも去年から履いている少々角が丸くなったVE33s(フロントはiX-07W)のままで臨み、GAIAが終わったら新品タイヤに履き替える事にしました。2年前はAT81でも余裕で走れたのですから、これで十分なはずです。
 気になるのは、去年辺りから作られたロックセクション。動画で見る限り、行けそうでもあり、行けなさそうでもあり、何とも言えない感じ。まぁ、無理でもエスケープもあるので、ダメそうならそっちに行けば良いのですが、ともあれ現物見てから考える事にしました。

DSA_0005
TOYZ Racing エンデューロ部は
夜半に集結完了

DSA_0017
今回、90ミニッツは全部で150台ほど走ったらしいです


■下見

 開場は1000時という事なのですが、四街道に引っ越した関係で、その時間に入場しようとしたら、朝0430時起きの0500時には出発しないと間に合いません。なのでその通りに行動し、途中、あまり高速道路が混まなかった事もあって、0930時にはGAIAに着いたのですが、すでに結構な数のトランポが入っていて、お目当の場所は取れませんでした。でもまぁ、上手いことTOYZ Racing エンデューロ部の場所取りをして(本隊は榛名で合宿中)、SNSで知り合った人らと旧交を温めつつ、バイク下ろしてのんびり準備しました。
 バイクの用事が済んだので、コースの下見。と言っても全部回るのはしんどいので、ロックセクションとウッズだけ見る事にしました。とっても、全体の3/4は見て回る感じです。
 ロックセクションは第1パドックの目立つ所にあります。40ミニッツ、90ミニッツ、120ミニッツの3種類があり、自分は90ミニッツなのですが、ぱっと見た目、「やれそうでもあり、やれなさそうでもあり」と言った感じ。岩ゴツゴツの120ミニッツは論外として、石が小さくてもゴロゴロ動く40ミニッツに比べれば、石が締まった90ミニッツはまだしも突破し易そうです。が、こうしたセクションは苦手中の苦手で、爺ヶ岳のロックンロールリバーでも徐行以上の速度で走破しきれた事はありません。しかも、転けたら結構痛そうです。怪我は一切出来ない身の上なので、練習でもやった事ないセクションを本番でやるのはどうなのよ?という考えが頭から離れません。エスケープはあるのですが、それなりに距離があって、たっぷり30〜40秒はロスが出そうです。
 ウッズセクションは、一つ目のGAIAウッズは2年前とさほど変わらず、むしろラインがしっかり出来て簡単そうでした。二つ目のジェラシックパークは、前回よりもやや複雑化しており、特に入って直ぐの右コーナーからいきなり登りのセクションが渋滞しそうな感じでしたが、あとは概ね楽しんで走れそうな感じでした。

IMG_9673
これがロックセクション。真ん中が90ミニッツ用
行けそうでもあり、行けなさそうでもあり

MG_5415
結局、今回はエスケープしました


■安全安心の走り

 前日はTOYZの面々が来るのをずっと待ってましたが、2200時回ってもまだ到着しなかったので、待ちきれずに先に寝ました。途中、おしっこに起きてみると、空は満天の星空、明日は掛け値無しの晴天間違い無しを確信して再び寝ました(シュラフカバーをかけないとかなり寒かった)。翌朝は0600時に起床。例によって準備は前の日に済んでいるので余裕でしたが、今回は初めて投入するAMINO BOMBERを忘れずに服用しました(詳細は後述)。
 90ミニッツの出走は0815時から。総勢160台余が順々に出走していく様は、いつも壮観に感じます。この出走の場面がいつも仄かな緊張感があって好きです。もっとも走り出したらそれどころでなく、前の転けたのに巻き込まれない様に、かつ自分自身も安全に、確実に走る事に専念します。MXコースからGAIAウッズを抜けて、いよいよロックセクションへ。この直前まで、ロックを行くか迷っていたのですが、自信のない事は止める事にしてエスケープへ。エスケープはそこそこタイトなコーナーが連続するのですが、CRFの旋回性に優れた特性を活かして楽にクリア。続いてジェラシックパークへ。案の定、昨日下見の時に「渋滞しそうだ」と思ってた右登り坂が既にえらい感じになってましたが、とりあえず1周目は下見で歩いた一番右のラインをゴリゴリ突破。でも次からはライン変えないとダメだろうな、と思いました。その後はまぁ、慎重に進んだりアクセル開けたりと、いい感じに走りました。
 その後、コケる事なく周回を重ねていくのですが、何せ転けないし、息が上がるほどの難所もないし、とにかく止まらない。なのでキャメルバッグを吸ってる暇がない。3周目にはもう口の中がカラカラで舌も動かない感じです。仕方なしに、ロックセクションのエスケープに入ったら減速して給水する様にしました。その後、一番の難所になったのは、ジュラシックパーク入って直ぐの右登り坂で、450のパワーに物を言わせて突入するも、3回もスタックスイーパーに助けて貰わねばなりませんでした。
 そんなこんなで、最終周。これまで無転倒だったのが、ジュラシックパークの例の坂の手前で、前が詰まってるのに気がついて止まったら、右足が地面に着かなくて転倒。やっとこ起こして坂にチャレンジしたら木の根っこに引っかかってスタック。助けて貰ってどうにか突破したものの、どうにもしんどくて、邪魔にならん所で休憩。それも3分ほどで切り上げて、あとは淡々と走って、ついにチェッカー。ここ最近、まともにゴールした事がなかったので、久々の完走となりました。

MG_5416
GAIAは難所はまずなくて、気持ち良く走れます

MG_5461
450らしからぬ車高の低さで、安心安全のライディングです

DSC_0033
久々のハイタッチで、いきなりエンストwww


■前回との比較

 前回のGAIAはXR230“パンツァーファウスト号”で参戦したのですが、その時の印象は、とにかく「ダラ〜〜ん、ダラ〜ん」とした走りで加速感が乏しく、前に進むのにパワー食う様な感じでした。今回のCRF450RX“ゲイレルル号”は、流石は450で、ちょっとアクセル開けたら背中押してくれる様な感じで、前に進むのが楽。決して軽いバイクではないのですが、エンジンが強力なお陰で、登坂や加速ポイントで楽出来ました。
 2年前のGAIAでは、地面が掘れる様な場面は全くなく、足つきの良すぎる(つまり車高が低い)XR230でも特別苦労はしませんでしたが、今回は例の右登り坂が序盤から掘れ始めたので、車高が低くパワーもないXR230だと結構苦労したと思うのですが、その点、適切な足つき性にしてあるCRF450RXはパワーと相まって、それなりにそつなく突破する事が出来ました。
 結果を見てみると、やはりロックセクションをエスケープしたロスはかなり響いていて、それで1周多く走れなかった結果でした。この点については批判される向きも多いかとは思いますし、自分としても反省して、ガレだの岩場だのに対する耐性をつける練習を行いたいと思います。

DSA_0032
背中を押してくれる様な加速感が嬉しかったです

IMG_9686
ロックセクション行ってたら、1周多く走れたか?


■次への所見

 今回、初投入したAMINO BOMBER。モタード部から「疲れない、後半で踏ん張りが効く」と言われて試してみました。いつもなら中盤過ぎには「しんどいしんどい」と小言が多いのに、今回はあまりボヤキもせず、しかもベストラップは最後から2周目に出るという風に、確かに効果は大きい様です。まぁ、この手のサプリに共通してるのは結構クソ不味いという事で、舌の上にさらさらと顆粒を落として水で流し込むも、後味の悪さにウガイをしないと堪らんのですが(この動画の冒頭シーン)、効果の大きさから、良薬口に苦しという事で、これからも使おうと思います。
 タイヤは、上に述べた様に、去年から引き続き、前はiX-07W、後ろはVE33sを使いましたが、十分な性能を発揮しました。しかし最近ちょっと思うのは、450にも関わらず、タイヤサイズが前は80/100-21、後ろは110/100-18と250並の太さで、ちょっと物足りない感じがします。最近、FIMタイヤが良いって話しもよく聞きますし、それなら太いのもあるので、お金に余裕が出来たら試してみようかと思ってます。

 









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