2月の第二週は、11日の紀元節があるので、間の月曜日は有休をとって4連休にしていました。前半はオーバーホールに出したクロトレの引き取りにあて、後半は予定を入れてなかったのですが、せっかくベストテクコース市貝の年会員にもなってる事ですし、泊りがけで走りに行く事にしました。月曜日は平日で、先生は留守かもしれないけど、だったらOH済んだクロトレの慣らしをやればよいのです。


2025-02-10 09.26.23
風は強かったけど、いい天気
路面もドライで、まさにスクール日和




■膝曲げない

 そんな訳で、今日は一人で練習かなー、と思っていたら、先生の車が停まってました。最近は、ほぼコースに住んでらっしゃるみたいです。となれば、RM-Z借りて練習しようかな、とも思ったのですが、予め連絡してた訳でもないので、とりあえず、クロトレの準備をしました。
 そうこうしている内に、先生が起きて来られました。そして、開口一番、またもや重要かつ画期的なテーマが見つかったとの事。毎週来てる上級生の人の走りを見てて気が付いたとの事で、それはジャンプの進入の時の姿勢、特に足の姿勢の事でした。一通り話しは聞いたのですが、聞いただけではピンとは来ないので、スクールを受ける事に決定。午前中はクロトレで受講して、午後はRM-Zで練習する事になりました。
 さて、何か重要かつ画期的だったのかというと、去年から始まった加重講習によって、バネ下加重からバネ上加重に切り替わったのですが、切り替わったとはいえ、各々の動作の中にバネ下加重の時の意識が残っていて、それを一つずつ取り除いていくのが、去年のスクールの内容でした。そして今回もその一つでした。
 それは、ジャンプの進入の時に、「膝を曲げない」という事です。膝曲げちゃうとどうなるかというと、フレームを押せず、従ってフロントサスもリアショックも押せない、という事です。加重が掛からず、当然バネ上加重にならない、という事です。
 そういえば、前にも膝曲げるなと習った様に記憶していますが、ジャンプの進入となると、膝が前に入ってしまう事が結構あって、飛んだ瞬間にフットペグから足が浮いたり、すぐフロントが落ちたりと、いろいろありました。それを改善する、という事です。


「膝を曲げて乗らない」というのは
結構前から習っていた事なのですが
ジャンプやコブでは、案外曲がっていたりしました

■クロトレで加重を感じる

 南コースで早速やってみました。ジャンプの進入は減速姿勢で入っていくのですが、これまではフロントタイヤが斜面に入る直前くらいに前傾してた感じでした。それを減速姿勢で足を突っ張りながら斜面に入っていき、斜面でフロントがせり上がってくるのに合わせて腕を畳み、踏み切ったら前回習った様に肘が半円を描く様に肩を回して、という風に飛んでみました。
 効果は覿面で、フロントが斜面に乗り上げると、リアサスを足で押してる感じがとても伝わってきました。膝を曲げてしまうというのは、エアポンプ押す時に肘曲げて腕だけでポンプ押そうとしてるのと同じ、との事でした。
 特筆すべきは、この乗り方にすると、ジャンプの大きい小さいに関わりなく、着地後の加速が素早い事。それだけでなく、意図も意識もせず、コーナーの立ち上がりの加速も早くなってきた事でした。これはどういう事かというと、正しくバネ上加重を出来る様になると、減速の時にバネを縮めて、その縮んだバネが伸びてきた時に加速に移る、というサイクルになるからです。
 午前中の内に、初級中級コースも走りました。初級コースは3連続のコブがあるのですが、これを膝が折れない様に心がけて通過してみると、よりリアサスを足で押してる感が掴めました。昔は「コブの上にも3年」と言ったそうですが、確かに、この通過が確実に出来なければ、ジャンプ飛ぶのは危ないな、という感じがしました。
 中級コースではジャンプを飛んでみましたが、斜面でリアサスが沈み、その反動に合わせてアクセルをパッと開ける感じで、如何にも反動で飛んでる感じ。そして台形の挙動と無重量を感じ、確実に飛んでるのを感じ取りました。


とんだけ小さく飛んでも
台形の挙動を感じられる様になりました




■ベストテクの奥義に迫る

 午後はRM-Zに乗り換えました。前回、借りて乗った時に比べれば大分マシですが、やっぱり最初は加減速Gが大きくて、体に堪えました。一人だと5分も乗れば休憩したくなりますが、スクールとあってはそうもいきません。ある意味、強制的に走らされている内に、体が馴染んでくるという感じです。
 最初は南コースから走りましたが、原理原則はクロトレの場合と同じです。確かに、RM-Zの方がサスが硬くて、カキっとした感じですが、上から加重をかけて乗るというベストテクの原則通りの乗り方をすれば、体に堪えはしても、それなりに乗れるものです。重要なのは、RM-Zでもジャンプの進入の時に足でフレームを押してる感じを徐々に感じ取れてきた、という事でした。
 続いて初級コースに移動。3連コブでコブの通過をやりました。やってみて感じたのは、通過した後の再加速が早い事。コブとコブの間はそれほど距離がある訳ではないのですが、それでも加速をすぐに入れられる。そして加速してるから減速した時にGが発生し、フロントが斜面に乗り上げた時に、突っ張った脚を通じてフレームを通じてリアサスを押してる感じを感じ取る事が出来ました。
 この時、自分がずっとイメージしていたのは、スクールの一番最初に貰ったステッカーや、今でもベストテクコース市貝の入口に掲げられている、斜面を通過するライダーの図式。今まさに、自分はあの姿勢を取っているんだというのを実感しました。
 この図柄、ベストテクスクール開校以来のものだそうですが、してみると、この図柄こそ、ベストテクの奥義ともいうべきもので、それを正に今、習得してるんだと感じました。

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午後からは、高等練習機たる2010年モデルのRM-Z250で


最初のうちは、本当に体が慣れなくて
結構しんどい思いをしてるのですが
それなりに乗れてる感じ

■中級コースのバンク

 続いて中級コース。こちらでは、ジャンプと直線の加速が主な練習です。ジャンプに関しては、もっと前傾を深くする様、指示がありました。足は曲げず、股関節から上半身を低くする事で、前後バランスの幅を前後に深くする要領です。この方がより加重を掛けやすく、かつ縦深が深くなるのでバランスも取りやすいです。
 直線の加速は、RM-Zに乗り始めの頃は、猛烈な加速Gにやられてあまり開けれませんでしたが、2回目の今回は少し慣れてきて、徐々に開けれる気になってきました。というか、バンクから立ち上がったら、自動的に加速に移る感じでした。この点では、あまりGが掛かって来ないクロトレの方が楽ですが、だからこそ、体に負荷のかかるRM-Zで練習する意義があるのです。
 ところで、今回の中級コースの手前のバンク、バンクの中ほどまでが掘れていて、行き足が一番落ちる辺りが盛り上がっていて、とても難しい。バンクの中にうねりがある感じで、うっかりするとイン側にコケるか車体が起こされてしまう感じ。コーナーリング姿勢に気を付けて、できる限り加重をかける意識をして、車体をバンクに押し付ける様にターンする様にしていました。
 そんな風に何周も回っていたのですが、モトクロッサーって、何の気なしにエンストするもので、バンクの途中でエンストして、そのままイン側に転倒。ことあろうにブレーキレバーを折ってしまい、あえなく本日のスクールは終了となりました。


加速やジャンプはどうにかなってるのですが
とにかく手前のバンクが難しかったです

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前回に引き続き、今回も身になるスクールでした

■まとめ〜バネ下とバネ上

 バネ上加重というのは、ベストテクスクールを初めて受けた時から解説を受けていますが、それが体感的に理解できる様になったのは、つい最近の事です。この一年間は、まさに「バネ上加重を実際に行う要領」を習ってきたのです。
 バネ下加重というのは、ただ単にバイクに跨ってるだけで、バネを押そうとしない乗り方で、従って路面の凸凹もモロに受けますし、逆にバネの反動を使う事もありません。実際、どうしてるかというと、骨盤寝かせて、背筋を丸めて乗れば、そんな感じの乗り方になります。
 バネ上加重は、バイクの上に乗ってる事には違いないのですが、上からフレームを押す様な乗り方をする。その為のベストテクフォームです。ただ、仏作って魂入れず、ではないですが、やっぱり意識してるところがバネ下だと、いくらベストテクフォームを取ってても、バネ上加重にならない。近年のスクールでは、その辺りが解明されてきて、生徒さんはどんどんアップデートしていってる、という感じです。
 自分がモトクロッサーに乗れと言われるのも、アップデートだけでなく、より強力にライディングできる様にする為の訓練なのです。


いきなり飛ぶとかでなく
加重がかかる感じを掴める様に
コブの通過を徹底してやるべきです