今年のモチュールカップは、ぶっちゃけた話し、鳴かず飛ばずも良いところで、結果よりも「ちゃんと2.5時間走れるのか」の方が大事になってきた観があるのですが、肩の調子が悪いだの、暑すぎて走れないだの、本人は結構必死です。
という訳で、「参加する事に意義がある」、今回も前日から現地入りしました。
■久々のマディ
ベストテクコース市貝は、あまり雨が降らない(宇都宮市内が降ってても、案外降らない)事で有名んですが、それでも降るときは降ります。今回は木曜日辺りにそれなりに降ったという事で、しかもその後は曇りで、完全には乾くところまでいかなかったようです。ここ数年のモチュールカップは、ずっとドライコンディションでしたので、久々のマディとなりました。
タイヤの空気圧は、いつもは前が0.6、後ろが0.5にしてるのですが、マディの時は前が0.5、後ろは0.4に合わせます。まぁ、そもそもジャンプなんか大して飛びませんし、リム打ちの心配はそもそもないのです。
さっそくコースイン。確かに全体的に地面は湿ってますし、滑りそうな所は滑りますし、実際、下りではフロントが取られて肩から地面に落ちそうになる場面が幾つかありました。ただ、危ない所は慎重に下る、開けれる所は開ける、水たまりは無理に避けない、そういう走りを徹する事で、無事に走れる事を確認しました。
難しいと感じたのは、桑畑から初級コースに上がっていく上り坂。右側のラインが完全に掘れ切っていて通行不可で、左のラインも掘れつつあり、明日には荒れてくるのでないかと思われました。もう一か所は、a-かぁ坂を下って3段目に上がる岩盤の上り坂。全面的に濡れていて恐らく乾く事はないでしょうが、乾いたとしてもアウト側のラインは凹凸があり、イン側のラインは勾配がきつく、失速したら止まってしまう坂なので、注意が必要です。
都合、4周走ったのですが、ゆっくりのんびり走ってる分には、結構楽しいかな、と。という訳で、仕事の都合もあって、明日はゆるふわツーリングを決め込む事にしました。
それなりに水溜まりがあったのですが
避けるとかえって危ないので、突入してました
ポタ電2台と電気毛布2枚が
今年からの冬季装備に加わりました
■とにかく慎重に
昨晩は寒くなるのに備えて、電気毛布を2枚持参したのですが、電気通さずとも暖かく寝れるほど、温暖な夜でした。まぁ、車中泊の時は、どこかしら意識が覚めていて、寝てるんだか起きてるんだか分らん状態で寝てるのですが、しっかり寝れた様です。起床後は、さっさと寝床を寝床を片付けて、洗面を済ませ、軽くパンなど食べて、ゆっくりレースの準備するのは、いつも通りです。
今回も台数が多く、21台とか。しかもBクラスは6台。自分より明らかに早いのが3台いますので、まぁ勝ちはないな、と今回は安全第一で走る事を目指しました。年末調整の時期ですので、仕事に穴を開ける事は決して出来ないのです。
ライダーズミーティングのあと、下見ラップに出発。まぁ、昨日、試走していて、安全に走れば大丈夫なのを確認していたのですが、丸太でいきなり前転してしまい、今日はなんか調子悪いかも、と感じました。前日走行では、何の問題もなかったのですが。
その後、マイペースで走ってた(これがレース時の標準タイムになる)のですが、桑畑から上がっていく坂で、やっぱりスタックがあって渋滞に。試走の段階ですでに左のラインも掘れ始めており、ここは気合抜けたらいかんなぁ、という感じでした。
ライダーズミーティング
一通りコースの説明があるんですが
口で言われて分かってるかな、みんなw
一通りコースの説明があるんですが
口で言われて分かってるかな、みんなw
こうして見ると、台数増えたなぁ、って思います
■体力切れの前に気力切れ
そんな感じで本番スタート。勝負よりも安全を優先し過ぎた頭だったもので、前列が巻き上げる泥礫がこっちに飛んでくるのをボケっと眺めてて、「あ、スタートせな」と慌てて発進する体たらくでした。そんな感じなので、最初からマイペースだったのですが、元気なうちは先週に習った事を実践する事にしました。つまり、姿勢を低く前後に長く、60〜70%の加速で、という事です。
ただ、練習と本番の違いは、自分以外にも走ってる人がいて、大抵は自分よりも早くて、そういう人の邪魔にならない様に走る必要がある、という事です。そして、自分のペースを落とさない為にも、ややこしい所で絡まれない様にするよう、安全な所で抜いてもらわねばなりません。つまり、結構気を遣うのです。注意力の配分としては、前が2、後ろが9くらい。音で誰が来たか分かるくらいです。
そこへもってきて、今回は滑ったり掘れたりしてる部分もありますから、路面の方でも気を使います。いつもなら、適当にしてても良いところでも、泥や轍に足を取られたり、加速しきれなくて坂の途中で息をついたりと、こちらは失敗したら、リカバリーに難儀するので、出来るだけ失敗したくない。
天候は涼しく、夏場に比べたら楽勝で、体力的には全然余裕があったのですが、4周も走ると、気疲れして、いつもよりも早くバテてきました。
40%どころか30%くらいしか開けてないw
■失敗する時はする
こんな具合で、始まって20分程度で鈍行運転になったのですが、そうなると車速も落ちて勢いがなくなるし、そうなると余計に危なくなる場面も出来てきます。
例えば、今回、桑畑コースは下りだったのですが、いつもならスタンディングでサーっと降りておくのですが、濡れてたりグチャってたりで、立ったままうっかりコケたら痛いので、座ったまま下っていきました。サスのバネを強いのに替えているので、比較的楽でした。ただし、ペースは全然上がりません。
その先の、初級コースに上がる上り坂の手前、ここは雨が降ると地面が緩くなって、コケやすくなるのですが、今回は轍になってました。上手な人は、スタンディングで加速して抜けて行ってましたが、自分がそんな事したら、もれなく轍に引っかかってコケる可能性大なので、慎重に通過せねばなりません。ところが、うっかり足を着いたところ、草か何かが足に絡まって足を取られてしまい、それでズベコケする事がありました。ここは坂を上がるための加速ポイントになるのですが、ここでの加速が甘いと凸凹に掘れた坂を上がるのに難儀します。今回は、クロトレの強心臓な性能でどうにか登り切っていました。
a-かぁ坂から三段目に上がる岩盤坂は、今回難しいと言ってた人が多かったのですが、自分も一度ハマってしまい、バックでずり降ろさねばなりませんでした。一応、毎回アクセル開けて登ってたのですが、一度、岩盤に弾かれて、坂の途中の凹みにリアがすっぽりハマってしまったのでした。
ここって、上りでも下りでも結構こけ易いです
ここで止まると何が嫌って
超絶邪魔になってしまう事です
■2.5時間走りきる
前回のレースで、2023年モデルのBeta X-Trainerは、自分の走りだと18周走ってなお、リザーブの分が丸々残る事がわかっていたので、今回は周回数を頭の中でカウントしながら走りました。といっても、カウント出来ていたのは12周までで、「今回は12周かー、前回より6周も少ないなー」とか思ってたら、実は15周走ってました。まぁ、全然余裕で無給油で走れた事には違いがないのですが。
平均タイムは、前回が9分台だったのに、今回は11分台。2分も遅いのですから、まぁその分周回数が少なくなるのも頷けます。Bクラス1位との周回数の差は4周。これではBクラス優勝はかなり難しいです。まぁ、今回は安全第一で走ったので、仕方ないですが。
体力的には、前回よりゆっくり走ったのと、周回数が少なかった事もあって、当日はあまり疲れが出ませんでした。前回は途中で左肩が使い物にならなくなってきて、丸太越えをエスケープしてましたが、今回は最後まで丸太も行ってました。少しずつ、回復している様に感じます。
今年は、体の調子の悪いところを改善し、バイクの方も自分に合わせて調整して慣熟練習し、また走行時間等の限界も知る、といった事に費やした一年でした。
今回も美味しいランチ樹林のお弁当
結果を見れば、もちっと頑張れば良かったかなーと
ゆるふわツーリング、楽しかったです
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