左肩の肩甲骨の裏側の酷い凝りは、ほぼ毎日、整体で揉んで貰ってるのが徐々に効果が出てきている様です。前回のスクールでは、着座加重を確実に行う事と、底着きさせずに飛ぶ要領を学んだのですが、ゴールデンスクール直後に、かなり重要なテーマが立て続けに出たとの情報が入りました。なので早速習う事にしました。
日向は暑いので、日陰に退避
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■解説の時点では
新しいテーマが出た時は、何時も解説から始まります。まず一つ目は、「姿勢」でした。これまでのスクールでも「1の加速、2の加速、3の加速」というのは習ってきましたが、指摘されたのは「2の進入態勢と加速態勢が取れてない」という事でした。これは自分の場合で、中には「2の姿勢ばっかりで、1の姿勢がない人」というのもあるそうです。
では、どういう事かというと、アクセルオフでコーナーに進入していく際、いきなり上半身が起きて1の姿勢になっている、そしてコーナーの立ち上がりで、1の姿勢のままアクセルをガバ開けして、エンジンの回転が上がってきたら、1の姿勢のまま加速Gに耐えている、という事でした。
続いて言われたのは、アクセル全閉でコーナーに進入して、そのまま立ち上がりでガバ開けするのではなく、1の姿勢の時は1-2ミリで調整しつつ、3-4ミリとアクセルを開けていき、2の姿勢に移ってから3-4ミリと開けていく、そして3の姿勢で5-6ミリ、という具合に、無段階でアクセルを開けていく事で、エンジンの回転とサスの挙動を連動させ、良いトラクションを生んで加速Gをベクトル転換していく、という事でした。
これ、書いちゃうとスクールのネタバレみたいになってしまうのですが、実のところ、解説を聞いてる時点では「これ、一日で覚えきれるのかな」と不安でした。スクールも長く通ってますので、理屈としては分かるのですが、実際それが出来るかどうかは、やってみなければ分からない、という訳です。というか、やってるつもりで来てたのが、間違ってたとなると、やれる自信を持てる方がおかしい。まぁ、それを出来る様になるためにスクールを受けに来ているのです。
お着替えの時は、マキタの扇風機使わないと
着替えだけで汗だくになります
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大型のポタ電で好き放題回せます
■効果覿面
まずフォームチェックを受けましたが、この時、改めて「2の姿勢」を取れていない事が分かりました。「2の姿勢」は進入時と加速時に取りますが、基本は同じです。これまでは、アクセルオフにしたら、上体を起こして着座しようとしてましたが、そうじゃなくて、むしろ上体を前傾させた状態で、膝を折らず、減速姿勢を取らねばなりません。2の加速は、上体を捻り戻して、アクセル開度3→4ミリでエンジン回転を上げていき、上体を前傾してから、5→6ミリと開けていく。こうする事で、スムーズにエンジン回転が上がっていき、かつ加速に遅れたりせず、耐えてれるという訳です。
早速、南コースでやってみました。いきなりガンガン走ろうとせず、まずはゆっくり、習った事を思い浮かべながら走ってみます。姿勢とアクセルワークを同時進行で試してみましたが、明らかに違う。前は、アクセルオフにしたら上体を起こして、いつでも座れる態勢してたのですが、減速Gはモロに体に掛かってる様な感じでした。そして着座して、コーナーの立ち上がりで前傾していきなりアクセル開度を4ミリなり5ミリにして、回転が上がってきた頃にオフにして立つ、みたいな要領でした。
今回習った要領では、アクセルオフにしたら、いきなり上体は起こさず、むしろ若干姿勢を低くした感じで減速姿勢を取り、ブレーキを掛けながら、上体を起こしつつ下半身の捻りと上半身の捻り戻して着座し、そこからクラッチとアクセル1-2ミリで調整(いわゆる二回線操作)しつつ、立ち上がりの時は上体はまだ起こしたままで3→4ミリと開けていき、上体を前傾してから5→6ミリと開ける、そしてちょっとオフにしてスタンディングし、3の加速姿勢になるという要領で、こっちの方がはるかにアクセルのツキが良い事が分かりました。
さらに重要だったのはジャンプで、ジャンプの場合、進入で一旦オフにしますから、2の姿勢になるのですが、サスの強いバイクなら、7→8ミリ、なんなら10ミリで飛びますが、クロトレの様にサスの弱いバイクなら、4→5ミリなり5→6ミリで優しく飛んでも良いのです。ちなみに、これまでコーナーの立ち上がりと同じで、ガバ開けで5ミリとか6ミリだったのですが、これではリアサスが斜面に押さえつける挙動と、エンジンの回転が合わず、かつ勢いの調整も効きません。
サスが弱いなら弱いなりに、限界まで使う調整をする
大きく飛ぶより、そっちの方が大事だと思う
なのにロキソニンの残りが少なくて
■底着きしない飛び方
午後は初級中級コースへ。まずは初級コースを走ってみます。先月は、初級コースの3連コブをうっかり飛んだら、前後サスともカッツリ底着きしていました。今回はどうかというと、2の姿勢を意識し、アクセルワークも3ミリから4ミリに開ける要領で、フワッと飛ぶ様にしたことで、着地がフワッとなり、底着きしなくなりました。
また、奥のタイトコーナーも、1-2ミリでアクセル調整する事で、立ち上がりへの繋がりが良くなり、加速姿勢とアクセル開度を連動させた事で、回転が上がってくるのを待つとか、加速Gに無駄に耐えるという事がなくなり、ストレスない周回が出来る様になりました。
続いて中級コース。こちらも先月は底着きしまくりで、底着きしない様に極めて優しく飛ぶ事でどうにか対策していました。今回はというと、うっかりするとガッツリいってしまう事もありましたが、概ね、バネの範囲で着地できている様な感じでした。感覚的には、前はアクセル開度を5ミリだったのを3ミリに落として、以前よりも元気なく飛ぶ様にしていました。
しかし今回は、ジャンプの直前までエンジン回転を上げていって(斜面に突っ込んでいく感じ)、アクセルオフにして、2の姿勢でフロントタイヤが斜面に入ったら開度3ミリ、リアが斜面に乗った頃合いで4ミリにして、踏み切ったらオフで着地、という風にすると、底着かない事が分かりました。さらにいうと、これまでジャンプで着地すると、そこで一旦止まってしまう様な感覚があったのですが、今回はパッと次の加速に移れます。
先生曰く、1の姿勢は一時停止してる様なもん、との事。確かに、いちいちコーナーやジャンプで止まった感じがするのは、ずーっと1の姿勢で走り続けていたからなのです。
これは翌日のフリー走行での走り
2速でレブる直前まで開ける様にしています
コブの直前で、十分ブレーキ当てており
かつ2の姿勢なので、着地の後のツキも良いです
■チャンピオンコースで確認
続いて、チャンピオンコースで確認。まずは1コーナーを左に曲がるショートコースで走りました。やる事は南コース、初級中級コースでやったのと同じ事。2の進入態勢、着座してアクセル1-2ミリで調整からの、立ち上がりで1の加速姿勢で3-4ミリで耐えて、2の加速姿勢を取ってから、5-6ミリと開けていく。これまで、「1、2、3の加速」をここまで明確に意識して実行した事は、なかったんだろうと思います。
顕著な違いは、ジャンプで底着きしない様になった事。勢いというか、車速でいえば、結構な勢いでジャンプに突入していくのですが、その手前で減速して車速をある程度殺し、4-5ミリで飛ぶと、サスが底着く直前までで着地できる様になってきました。前回までは、底着くか着かないかの二択しかなかったのですが、今日は使えるところまでは使うといった、調整が効く感じになってきました。
続いてフルコースで走ってみました。真っ先に感じたのは、スタート地点から1コーナーに突っ込む際に、以前ならアクセルをカチ開けして突撃する際、視線も定まらぬほどブレブレになっていたのが、今回の2の姿勢とアクセルワークを行うと、しっかりコーナーの入り口に視線を定める事が出来る様になりました。これは、以前は1の姿勢で加速Gをモロに食らって体で耐えてたのが、今は2の姿勢で加速GをBのベクトル転換できているからの様です。
アクセルワークを習った事で、ジャンプを飛ぶ時のアクセル開度の調整ができる様になったのですが、それと同時に、コーナーリング中の1-2ミリの調整を行う事で、立ち上がりのツキがとても良くなった事にも気がつきました。これまでは、全閉からのいきなり5ミリくらいガバ開けだったのですが、これよりも遥かにツキが良い。特に、チャンピオンコースの随所にあるクランクやS字には効果的でした。
直線やS字なんかは、結構上手になったかな
ジャンプでタイムが結構落ちてると思う
■まとめ
この日のタイムは2分19秒だったそうです。モチュールカップ第二戦の前にコース改修があって、まだ不慣れなところもあるのですが、以前のコースだったら、あと5秒は早かったと言われました。確かに、体感的にも前よりちょっと早くなったかも?と感じるところはありました。開けれるところは開けて、曲がる時にストレスがないとなると、車速が上がっていくのは当然の事なのでしょう。
先生が撮ってくれた動画を後で見直したのですが、ジャンプの手前でかなり加速を殺してるな、と思いました。足回りがしっかりしてるバイクだと、そのまま7-8ミリと開けて飛ぶところなんでしょうが、そう出来ないのを承知の上で、しっかり調整して3-4ミリで飛んでるのが分かります。調整できてるというところが、今回の大事なところではないかと思います。
そして、足回りがしっかりしてきて、この辺りのストレスがなくなってくれば、もっとタイムを上げていく事が出来るんじゃないか、と思える成果でした。
やっぱ、終わりのサイダーは身に沁みるんですよね
今年に入ってから、
幾何級数的に進歩してる気がします
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