エンデューロ仕様にしてるバイクにはクローズタイプのハンドガードを取り付けているのですが、初めてのKTM系のバイクという事で、ハンドガードを取り付けるクランプを、KTM系用のクランプに変えました。


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強度的にどうなんか?とも思いましたが
余裕のある造りにはなりました




■フロントの抑えが効かない

 GASGAS EC250Fは、基本的には極めて優秀なエンデュランサーで、クロトレの発展強化型であると感じているのですが、ただ、納車時からフロントがふわふわした感じで、何となく抑えが効かない感じがしていました。サスのせいなのか、それともフロントフォークの突き出しを作った方が良いのか、色々考えていたのですが、困ったのは長時間乗っていると、右手が痺れてきて、特に人差し指が痺れてフロントブレーキが握れなくなる支障が出てました。
 また、低速で極めて粘るエンジンで、3速のままでもタイトコーナーやヘアピンを立ち上がっていく特性を持ちつつも、クロトレほどのヒラヒラ感はないので、意図して自覚的にフォームを作って曲がっていく必要があるのですが、それでもここ一番で曲がり切れない感じがあって、自信をもって乗れてる感じではありませんでした。単に慣熟練習が済んでないからとも思っていたのですが、以前のクロトレならしでかさない失敗もあり、これはいよいよどっかしらのセッティングの問題だと感じる様になりました。
 久々に走った河川敷の細かいコースで、S字で向きを変えきれず、右のハンドガードを木にぶつけて、左に転けた際にグリップでセルキルスイッチを壊してしまい(KTM系のコンビネーションスイッチはケースがラバー製なので壊れやすいそうです)、とりあえず、前のクロトレ同様に、グリップ位置を内側に10mm入れ込む事にしました。

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まさかこんな風になるとは
エンジン掛けられなくて難儀しました

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電装系はまったく不得手なので
バイク屋さんに作業を頼みました

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KTM純正のセルスイッチはこんな形
ちなみにキルスイッチはボタンが赤です


■クランプが干渉してる

 とりあえず、先にスイッチを修理してもらいました。コンビスイッチはセルが生きてるのでそのまま流用し、セルはKTM純正のスイッチを付けて貰いました。つまり、セルとキルのスイッチが別個になった訳です。となれば、キルスイッチは右側に移しても良い様なものです。
 ところが、キルスイッチを右側に移そうとしたところ、グリップのカバーとマスターシリンダーのブラケットの間が、ほとんど開いてません。普通、スイッチ類はその間に入れて、親指で操作できる様にするのが普通ですから、これではスイッチを移せない事になります。
 何でそうなってるのかな、とよくよく見てみたところ、アクセルワイヤーやブレーキホースなどが、ハンドガードのクランプに当たって、それ以上、左に行かない事が分かりました。むしろ、クランプに押されて、マスターシリンダーの位置が右に行かざるを得ない状態でした。
 仮に、ベストな位置にマスターシリンダーを移動させたところ、今度はハンドガードのクランプがどうやっても付かない事が分かりました。困りました。

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グリップやマスターシリンダーをベスポジすると
どう頑張ってもハンドガードのマウントが付きません


■KTM系用ハンドガードマウント

 そこで調べたところ、ZETAから「プロ アーマーハンドガードキット KTM/HQV/GASGAS」というのが出てる事が分かりました。分かりました、というより、このハンドルバークランプから生やすタイプのマウントがあるのは知っていたのですが、それがKTM系のバイク用というのは、この時、初めて知りました。おそらく、今回の自分の様に困る人が何人もいたのでしょう。
 正味の話し、この位置にこんなマウント付けて、派手に転けた時にどっかしら歪んでエライ目に遭いはしないか、とも思ったのですが、背に腹は代えられないので、取り寄せる事にしました。ちなみに、CRF250RXR230には、フロントフォークのアッパーブラケットのネジの取り付けるハンドガードマウントを使ってた事があって、自分が転けるレベルでは不具合が出ませんでした。
 今回取り寄せたは、「ハンドガードマウント バークランプタイプ KTM/HUSQVARNA'14-/GASGAS’21-」です。ハンドガード自体はこれまで使ってたのが流用できるので、マウントだけ取り寄せました。ちなみに、ハンドガードキットはハンドガードの色が黒しか選べないので、違う色にしたい人は、ハンドガードとマウントを別個で取り寄せる必要があります。
 届いたマウントは、結構ずっしり重く、285gもありました。材質は磁石がくっつかなかったので、おそらくアルミだと思います。

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急遽取り寄せたハンドガードマウント
ずっしり重かったです

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GASGAS純正のクランプ
アルミ製で徹底した軽量化を図っている様でした



■重さは気にならない

 取り付けは実に簡単です。まず、純正のハンドルバークランプを外します。雑に扱うとハンドルバーの位置がズレますので、そろっと外しました。そして次にZETAのマウントを取り付けます。ボルトはZETAのに付属してたのを使います。ちなみに、締め付けトルクは20Nmです。マウント自体の取り付けは、実に簡単です。
 むしろ大変なのは、そのマウントにハンドガードを取り付ける作業でした。というのも、度重なる転倒で、それなりにハンドガードに歪みが出ていて、ちゃんと取り付ける為にはハンドガードを適度に曲げて修正する必要があった訳です。前のハンドルバーに付けるマウントだと、ある程度ごまかしが出来たのですが、今度のは真正直に付いているので、そうも行かなかった訳です。
 とりあえず、付けた状態で乗ってみましたが、案外重さは気になりませんでした。まぁ、重量がヘッドパイプの近くにあるせいか、そこまでの影響は無さそうです。

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意外なほど重さは気になりませんでした
むしろ、バーパッドなしの剥き出しのままの方が
気になりました


■レバー位置のベスポジ

 続いて、グリップ位置を内側に10mm入れ込む作業。アクセルの方はグリップカバーのボルトを緩めるだけですが、クラッチの方はグリップをハンドルバーに押し込んであるだけなので、パーツクリーナーのチューブをグリップの中に突っ込んで、パーツクリーナーをぶちこんで緩めて動かしました。
 ちなみに、納車時にはグリップはクローズのタイプで、スロットルチューブもクローズ、アクセルの方のグリップもロックオンタイプで、貫通タイプでじゃないので、内側に入れ込むという事が出来ません。純正のを使う場合は、ハンドルバーをカットするしかありません。自分の場合は、クローズのハンドガードを使うので、どっちにせよ貫通にする必要があり、結果として内側に入れ込む事も出来る訳です。
 その上で、良い感じにレバーが握れる位置に左右のマスターシリンダーの位置を動かしました。感覚的に合わせてやってたのですが、左右で位置が均等に合ってるのか気になって測ってみたところ、グリップとブラケットの間が50〜55mmである事が分かりました。この辺りは人それぞれなのでしょうが、これが今の自分のベスポジの様に思います。

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大体、このくらいの間隔がベスポジみたいです


■セッティングの大事さ

 クラッチ側は、セルスイッチとキルスイッチを並べて付けている関係で、グリップとブラケットの間隔はもともと50mmだったのですが、アクセル側は今回の調整で50mmとなりました。その結果、極めてガッチリとグリップをホールド出来る様になりました。
 決定的な違いは、前のセットだと、人差し指が右側に向いていて、結構無理が掛かっていたらしいのに対して、今度のセットでは人差し指は真っ直ぐ前に出せる様になって、無理がありません。手や人差し指が痺れた原因は、案外、こういうところにあったかも知れません。
 グリップを内側に10mm入れ込んだ効果も、即座に感じられました。減速時の突っ込み加減、タイトコーナーでのハンドルの抑えなど、自信をもってやれる気がしました。この「自信をもって」というのが大事です。おそらく、ジャンプの着地もすっきり受けれるんじゃないかと思います。
 やってみての感想は、昔は、宛がわれたバイクを、乗りにくいまま乗っていたのですが、今は自分の好みのセッティングが出来る程度に「自分も経験積んだな」という事でした。そして、その為には、これまで使ってた器材が使えなくなり、別の器材を用意する判断が出来るというのも、この趣味を楽しむためのスキルだと思いました。

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左がセッティング前、右がセッティング後
左は指が結構無理な恰好になっています


《追記》

 このマウントは、バークランプから生えてる格好になるので、通常のファットバー用のバーパッドが使えません。しかし、そのままマウントが剥き出しというのも危ない気がしましたので、ファットバー用のバーパッドをマウントが出る部分をカットして、付けれる様にしました。

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作るの自体は難しくはありません
現物合わせでカットします

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ただ、GASGASの赤には、このバーパッドは似合わないな
純正のは高いのですが、悩み中です