バイクや自動車といった乗り物のエンジンは、定期的にエンジンオイルやミッションオイル、プラグを交換してやらないと、性能を維持できないだけなく、下手をしたら壊れます。この交換時期は、距離であったり時間であったりで、設定されている事が多いです。ただ、スポーツライディングで使うバイクに関しては、その交換頻度が乗用車に比べると、圧倒的に早いのが特徴です。頻度が高いだけに、お店に任せるより自分でやる必要が出てくるのです。


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エンジンオイルは
熱や摩擦によって酸化劣化します
時には水が入って乳化もします
定期的な交換(しかもスパンが早い)が必要です





■オイル交換の頻度

 さて、スポーツライディングで使うバイクのオイル交換の頻度ですが、実のところ、これはライダーさんの乗り方によっても違いがあるのですが、言うてもそんなにギャン開けしない自分を例にとって紹介します。自分の場合、
  • 4st:3時間(180分)
  • 2st:6時間(360分)
 これで交換しています。4stの場合は、エンジンオイルとミッションオイルが一体になっているケースが多く、CRFなどは別体でしたが、まぁ3時間を目安に交換していました。2stの場合は、エンジンオイルは燃料に混合しますので、交換するのはミッションオイルという事になるのですが、使ってるのは4stのエンジンオイルと同じものです。
 さて、ここで3時間6時間という時間を挙げたのですが、これは適当に時計見て計っているのではなく、アワーメーターをバイクに取り付けて計ったもので、練習やレースの度にアワーメーターを見て、稼働時間の記録を取っています。アワーメーターは、オイル交換だけでなく、フロントフォークのオイル交換とか、エンジンのオーバーホールの時期を測るためにも、納車時に取り付けます。
 次に、その3時間だの6時間といった時間の根拠ですが、これはリッター4000円ほどするレース用の高いエンジンオイルを使った場合の数字で、リッター1500円ほどの安いオイルを使ってた頃は、その半分くらいの時間で交換していました。(「オイルにまつわる諸考察」を参照)

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オイル交換のタイミングを計る為に
エンジン稼働時間を記録するアワーメーターが必須です
OH時期や練習時間を知るにも使います


■オイル交換に必要な道具

 さて、本題です。オイル交換に必要な道具は、以下の通りです。
  • バイクリフト
     サイドスタンドのあるバイクなら要らない様なものですが、その他整備をしたり、フォームチェックをする上で、必須アイテムですので載せておきました。
  • オイルパン
     四角いのや丸いの、金属製や樹脂製と様々ですが、要は廃オイルを受けれる物なら、なんでも構いません。ちなみに、ドレンから地面までは高低差があって、風が強い日などはオイルが風で飛ばされて、あらぬ所を油まみれにしてしまう事があるので、オイルパンを重ねて上げ底にするなどの工夫をした方が良いでしょう。
  • ドレンボルトを回せるソケット、エクステンションバー、ラチェットレンチ
     ドレンボルトのサイズに合ったソケットが必要です。また、ソケットにラチェットレンチだけでは、ドレンボルトにアクセス出来ない場合もあるので、延長用のエクステンションバーが必要な場合があります。
  • トルクレンチ
     ドレンボルトはデリケートなボルトですので、必ず規定トルクで締める必要があります。規定トルクはサービスマニュアルに記載されているので、サービスマニュアルも必要です。また、車種によっては、ドレンボルトに柔らかい金属でできたワッシャーを使っている事も多く、これは消耗品ですから、予備を持っておく必要があります。
  • 廃オイルを入れるボトル
     オイル交換で一番問題になるのが廃オイルの処理です。詳しくは後述しますので。
  • ビーカーと漏斗
     オイルを量ってエンジンに入れるのに必要です。4stのバイクの場合、オイルキャップにレベルゲージがついてますが、まずまずそんなもんでオイル量を点検しません。
  • パーツクリーナー、キッチンペーパー(もしくはウエス)
     用具のお手入れに必要です。安いので十分です。
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左上から
軽量カップ、ファンネルと漏斗、キッチンペーパー、パーツクリーナー
エンジンオイル、廃オイル入れ
トルクレンチ、ソケット、ラチェットレンチ、エクステンションバー



■オイル交換の手順

 手順は以下の通りです。
  1. バイクをバイクリフトでリフトアップする。その際、ドレン(オイルが抜ける穴)がエンジン下部にあるバイクは、バイクリフトの天板がドレンボルト隠さない位置に合わせる。

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    ドレンがエンジンの下にある場合
    スキッドプレートを外す必要があります


  2. オイルパンをドレンの下に充てがう。

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    風が強い時など、オイルが飛び散るので
    底上げしておくと良いでしょう


  3. ドレンボルトを取り外して、オイルを抜く。ドレンがエンジンの横についている場合は、ファンネルを使う。

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    ソケットが届かない場合もあるので
    エクステンションバーを使っています

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    ドレンボルトのマグネットにはスラッジが溜まっていので綺麗にします
    ワッシャーやパッキンの減り、破損がある場合は交換します

  4. オイルが抜けきったら、ドレンボルトを取り付け、最後はトクルクレンチで規定トルクで締める。

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    ドレンボルトはいきなりレンチで締めず
    指で確実に根元まで入れます
    雑に扱うと、ボルトが斜めに入ったりして、大ごとになります

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    ドレンボルトは適当に締めず、規定トルクで締めます
    適当にやると、ナメてえらい事になります

  5. 廃オイルを廃オイルボトルに入れる(オイルパンを壁にでも立てかけておく)

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    うっかりすると倒れるので、バランスよく

  6. ビーカーに必要量のオイルを量り入れ、オイルキャップを外して漏斗を挿し、オイルをそそぎ入れる。

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  7. オイルパン、ビーカーなどの用品を、パーツクリーナーで綺麗にする。

 オイル交換の前に、エンジンを数分回して、オイルを温め、エンジンの底に溜まったスラッジをオイルに攪拌して、という話しをよく聞きます。まぁ、そうした方が良いには違いありません。しかし、自分はそこまでやるの面倒なんで、エンジンが冷えたまま、廃オイルを出しています。エンジン温めないとオイルが出てこないほどの寒冷地に住んでる訳でもありませんし、オイル交換も頻繁でスラッジが底に沈殿する前にオイル交換してると思うからです。実際、エンジン温めてからオイル出さなくても、実害はありませんでした。

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オイルはレース用の上等なのを使っています


■廃オイルの問題

 実のところ、オイル交換の作業手順そのものは、やってみれば分かりますが、大して難しいもんじゃありません。用品や工具さえあれば、誰にでも出来ます。
 問題なのは、廃オイルをどう捨てるのか、です。言い換えれば、廃オイルの処理の目処が立たない限り、自前でオイル交換する事は出来ません。
 自分の場合はどうしていたかというと、処分代を払ってバイク屋さんに引き取ってもらう事が多かったです。20リットルのペール缶1本で300円とかそのくらいでした。バイク屋さんでオイル買ったら、無料で引き取ってくれる事もありました。
 田舎の方だったりすると、ガソリンスタンドで無料で引き取ってくれたりする所もあります。まぁ、大量に持って行ったら、流石に嫌な顔されますので、2リットルのペットボトルに入れて持って行っていました。
 オイル交換というと、オイル吸収箱がありますが、あれは自治体によっては燃えるゴミとして出せない所があったりします。今、自分が住んでる街がまさにそうで、市役所にも確認しましたが、ペットボトルや缶に入れて出すのは言うに及ばず、吸収箱でも不可でした。
 ただ、市役所に問い合わせた時、廃オイルを引き取ってくれる自動車工場を紹介して貰えたりしましたので、オイルの処分に困ってる時は、役所とか清掃局に問い合わせしてみるのも手の一つです。

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昔は安いオイルを頻繁に替えてましたので
廃オイルはペール缶に貯めて
バイク屋さんにお金はらって処分して貰っていました