昨日に引き続き、BTC市貝で慣熟練習です。夜はパドックで車中泊をしたのですが、当然、激寒なのでトランポのエンジンは掛けっ放しです。9時間近くエンジン掛けっ放しなんで、これはこれでエエのか?と思わないでもないのですが、どうなんでしょうね?
夜中のうちにバイクに降った霜は
朝日で急速に溶けていきました
■南EDコースで反復練習
パドックの下に広がる南EDコースは、BTC市貝の初心者コースに該当するコースです。コーナーあり、直線あり、軽いジャンプあり、林間コースっぽいものもあって、意外と楽しめます。そして、ここは基礎練習をするのにも持ってこいです。
まずは順周りで練習。コーナーごとに首の捻り戻しを確かめて、軸で曲がってる感を体感します。ある程度車速を上げていくと、連続したコブがリズムセクションになっている事に気づきます。それをポンポン飛んでいくのは、とても気持ちの良いものです。
そこでふと思ったのは、いつも順周りですが、レースの時は逆周りになる事もあるので、逆走で走ってみようという事でした。幸い、その時間にフリーで走っていたのは自分だけでしたので、遠慮なく逆走する事にしました。
やってみて分かったのは、やっぱり慣れてないと若干難しいという事と、慣れてくるとコーナーが逆になっても同じ事が出来る、という事でした。南EDコースの入り口は砂利の多い下りで、その先がすぐに右コーナーなので、ブレーキを掛けつつ下ると砂利で滑って難しく感じていたのですが、逆走の場合は左コーナーのすぐあとに砂利の登りになるので、余計に難しい。それを繰り返し練習する事で、止まらず登っていく、というのをスムーズに出来る様にしました。
■EDコースの課題克服
続いて旧本コース、今のEDコースへ移動。今日のテーマは、例のa-かぁ坂手前の轍セクション。昨日も5本くらいの轍が出来ていて、昨日は通りやすい右側と真ん中の轍だけ使っていましたが、今日は周回する度に1本ずつ通る事にします。
昨日、知らない間にスタンディングで通過する様になっていたのですが、ただ、そのままスタンディングだと、その次のa-かぁ坂で力強く旋回しにくい。と思ってたら、先生から、「途中まではスタンディングで入って、シッティングで抜ける」とアドバイスを貰いました。コーナーリングの時と似たような挙動、波動です。試しにやってみると、そっちの方が繋がりが非常に良くなるのが分かりました。
そのあとは、ひたすら周回。その度に、右から順番にワダチをずらして通過していきました。以前はワダチの手前で十分減速してたのですが、今は通過できるだけの車速を残す様な感じです。そしてシッティングしてから加速を入れると、ババ―っと抜けて左登りコーナーのa-かぁ坂にストレスなく入っていけます。
それと並行して、ジャンプの飛距離も測っていました。EDコースにもジャンプはあるのですが、チャンピオンコースよりは助走距離が短いので、より急加速を要します。最初はちょっと遠慮気味に飛んでいた(つまりあまりアクセル開けてない)のですが、体が慣れてくるに従って、少しずつ開ける様にして、飛距離を伸ばす様にしました。まだ飛びきるほどではないですが、体が「大丈夫」と覚えるまでは、この方式で練習を続けます。
運動をすると腹が減るもので
昨日よりは多めに食べています
昨日よりは多めに食べています
なるべく土を落とす様にしています
■別人化の一般化
さて、チャンピオンコース。とにかく、加重、首の捩じり戻し、これくらいしか意識するところがないので、こういっては生意気ですが、それほど難しいところがありません。そう、難しく感じてた事は、全部難しくなくなってしまったのです。むしろ簡単なんじゃないかと。
むしろ、走りながら考えていたのは、コーナーでクイックに曲がって直進する時のフォームや感覚(なんか、プロっぽいな)とか、ジャンプの飛距離とその前の加速やアクセルオンのタイミングとか、滑りやすいコーナーでの捩じり戻しの効果とか、そういった事を考える余裕が出来ていました。
そして、何よりも、走っててとても気持ちがいい。ベストテクのコースは、これまで非常に難しく、勇気をもって走らざるを得ず、何かに挑戦するよりも、習った事を実行するのが精一杯といった感じで、有り体に申せば、苦行でした。それが今や、楽しくて楽しくて仕方ない。
ついでに言えば、言うてもそんなに疲れない。パドックに戻るのは、喉乾いた(冬なのに汗だく)とか、ジャンプでゴーグルがずってきたとか、そんな理由だったりします。おそらく、時間の縛りがあれば、もっと走ってるかもしれません。
こうして、とても楽しく走っていたのですが、帰ってから自分の走りを見てみると、改善すべき点がいくつか見つかりました。
まず、ジャンプの進入の際、アクセルオフにするのが早すぎる事。これは斜面にぶつかっていく恐怖心、飛んだあとの着地の衝撃、そういったものへの遠慮が表れたもので、斜面に差し掛かる際にアクセルをオフにして開けなおす、というのが出来ていない。だから飛距離も稼げないし、一番深い所に着地して衝撃も大きい原因になっていると思います。
また、コーナーへの進入の際も、減速し過ぎてて、立ち上がりまでにタイムラグというか、スムーズさが欠ける。コーナーもジャンプも同じ挙動である事を考えると、その手前に減速し過ぎるのは、癖になっているっぽいので、改善する必要を感じました。
自分でも体感できる別人化した走り
しかし、次なる課題も結構含まれています
洗車して帰る事にしました
■価値の捉え方
昨日今日と走りながら考えていた事がもう一つ。それはこの特別講習の値段の価値の事。GPスクールのほかに講習料が必要なのですが、自分の考えは、「この走りが出来た今となっては、安い!」という事でした。受ける前と受けた今では、走りがガラリと変わってしまい、これまで習ってきたベストテクの走りが出来る様になった、その素晴らしさを金額で表したなら、「安い」と感じたのです。
特別講習の料金は、ライダーレベルによって異なります。もし、自分がIA1の実力を持っていたとして、一夜にして走りが格段に変化向上するのなら、この金額は妥当じゃないか、下手したらもっとかも、と感じてました。自分みたいな底辺ライダーが何を言っても響かないのは分かるのですが、そのくらい、去年までの自分とはまったく違う走りになったのを体感したのです。
自分の場合、10年以上習い続けて、この特別講習を受けて、ようやくベストテク本来の走りに近づいたのですが、では今から14年前、初めてスクールに来た時に、この特別講習を受けたら今の走りができる様になったか、というと、それは無理だと思います。というのも、最初の頃は、とにかくベストテクの基礎中の基礎を身につけねばならない。二回線操作だの、前傾くの字だの。そもそも骨盤の立て方自体、分からないで来るのです。せめて中級くらいになってから、この講習を受けると、格段に進歩が早いんじゃないか、と感じました。
まもなく、AWPウェブサイトがリニューアルという事で
先行して掲示する許可を得ました
この価値は十分すぎるほどあります
次回乗ったら、そろそろFフォークのオイル交換です
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