今年からベストテクコース市貝のフリーライド会員になったという事は、他のレースには目もくれず、モチュールカップに専念するという事です。まぁ、FR会員だとエントリー費が3000円引きでお得ですのでね。モチュールカップのBクラスで勝てないのに、他所のレース出たって活躍できない、という考えに至ったわけです。
雨の心配もなく、コースはドライ
ブルが入って、最初の内はちょっといつもと勝手が違いましたが
走りやすかったです
■肩の状態
前回の開幕戦で、非常に具合の悪くなった左肩、正確には左肩の肩甲骨の裏側の酷い凝り、怠いのを通り越して痛くなっており、そこから左腕を経由して親指につながる神経が痺れている症状。開幕戦のあと、以前から目をつけていた接骨院に電話して診てもらう事になり、12万円の大枚を叩いて3ヶ月のフリーパス会員になって、時間の許す限り、毎日、整体(ボキボキいわさないやつ)を受ける様になりました。その甲斐あって、肩の動きはかなり滑らかになり、力が入らず、腕がカクーっとなっていたのも、徐々に力が入る様になっていました。もっとも、2週間前にスクールを受けた時は、全然本調子でなくて、かろうじて習った事が出来る程度で、元気よく走るといった事はまだ出来ませんでした。
そういうのが分かっていたので、今回は、まず前日の試走で左肩がどの程度耐えれるのか、それを確かめる必要がありました。今回のコースは、久々にブルが入って地面が整地され、ちょっとフカフカした感じでした。かつ、いつもよりクネったセクションが多く、かつ段差が削られてキャンバーになってたりと、面白いコース割になっていました。前回から登場した丸太セクションも常設となり、エスケープはくねくねとした葛折りになって時間が取られる様になっていまいした。
とりあえず走ってみたのですが、コース自体はとても楽しい。肩が元気で加重かけて走れたら、そりゃもう、さぞかし楽しいに違いありません。しかし、その肩の調子は、加重をかけれる度合いが右を1とすると左は1/4くらいで、結局は弱い方に合わせて走るしかない。特に下りは車速が上がって自動的に加重もかかるので、むしろ減速しなければ左肩に合わせられない。全般的に、右の腕や肩で左肩の分も頑張らねばならない状態でした。
今回から工場扇を投入
大型のポタ電で余裕で稼働
試走は2周で完了
この時点で、明日の作戦は決めてました
もちっと良いもの食っても良いのですが
経費節約です
■弱者の戦略
前回の開幕戦では、やたら参加者が多くて、Bクラスも5人くらい居たのですが、今回は大体いつものメンバーでBクラスも3人でした。まぁ、人数少ない方がラップされる回数やタイミングが少ないので、自分も気楽という訳です。
下見ラップでも、やはり左肩にはあまり力が入らない事が分かったので、今回の作戦は、「ゆっくりでも良いから、止まらず、休まず、最後まで走りきる」というものにしました。前回みたいに、3周走っては15分休み、よりは、ゆっくりでも走り続けた方が成績が良いと考えたからです。成績うんぬんよりも、休んでる様というのはあまり格好良いものではない、という思いの方が強かったのです。
さて、本番スタート。一列目に並んでるのに、二列目に追いかけられるのはいつものパターンです。ただ、走り出していきなり異変に気がつきました。左肩に力が入りにくいのです。というのも、走り出して15分もしないウチに、肩甲骨の内側が使えない代わりに肩の外側の筋肉で耐えるので、そっちが疲労で痛み出すので、それを予防するためにロキソニンを飲んでおいたのですが、ロキソニンって痛みを除けるだけでなく、麻酔みたいな感じなる様で、それで力が入りにくい感じでした。当然のごとく、余計元気に走れないという訳です。
ともあれ、序盤からとにかくゆっくり。左肩は使えない、右肩だけで耐えられる車速でしか走らない。加速を入れるのは、せいぜい直線のストレートや上り坂くらいで、あとは、ずっと左肩を労わる走り方に徹しました。
肩が元気なら
もっとぶつかって行くんですけどねぇ
着座加重を習ったお陰で
この手のグネグネした連続コーナーも
この手のグネグネした連続コーナーも
大して苦になりません
■“熾烈”?な二位争い
今回のBクラス、1位の人は明らかに自分より早い人なんで、さっさと先に行ってもらい、もう一人のXR230の人と「激烈な」2位争いを繰り広げました。というか、こんな事言ったらその人に失礼になっちゃうのですが、X-Trainerに乗ってる自分が、XR230と熾烈な戦いを繰り広げなければならないほど、自分の肩の調子は悪かったという事です。
先にも述べた様に、今回の作戦は、ゆっくりでも良いから止まらない事です。そして、バイクの基本性能として、クロトレとXR230では、明らかにクロトレの方が優速です。つまり、自分が止まりさえしなければ、自分は2位をキープしたままレースを終える事が出来るという事です。
それでも最初のウチに、丸太行ってリーチを稼ごうとかしてました(XR230の人は丸太行かないので)。ところが、5周目辺りで左肩が耐えられなかったのか、丸太越えに失敗して転けて、バイク起こすのに2周分の体力と、せっかく稼いだリーチ5秒分をフイにしたからは、エスケープに徹する様になりました。幸い、先日、着座加重を習っていたお陰で、かなり安定して通過できる様になっていました。
ともあれ、優速を生かして常に自分が前を走っていたのですが、疲れて惰性で走ってたりすると、知らない間に真後ろにつかれていていて、びっくりして気合を入れ直すという事が3回ほどありました。XR230は自分もかつて目一杯乗ったバイクなので、その利点も欠点もよく弁えています。どんな低速でも失速しない強心臓なバイクですが、瞬発性に乏しい事、坂道ではパワーダウンする事、この辺りは如何ともし難いXR230そのものの性能の限界です。なので、追いつかれた時は、ストレートで爆発的加速をする(姿勢が真っ直ぐなので肩にあまり負担が掛からない)、長い上り坂で差をつける、といった戦術で、決して前に出られない様にしました。
うっかりすると、XR230が追いついきます
その度に引き離してました
後半には、この程度の緩やかなコーナーでも
左肩が難儀な事になっていました
■モチベーション
そんなこんなで走り続け、あと2周くらいでチェッカーだろうな、というところまで来ました。そろそろリザーブに入る頃ですが、2023年モデルのクロトレは2019年のよりも0.3リットルほどタンク容量が増えているとの事で、実際にはどの程度まで航続時間が伸びているか分かりません。ただ、どのみちあと2周くらいならリザーブでも入りきるだろうし、3位のXR230にリードとっている今なら、止まってコックをリザーブに入れる余裕もあるだろうと考え、実行に移しました。OFFとリザーブを間違えて入れてしまって、入れ直したりしてるウチに、XR230が追いついてきたのですが、どのみち追い抜けまいと余裕をかましていました。
ところが、チェックポイントに差し掛かってみると、出されてたのはL1でなくて、残り30分のボードでした。一気に力が出なくなりました。もう終わりと思って、気力も体力も使い果たしていたのです。残り30分、結構長いです。左肩は痛く、元気もありません。このままXR230に抜かれたら、、もうその時は止めてしまおうと思っていました。しかし、やっぱり負けたくない気持ちもあったのか、ほんの僅かな加速ポイントでも加速を入れる様にして、徐々に引き離していきました。こうなると気持ちに余裕が出るのか、残り20分、頑張って走り切ろうという気になりました。
最後は、XR230の人が謎の転倒で大きく引き離し、無事、2時間30分走りきって、Bクラス2位を確保しました。
兎にも角にも
2.5時間休まず走りきりました
■まとめ
今回の周回数は2.5時間で18周。トップライダーが24周でしたから、かなりゆっくり走っていたという事です。まぁ、実質的には左肩がいう事を聞かず、その肩を右腕だけで騙し騙し走ってたので、この結果は致し方なしというより、むしろ健闘したと考えています。また、この1ヶ月、整体に通った結果、とりあえずは止まらず休まず走れる様になったのだから、通っただけの事はあった、と見ています。
今回は、2023年モデルのX-Trainerで初めて2.5時間走りきったのですが、リザーブに入れるタイミングを間違えたので、リザーブに入る時間を調べられなかったのは残念ですが、18周程度であれば、無給油で走れる事がわかりました。もっとも、自分としては加重かけて走れれれば、もっと元気よく走れてあと2周くらいは多めに走れると思うので、そうなったらやっぱり給油は必要なんだろうな、と考えています。
サスに関しては、前回のスクールでリアはコンプを最強にしましたが、フロントはバイク屋さんが調整したままで使っていました。今回、どういう位置で合わせてあるのか調べたところ、コンプは最強から9クリック戻した位置である事が分かりました。中間位置より半分ほど強めにしてある様です。それでもスクールの時は、3回に1回くらいはジャンプ飛んだら底突きしてたのですが、今回はエンデューロですので、そのままで走りました。ただ、やっぱり一段強めのバネに替えた方が、調整も効いて走りやすそうです。
今回のレースは、こんな具合で自分の体を庇いつつ、それでも戦略性を持って走ったレースでした。整体には引き続き通って、来月のレースではどこまで回復しているか、期待したいところです。
右手で頑張ってたせいか
しばらく、右手がロクに使えませんでした
今回の頂き物
発泡酒は帰省した時の親父への土産ですw
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