前の夕方に結構な雪が降り、道路も一部雪に隠れて、踏みしめられた部分は若干アイスバーンになってました。なので、早めに風呂を済ませ、食料も買い込んでパドックに復帰。夜はエンジンを掛けっぱなしにして寝ましたが、それでも若干寒い感じでした。聞けば、所によっては気温が氷点下だったそうです。ともあれ、翌日は良く晴れていい天気になりました。


2024-01-14 08.06.25
夕方には結構な牡丹雪が降ってました
一晩中降ってたら、走るの難儀したかも??



 


■追加でスクールを

 昨日のスクールの時点で、特別講座のその続きで、コーナーリングの際の首の捩じり戻しの話しがありましたが、それは次の段階で、という事で話しを若干聞くに留まっていました。そして今日は、昨日ならった事を実走行で試すべく、フリー走行をするつもりでした。しかし、改めて先生から首の捩じり戻しのフォームチェックを受けて、実際に南コースで試してみたもの、首がどっちの方向むいてるか分からん感じになってしまいました。分からんまま走っても練習にならないので、急遽、追加でスクールを受ける事にしました。昨日、年会員になったので、割引が効いて有難い事です。
 ベストテクのコーナーリングフォームでは、捩じり戻しというがしばしば出てきて、これまでにもやってきました。コーナーの進入態勢を取る際に、車体を傾ける為に体を捻りますが、バイク自体はまだ前を向いて走っているので、顔は進行方向を向けたままにしなければなりません。つまり、顔を固定した状態で体を捻れば、首は捻り戻しの格好になって、ロックがかかってブレたりしない、という事です。
 ここまでは、これまでのスクールで習ってきた事です。ただ、決定的な違いは、昨日の特別講習で画期的にバネ上荷重になった時に、これが出来てるかどうか、という事です。ぶっちゃけた話しをすると、出来ていませんでした。これまでどうしてたか。体を捻るというのは、「そっちの方向に向く」という感覚でした。じゃあ捻り戻しは?というと、首を進行方向に回してた、というのが実態でした。
 どうしてこういう感じになってしまうのか、それはもう、低体重心で乗ってたからですが、結局ロックも掛からず、ハンドルも手で切ってるし、体重心もずれてるから、コーナーでフロントがヨレて転けてしまう。クロトレは特にフロント周りが軽いので、あっさりヨレてしまうのですが、要するにロックもかかってないし、ベクトル転換による抑えも効いてないから、というのが原因だったわけです。

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バイクにはシートを被せてたのですが
中で霜が降りてました

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腹回りだけでなく、足も細くなって
ストラップを縮めました


■やってみる

 首をどう料理したら良いか。これはもう、やってみるしかありません。最初の内は、コーナーの進入で首が右向いて、「あ、違う」と左に向き直したり、というのを繰り返してました。どうにも捻り戻す感覚というか、コツが分からないのです。
 そこで先生からアドバイスがありました。曰く、視線をフロントフェンダーの先あたり、つまり進行方向に固定する、という事でした。実際に、顔を固定、ハンドルも切らない、上半身だけ思いっきり捻ってみると、外側の肩に顔の外側の頰を寄せる様な格好になります。これが先生からフォームチェックを受けた時と、まったく同じ感覚でした。
 このフォームを身につけるには、思い切って体を捻る必要があるという事。どんな事でもそうですが、最初はオーバーにやらないと、体は反応も覚えもしないものです。やりつけない事なので、ちょっとしか動かないし、ましてや車速をあげていると、色んなものがすっ飛んでしまいます。なので、習った事を習得する時は、あえて車速を落として、習った事だけを思い浮かべて走る様にします。
 走行として上手く出来てるかどうか、そういうのは後回しで良いので、とにかく習ったフォームを作れる様にする。南コースで練習してる時点では、まだちゃんと出来てるかどうか、自信がありませんでした。


大外に回ってるのは
ターンのポイントで明確に首を捻り戻すためです



■新たな問題

 午後、初級中級コースに向かう前に、チャンピオンコースのスタート地点のストレートで、オーバル練習をする事で、コーナーリングフォームのより明確なチェックが行われました。ここは地面がフラットなので、曲がるためには、ちゃんとフォームを作って曲がっていく必要があるのです。
 ところが、ここで自分は一つ問題が浮上してきました。というのは、コーナーの進入時にブレーキをかけ過ぎて、コーナーの途中で行き足が足りなくなって、アクセルを開け足し、本来ならターンするところでブレーキを掛けねばならないのに、その時はノーブレーキになってしまっている、という事でした。
 この傾向は、初級中級コースに移ってからも変わらず、今ひとつ、コーナーからの立ち上がりが上手く行っていない感じ。有り体に申せば、ツッコミが足りない感じでした。コーナリングでの捻り戻しの方は、徐々にコツが飲み込めてきて、がっちりロックが掛かってくる感じが掴めてきたのに、ちょっと残念な感じでした。
 あとで、自分なりに原因を研究してみました。とりあえず、昔の車速に落として走ってみると、奥まで無駄にブレーキ当てる事なく進入し、ターンする所でブレーキを当てて曲がっている事を発見しました。確かに、昔はそうしてたのです。それを今の車速に戻してみると、減速が間に合わなかったり、むしろ奥でブレーキかけ過ぎて失速して転けたり、散々でした。
 要するに、昔より車速が上がって、それにまだ体がついていけてない、そんな感じの様です。奥でしっかりブレーキ掛けれる様に、手前では車速をコントロールする。これは感覚的なものでもあるので、意識して練習するしかないな、と思いました。

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どうにも肩甲骨の内側が痛くて、首の捻り戻しがしにくいので
ロキソニン飲んで対策しました


■自分ではない走り

 最後にチャンピオンコースで仕上がり具合を確かめました。フルコース走るのではなく、先生から見える様にショートカットコースです。昨日降った雪は、陽の当たる部分は全部溶けてましたが、一部滑りそうだったり、凍ったりしてる所もあって、基本的には要注意な路面です。
 しかし、走り出してみると、路面の事なんか、全然気になりませんでした。滑りそうなコーナーとかが、全然滑る感じがしない。というか、前は減速してインベタで走ってたのが、全部アウト側に突っ込んでいく走りになっていました。むしろ、西陽がキツくて、ジャンプの法面が見えにく方が気になりました。そのジャンプにしても、結構リップ立って見えるので、前は慎重かつ勇気を持って飛んでいたのですが、全然平気。リバウンドも来ないし、着地でもあまり衝撃ないし。だったら、もっと飛べるんでね?みたいな感じでした。
 一番自分らしく感じなかったのは、最後のジャンプを飛んでスタート地点からのストレート。ここでの明けっぷりが半端なかったです。あんなに全力加速したのは、生まれて初めてじゃないでしょうか。それでも奥の左コーナーにしっかり入って行けて、そこから再加速、その先のステップアップを飛んで、ダブルも飛び切って。。という具合です。そして、テーブルトップも前は遠慮して飛んでたのが、今回は無遠慮に飛んで、もうスッキリです。
 諸先輩方の走りも見学し、「あのジャンプはあそこまで飛ぶんだ」とか「ここの加速はこう入れるだ」みたいなのも真似して、もう完全にこれまでの自分じゃない走りになってしまいました。ベストテクの本コースで、走ってて気持ちいいなんて感じるのは、これが初めてなんじゃないでしょうか。感動のラストでした。

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日が傾くまで走行
時間があれば、もっと走りたかった

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昨日と打って変わって、今日は106分稼動しました


■まとめ

 当初、フリー走行のつもりで来ましたが、結局、2日連続でスクールを受ける事になりました。しかし、この二日間のスクールは、これまでのスクール100回分に匹敵するほどの成果を感じる事が出来ました。やはり、定期的にスクール受けてアップデートしていかないといけませんね。ウチに帰ってきてから、筋肉痛になっている今、また市貝に行ってこないだの走りがしたくて堪らなくなっています。
 車速は明らかに早くなったと感じます。ただ、それに置いつていけてない部分もあり、慣れていく必要もあるかな、と思います。とにかく、走り込みをやる以外にありません。今は練習の時でしょう。

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実に価値のある二日間。次の練習が楽しみです

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バイクは自宅に帰ってから、洗車&整備