毎年3月中旬から4月中旬にかけては、職場の期末決算の関係で、「死んでも怪我出来ない月間」です。なので、モチュールカップ開幕戦も、無理してマディを走らず下見ラップでギブアップしました。
 まぁ、そんなこんなで、その月間も終わりに差し掛かり、やっとこさスクールを受けに行く事が出来ました。


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午前中はクロトレで受講するつもりが
たった4周で物足りなくなりました




■クロトレ、陳腐化する

 スクールを受けるのは1ヶ月以上ぶりだったので、果たして前回習った事をちゃんと出来るのか、ちょっと不安でした。今週はBTC市貝もそれなりに雨が降ったみたいで、南コースにも水たまりが出来ていましたが、土曜日は晴れの予報だったので、走っているウチに乾いてくる見込みでした。
 スクール午前中はクロトレで受講して、午後からレンタルのRM-Zで走るつもりをしていました。ところが、ウォーミングアップで南コースを4周ほど走り、ジャンプを大きめに飛んでみたところ、どうやってもフロントサスがガッツリ底着きしてしまう事が分かり、もはやクロトレがスクール受講では完全に陳腐化したと感じました。そこで直ちにRM-Zに乗り換える事にしました。
 自分が決算作業に従事している間に、アウト側加重やコーナーリングの際の骨盤の位置など、新しいテーマが出ていましたが、実はモチュールカップ開幕戦の前日走行の時にちょこっと教わり、一発で理解してコーナーリングが極めてスムーズになりました。今回も同様で、案外乗れるもんだと感じました。
 実はこれ、上級生の人でも結構難儀する人が多いらしくて、そういう人はイン側に加重を掛ける癖がついています。自分はスクールの初期の頃に、アウト側のステップを踏みしめる様に言われたのを墨守してたのですが、低体重心からバネ上加重に転換してアウト側加重になると、よりコーナーが曲がりやすくなりました。


自分で言うのもなんですが
コーナーリングフォームがガチっと決まってブレがないです


■開ける所では開ける

 今回のテーマは、「アクセルを開けるべき所では開ける」というもの。当たり前の様でいて、なかなか出来ない事でもあります。
 まず、ウォーミングアップの時にどうしてるかを聞かれたのですが、どうするもこうするも、最初は徐行で走ってて、徐々にピッチを上げていく、という感じなのですが、これが間違いとの事でした。正しくは、アクセル開度が2ミリだろうが時速10キロだろうが、時速100キロ出すつもりでしっかり加速姿勢を取らなければならない、減速もまた然り、との事でした。
 アクセル開けられない人の多くが、アクセル開度と対G姿勢が連動している事が多く、それだとモロにGを受けてしまって、アクセルは開けられないのだそう。予めしっかりGに耐える姿勢を取る事で、アクセルを開けてGを受けても、Bのベクトル転換によって接地性を高める事が出来、体にも負荷が掛かりにくい。ウォーミングアップの時点で、こうした事をちゃんとしておく必要があると強調されました。
 また、コーナーの立ち上がり、ジャンプの着地では、しっかりアクセル開けなきゃダメ、という事でした。これも当たり前と言えば当たり前なのですが、Gに耐える姿勢がちゃんと出来てないと、開けれもしない、という事です。


朝のウォーミングアップから
しっかり加速減速姿勢を取らねばならない
というのは、目からウロコでした



■ジャンプの手前でブレーキ

 アクセルを開ければ、当然車速も上がる訳ですが、コーナーやジャンプの手前でブレーキを当てれば、安全に曲がったり飛んだり出来るのは、自明の事です。ちなみに、ベストテクスクールでは、「コーナーもジャンプも同じ挙動」と習います。
 ところで、これまで自分は少し誤解をしていました。というは、クロトレは思いっきりジャンプ飛ぶとサスが底着きするので、ジャンプの手前でブレーキを当てて、あまり飛ばない様にしていました。それが車速を殺して、ペースダウンを招いていてると思っていました。つまり、サスの強いRM-Zなら、底着きする事はないので、ジャンプの手前でブレーキ当てずに済む、と考えていたのです。無論、これは間違った考え方だった訳です。
 これまでは、ジャンプに向かって、蛮勇を鼓舞して突っ込んでいく感じでしたが、今はジャンプの手前でブレーキを当てるので、むしろ前よりゆっくりと斜面に当たってフワッと飛ぶ感じです。それでいて、以前の様に気張って飛んでた時と変わらないほどの飛び方が出来ます。
 理論的には、車速の勢いで飛ぶのでなく、十分に加速して減速を入れる事で加重によってサスを縮め、サスが伸びるタイミングでアクセルをオンにして、サスが伸びる反動で飛ぶ、という具合です。

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クロトレと違って、RM-Zは底着きする心配がないので
もっと元気よくジャンプ飛ぶべきんですよねぇ


■リア加重でのアクセルオン

 続いて中級コースに移動。こちらは前回のスクールで、手前のバンクの先のストレートがグチャって掘れてきていたのですが、今回はちょっとしたフープスみたいになっていました。こうした路面に対して、フロントから突っ込んでいくのではなく、リア加重気味にしてフロントを挙げて、ギャップを拾わない様に走る要領を前回習ったのですが、自分ではやってるつもりでも、実はあまり出来てない様な感じでした。何度かもっとアクセル開ける様に指導され、自分でもそうしてるつもりなのですが、どうにも全然開け切らない、という感じです。
 そこで、先生の模範走行を見せて貰ったのですが、明らかに自分とフォームが違う。ジャンプであれギャップであれ、明確に減速姿勢を取っている事。自分の場合、減速姿勢が甘く、頭の位置もハンドルポストからさほど下がらず、それを膝を曲げて姿勢を低くする事で胡麻化している、そんな感じでした。なので、まずは膝を折らず、減速姿勢を明確に取る様にしてみました。(当然、頭の位置はハンドルポストより後ろ気味になる)
 こうする事でフロントからギャップに入ってしまうのが改善されたのですが(ジャンプは明確に良くなった)、まだアクセルが明けきらない感じです。


この時点では、必死のパッチでアクセル開けてました
というか、アクセルの開け方がよく分かってない感じでした


■左腕で耐えて右手で操作

 そこで先生から言われたのは、加速Gは両肩甲骨を固めた上で左腕で耐えて、右手はフリーにしておかねばならない、という事です。自分は両腕でしがみつく様に耐えているので、アクセルグリップを自在に操作できなくなっている、との事でした。
 そこで翌日、左で耐えるのを意識して、南コース、中級コースを走ってみました。すると、案外左側だけでもGに耐えれる事、そして右手がフリーになってアクセル操作がやりやすく、ギャップに入ってからもアクセルを開けれる様になりました。乗車イメージとしては、AMAなどの選手がやってるウォッシュボード体勢そのもので、「こうやってギャップを突破してるんだなぁ」と感じました。
 リア加重で加速とか、左側で加速Gに耐えるとか、右手はフリーでアクセル操作をし易くするとか、そうした事は、自在に加速を入れられなかった宿痾を一気に解決するものでした。特に、両手でガチガチにGに耐えるのから、右手を解放したのはかなり大きな変化、進歩に感じました。


翌日のフリー走行でおさらい
やっとこさ、要領が呑み込めました


■まとめ

 今回のスクールは、総じて「加速を入れる、車速を上げる」という点で重要かつ効果の高い内容だったと思います。そして、昔から「一旦加速を入れる、車速をあげた方が楽」と言われて来た事が、体感的に理解できた日でもありました。
 例えば、ジャンプは蛮勇を鼓舞して斜面に突撃していくのではなく、予め加速を入れてエンジンの回転を急速かつ十分に上げておけば、ブレーキで安全な車速に調整しても、十分飛べる事。しかも、安定的に飛べる事。かつ、安全に着地でき、即、加速に移れる事。これは、「飛ぶ為だけにジャンプを飛ぶ」のではなく、走行のリズムの一環としてジャンプを処理していくのだという事が理解できました。
 減速気味の姿勢でありつつも、加速を入れられるというのは、極めて実戦的だと感じました。加速に耐える姿勢は、単に前のめりになっていれば良いというものではない事。かつアクセルを操作する右手は自由に動かせる様にしておく必要がある事。これは大いに勉強になりました。
 今回、左で耐える練習をした結果、上半身の左側が結構な筋肉痛になり、2日ほどしんどい思いをしましたが、それだけこれまで左で耐えてなかった、という事の表れだと思いました。

2025-04-13 11.54.19
次回から朝から借りる事にします
そろそろコースをフルで走ってみようかな