この度、6年2台にわたるクロトレに別れを告げて、正規エンデュランサーたるGASGAS EC250Fに乗り換える事になりました。その乗り換えに至る経緯、乗り出し時点での改装などを報告します。


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新旧バイク入れ替え
今度のバイクは、前のより赤みが深いです




■どうしてまたGASGASなのよ

 去年の年末くらいから、クロトレがスクールではどうあっても非力になりつつあると感じ、今年の2月の腰上OHの際に、「フレームが歪んでるからジャンプ飛ばない方がいい」と言われ、かつスクールの方でも先生から「モトクロッサーで練習した方がいいよ」と言われたのが、買い替えを考慮するきっかけでした。奇しくも、バイク屋さんと先生から、ほぼ同時にクロトレより上のバイク乗った方がいい、と言われた訳です。
 さて、じゃぁ次のバイクはどうしましょか、という事でバイク屋さんと相談していたのですが、Betaのデザインが好きな自分としては、RR X-PROを考えてました。ところがバイク屋さんは、サスがプアーで結局は金かけて高いのを入れる羽目になるよ、という意見でした。となると、RR RACEって事になるのですが、モチュールカップの様相などを考えると、いくら頑張ってデチューンしても、CRF450RXの二の舞になる予想しか出来ませんでした。
 そんな話しをバイク屋さんにしたら、「ハスクかGASGASはどうですか?」との事。ハスクバーナはインダストリアルデザインの敗北と見なしてるのですが、GASGASもデザイン的にはどうなんよ?という印象なんですよね。でも、その4stたるEC250Fは、バイク屋さん曰く、自分の乗り方、用途にぴったり、という事でした。その話しを市貝に持って行ったところ、先生以下諸先輩方も賛成で、衆議一決、GASGASに乗り換える事に決定し、スクールの最中にバイク屋さんに注文する事になりました。
 ちなみに、2026年モデルはまだ発表がなく、2025年モデルでなく2024年モデルにしたのは、外装のロゴの色が違うだけで中身は一緒で、2024年モデルの方が13万円ちかくも安かったからです。売り手は在庫処分、買い手は安く変えて、ウィンウィンという訳です。

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実のところ、これ以前のデザインのGASGASは
あまり好きではなかったのです


■跨ってみた感じ

 バイクが届くまでの間、YouTubeなどでGASGASの動画を見まくって、これまであまり注目も関心もしてなかったGASGASのデザインに目を慣らす事にしました。というのも、これまで自分の周りでGASGASに乗ってる人はほぼ皆無で、格好いいとも思って来なかったからです。それが証拠に、バイク屋さんから話しが持ちかけられた帰り道など、5分おきに「GASGASかぁ〜」とため息をつく始末で、Betaのスタイリッシュなデザインに慣れた目には、ちょっと古臭い形に見えたからです。
 しかし、実際にバイク屋さんの物が届いてみると、「案外格好いいもんだな」と感じました。昔の2010年モデルのCRF250Rを見た時の様な見慣れた感、Betaの赤よりも深く鮮やかな真紅。これはこれでアリかな、と感じました。ライトカウルがいまいちモッサイですが、これはデカール貼ると見た目が変わるとか。ライトはLEDですが、日中でも眩しそうなので、奮発してカーボンのカバーに変える事にしました。なお今回、外装の面積が広いので、久々にオリジナルでデカールを作る事にしています。
 さて、さっそく跨がってみました。事前の話しでは、ローダウンキットを組んだ方が良いとの事でしたが、平服で跨った感じでは、両足の踵が30mmほど浮く程度で、これならローダウンはしなくてもいいかな、という感じでした。おそらくフル装備だともっと沈みますし、稼働時間が10時間ほど過ぎてサスのアタリが出始めたら、変わってくるでしょう。ちなみに、今までは両踵が5〜10mmくらい浮く感じに合わせていました。シート高はクロトレが910mmでEC250Fは957mmという事なのですが、バネがしっとり柔らかい事もあって、スペックよりは沈む様です。

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平服でまたがったところ、両足の踵が30ミリほど浮く感じ
まぁ、ローダウンするほどではないでしょう
それよりも、いきなりポジションが決って、いい感じでした


■改装したところ

 クラッチレバーとブレーキレバーは、これまで同様、ARCのコンポジットレバーにしました。これはタッチ感がアルミのよりもソフトで疲労が少なく、しかも折れにくいと評判のレバーです。ちなみに商品番号はクラッチレバーがCL-122C、ブレーキレバーはBR-122Cです。末尾がAのは、アルミのレバーなので要注意です。取り付けはレバーをブラケットに留めてるボルトを抜いて、レバーを交換するだけ。レバーの間隔は、基部のロングイモネジを使って調整します。この作業はぶっちゃけ簡単です。

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ARCのコンポジットレバーは
「折れない樹脂製」からか、タッチ感が優しいです


 ZETAのアーマーハンドガードはクロトレからの使い回しですが、これを付ける為には、グリップやスロットルチューブのエンドに穴あけをせねばなりません。ところが、最近のグリップはチューブと一体型のロックオンタイプという事で、左は単に外せば良いだけですが、右のスロットルチューブはZETAのアルミニウムスロットルチューブ(ZE45-7225)に変える事になりました。ちなみに、純正のスロットルチューブは出荷時はロースロのカムがついていて、カムを交換する事で、ハイスロに出来たりするそうです。グリップはこれまで通りCRFのに交換し、GASGAS純正は取っておく事にしました。

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これが純正のグリップ
クラッチ側はチューブを脱着する事で交換します
スロットルチューブはカムを交換できる様になってます

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スロットルチューブはZETAのに交換
アルミだけに動きがいいです


 今回のバイクは、昔乗ってたCRFと同様に、フロントフォークのエア抜きをする必要があるので、ZETAのフォークトップブリーダーを付ける事に。昔もZETAのを付けてましたし。ところが、形が変わったせいか、ねじ込むだけなのに結構難儀しました。というのも、工具をかけれる部分がないからです。後で聞いた話しでは、モーションプロの方が良いそうです。だったら、そっちの方が見た目が良いので、がっかりしました。
 メーターは、今回は純正のをそのまま使う事に。Betaの時は、使い買ってと正確性が悪かったのと、ぶつかったりすると直ぐ壊れてしまうので、取り外して社外のアワーメーターを使ってましたが、GASGASのは視認性と操作性が良く、堅牢そうなので、そのままにしました。
 ちなみに、メーターを使うためには、ライトカウルのままにせねばならず、モトクロッサー用のフロントゼッケンに変える事は出来ません。ライトカウルには強烈に明るいLEDヘッドライトが付いてますが、日中しか走らないので、JIMMY TECのカーボンダミーカバーに付け替えました。

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ライトはデカめなのでカバーもデカいです


 タイヤは今まで通り、ブリジストンのバトルクロス、前はE50、後はX20です。タイヤ交換は自分でも出来るのですが、リアホイールに追加でビードストッパーの穴を開けてもらうのもあって、お店に頼みました。そのついでに、フロントディスクガード(ガードはクロトレの使いまわし、マウントだけGASGAS用を取り寄せ)を付けてもらい、チャチなリムバンドをIRCのに変え、チューブもヘビーチューブにし、ビードストッパーをCRFのに変えてもらおうとおもったら、サイズが2.15という事で、1.85のを買ったので、それだけは後日回しになりました。
 その他、チューブのエアバルブにCRFのマッドガードとZETAのムシ回し付きキャップをつけ、ビードストッパーにはZETAのアルミのリムロックスペーサーとクイックリリースナットを付けました。

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リムがアルミの無垢なのは、今のご時世、ちょっと寂しい



■装甲についての考え方

 ラジエターには、クロトレの時と同じ、BPDのラジエターガードをつけました。過去3年間、このガードを付けてて良かったと思える状況には遭遇しなかったのですが、新品状態の形でラジエターを保持し続けれる事、売るときもそれなりの値段で売れる事から、今回も採用しました。まぁ、理由の大きな部分は、「見た目が恰好いい」なのですが。
 スキッドプレートは、これまではエンデューロ・エンジニアリングのアルミ製を使ってましたが、今回からアチェルビスの樹脂製に変えました。理由は、樹脂は凹んでも元に戻るか、あるいは割れる事で衝撃を逃がすのに対して、アルミはモロに衝撃をフレームに伝えて、下手したらフレームを逝かせてしまう可能性があるからです。もっとも、岩ゴロゴロの場所に行く訳でもないので、樹脂でも十分という判断になりました。
 フロントディスクガードを使い回したのは上に書いた通りですが、今回はリアディスクガードはオミットしました。直接の理由は、注文したエンデューロ・エンジニアリングのにGASGAS指定のがなかった、というものでしたが、仮にガードがあっても、それ自体が歪んでしまったら走行不能になってしまいますし、また岩ゴロゴロの所に行かないので、まぁ要らんでしょ、って事になりました。
 同じく、岩ゴロゴロのとこに行かないという理由で、クラッチやイグニッション、ウォータポンプ、スイングアームのカバーも今回はオミットしました。Betaはその辺りが塗装だったのでカバーしときたかったのですが、滅多に外さないカバーの内側は、泥が残ったままになって、かえって汚れてしまいます。GASGASは塗装なしの無垢ですので、何もつけない事にしました。

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フレーム4か所にボルトとめなんですが
微妙に穴が合わなくて、四苦八苦してとめました

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ブレーキペダルは結構内側にめり込んだ感じ
カバーを付けたら、踏みにくくなりそうです

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リアディスクガードはオミット
スイングアームにはデカールを貼る予定


■その他

 CRFは冬場になると、プラグがカブって年1回くらい交換する、というのをしていました。クロトレみたいにミッションオイル交換の度にプラグも交換という訳ではないので、そうそう交換する機会はないのですが、交換するとなると、NGKのLMAR9A1-10というイリジウムのプラグが必要で、これはそこらのホムセンや用品店では売ってなかったりするので、予め取り寄せしました。
 問題はプラグ交換が自分でできるのか、という事ですが、KTMの動画とか見てると、ぶっちゃけクソ面倒くさそうです。CRFでもタンクを外してやる必要がありましがた、GASGASはなんかエライ奥まった所にプラグがあって、プラグレンチも首振りタイプで、出来れば自分でやりたくない。まぁ、工具がないと頼みも出来ないので、プラグレンチだけはトランポに常備する事にしました。

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GASGASの車載工具のプラグレンチ
見るからにややこしそう


 昔のCRFもそうでしたが、インジェクション車ですので、リザープがありません。つまり、ガス欠になるときはいきなり、という訳です。もっとも、GASGAS EC250Fはタンク容量が9リットルもあって、かつインジェクション車なので、相当の航続時間を持っていると予想できます。また、純正のデジタルメーターには、リザーブマークのインジケーターもついているので、それが純正のメーターを残す一番の理由になりました。実際の航続時間は、ガス欠になるまで走ってみない事には分からないので、慣らしが済んだらやってみようと思います。

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デジタルメーターはBetaのより視認性がよく
操作性もこちらの方がよいです


 今回のGASGAS EC250F、実に6年ぶりの4stインジェクションモデルになるのですが、一番驚いたのは、チョークの扱い方。これまでのバイクでは、チョークは「引く」タイプがほとんどだったのですが、EC250Fはチョークノブを「押す」タイプでした。それは良いとして、解除の仕方は、アクセルグリップを前に回すというやり方で、そうすると「カチッ」と言ってチョークノブが元に戻ります。チョークノブが付いてるスロットルバルブは、フレームの奥の方にあるので、引っ張るより押し込む方が楽ですし、アクセルを戻す事で解除する工夫には、感心させられました。
 ちなみに、チョークはエンジンの掛かりが悪い時に使うものですが、暖かい季節ならまず使わないとの事。CRFの時がどうだったか忘れてしまったのであれですが、今のインジェクション車は掛かりがよくなっているのでしょう。

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この黄色のダイヤルがチョーク
押し込んで使います


 4stのバイクという事で、エンジンオイルの交換はエンジン稼働時間で3時間おきにする事にしているのですが、オーナーズマニュアルをみると、エンジンの側後端下部のマグネットドレンボルト、側面下部のストレーナー、そしてエンジン下部のボルトを外す様に書いてあります。一体、どこからオイルが出てくるのか分からなかったので、バイク屋さんに聞いてみたら、主に出てくるのはマグネットドレンボルトのとこからで、外すのはそれとストレーナー。エンジン下部のは外さなくても良い、との事でした。
 問題なのは、そのマグネットドレンボルトの位置が、どうやってもトルクレンチの入らない所で、バイク屋さん曰く、メガネレンチで締めてくれとの事。まぁ、それなりにキチっと締めておけば緩まないのでしょう。あと、Oリングがどうとか書いてありますが、あんま気にしなくても良いそうです。

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トルクレンチを使わずドレンボルト締めるのは初めてです
ただ、トルクレンチ使ってネジを切る人も多いとか


 さて、トランポに積んでみたのですが、やっぱりクロトレよりは車高が高いと見えて、車体を若干斜めにしない事には、切ったハンドルの端が荷室の天井に当たる感じでした。気なったのは、ハンドルをフルロックにしても、荷室のアオリが閉まりきらないかも?という事でした。
 そこで実際にEC250Fを荷室に搭載し、ゆっくりアオリを閉めてみました。結論としては、アオリの内側とリアタイヤには20ミリほどの隙間があり、リアフェンダーがアオリの窓ガラスに当たる事もありませんでした。標準ボティのハイエースでも載せれる事が分かって一安心です。

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シート高が高いというより、地上高も高いのです

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ともあれ、ちゃんと積めて安心しました