今年に入って、加重講習首の捩じり戻し着座加重アクセルワークと、次々とベストテクライディングを完成させていくテーマが出て、市貝でも広島でも、画期的走行に生まれ変わってる生徒さんが続出しています。一方、調子の悪かった左肩は、連日の整体での施術で、ほぼ痛みがなくなっており、懸案だったサスのスプリングも自分の体重に適合したレートのものに交換した、という事で、改めてスクールを受けに来ました。


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梅雨の真っ最中ですが、晴れれば結構暑くなります
今回はまだ涼しい部類でした




■人生初のアクセル全開

 まずは、前回習ったアクセルワークのおさらいから。これは「1、2、3の姿勢」に連動するものですが、それ以上に重要なのは、エンジン開度をピークパワーに持っていく上で重要です。
 コーナーリングの途中は「1の姿勢」でアクセル開度1〜2ミリ、コーナーの立ち上がりで「2の姿勢」でアクセル開度4→5ミリ、そして「3の姿勢」で開度7→8ミリ、場合によっては10ミリといった次第です。
 午前中は、BTC市貝に自分しか来てませんでしたので、まずパドックで練習しました。南コースなどでは、地面がオフロードだったりする関係で、「3の姿勢」ではスタンディングする事が大半なのですが、パドックはコンクリートの地面ですので、立たなくても大丈夫です。なので、2のアクセルワークから3のアクセルワークに、無段階で移行できます。そして、7→8ミリのつもりだったのが、人生で初めて、アクセル全開、それ以上回らないところまで回せました。
 よく「アクセル全開にしろ」なんて話しがありますし、実際にコーナーの立ち上がりでアクセル開けようともしますが、実際に2/3スロットルくらいで回転が上がってくるのを待ってる感じで、上がってきたら上がってきたで加速G受けない様にアクセル戻してた感じなのですが、こういうやり方では、アクセル全開なんか出来ないんだと思いました。
 実際、習ったアクセルワークだと、全開に開けたとしても、いうほど激烈な加速Gを感じてる訳ではありませんでした。それらはベクトル転換されて、地面に向かっているからなのです。

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今回から、夏季はレースの時と同様に
キャメルバッグにロックアイスと麦茶入れていくことに
車載冷蔵庫大活躍です


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そして、塩分補給のための自家製梅干し
今日だけで3つ食べましたが
お陰でバテなしで過ごせました


■ジャンプの進入姿勢

 続いて南コース。雨が降って所々、水たまりが出来ていましたが、お構いなしで思いっきり走りました。加重姿勢、着座加重、首のねじり戻しは、オートマチックに出来る様になっていました。最近、コースでは、手前のタイトコーナーの部分で、大外に回るライン、中間のライン、イン側のラインで走る様になっているのですが、大外のラインの場合は、コーナーの奥までコーナーリング姿勢をキープして、立ち上がりから4→5ミリ、7→8ミリの加速の距離が長め。中間のラインの場合は、クリッピングポイントから立ち上がりまでが斜めの姿勢になった状態で4→5ミリの開度をしなければならない。イン側の場合は、立ち上がったすぐ先にジャンプがあるので、それを超えた後に7→8ミリの開度にする。様々な状況で、4→5ミリのアクセルワークを使って、練習しました。
 さて、サスのスプリングを強くしてきた効果はあって、ジャンプを飛んでもあまり底着きしなくなったのですが、それでもうっかり飛びすぎてしまうと、ガツンとくる時がある。そこで先生から言われたのは、「ジャンプの進入の時に加速姿勢になってる」という事でした。どういう事かというと、これまでは、加速というと、アクセル開けっ放しにして回転が上がってくるのを待ってる様な感じだったので、ジャンプの時もアクセル開けて前傾姿勢で進入する。しかも結構手前から開けてたりする。そしてジャンプを踏み切るあたりでエンジン回転が上がってきて、加速Gを受けない様にアクセルオフにする。結果、飛んだ距離はともかくとして(まぁ、大して飛んでない)、フロントに加重が掛かりすぎてフロントが底着き、もしくは前後同着で前後サスが底着き、といった感じになる。
 そこで言われたのは、「減速姿勢でジャンプに進入する」という事でした。ジャンプは障害物なので、減速姿勢で入っていくのですが、斜面では4→5ミリのアクセルワークで、フワッと飛ぶ。こうする事で、前後に長くバランスを保つ事ができ、当然着地の際も減速姿勢で降りてくる。実際にやってみると、フロントが底着きしなくなりました。逆にフロントアップ気味になる時は、減速姿勢を取りすぎている、という事です。


あとで見てみて
ちゃんとアクセルワーク出来てるなと思いました


■南EDコースで

 続いてパドック下の南EDコースで走行。こちらでもやる事は同じです。同じというか、もう、セオリーというべきで、どこに行ってもやる事は変わりません。違いがあるとしたら、路面だとか直線距離だとか、コーナーのアールの強弱といった違いです。
 やってみて感じたのは、どんな短い距離でも4→5ミリのアクセルワークは使うし、小さいジャンプでも4→5ミリのアクセルワークで飛ぶし、7→8ミリの加速も結構コーナーの奥まで突っ込んでいって、ちゃんとブレーキかけて減速して、コーナーに入っていくという感じでした。むしろ、ブレーキを使うことが明確になった様に感じました。
 何より楽に感じたのが、アクセルをガバ開けしなくても、4→5ミリのアクセルワークを使えば、好きな時に7→8ミリと開けれるので、コーナーなどで車速が落ちても、それがストレスにならない事でした。そして、いうほど加減速Gが体にかかってる来る感じじゃないので、楽に走れる感じでした。

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この時期、暑くて米の飯は喉を通りません

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家で飲んでもちっとも美味くないサイダーですが
練習の後に飲むと、最高です



■初級中級コースで減速姿勢を徹底的に

 初級コースには、3連コブがありますが、今度はここで徹底した減速姿勢でのコブの通過をやりました。これまでもコブの通過はやってきましたが、アクセルオン→アクセルオフ&ブレーキ→アクセルオン、といった具合で、非常に忙しく、コブとコブの間も距離が短い感じがしていました。
 ところが、4→5ミリのアクセルワークと減速姿勢でコブの通過をやってみると、2の加速姿勢(4→5ミリのアクセルワーク)→減速姿勢(アクセルオフ&ブレーキ)→減速姿勢で通過→2の加速姿勢、といった具合で、一挙動減った感じで、コブとコブの間が長くなった感じがしました。これまで、コブの通貨は前のめりになる感じだったのですが、減速姿勢だと後ろ気味という訳でなく、前後のバランスが取れた状態で通過できる感じがしました。
 次に通過でなく飛んでみました。減速姿勢でコブの斜面にフロントが差し掛かった時に、4→5ミリのアクセルワークで飛ぶと、上半身はフロントを、下半身はリアを抑える様な感じで、フワッと飛び、フロントがガツンと底着きする事なく、サスのストロークを使って着地する感じが理解できる様になりました。
 続いて中級コース。こちらはさらに加速度を上げていきます。ただ、前回アクセルワークを習ったときもそうでしたが、前はがむしゃらにガバ開けするイメージでしたが、今は習ったアクセルワークで無理なく加速できている感じです。またジャンプは、アクセルオフだけでなくブレーキも使って、飛びすぎないように、底着きしない車速に抑えて飛ぶ様にする様になりました。つまり、サスの動きが体感できるようになり、前後バランスも感じられる様になり、クロトレのサスの性能の範囲で飛ぶ事ができる感じがしました。こうした事は、これまで体感した事がなく、人生初の体験でした。


初級コースの3連コブは、結構間隔が狭いと思うのですが
今日はいつもより広く感じました


■チャンピオンコースで実走行

 チャンピオンコースは、雨が降って湿ってはいましたが、滑るほどではなさそうだったので、安心して走る事が出来ました。やっぱり、習いたての事を練習するときは、走りやすい路面の方が有難いのです。
 こちらでもやる事は同じです。4→5ミリのアクセルワークを使う事で、無理なく任意に7→8ミリの加速に持っていけます。ジャンプは、形状によっては、思いっきり飛んだら底着きする所もあれば、そうでない所もあるので、底着きする所はクロトレの性能を超えていると考えて、あまり飛ばないように抑えました。
 走ってて感じたのは、少なくとも走ってる最中は、前みたいな必死のパッチ感がなく、意外と楽に走ってる感じがしました。無論、止まったらゼーハー言ってるのですが、走ってる最中にバテないのは結構大きいかなと感じました。


アクセルワークの音を聞いてもらうために
今回はあえて曲なしでお送りします


■まとめ

 今回のスクールは、前回のアクセルワークの続き、おさらいといったところでしたが、前回習った事がより明確に理解できるスクールでした。
 4→5ミリのアクセルワークを徹底する事で、最終的には奥まで突っ込んでいける様になり、今までよりもブレーキを使う機会が増えた様に感じました。そしてアクセルワークによって、任意にエンジンの回転を上げていく事が出来る事から、よりブレーキをかけて減速する事にも、抵抗感がなくなった様に思います。これまでは、言ってみれば、止まれる速度までしかアクセルを開けてなかった、という事です。
 コブの通過やジャンプの進入で、減速姿勢のまま、4→5ミリのアクセルワークを行うというのも、ササスを底着きさせない効果があるだけでなく、サスの動きや車勢の状態が体感的に分かる様になり、極めて効果が高かった。そういえば、以前にジャンプの挙動で、上半身と下半身は分離する、というのを習った事を思い出しましたが、これは減速姿勢でないと体感できない事でした。
 底着きに関しては、ジャンプの形状や飛び方によっては、注意して飛んでも底着くときは着きました。とはいえ、サスのバネを体重に合わせたハードスプリングにした事で、前みたいに「どうやっても底着く」という事はなくなり、底着く時はクロトレの性能を超えるジャンプなんだということで、抑えて飛ぶ様にしました。確かに、もっと強いバネを入れれば解決する問題ではありますが、そうなるとクロトレの良さもなくなってしまうので、現状に合わせた使い方で行こうと思います。

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翌日はフリー走行するつもりで、泊りの用意もしたのですが
一日雨という予報だったので、帰る事にしました
(結局、降らなかったみたい、、)

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先生の講評と判子が初段の方にまではみ出してきたので
2枚目のカードを貰いました。
(まだ2級です)