前回7月のモチュールカップは、復帰して最初というか、猛暑に対する備えが不十分で途中リタイアという格好になりましたが、その後、防暑装備を充実させ、かつ猛暑の中でも練習して暑さに対する耐性もつけ、そこで迎えた第5戦となりました。
 が、時期おくれの新型コロナウイルスに感染してしまい、前日走行のみで帰る羽目になりました。


2023-09-02 12.15.13
やる気満々で登場





■ちょっと車速上がった?

 モチュールカップの前日走行は、だいたい1500時頃からなので、スクールや練習の時みたいに朝0400時に起きて出発!なんて事はせず、0830時頃に家を出ました。もっとも、道路状況は0400時と0800時では全然違っていて、結構混んでたりします。0400時の時なら0700時にはBTC市貝にたどり着けるのですが、朝ゆっくりの時は頑張って昼頃到着です。
 バイク下ろして、ソーラーパネルなどの防暑装備を展開したころ、先生登場。どうやらコースの準備は終わってるらしくて、暑いから早めに試走して早めに上がろうか、という事になり、早速着替えてコースインしました。
 試走は、まずはいつも通りゆっくり走るのですが、2周目からは徐々にピッチを上げていき、最終的には本番同様の走りにするのが通例です。といっても、本番通りの走りというのは、いわゆる「疲れない走り」で、言ってみれば練習の時の5割くらいの頑張りの走り。練習並みの全力疾走では1周もてば良いところで、150分も走れないからです。
 「本番なみの走り」のもう一つの意味は、「前日走行以上の走りを本番では出来ない」という意味でもあります。つまり、傍目にはデレデレした走りに見えなくても、本人はいたって真面目にやってる訳で、決して手も気も抜いてない、という事です。まぁ、次元の低い話しではあるのですが。
 今回の試走も、そこまで頑張らず3速でデレデレと走っていたのですが、ちょっと今までとは違う感じ。どうやら7月8月とスクール受けたり練習に通いつめたりした成果なのか、あまり必死さがないのに、いつもよりはちょっぴり早い様な気がしました。


登って下ってのコーナー
でもここはまだマシな部類


■苦手ポイント

 さて、今回の周りでは何箇所か苦手なポイントがあります。苦手といっても様々な度合いがあるのですが、そのほとんどは、今日の路面のコンディションなら大丈夫とか、大回りすれば大丈夫といったもので、どうにかバイクに乗ってこなせるレベルのものなのですが、1箇所だけで、どうにもこうにも苦手なポイントがあります。おそらく、そこが全体の足を引っ張るポイントです。
 それは新井坂に向かう、降りの葛折りの鋭角左コーナーで、しかも今回はコーナーのど真ん中が掘れて階段状になっています。これは極めて苦手です。こう想像して貰えば分かりやすいと思うのですが、猫みたいに頭を下にして階段を降りるというのは、人間には極めて怖い姿勢です。これにコーナーが加わっているのです。しかも掘れてフロントが突っ込む地形です。前転しそうで怖い訳です。
 とりあえず、一発目はインベタで行きましたが、案の定、フロントが段で引っかかって、頭が下でつんのめる格好で非常に怖い。バイク降りて無理やり向きを変えました。次はあえてラインを変えてインから少し離れてたところで曲がろうとしましたが、イン側の足がどこにも付かない恐怖の方が優ってて、そのままコースアウトして藪に突っ込みました。
 止まろうが鈍臭かろうが、とにかくバイクに跨った状態でクリアせん事には、ロスだけでなく怖いのもどうしようもないので、諸先輩方に相談。結果、どっちみち止まるのなら、足がつくインベタの方が良いだろう、という事になりました。ちなみに、しばらくそこに居て他の先輩方のクリアの仕方を見てましたが、インだろうがミドルだろうが、別に何の気なくクリアされてるので、苦手なのは自分だけの様です。


ここが苦手なのは、どうやら自分だけの様です

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何のかんので56分走ったのは大したもの



■初秋の夜

 そんなこんなで、どうにかバイクに跨ったままクリアできるのを確認して、前日走行終了。エンジン稼働時間で56分も乗ってたのは、自分なりには結構乗ったなと。今までだったら、2〜3周走ったら体力温存とか言って乗るのヤメてたのに、普段のフリー走行と変わらんくらい乗ったのは、やっぱり練習の成果で、夏に比べれたら暑さはまだマシとか、それほど疲れない乗り方してたとか、そういうのがあったのでしょう。
 ささっと洗車して、着替えして、荷物を全部リアシートの方に回して、寝床と防虫ネットを準備して、温泉へゴー。ゆっくり足伸ばして風呂入って、サウナして水風呂で締めて、マッサージ機で10分。そのあと、かましんへ移動して翌朝食う物を買い物して、台湾料理屋でアホみたいに食ってパドックへ帰営。
 そのあとは何にもする事ないので、ぼけっとiPhoneで動画眺めたりしてたのですが、まだまだエンジンの熱が残ってて蒸し暑くて、さっとは寝れませんでした。外では秋虫が鳴いていて、防虫ネットをすり抜けた細かい虫がマキタのワークライトに集まってくるのを順次指で潰したりしてるウチにウトウトしてきて、気が付いたら寝落ちしてました。

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お腹減って、ロマンの湯でフライング

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フライングしたのを後悔した圧倒的物量

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荷室が薄暗いので、LED照明を入れる計画中


■早めの撤収

 あれほど蒸し暑かったのに0400時頃、ゾクッと寒くて目が覚めました。先週泊りがけで練習に来た時も、同じ様な時間に寒くて目が覚めたので、この時期は日中は暑くても明け方は寒くなるんだなー、と感じました。もっとも、0600時には起床だし、今更シュラフ広げるのも面倒くさいので、そのまま辛抱して寝続けました。
 そして0600時起床。しかし、何となく気怠い感じ。ともあれ、近所の芝ざくら公園にトイレと洗面をしに行って帰ってきたのですが、やっぱり気怠い感じ。あれー、もしかして風邪ひいたかな、と思ったのですが、レース本番走らずに帰ったら格好悪いなぁ、とかこの時は思ってました。
 しかし、やっぱり気怠いのには違いないので、少し椅子にもたれ掛かって日向で寝てたのですが、そうこうしてる内にゾクゾクしてきました。こりゃ、熱出る系の風邪だな、これで走ったら後々えらい事になりそうだ、と考え、恥も外聞も無く撤収する事を決心。こういう時は、バイク積んでトランポ運転して帰る余裕のある内に帰った方が良い。無理してレース走っても、楽しんで走る事は出来ないし、あとで動けなくなったらみんなに迷惑かけます。
 その後、先生に事情を話しして、昨日の走行料だけ払って帰宅。帰ってしばらくはまだ元気だったのですが、夜になって熱発を起こし、結局、コロナウイルスに感染してました。早めに帰って正解だった訳です。

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実にインスタ映えする光景ですが
既にちょっと悪寒してました