前回のスクールで、肘や膝のダンパーを効かせる事に意識をしたら、前後バランスの方が疎かになって、ジャンプを飛んだら、前のめりになったり、体が遅れたりと、とても不安定で、上手くいくのは3〜5回に1回くらい。これでは安心して飛べません。何かコツらしいものがあるのかも、と思ってスクールを受ける事にしました。


2026-01-24 09.04.06
なかなかのいい天気ながら、スクール受けたのは自分ひとりw




■前70、後ろ30、固める部位への意識

 フォームチェックを受ける前に先生から説明があったのは、前傾くの字の姿勢を取った時に、どこを固めて意識するか、体重の配分をどう意識するか、という事でした。くの字の姿勢を取った時に、肩甲骨を寄せて肩を固めて…というのは、以前から習ってやっているつもりなのですが、体重の配分はというと、それほど明確に意識してたかというと、そうではありませんでした。
 ベストテクでは、バイクに突っ立って乗るのではなく、四つ足で乗ると言われているのですが、その際、体重配分は、前に50%、後ろに50%になると言われています。しかし、実際にバイクに乗って加速に置いて行かれない様にするには、前に70%、後ろに30%くらいの意識をして、丁度との事でした。
 それを具体的にするには、前傾くの字の姿勢を取って、肩固めてそこに意識し、膝を曲げず踵を落とさず、上体をハンドルバーの上に覆いかぶさる様に、頭を前に突き出す様に……、といった具合です。減速の時は、上体を起こして腰を引くのではなく、水平に下げる感じ。……ぶっちゃけた話し、フォームチェックの時点では、分かった様な分からない様な、そんな感じでした。

2026-01-25 10.14.05
フォームの先生のお手本
ここに手を着いて加速の姿勢をとるの
結構怖かったですw


■南コースではイマイチ

 早速、南コースで走ってみました。この時、意識したのは、とにかく肩甲骨寄せて肩を固めて、そこに「力入れてんだ」と意識した事でした。ベストテクでよく言われるのは、「Gというのは意識してる部分にかかってくる」という事です。つまり、踏ん張ってる所に掛かってくるという事です。もし仮に、足だの腹だのを踏ん張っていたら、そこにGが掛かってくるという事です。
 まずは、手前の小さめの連続ジャンプですが、こちらは以前の飛んだ感じより、少し違いがある様に感じました。というのは、体が遅れたり前のめりになったりするのが少なくなった事です。体感的には、自分の顎から胸にかけての下に、ハンドルバーからタンクキャップが常時ある様な位置感でした。コブがあまり大きくない事もあって、これまでより元気に飛べてる感じがしました。
 ところが還りの大きめのジャンプとなると、そうはいきません。このジャンプ、奥からのダラダラコーナーを加速しながら進入するのですが、コーナーリングフォームを取りながらシッティングで加速して、コブの手前で減速からのスタンディング、という流れに気持ちの余裕が取れなくて、どうしても自信もってジャンプする事が出来ない。しかも、斜面への進入の際に少しでも斜めだと、コースアウトしてしまう感じがして、余計に怖い。
 結果、車速を上げてもコブの手前でフロントブレーキ充てて、怖くない程度に飛ぶという感じになって、今一つな感じでした。


この時意識していたのは
肩を固めて、そこに「意識を持つ」という事だけでした


いままでの走りをするのは簡単です
肩の力抜いて、腰から下を意識すればできます


■初級コースのコブの通過で開眼

 続いて初級コース。ジャンプの挙動が怪しい時は、ここの3連コブでコブの通過をやるに限ります。
 フォームチェックを受けた時の事を頭に思い描きながら、コブに当たっていきました。やってみて感じたのは、これまではコブに当たっていく時に明らかに分かる様な減速姿勢を取っていたのですが、今回は同じ様に減速姿勢でコブに当たっている割には、「いうほど腰引いてるか?」という感じでした。なんとなく、中間姿勢でコブを通過している感じです。最初は「こんなんで良いのかな?」と感じてました。
 次に軽く飛んでみる事にしました。ところが、これが前回までとは明確に違う。体が前のめりになったり、遅れたりする事が全くなく、3回連続してちゃんと中間位置で着地する。着地後、1つめと2つめは加速に、3つめは減速にと、自在に姿勢が作れる。そして、何度飛んでも、まったくブレる事なく、フワッと飛んでサッと着地する。非常に安定してると感じました。
 やってるうちに感じてきたのは、自分の上体の下側に「何かある」という事。それはベストテクでいうところの「体重心」だという事に気が付きました。これまでは、前のめりになって加速の姿勢、腰を引いて減速の姿勢という感じだったのですが、今は上体の下側にある体重心を前にする、後ろにするという感じ。なので、極端に姿勢を前にしたり後ろにしたりしてる感覚は、あまり感じない様になりました。
 無論、固める所を固めて、意識し、姿勢も取れているから、正しい位置に体重心が来る様になったのですが、体感的には中間位置があって、それが前後するイメージです。


南コースでは体感できなかった体重心が
コブの通過をやる事で、認識できる様になりました


本当に、前傾くの字ではないんですよね
しかも、その事に気が付かないもんなんですよね


一度コツを掴めてしまうと
前の乗り方など、やりたいとも思えなくなってしまいます



■斜面に向かって突撃する

 今度は中級コースを走ってみました。ジャンプも飛んでみましたが、何の気なしにスパスパ飛べてしまう。前みたいに、前後にブレる事もなく、なんか拍子抜けするくらい、普通に飛べてしまいます。何度やっても、普通に安定的に飛べるので、「出来てるんじゃない?」って感じでした。
 飛ぶのが普通になってくると、コーナー立ち上がってコブに向かって加速するのも、まるで突撃するような感じになってきました。立ち上がって、いち早くアクセルオンにして大加速を入れ、コブの手前の安全な位置でオフにして、フロントが斜面に乗り上げるタイミングでアクセルオン。スポーンと飛んで、着地したら直ちにアクセルオン、そしてオフにして斜面に合わせてオンにして飛ぶ。こんな感じです。
 改めて思うのは、やっぱり初級コースのコブの通過は大事、という事。昔は、「コブの上にも3年」といって、最初はいきなりジャンプ飛ばせて貰えなかったとか。今となっては、非常に納得です。
 再び初級コースに戻って、コブの通過をやりましたが、コブとコブの間の短い距離でさえ加速を入れる様になり、フロントブレーキだけでは足りず、リアブレーキも使う様になりました。そして、そうこうしてるうちに、面倒くさくなって飛ぶようになりました。


EC250Fはエンデュランサーなので、サスが柔らかく
前は大きめに飛んだら着地でリバウンド食らってましたが
今は前回習ったダンパーを効かす要領で
スッと着地しています


■仕上げ

 仕上げにチャンピオンコースも走ってみました。全線ドライで走れば砂埃が立つコンディションです。こちらでも同様に、ジャンプは普通に飛べてブレもなく、どこ走っても同じなんだな、と実感しました。今まで見たいな、3〜5回に一度上手くいく、という感じでなく、毎回同じ様に安定して飛べる感じです。
 そうなってくると、自然にアクセルも開けれる様になるみたいで、長い直線は言うまでもなく、コーナーとコーナーの短い間でも、好きな様にアクセルが開けれる様になりました。これまでみたいに、加速と減速をいちいち気を付けるというよりも、自分の体の下にある体重心を少し操作すると、加速にも減速にもなる感じがしました。
 自分なりには、結構開けて走ったつもりでしたが、後になって動画を見てみると、やっぱりジャンプの手前で結構減速してて、よく言えば安全に、悪く言えばビビった飛び方になっていました。ブレずに安定して飛べるコツがつかめた今、今度は車速を上げて飛距離を伸ばすのが課題だと思うのですが、まぁ、これは体が覚えるまで、じっくりと練習する必要があるかな、と思います。


走ってて、自分でも前より少し速いかな、と感じてました
ただ、後で動画を見ると
ジャンプへの進入は減速しすぎかなぁ、と


■まとめ〜体重心のあり方

 これまで、ジャンプの度に前のめりになったり、体が遅れたりしていたのは、体重心がどこにあったか、が原因の様です。ぶっちゃけた話しをすると、自分の腰、尻、裏腿の辺りにある様な感じでした。その状態で、姿勢だけ前傾くの字にして、加速だの減速だのの姿勢を取ろうとしていた訳です。
 理屈の上では、ジャンプを踏み切る時に、自分の顎の下あたりにハンドルが来るような、というイメージは持っていたのですが、いざそれをやろうとすると、前のめりになったり、後ろに引っ張られてた訳です。その位置に体重心があるというのは、典型的な低体重心、バネ下加重の乗り方で、放っておけば突っ立った乗り方になるので、気が付けば前後バランスの幅が非常に狭い乗り方になってしまうのです。
 前傾くの字の姿勢を取る、肩甲骨寄せて肩を固める、骨盤を立てる、というのは、この15年間、ずっと習ってきた事ですが、「どこに意識するか」というのは、言われててもあまり実感がありませんでした。「Gというのは、意識したところに掛かってくる」というのも以前から習ってきた事ですが、今回初めて、固めた肩や胸の所を意識した事で、体重心がくの字を取った自分の上体とタンクの間くらいにある事を「実感」できました。
 その位置に体重心があるからこそ、加速にも減速にもすぐさま対応できて、前70、後ろ30の意識を作る事ができ、安心してジャンプも飛べるし、コーナーリングもかっちり固まって再加速もスムーズになる。結果、今まで必死でやってた事が楽に出来る様になり、なんならもっとアクセル開けた方がいいんじゃない、という感じになりました。今回は、自分でもその成果と展望を感じ取れる、画期的な受講になりました。

2026-01-24 15.54.41
今日も大きな前進を感じる事が出来ました
コツがつかめたような
これを反復して練習していけば、いいとこまで行けそうな