トランポ
2021年01月16日
前回、わざわざカット済みのスモークフィルム買ったのに、トランポの年式間違いでスライドドアのフィルムのサイズが合わなくて貼れなかった事件の続きです。改めて適合する年式のフィルムを買い直そうかとも思ったのですが、既に貼ったところのフィルムが無駄になるし、値段も高いし、そもそもスライドドアの窓ガラスはそれほど複雑な形をしてる訳でもないので、汎用品のフィルムを買って貼る事にしました。
■用意したもの
霧吹き、ゴムベラ、プラヘラなどは、既に持っていたので買う必要はありません。フィルムは近所のオートバックスで調達。値段によって、貼りやすさの難易度が変わるタイプだったのですが、ここはケチらず一番高い貼りやすいと称するのを購入。もっとも、あとで分かった事ですが、劇的に貼りやすいという訳でもなく、これまで使ってたのと同じくらいの普通の貼りやすさでした。
汎用品のフィルムを貼るにあたっては、窓枠に合わせてフィルムをカットしなければならないのですが、その際に必要なのが、ダーマトという色鉛筆とクレヨンの中間くらいの芯の柔らかさのペンです。これで枠の線を描くのですが、問題はオートバックスなどのカー用品店では、ダーマトだけ売ってなくて、ゴムベラとかとセットである事。まぁ、既にゴムベラは持っているので、ダーマトだけあれば良いのですが、仕方ないのでヘラとセットのを買いました。
ちなみに、自分は100系ハイエースの時は、7年目くらいでフィルムの張り替えをやったのですが、確かその時もダーマトを買った気がします。まぁ、毎年やるなら買ったのを取っておくのですが、次にいつやるか分からんもんを取っておくというのは、なかなかやらないものです。しかも、今はカット済みのフィルムが売ってたりするので、今回買ったのも次回使うかどうかは、結構不明です。しかし、買い直すのもアホくさいので、今回のは取っておく事にします。
左が改めて買った物
■貼り方
フィルムの基本的な貼り方は、一律に同じですが、自分でフィルムをカットする時は一手間あります。まず、霧吹きしてゴムベラで窓掃除するのは同じですが、それが済んだら、窓よりやや大きめに切ったフィルムを、霧吹きした窓に貼り付けてダーマトで窓枠を描きます。この際注意せねばならないのは、フィルムの面裏を間違えない事。糊面がガラスにつく様に貼り付けないと、いざ貼る段になって左右逆でアジャパー!という事になります。(実は間違えたのですが、スライドドアは単純な形してるのでどうにかセーフ)
線を描いたら窓から剥がして、ダーマトの線の少し外側を切っていきます。ギリチョンだと窓枠に薄っすら隙間が空く事があります。少々大きくても、あとでカッターナイフで切り取る事も出来るので、あまりギリに切らない様にしましょう。
カットが済んだら、改めてさっと窓掃除して、窓に霧吹きして、フィルムの糊面のシートを剥がして貼ります。この時、糊面のシートを剥がしつつ、糊面に霧吹きして関係ないとこに貼りついたりするのを防ぐのも、これまで通りです。
糊面のシートを剥がしたら、さっと窓ガラスにフィルムを貼り付け、位置合わせして、フィルムに霧吹きしてゴムベラでフィルムの中心から気泡を外に向かって押して出していきます。スライドドアの窓はそれほど湾曲してないので、貼る事自体はそれほど難しくないのですが、汎用品だからか、フィルムの端が巻きのせいで浮きやすく、放っておいたら勝手に浮いてきます。それを何度もゴムベラで押さえながら、浮かない様に貼るのに苦労しました。可能ならドライヤーを使った方がパッとくっついたかもしれません。
まずはいつも通り、窓掃除から
右手に持ってるのがダーマト
もうちょっと長い方が使いやすいです
ダーマトで描いた線に沿ってハサミで切ります
カッターナイフで切った方がもっと綺麗に仕上がります
この作業で一番気使います
■全部貼るか一部残すか
200系ハイエース“プシュパカ・ラタ号”は2型という事で、スライドドアに窓があり、窓ガラスも3分割されているのですが、これ全部にフィルムを貼るか、それとも一部貼らずにおくか、少々迷いました。というのも、全部貼ったらセカンドシートの方は結構暗くなってしまうからです。まぁ、普段は後ろの席には誰も乗らないので、全部目隠ししても良い様なものですが、他の人のハイエースに乗った時に、結構暗く感じるのでちょっと気になってました。
そこで、スライドドアの窓の前1/3はあえてスモークフィルムを貼らないでおきました。実際着替えをする時は、荷室のタイヤハウスに腰掛けて着替える事が多く、その際、セカンドシートおよびヘッドレストに隠れて、外からはほとんど見えない事が分かりました。また、スモークフィルムを貼らなかった事で、セカンドシートはやや明るく、運転席から振り返った時も物が見やすいので、結果オーライです。もっとも、フィルムを貼るもう一つの理由は、窓が割れた時にガラスが飛散するのを防止する意味もあるので、後日、透明のフィルムを貼るかもしれません。
フィルム貼りの作業は、ぶっちゃけ慣れだと思います。最初のうちは失敗しても、何回もやってるウチにコツが飲み込めます。かくいう自分も、今回は3回目のフィルム貼りです。あと、一番最初は失敗したらいかんと、気泡の一つも見逃さず、猫の毛1本でも入るとガックリきていましたが、このフィルムとて永久に持つ訳ではなく、5年もしたら紫外線などの影響で薄くなってきて、また貼り替えねばなりません。となると、少々失敗しても、まぁ外から中が見えなければOK!くらいの気持ちになります。
スライドドアの窓のロックは、ねじ止めですので外せます
ロックの部分は、盛り上がって気泡が出来るので
カッターナイフで切り取ります
ちょっと隙間が空きましたが
まぁ、ここから覗き込む人はいないでしょうw
余った部分は、カッターナイフで簡単に切り取れます
写真撮る前にバイク積んじゃいましたが
ヘッドレストが丁度目隠しの位置にありますw
後ろが暗すぎないのが良いです
■PPボード付け替え
荷室の窓は、バイクのハンドルが直近に位置するので、窓にハマる様にPPボードをはめ込んでいます。窓からずれない様に、若干大きめに切り出してはめ込んでいるのですが、窓との間に少し隙間ができるので、そこから強風が入り込んで外れやすくなり、最後には曲がってしまいました。
このPPボード、近所のパワーコメリで売ってる奴ですが、1800×930mmで823円とさほど高いものではありません。1枚で左右の窓の目隠しを作るため、窓全面を埋める形でなく、後端部分は窓ガラスが見えていて、そこの隙間から風が入って、今回曲がって剥がれたという事で、PPボード2枚買ってきて窓全体を埋める事も考えました。
しかし、そうすると荷室から外は全く見えなくなりますし、車中泊などしてると、それはそれで不便かもしれんなーと思い直し。これまで通りの作りにして、窓後端から外が見える様にしました。PPボードはあと2回作り直せるほど余ったのですが、今はデカイ家に住んでいて空き部屋もあるので、また作り直すときに備えてとっておく事にしました。まぁ、所詮はPPボードなので消耗品でしょうから、また作り直す事もあるでしょう。
強風に煽られて、曲がってめくれたPPボードの目隠し
窓全体を埋めるには、このサイズが2枚入りますが
縦に切れば3枚作れますw
もう少し大きめに切れば良かったかな
2020年11月18日
着々と艤装が進んでいる200系ハイエース“プシュパカ・ラタ号”。今回は運転をしやすくしたり、耐久性を持たせたり、そうした事に必要だったり役立ったりする装備や艤装について紹介します。自分でやった所もありますが、人任せにしたり、店任せにした所も多く、そうした所は作業中の写真はありませんので、文章力で補おうと思います。
ネックピローとレインウェアを入れる
トートバックをぶら下げw
■ニコマク ドライブレコーダー AS-2 Plus
昨今の煽り運転問題で、ドライブレコーダーを搭載する車が増えたそうで、自分も前のトランポに取り付けたばかりですが、今回はミラーカムタイプのドラレコを付ける事にしました。取り付けは自分じゃ無理なので、車屋さんに頼みました。
これもマックさんからオススメされたのですが、これの凄いのは、ルームミラーがモニターになっている事。つまり、ルームミラーに後方カメラの映像が映っているのです。スイッチをオフにすれば、普通のミラーになります。まぁ、まずオフにする事はないのですが、映像がキレイなので、リアハッチのスモークガラス越しにミラーに映る後方の像より、見やすいです。個人的には、昼間など明るい時は、薄っすらと後ろの荷室の像が見えたりするので、これはこれで便利かなと思ってます。
また、バックカメラとしても使える事。これまでバックカメラなんか使った事がないので、まだ不慣れなのですが、車庫入れの時の位置の参考にはなるなと感じてます。
ミラーの画角はミラーを指でなぞって上下させる事が出来るのですが、実はその事を最初知らずに、バックカメラ自体を動かしてました。現時点ではまだ取扱説明書を読んでませんで(そんな暇がない)、これから使い方を勉強していこうと思います。
ただのルームミラーでは何にも見えないのです
■シートカバー&立体フロア
前の100系ハイエースは、買ってきたまま11年乗り続けたのですが、流石に最近は乗り降りが激しい運転席側のシートが擦り切れてきてて、どうにかせないかんなと思ってた矢先に乗り換える事になりました。200系ハイエースのS-GLもノーマルの状態では布のシートですので、何もしなければ、いずれは同じ様に擦り切れて来るでしょう。
そこで今回はシートカバーをつけて養生する事にしました。200系ハイエースのシートカバーは色んなとこから色んな物が出ているのですが、どれが良いか良く分からなかったので、マックさんが勧めてくれたクラッツィオのシートカバーを選びました。このシートカバーは座席を外さずに取り付けが可能なのですが、自分でやるのは大変そうだったので、床板の作業をやってる間にエンデューロ部の隊員にやって貰いました。暑い中大変そうでしたが、良い感じに被せる事が出来ました。
シートカバーだけでなく、床にも立体フロアを敷きました。というのは、パドックが泥だらけでどうし様もない時もよくあり、そういう時は泥足で乗り込む他ないのですが、フロアがあれば、それだけ外して掃除すれば良く、車本体の汚れは極力防ぐ事が出来るからです。これもクラッツィオの物にしましたが、これは敷くだけなので簡単です。
カバーがしてあれば、汗だくで乗っても
シートに汗は行きませんw
運転席と助手席の立体フロア
起毛になってますが、まぁ水洗いは出来るでしょう
セカンドシートにもカバー、もちろん床にもフロアです
■パナソニック:ストラーダ CN-RE06WD
今回買ったハイエースには、予めカーナビが付いていて、それがお買い得感を出していたのですが、問題は地図の年式が分からないこと。そして最新の地図には更新できない、という事でした。それでもとりあえず使ってみて様子を見る事にしたのですが、明らかに古い地図です。所々、新設の幹線道路が出て来なかったり、とうの昔になくなった牧場が出てきたり(ウチの近所には大きな牧場があったらしい)と、これでは役に立たない。おそらく、このハイエースが新車で買われた時に積んだ地図を、そのまま使っていたみたいです。前のトランポに付けてたパナソニックのゴリラでさえ、2年ほど前に地図を更新したほどですから、ここは思い切って最新のカーナビに変えた方が良いと決心しました。
カーナビも色んなのがあるのですが、見た目、操作性、あと値段の関係もあって、今回もパナソニックで。ストラーダのCN-RE06というのにしました。このシリーズ、RX-06とRA-06というのがあるのですがRXはブルーレイが観れるもので結構高い。RAは機械としてはREと同じみたいですが、3年後の地図更新が無料、その代わりREより高い。という事で、別にブルーレイ見ないし地図更新は3年後でなくても良いので、機能だけはしっかりしてるREにしました。
取り付けについては、Youtubeなどで結構紹介されていますが、電装系は全く自信がないので、車屋さんに頼む事にしました。(レポートはこちら)
実際には運転中に見ると気が散るので、まず見ません
■ルームランプLED化
今度のハイエース、新車登録から11年経ったビンテージ物ですが、前の人は年間500kmくらいしか乗ってなかった走行距離の短い車両なのですが、あまり乗ってなかったせいもあってか、ルームランプはLED化されてませんでした。前のトランポでも、LED化した割りには積極的に使ってなかったのですが、明るさは電球よりLEDの方が明るいので、交換する事にしました。
前回は自分で交換したのですが、ヒューズが飛ぶなどのアクシデントがありました。今回はカーナビも搭載している事ですし、下手を打ったら困った事になりそうでしたので、カーナビと一緒に車屋さんで交換作業をして貰う事にしました。
ところで、この手のLEDをネットで買えば、それなりに安い値段で買えるのですが、車屋さんに頼むとなると定価ですし、もちろん工賃も掛かります。自分でやれる事は自分でやりますが、自分でやる自信がない時は、安心を買う意味で高めの料金払う事にしています。お金は節約するに越した事ないですが、使うべきお金はちゃんと使う、と言うのが大事だと思ってます。
運転席は格段に明るくなりました
電球に比べたら明るいですが
荷室は照明を増設したいですねぇ
スライドドアの足元ランプは、普段はオフにしています
■洗車について
前のトランポでは、洗車は数えるほどしかした事がありませんでした。あちこち凹ませたり、錆びてきたりと、洗車してもキレイにならないのが分かってたからですが、そのため、11年後には輝きは全く無くなっていました。その分、雑に扱えて楽であったのは事実です。
今度のハイエースは、年式の割にはキレイですし、傷も少ないので、キレイに乗りたいと思っています。エンデューロ部の隊員に、どのくらいの頻度で洗車してるか聞くと、結構な頻度でやってるみたいで、少なくとも汚れたら洗車場で洗ってるみたいです。中には、ガラスコーティングとか撥水ポリマーコーティングなんかもやってる人がいて、これまで全然洗車してない自分には、はぇ〜〜っと驚く事しきり。
しかしまぁ、キレイに乗り続けるには、それなりの手間と出費も必要でしょう。うちの近所にも撥水ポリマーが出来る洗車場がありましたし、今後は維持費として洗車代も計上する事にします。
いつみても洗車機に飲み込まれる感じがする
撥水ポリマーしとくと、水の弾き方が断然いいです
■リアゲートミラーホールカバー
門型洗車機を使う様になって気が付いたのが、リアハッチに付いてるミラーの部分が洗えてないだろう、という事。このミラー、前の100系にも付いていましたが、これを見て後方確認する、なんて事はまずしてませんでした。運転席からは小さくてほぼ見えません。さらにはリアハッチの窓にもフィルムを貼るので、まず見えなくなります。となると、付いてても無駄です。
同じ考えの人が多いのか、外してる人も多いですし、外したところで法令上問題になる様な事もなさそうです。それどころか、外した後のネジ穴を目隠しするプレートまで売ってます。このプレート、ミラーを外した後に貼り付けるだけなのですが、ただそれだけの作業をYoutubeにアップしてるユーチューバーさんが沢山いて、むしろそっちの方がびっくりしました。
役立たずのミラー
そもそも基部にヒビが入ってて、ミラーがブラブラでした
このままでは汚いので、パーツクリーナーできれいに拭きます
2020年11月08日
前のトランポでも、荷室の中が見えない様にスモークフィルムを貼ったのですが、今回もフィルム貼りをやりました。当初は、予めスモークガラスだったので、必要はないかと思ったのですが、案外、外から中が透けて見える事と、フィルムを貼っておく事でもしガラスが割れても、飛散防止になるという事で、貼る事にしました。
スライドドアはまだこれから
有ると無しではだいぶ違います
有ると無しではだいぶ違います
■カット済みフィルム
前のハイエースの時は、汎用の反物状のフィルムを買ってきて、窓に貼り付けて、ダマートというクレパスと色鉛筆の間の子みたいなペンで型を取って切り出して貼りましたが、今は予め窓に合わせてカットされているフィルムが売っているという事で、それを調達しました。少々値ははっても切り出す手間が無いのは楽ですし、スライドドア、荷室、リアゲートの窓のセットで、大体5〜6,000円ですから、やーやー言うほど高いものでもありません。
ただ、同じ200系ハイエースでも、年式によって形式が異なり、自分のは平成21年式の3型なのですが、うっかり間違えて4型以降のフィルムを取り寄せてしまい、しかも間違いに長らく気がつかず(後述)、スライドドアの窓の作業は後日回し、という事になってしまいました。3型と4型では、スライドドアの窓の形状が異なるのです。
フィルム貼りの作業全般に言える事ですが、とにかく、慌てない、焦らない、ゆっくり丁寧にやる、時間のある時にやる、そうした慎重さが必要です。でないと、仕上げの前に、今回の様な失敗をしてしまいます。
サイズが合っていません
■フィルムの貼り方
スモークフィルムの貼り方については、動画などでもネットにアップされていますし、自分もそうした情報を予め勉強してから作業をしています。必要な道具は、
- 霧吹き
- ゴムベラ
- タオル
- セロテープ
この辺りです。霧吹きには、水と食器用洗剤を入れます。ゴムベラは、窓を掃除したり、フィルムをピシッと貼り付けるのに使います。タオルは、霧吹きで噴いて垂れた液剤を拭いたりするのに使います。セロテープはフィルムを剥がしにくい時に使いますが、カット済みのは縁の部分が剥がしてあるので、使わなくても簡単に剥がせたので要らないかもしれません。
さて、貼り方の説明ですが、ざっくり書くと以下の通りです。
- フィルムを貼る窓に満遍なく霧吹きし、ゴムベラで液をこすって掃除する。これをしないと汚れや埃がフィルムに入る。
- その上で、窓に霧吹きする。
- フィルムを剥がしながら、糊面に霧吹きする。こうする事で、糊面同士がうっかりひっつくのを防止する。
- フィルムを窓に貼り、動かして位置を調整する。
- フィルムの上から霧吹きし、フィルムの中心部から外に向かって、ゴムベラでフィルムを擦って、気泡を追い出し、シワを伸ばす。
フィルムを貼ったばかりの時は、フィルムは動きますので(その為に、窓とフィルムの糊面に霧吹きする)、いい感じに位置合わせをします。その後にゴムベラでフィルムを伸ばしてピシッと貼るのですが、その時、力を入れすぎるとフィルムが動いてしまうので、強すぎず弱すぎずの力で、伸ばします。
フィルムがピシッと貼れたら、しばらくそのまま放置します。フィルムにはゴムベラの跡が残っていますが、それをキレイに拭くのは翌日くらいにした方が無難です。貼ったばかりのフィルムは、何の気無しに動いたりする事があるからです。
フィルム貼りの最初の難関
物が大きいと、この霧吹きは結構大変で
かつ糊面が地面について汚れたりしない様にするのが重要です
フィルムを霧吹きしながら剥がしたら
ささっと窓に貼り付けます
窓に貼りさえすれば、あとは落ち着いて作業できます
中心部分から外にむかって
ゴムベラで気泡やシワを押し出していきます
■曲面な窓の対処の仕方
ハイエースのフィルム貼りで結構大変なのは、リアゲートの窓です。この窓は大きいだけでなく、結構曲面になっていて、シワが寄りやすいのです。前のハイエースでは、窓を横に三分割する格好で貼りましたが、今回取り寄せたカット済みのフィルムも、三分割になっていました。基本的な貼り方は上記と同じなのですが、三分割されたパーツの上から順番に貼っていく格好になります。
ところで、この記事では、荷室のフィルム貼りを先に紹介しましたが、実際の作業はリアゲートのフィルム貼りの方が先でした。ところが、作業をした8月下旬は、夏の暑さとトランポ入れ替えの作業でかなり疲労困憊していて、あまり精神的にも余裕がない時でした。それでも荷室で着替えるには、せめてリアゲートのフィルムくらいは貼っておかねば、という事で作業をしたのですが、案の定というか、手早く作業を終わらせようとして、結果としてシワの寄る仕上がりになってしましました。まぁ、外から中が見えなければ目的は果たせますし、少々シワが寄っても外からは分かりませんから、寄ってしまってどうしようもなくなったシワは、「しゃーないな」で片付けるしかありませんでした。
リアゲートの窓は、カット済みのフィルムを使ってもシワが寄る訳ですが、上から一段ずつ、シワが寄った部分がちゃんと伸びるまで丁寧にゴムベラで伸ばす、場合によってはドライヤーを当てて伸ばす。それが出来たら、次の段に進む、といった具合に、丁寧に時間をかけて作業するのが良いと思います。
リアゲートの窓には熱線が貼りこまれていて、その基部になる部分は、フィルムの切り欠きが甘かったり、シワになったりするのですが、この部分はカッターナイフで切り欠いたりして、上手いこと貼ります。また、ルームミラーモニターのカメラは、スモークフィルムに対応していないので、カメラの部分のフィルムは切り抜く必要があります。
スボラかまさずリアカメラの部分はくり抜き
丸でなく四角でも良かったかも
疲れてて、手早くやろうとして
シワ酔ってしまうの図
外からは中が全く見えませんので
少々シワ寄ったのも外からは見えませんw
2020年10月02日
トランポというのは、結構荷物があるもので、それをどこにどう搭載するかが結構大事です。トランポの形状、頻繁に使うものとそうでないもの、現地と自宅とではアクセスの仕方が違う、などなど、様々な要素を考慮して、配置を考えねばなりません。しかも、配備されたら直ちにそれらを決めて、運用を始めねばなりません。今回の記事は、とりあえず急遽知恵を絞って取り決めた現時点での配置で、後日、変更する場合があります。
左右を入れ替える事にしました
■セカンドシート
前回のトランポと違って、今回の200系ハイエースには、セカンドシートがあります。家族が二人しかいないので、別にセカンドシートがなくても困らないのですが、買い物行ったり、猫を病院に連れて行ったりする時には、あれば便利な設備です。となれば、レースの活動以外では、空いている方が何かと使い出があります。
トランポに搭載する装備には、「常時搭載するもの」と、洗濯や整備で「その都度搭載するもの」の二つに分かれます。セカンドシートは駐車場にトランポを駐めている時でもアクセス出来る事から、後者の「その都度搭載するもの」をチョイスする事にしました。具体的には、これらの品々です。
- ウェア(毎回洗濯する)
- ヘルメット(出来れば毎回内装を洗濯する)
- ゴーグル(出来れば毎回洗濯する)
- お風呂セット&着替え(遠征時)
- 飯盒&ガスバーナー(使う都度、コメを入れ、かつ終わったら洗う)
- サーマレスト&シュラフ(遠征時)
- クーラーボックス(遠征時)
これらはその都度出し入れする装備で、セカンドシートの上に乗せていますが、それほど出し入れしない物で荷室の方に置けないものは、セカンドシートの足下に置いています。
セカンドシートはの上は
ウチの駐車場で出し入れする物を中心にしました
現在はブーツは荷室に移し、工具箱などを置いています
■セカンドシートステップ
という呼び方が正解なのか分かりませんが、セカンドシートに座る時に足をかける部分です。ここには前のトランポでは、パドックの地面が斜めの時に、車体を水平にする為のカースロープを入れていました。これが無いと、車体が斜めでは車中泊の際、非常に寝にくいからです。
今回もここに搭載しました。ただ、荷室の床板の支柱を取り付けているので、前の様にスロープ2本を合わせて片側のステップに載せるという事が出来ず、両方のステップに1本ずつ載せています。支柱がストッパー代わりになって、スライドドアを開けてもスロープが落ちてくる心配がありません。
この他に、長靴と、路上停車時に使う三角表示も搭載しました。長靴は右側が自分用、左側が嫁さん用で、それぞれ運転席や助手席から降りて、直ぐに履ける様にしてあります。
カースロープと長靴を配置しました
■荷室
今回、バイクは全部右寄せにして、空いた左のスペースに棚を設けて、立体的に空間を使う予定をしていたのですが、寝板を設備する事になり、棚を載せる事は取りやめになりました。また、棚があると、バイクの搭載時に体を入れるスペースが無い事がわかり、結果、装備は「出来る限り整頓して積む」というレベルの搭載方法に頼らざるを得なくなりました。
荷室の左側に積む主な搭載品は、以下の通り。
- STボックス#25(予備部品)
- STボックス#25(クーラント、エアクリーナー、など)
- STボックス#25(パーツクリーナー、タイラップなど、よく使うもの)
- STボックス#25(寝板の鋼製束、遠征時のみ)
- 洗車機&台車
- 折り畳み椅子2台
- 扇風機(夏季のみ)
- 足台のビール瓶ケース
- バイクリフト
- ブーツ
ラダーはバイクの間、寝板を支えるツーバイ材は右のバイクと荷室の右側面の間、工具箱甲は右のタイヤハウスの後ろに置く事にしています。(←後日変更)
寝板はタイダウンベルトでまとめて、セカンドシートのヘッドレストからタイダウンベルトを回して、セカンドシートの背に添わす様な格好で固定します。寝板関係は泊りがけの遠征の時以外は不必要なのですが、セカンドシートに固定した寝板そのものは、バイクのフロントタイヤを押し付けて固定する役目もあり、また積んだままでも邪魔にならない事から、遠征以外でもそのまま固定しておく事にしました。
あとで分かった事ですが、STボックスは降ろさずとも、そのままの状態でバイクを上げ下ろしする事が出来ます。結果として、棚がなくてもどうにかなりました。また、普段はSTボックスをそのまま3箱積み上げているのですが、クロスパーク勝沼までの林道を走っても崩れる事はないので、案外安定しています。
洗車機は結構かさばるのですが、これも結果としては出し入れしやすい位置に収まりました。
STボックスは3箱までなら、縛着しなくても崩れません
洗車機は左のスライドドアの所に
台車も一緒に積めました
立体的な搭載にはなってませんが
必要とする装備は、全部積み込めました
■バイクの積み方の変更
これまで、クロトレを右端に寄せ、TT-R125をその左隣に置く、という配置でバイクを搭載していたのですが、様々な不具合が出てくる事がわかりました。というのは、
- TT-Rの方が背が低く、クロトレにハンドルが当たって、車幅を寄せると斜めってしまう事。
- クロトレの右のタイダウンを締めるのが極めて困難である事。
- TT-Rを使わない時でもTT-Rから下ろさねばならぬ事。
といった感じです。そこでバイクを左右逆にしてみました。TT-Rを先に積んで、後からクロトレを搭載する要領です。この要領だと、TT-Rのハンドルはクロトレに当たる事なく、クロトレのハンドルはTT-Rの車体の上に被る格好になるので、バイクはほとんど斜めにならず、かつ前の要領よりも若干車幅を詰める事が出来て、荷室に余裕が出来ました。
また、クロトレにかけるタイダウンの位置も変更し、TT-Rもクロトレも、左右同じ位置、つまり右は車体のD環に、左はアシストハンドル(に掛けたサブベルト)から、それぞれ引っ張る形にしました。また、ハンドル側でしか固定をしていないので、運転中にバイクのリアが左に流される事がままあったので、一番右のTT-Rのスイングアームを、荷室後方の荷室の床のD環からタイダウンで引っ張る事にしました。
この様に変更する事で、自分一人で参加した時は、クロトレだけ下ろす事が出来、かつTT-Rは積んだまま車中泊も可能となりました。
こちらは左側のタイダウン
タイダウンは、やっぱりラチェット式の方が緩まないです
こちらは右側のタイダウン
D感は元々シートベルト用の穴に着いてますので
強度は問題ありません
かなりスマートな積み方になりました
《おまけ》
当初、バイクの固定にホイールチョック、つまりタイヤ止めを使うつもりで、わざわざ買ってきたのですが、荷室の床にボルトで固定するか、ホイールチョックの下に板を付けてバイクの自重で動かなくする必要があり、ちょっと面倒だったので固定せず使っていたのですが、結論としてはセカンドシートの背に押し付けるので十分ではないかと考える様になりました。一応、タイヤでセカンドシートが汚れない様に、ビニールシートも垂らしてありますし、むしろホイールチョックがあった方が積み込みに神経使ったので、結局使わなくなりました。
あと、運転席のシートをリクライニングさせて仮眠する時に、ちょうど首の窪みが、ヘッドレストとシートが連結してる窪みの部分と重なり、首が結構辛い事になっていたので、ダイソーで売ってたネックピローを買ってきました(300円)。これがズバコンに具合が良くて、すぐ寝落ちする感じです。寝たい時にさっと取り出せる様に、運転席の後ろに常備しておく事にしました。
前のトランポでも使ってなかったホイールチョック
結局、今回も使わない事に
この手の枕は初めて使うのですが
有ると無いとで熟睡度に大きな違いがありました
2020年09月03日
100系ハイエース“ジャガンナート号”を買った当初も、バイクの固定方法については色んな人のトランポを見て研究した様ですが、今回はMotoshop TOYZのマックさんの積み方を教えてもらいました。その積み方とは、バイクを荷室の右側面に集中して固定し、左側面は空けて棚などを増設するというやり方です。
TT-R125が斜めってるのは
長いハンドルつけたせいです
2台目もフルサイズだと、真っ直ぐ立つと思います
■D環増設
まずバイクを搭載する為には、タイダウンベルトのフックを掛ける器具が必要です。以前はアイプレートを直接ネジ止めしたのですが、今度の200系ハイエース“プシュパカ・ラタ号”はスーパーGLと言う事で、内装があります。それに直接ネジを打ち込むと言うのは、あまりに無粋というものです。今回はマックさんのハイエースを丸ごと真似する訳ですが、その真髄の部分が、この荷掛けのD環増設とい訳です。
その位置は、リアシートのシートベルトの基部を利用します。シートベルトの基部を外して、そのボルト穴にハイエースの荷室の床のD環を取り付けるというものです。そうした加工は自分では一切できないので、マックさんに全部お任せしました。
さて問題なのは、自分の年式のハイエースは、後部座席のシートベルトが無いという事。当然、シートベルトの基部もない訳で、流用するボルトもありません。それを別個に取り寄せると、シートベルトの基部ごとの取り寄せになってエライ高いとの事。そこで別のボルトを探したとの事ですが、これが滅多に売ってない代物らしいです。そこらのホームセンターにはまず売ってないとの事。それを取り寄せて貰ったお陰で、だいぶ安く済みました。
作業の方は、まず内装をバリバリ剥がして、後部座席用のシートベルトの基部のボルト穴を剥き出しします。オプションで付けれるよう、ボルト穴は設けてあります。次にボルト穴にボルトとナットを通せるように、ドリルで穴開けします。内装を組み付け、ボルトにD環やワッシャーなどを通し、車体に取り付けます。文章で書けば簡単そうですが、調整したり、いい感じにD環が動きつつ音が鳴らない様にしたりと、匠の技が多分に使われています。
まず、内装を外します
力業の中にも、丁寧さを必要とする作業です
(自分がやったら壊しそう)
オプションでシートベルト付けれる様に
ボルト穴があります
ユニクロボルトですが、かなり特殊なボルトだそうです
内装に穴開けします
自分だと、ずれた位置に開けそうです
一旦内装を組みます
取り付けるD環
まだ試行錯誤段階です
いい感じに付きました
パッと見、元からこうだった様にしか見えませんw
■従来の積み方
D環を付けて貰って帰り、とりあえずバイクを積む事に。バイクはトランポの中以外に格納しておく場所がないので、新旧トランポの入れ替えは、新しいトランポにバイク搭載用の器具を取り付けてからでないと行えないのでした。
マックさんは2台積みの時は、右寄せで積んでいたのは知っていたのですが、具体的にどうやるかはあまり良く分かってませんでした。ともあれ、勝沼に練習行く事になっていたので、従来のバイクを左右に振り分ける積み方をしました。しかし、この積み方は、新しいハイエースではかなり不安定な事が分かりました。というのは、100系ハイエースの時は、左右の窓の手前に衝突防止用の網を取り付けて、これにハンドガードを押し付ける事でがっちり固定出来ていたのですが、200系ハイエースでは網を取り付ける棒がなく、窓からハンドガードを離して固定する以外に方法がありません。一応、左右からタイダウンで引っ張る格好にはなっていますが、それでも若干は揺れますし、勝沼までのデコボコ道で揺すられて、窓ガラスを破ってしまう可能性もあります。
それと、バイクの間に装備を積むというのは、実に空間を有効に使えてなくて、やっぱりこの積み方は古いなぁ、と感じました。
この方法で長らくバイクを運んでましたが
空間の立体的利用が出来ないのが難点でした
以前はリアシートがなかったので棚を作ってましたが
今回はセカンドシートにバイクのフロントを押し当てて固定します
ただし、リアシートの養生が必要です
■リアシートの汚れ避けシート
バイクを搭載するに当たっては、バイクのフロントをセカンドシートの背面に押し付けるのですが、となると、タイヤの跡が付いたり、泥で汚れてた場合はシートにも泥が付きます。そこで、そうした汚れ避けにビニールシートを付けました。
この種のシートは、ホームセンターのテーブルクロスを置いてあるコーナーで切り売りしてます。厚みも色々ありますが、あまり厚いと重苦しそうなので、0.6mmの物にしました。どの程度の大きさが良いかは分からなかったので、横幅はセカンドシートよりやや大きめ、垂らす長さも長めにとって、裾は床板の下にたくし込んで、泥などの汚れがセカンドシートの下に来ない様にしました。取り付けは、ヘッドレストの位置に穴を開け、そのままヘッドレストを差し込んだだけです。
■バイクを右に寄せる要領
そこでマックさんから、バイクを右に寄せて固定する要領を習いました。D環の取付位置もこの要領に適した位置になっている訳です。
まず、1台目のバイクはこれまでと同じ様に右に寄せて積みます。フロントをセカンドシートに当ててハンドルは右に切ってフルロックさせます。固定の方法は、まず右の壁のD環にタイダウンベルトのフックを引っ掛け、ベルトを右のハンドガードに通して反対側のフックもD環にかけて、バイクがある程度右に寄る程度にベルトを絞ります。次に左のリアシートの上の手すりにサブベルトを掛け、それにタイダウンベルトのフックを掛け、ハンドルの左のハンドガードにもサブベルトを巻いてタイダウンベルトのフックを掛けて、ベルトを絞ります。バイクが右に寄った位置で、左右のタイダウンベルトをしっかり絞ると、バイクがガッチリ固定されます。
まず、一台目
右のD環にタイダウンのフックをかけて
ハンドガードにベルトを通して
反対側のフックをD環にかけて、ベルトを絞ります
ハンドガードと右の窓の隙間は、大体5cmくらい
これ以上は、ベルトが絞れませんでした
左のアシストバーにサブベルトをかけ、そこにフックをかけて
左のハンドガードにもサブベルトをかけてフックし
サスをやや沈めつつ、タイダウンベルトを絞ります
意外なほどガッチリ固定できます
次に2台目のバイクを1台目のバイクに添わせる格好で積み、やはりフロントをリアシートに当ててハンドルを右にフルロックさせます。そして、左の壁のD環とハンドルの右側、右のセカンドシートの手すりと左のハンドガードを、それぞれ連結する格好でタイダウンベルトを付けます。やはりガッチリバイクを固定する事が出来ます。注意事項としては、バイク同士がぶつかりそうな所は、タオルなどで養生しておく事です。
2台目は
まず右のアシストバーと左のハンドガードを連結します
この場合も、ややサスを縮める感じです
次に、左のD環と右のハンドガードを連結します
こちらも想像以上にガッチリ固定出来ます
■新しい積み方の利点
この方法の利点は、バイクを押し上げる時の体の位置は同一である、という事です。これまでの左右に振り分ける方法だと、左に寄せるバイクは、バイクの右側に立って押し上げねばならず、利き腕と反対側になるので細かな操作がやりにくい事から、必ず左側のバイクから固定せねばなりませんでした。しかし、新しいやり方では、どっちもバイクの左に立って押し上げる事が出来るので、上げ下ろしがとても楽です。欠点としては、主力機(右側のバイク)しか使わない時でも、バイクを両方降ろさせば鳴らない事です。もっとも、荷室の左側には装備用の棚が設けられる予定なので、どっちにせよ両方のバイクを降ろさない事にはなりません。
もう一つの利点は、利用できる立体空間が増えるという事です。従来の左右に振り分ける方法では、せいぜいバイクの間に荷物を押し込むのが精一杯でした。これからは荷室の左側にまとまった固定的な立体空間が開きますので、そこに棚を設けるなどして、収納力を向上させる事が出来ます。前のトランポと違って、今度のはセカンドシートにも物が載せれますから、搭載能力は格段に向上すると思います。
やってみて分かったのは、意外とサスは沈んでいない事。ほぼ水平方向もしくは上から引っ張る格好になっているからです。もっとも、長期にわたって保管する場合は、タイダウンを若干緩めておいた方が良いでしょう。また、ハンドルを前方向に引っ張って固定している関係で、リアはフリーになっているので、バイクしか積んでいない時はコーナーの横Gでバイクのリアが若干ズレる事がありますが、右から左に移動する様な大幅なズレは起こりません。今後は荷室にも装備を積むので、それがストッパーになってズレを抑えると思います。
TT-R125のハンドガードがX-Trainerのシュラウドにあたるので
バスタオルを噛ませて養生してます
タイダウンベルトは
右のラチェット式より左のバックル式の方が
引っ張るだけでベルトを絞れるので楽です
下に引っ張る形式でないので
意外とサスペンションは沈んでいません