今年からBTC市貝の年会員になった理由の一つが、2年前、惜しくも1ポイント差でBクラス年間チャンピオンを逃した雪辱を果たす為でした。その後、2023年モデルのクロトレに乗り換え、十分な慣熟練習を重ね、さらには、ベストテクGPスクールで加重講習を受けて磨きをかけてきました。「弓につがえられた矢は射るより他にない」という事で、2024年度モチュールカップの開幕です。


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今回は31台出走だったそうです




■準備

 2023年モデルBeta X-Trainer250“シグルドリーヴァ号”は、去年の6月納車以来、2019年モデルの時の倍の速度でエンジン可動時間を稼いで行っており、納車9ヶ月後には可動時間が40時間を超え、フロントフォークのオイル交換をするも、これ以上、純正のサスでは頑張れないと判断し、急遽、テクニクスのTRICに換装する事になりました。(その記事はこちら
 エンジンの稼働時間が前のよりも倍速という事は、タイヤの消耗も大概早いという事です。タイヤは去年の11月にリアを交換したばかりですが、砂利が多く含まれるBTC市貝ばっかり走ってたせいか、リアは前なら半年は乗ったほどに消耗していました。フロントも前は年1回の交換だったのですが、半年おきくらいに替えた方が良さそうな感じです。
 BTC市貝に通うには、移動の燃料代を含めてだいたい1万円くらい掛かる計算で、今年から年会員になって毎月通う様になってからは、いかに経費を圧縮するかが課題になっていました。圧縮できるとしたら、食費の部分ですので、原則自炊をしているのですが、今回は前日は昼前に到着、翌日お昼はランチ樹林のお弁当を頼むので、今回は自炊なしの買い食いとなりました。それでも予算は1500円に以内に抑えるという徹底ぶりです。

2024-03-17
2024年モデルから、タイヤはブリジストンを使っています
年々、タイヤ交換が下手くそになってます

2024-03-24 13.29.12
新装備のテクニクスTRIC
これのお陰で最後まで走れた様なもんでした


■試走

 事前の天気予報では、今週は晴れ続きという事で、タイヤ交換しなくても良かったかな、と思ったりもしてたのですが、そうは問屋はおろさず、前日は結構な雨が振る中、出発となりました。もっとも、隣の新宇都宮カントリークラブ(Yahoo!天気のランドマークになっている)が雨でも、BTC市貝はあまり降ってないという事がざらにあり、今回もその例に漏れませんでした。小雨は昼過ぎまで降ってましたが、地面は大して濡れておらず、1500時からの試走でも水たまりはほとんどない状態でした。
 今回のモチュールカップから、BTC市貝始まって以来初の丸太セクションが加わりました。いやはや、丸太なんて苦手ですし、TRICに慣れる前にいきなり丸太ですし、ついでに言うなら、先週くらいから左肩の調子が悪くて、腕に力が入らない(かくってなる時がある)。そんな状態でいきなり丸太かー、とちょっと困ってました。しかし、ご丁寧に法面も作ってあって、実際にやってみたら、極度に挙動が明確になるコブの通過の様な感じでした。あれはあれで、コブの通過のいい練習になるかもしれません。
 TRICのテストも兼ねて3周走ったのですが、路面の状態は非常によく、苦手としてたポイントも今年に入ってからの練習で相当克服されていました。ただ問題はやっぱり左肩で、全然加重が掛けられない。減速に入る時や左コーナーなどで、どうしても左肩に負担がかかってしまって、元気よくつっこんで行けません。
 前回、道の駅の温泉で受けたマッサージを今回も受けるつもりでいたのですが、なんと予約いっぱいで受ける事が出来ませんでした。まぁ、出先でどうにかじゃなくて、地元でちゃんと治療を受けなきゃダメだな、とこの時感じました。

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新設の丸太セクション
エスケープもありましたが、2秒差であまり意味ががが

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前日走行でもこの程度しか汚れませんでした
BTC市貝は本当に雨に強いです


■慣熟訓練に切り替える

 これまで、モチュールカップの開幕戦はあまり出た事がなかったのですが、今回、蓋をあけてみると、Bクラスは8人もいました。Bクラスって、多くても3〜4人くらいで、平均すると2人くらいしかいないのに、これはびっくりです。しかも結構早そうな人が揃っています。
 対する自分は、TRICをいきなり実戦配備、そして左肩の調子が悪いと、あまり勝負に自信が持てる状態ではありませんでした。TRICは昨日の試走で結構良さげに感じていましたが、それでも慣熟訓練なしでは十分に使えるところにまで来ていません。
 ともあれ、クエン酸パワーにアミノボンバー飲んで万全を期し、クイックチャージャーの準備してガス欠にも対策して、下見ラップに臨みました。コースの下見自体は昨日済ませているので、全力走行して体が持つかどうかを試してみました。
 結果、昨日以上に左肩が言う事を聞かなくなっていて、かろうじて減速Gに耐えているものの、それもインナーマッスルでなく外側の筋肉で耐えている様なもので、とても長時間は耐えられないな、と感じました。
 どのみち、今日のBクラスの面々では、上に上がるのは難しそうだし、左肩もこんなだし、今日は180分の間、みっちりとTRICの慣熟走行をする事にしよう、と考えを切り替えました。

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ライダーズミーティング
拡声器あった方が良かったかも??

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一斉スタート
例によって出遅れてます



■TRICの印象

 スタートから4周はそれなりに走ったのですが、やっぱり左肩がどうにもこうにもで、結局はピットイン。少し休んでからまたコースインして、2〜3周走ったらまた休む、と言うのを繰り返しました。ぶっちゃけた話し、調子悪いのは左肩と腕だけで、その他は全然元気で、しかも休み休み走っているので、大して疲れもしない。しかも、コースはどんどん乾いて行って超絶ベスコンで、これ以上ない練習日和だったのです。
 走っていて感じたのは、TRICの性能の良さでした。今回はエンデューロという事で大きなジャンプはないので、ガツガツとフロントが沈み込む局面は少なかったのですが、路面の細かな凸凹や波動をTRICはよく吸収してくれていて、純正の時の様に体で耐える部分が減っていたのが多いに助かりました。もし純正のままだったら、もっと左肩はひどい事になっていたと思います。
 とはいえ、やっぱり左肩がいう事を聞かない事には、攻めた走りはおろか、安定して加速減速するのにも難儀する様になってきました。ちょっとしたギャップでもフロントを取られそうになったり、丸太セクションで耐えきれず、フロントがヨレてしまったり。こうなっては、もうメカ的にどうとかじゃなくて、自分の体がどうにもこうにもなので、無理しない事にしました。まぁ、仕事の方も、年次決算が終わるまでは絶対に穴開けられないのです。

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そつなく丸太セクションを通過

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今回、ジャンプも控えめ

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結局、連続3周で肩がいう事を聞かなくなり
その後は、休み休み走りました


■結果

 こんな感じでしたので、結果はBクラスビリけつ。まぁ、これはそうなるの分かっていたので、残念にも思いませんでした。残念だったのは、せっかくTRIC入ったのに、それを十分使えなかった事でした。一方で、休み休みとはいえ、最後まで走れたのはTRICが相当にショックを吸収してくれいたお陰であり、体が万全ならもっといい走り出来るだろうな、と期待させるものがありました。
 フロントサスに対して、リアサスは純正バネにTGRのダイヤルをつけただけですので、純正時とそれほどの差はないと思います。現に、自分の体重に対して、1Gでこのバネは柔らかすぎるのではないか、と指摘する人もいました。純正のダイヤルでは、低速側の調整しかできませんでしたが(しかも既に目一杯締まっていた)、こちらも肩の調子が戻ったら、いろいろ調整してみようと思います。
 そういえば、前回の練習から、排気バルブを1/4回転開けたのですが、すっかり慣れてしまい、ちょっと物足りないくらいでした。次回は1/2回転まで開けてみようかと思います。
 ともあれ、レースとしては出来不出来以前の中身でしたが、上等な装備の効果が確かめれる走りを、みっちり出来たのは良かったです。

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休み休みでしたので
大して疲れもせず、筋肉痛にもなりませんでした
(まぁ、二日間、クエン酸飲みましたが)

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最後の方は少し砂埃も舞うドライコンディションでした

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例によってランチ樹林のお弁当
今はレースの時しか食べれません