例年なら、ゴールデンウイークには長期休暇をとって実家の方に帰省するのですが、今年は職場で退職した人の補充がままならくて、GW中も出勤が重なりました。なので、せめてベストテクコース市貝に泊りがけで行こうと休みを押さえていました。
前回のスクールで、着座加重を習ったのですが、左肩の調子が不十分で、イマイチ飲み込めた感じがしませんでしたので、改めてスクールを受ける事にしました。
日向は若干暑いですが、まだまだ過ごしやすい季節です
■着座加重のおさらい
例によって0430時起床、0500時出発で、現地には0730時頃到着しました。いつもならちょっと仮眠とる所ですが、既に生徒さんがいて、中には広島のスクールの人らも来てたりで、歓談しながら準備しました。天気はピーカン、路面はドライで、暑くもなく寒くもなくも、絶好のライディング日和です。
今回の生徒さんは自分を含めて7名。なので、木陰にバイクを放射状に並べて、一人ずつフォームチェックを受けます。自分は理論は前回のスクールで習っているので、おさらいです。要するに、コーナーに進入する際に後ろ方向から掛かってくる減速Gを、如何に下方向(ベストテクで言うところのBのベクトル)に転換するか。同様に、コーナーリングでの横Gを下方向に押さえつける、立ち上がりの加速Gを下方向に、如何に転換するか。そのフォームの肝の部分を習います。
今年の初めに受けた加重講習によって、体重心を上に上げて車体を浮かせて走る要領を身に着けた訳ですが、変わりにコーナーリングの際に車体がふわふわして定まらない感じになったのですが、着座加重は、着座地にはしっかり加重を掛けて、車体を接地させ、良いトラクションを生むためのものです。この辺りは、ベストテクの基本的なコーナーリングテクとして昔から紹介されているのですが、それをさらに理論化したのが、着座加重、その為の正しいフォームという訳です。
広島スクールの生徒さんも交えて
■2周でパンク
さて、今度は南コースで実走行。前回のスクールで、前後サスが底突き連発する事態になり、リアのコンプは高速側が最強、低速側も最強から-3クリック戻し、フロントもコンプを最強から-3クリック戻しと、あれこれ調整しても、それでも底突きを防ぐ事は出来ませんでした。
ともあれ走ってみて、南コースの還りのジャンプも軽く飛んでみましたが、やっぱりフロントが底突きます。なのでコンプを最強にしようと、一旦パドックに戻りました。ところが、スクールの先輩から「リア、パンクしてるよ!」と言われました。今朝、空気圧を調整した時は何ともなかったのに。去年の7月にもスクール始まった途端にリアがパンクした事がありました。
予備のチューブは持ってきているので、直ちにチューブ交換。といっても、二―ブレースにブーツ履いた足ではやりにくいので、他の先輩に半分以上手伝ってもらいました。ただ、慌ててやったせいで、新品のチューブを嚙んでしまい、パンクしたと思ってたチューブはパンクしてなかったので、それを組み直して貰いました。
どうやら、空気圧を調整した時に、バルブが下がったままになってたっぽいです。ムシがダメになって空気が抜けたとか、そういうのもあったりするそうです。なので、身に覚えがないパンクをした時は、まずは空気を入れなおしたり、ムシを新品に変えたり、そういうのを試して、いよいよダメだったらチューブを交換、とした方が無駄がなさそうです。
いきなりチューブ交換とは、凹むわ〜〜
(スクールの先輩にやって貰いました)
綺麗に拭いたら、この後は漏れなかったので
いったい何だったんだろ?
■正しい着座加重
生徒さんが多い時は、順番に走る格好になるので、休める時間が多くて楽できるのですが、いきなりのチューブ交換で30分以上ロスしてしまい、自分が南コースに行った時は、他の皆さんは一通り習った後で、自分ひとりで走るハメになりました。
着座加重は前回のスクールで習っているのですが、あやふやだっただけの事はあって、やっぱりあやふやな走りでした。そこで改めて、コース内でフォームチェックを受けました。腰の捩じりを明確に、これまでの認識を基準にするなら大袈裟にやって、かつ同時に上体、首の捩じり戻しをして、イン側に切れ込まないフォームを覚えました。
その着座加重のフォームを取ると、コーナーリングフォームがカキっと決まって、ラインもふらつきがなく、コーナーの奥でハンドルを切る際も楽です。これまでは、上体をイン側に捩じって腰はそれに追従する程度しか捩じっておらず、既に状態は捩じった状態だから、コーナーの奥で捩じるって事も出来ず、、要するに、挙動が正反対だったのです。
どうにか形になってきた状態
■底突きに対する答え
底突きは、サスをTRICに変えたのと、着座加重を習ったのが同時期だったため、どっちが原因なのかイマイチ分かりにくいのですが、バネ自体はリアは純正のバネであり、フロントはTRICのものですが、体感的には純正より柔らかいイメージです(あくまで体感的感想で、数値的には分かりません)。
ただ、他の人が自分の走りを見て、1月頃の自分とは明らかに、加速とか進入時の車速とかが変わっており、使ってるバネが純正かそれと大差ないものなら、走りの方が変わったんだろう、という感想でした。
そもそも、クロトレは誰もが「このサス、柔らかすぎない?」と言っていたのですが、去年までは全然不満がなく、今年に入って加重講習を受けてから、「ちょっと強くした方が良いのでは?」と思う様になってきました。それが着座加重を受けてから、一気に陳腐化した感じになったのでした。
結論としては、クロストレーナーはモトクロッサーではなく、エンデュランサー(しかもトラ車寄り)なんだから、エンデュランサーなりの乗り方をしなきゃならない、という事でした。つまり、ジャンプはガッツリ飛ばず、ふわっと越える様に飛んで、着地も肘と膝でショックを吸収する様に着地して、サスを底突きさせない様に飛ばねばならない、という事になりました。
ペットボトルでなく、あえて缶のを買っています
■底突きするとどうなるか
という訳で、初級コースではひたすらコブの通過に徹し、中級コースでもコブの手前でアクセル全閉にして斜面で軽く開けなおし、あまり飛ばない様にして、着地の衝撃を肘膝で受け流す様にしました。ジャンプへの当たり方とか、飛距離とかは、これまでの半分くらいの威力になりましたが、底突きする事なく、ポヨンと着地する様になりました。
しかし、底突きしなくなると、そこからの再加速がしやすくなり、コーナーへの進入も加重をかけれる様な感じがしてきて、立ち上がりの加速もパワフルに出来る様になってきました。底突きを連発してた時は、全体的に繋がりが悪く、元気よくも加速も出来ない感じで、1〜2月頃あれほどガンガンに走れてたのが嘘の様になってましたが、底突きさせないで走ると、その時の元気良さが戻ってきた様でした。
続いてチャンピオンコース。こちらは前回のモチュールカップでブルが入って、所々、フカフカしてたり砂利ってたりしてて、ちょっと走りにくいところもあったのですが、それはそれとして、習った事を実践するのに専念しました、
ここでも着座加重は効果抜群で、フォームにブレがなく、がっちり固めて、まるでレールの上を走る様に曲がっていく事ができます。かつ、押さえつけ、軸で曲がっている感じがすごくする。クランクやS字などの切り返しがあるセクションでも、ストレスなく姿勢を変える事が出来ます。
また、ジャンプを底突きさせない様に飛ぶ事で、早めに接地して早めに加速に移れる様になり、かつ底突きで減殺されるものもなくなるので、以前の様に攻めて走る気にもなれました。結果、先生曰く「前よりも全然速い」とのことでした。
ジャンプを抑えてるので、イマイチ加速感が乏しいですが
コーナーのスムーズさは、格段に向上したと感じました
■肩の状態
◾︎まとめ
左肩の具合は、前回のスクールの時は1日で限界でしたが、今回は午後からロキソニンを飲んだものの、怠くなった程度で痛くてバイク乗れない、と言う感じにはなりませんでした。走りが1〜2月頃の元気良さを取り戻せたのは、左肩の肩甲骨の凝りの程度が、その頃と同じくらいに回復したのも影響あると思います。
ただ、瞬発的に加重がかかるジャンプの踏み切りでは、やっぱり左が弱い様で、左にヨレて斜めに飛んでしまう事が多々ありました。こうなると、着地も危ないですし、コース脇に突っ込みそうになったり、車勢も崩れて加速に移るにもワンテンポ遅れてしまいます。どのみち、エンデュランサーでデカく飛んでも、あまり意味がない(タイムに繋がらない)ので、肩がよくなるまでは、やっぱり無理はできません。
出遅れた割には、1時間以上、稼働させてました
コメント