2週間前、ついにBTC市貝の年会員になった訳ですが、この会費をペイするには、毎月2回走りに来ればOKという事になります。まぁ、ウチから下道で片道3時間ですから、単日で行き来するのはトランポのガソリン代が不経済。という事で、毎月泊りがけで2日連続で走る事にしました。まぁ、分からない事があれば、スクール受ければ良いですしね。年会員なので、そっちも割引でお得です。
いい走りが出来そうです
■習った事の再現
さて、今回の練習の目的は、前回のGPスクールと特別講習で習った事の再現です。これまでのスクールでよくあったのは、南コースや初級中級コースでは出来ていても、本コースに出るとさっぱり出来ない、というものでした。昔のスクールの記録を読むと、そういう場面がしばしば出てきます。
また、本コースで気持ちよく走れる様になってても、日が空いて次に走ったら、前の走りが出来なくなっている、こういうのも多かったです。また、その時は分かっているつもりでも、その次は分からなくなっていたり。
なので、前回、別人の走りを体感できたからといって、2週間後にやってみたら、訳分からなくなっていた、なんて事も十分予想されます。なので、もしそうなったら、改めてスクールを受けるつもりをしていました。
まずは、南コースを軽く走ってみました。ここは教習コースなので、フリー走行の時は使わない(路面が荒れるから)のですが、ちょっとくらいは良いでしょう。最初のうちは、首の捻り戻しがどっちらけになる事もありましたが、間違う度に正しい捻り戻しをやる事で、段々と前に習った感覚を思い出してきました。
次に初級コース。こちらもフリーでは使わないのですが、ちょっとだけ。3つあるコブは飛ばずに、伸ばした膝で加重がかかるかを点検。こちらはそのフォームを取るだけなので、首の捻り戻しほど難しくはありません。
どうやら、前回習った事は、しっかり体が覚えている様です。
去年から5kgは絞ってるのですが、まだまだですね
■EDコースで練習
昔の本コース、今のEDコースは、とにかくコーナーが多くて、しかも石ころだらけで、難しい上に転けたら痛そうなのは、今も変わっていません。なので、新しい事を習ったら、まずはEDコースで試します。何と言っても、首の捻り戻しはコーナーにかかるテクですので、EDコースでみっちり練習するのが良いのです。
といっても、いきなりガンガン走ったりはしません。まずはゆっくり、自分のフォームを確かめる様に走ります。なんなら、ちょっとオーバー気味にフォームを取ります。そうする事で、フォームが明確に取れる様になり、またおかしい感じになるとチェックしやすくなるからです。
フォームが正しく取れていると、コーナーはスムーズに曲がれます。前回習った時と同じです。そしたら、徐々にアクセル開ける様にして、車速を上げていき、ジャンプも軽く飛ぶ様にします。これ、どのタイミングでそう以降するかというと、「ちょっと遅いかな」と感じた頃です。そう感じるまでは、徐行で良いと思います。大事なのは、ちゃんとしたフォームが取れているか、膝曲がってないか、首が内側向いてないか、そいうところですから。
ここで、自分でも驚いたのですが、二つ目の大坂を降ったあと、a-かぁ坂に差し掛かる前の、何本かの轍があるセクション、ここはいつも手前で減速してシッティングで通過する様にしてたのですが、知らない間に轍に狙いを定めて、スタンディングで通過する様になっていました。これは自分としては画期的な事で、ここがスムーズに通過できるのは、レースの時に大いに有利になります。
通過できた事はありませんでした
■シッティングからの
午後はチャンピオンコースへ移動。実はこっちの方がコースが大きくて、直線距離も長く、コーナーも大きいので、EDコースより走りやすかったりします。ただし、こっちはアクセル開け開けコースです。もちろん、いきなり開け開けで走るのではなく、こちらも最初はゆっくりと、セクションに合わせてフォームがきっちり取れているか、確認してからです。
ここで少し気になったのが、シッティングになった時の加重の掛け方や、シッティングからスタンディングに移行する途中でジャンプを飛んだ時の事。基本的には膝を曲げずに乗っているのですが、シッティングの時は嫌でも膝は曲がった状態になりますし、シッティングで加速してジャンプに進入する際に、スタンディングになりきる前にジャンプに差し掛かってしまう時、膝は半分くらい曲がった状態なのですが、それで良いのか、という事でした。
結論からいうと、それで正解でした。というのも、特別講習を受けて、加重の意識が以前とは全く異なったものになっているからです。今までだと、座る、膝が曲がるとなると、低体重心になっていましたが、今は仮に下がってもすぐに体重心が上に上がり、車体を浮いた状態に戻せます。
言い換えると、シッティングであっても、体重心は上にキープして走っている。それを体感しながら走っていました。それに加えて、首の捻り戻しが効くと、コーナーもパッと向きを変えて一気に加速に移る、という走りが自然にできる様になっていました。文字通り、「10mなら6mは加速」という走りになっていたのです。
ジャンプに関しては、加重の意識が変わってから、蛮勇を鼓舞してアクセル開けて飛ぶ、という飛び方でなく、うねりと挙動を合わせて波動的に飛ぶといった感じで、むしろ、ジャンプの法面までにどの程度の車速で行くか、そういった様な事を考える様になりました。もっとも、概して飛びすぎない様に抑えて走る様な感じでした。
渡辺先生が撮ってくれました
明日も乗るので、今日はこのまま
■確かに一生もの
前回の特別講習を受ける前に先生は、この講習は一生ものだと言われてました。要するに、一度受けたら、もう前の走りには戻らないし戻れない。そして、それは一生もつのだ、という事でした。受ける前は、本当かなぁ、と思ってました。
しかし、今回走ってみて、前回習った事は全部頭と体に入っていて、もはや前の走りには戻らないという事を確かに感じ取りました。たしかに一生ものです。そして、14年に渡るスクール生活も、この走りを体得するための下積みであった、と感じました。
なるほど、前回の特別講習で、自分の走りは去年と別物になってしまったのですが、だからといって、自分が初めてスクールを受講した時に、特別講習を受けて、今の走りが出来たか、というと、それは甚だ疑問です。してみると、自分はようやくGPライディングの端に手を掛ける資格を、これまで培ってきたという事でしょう。やれ結果が出ないとか、いろいろ言われて諦めかけた事も何度もありましたが、ようやく、展望が開けてきた様です。
という事で、初日の練習は終了。なんだかんだでエンジン稼働時間が108分でした。
市貝のコースで108分も乗るってのは
以前なら考えられない事です
飯盒で明日の昼の分を合わせて飯を炊きました
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