トランポの荷室の照明としてLEDテープライトを施工する試み、前回は失敗に終わった訳ですが、そこから作業の仕方やより良い部材の選び方などを学習し、再チャレンジする事になりました。
やるだけやったみたけど
明るさ等、不満の残る出来栄え
■部材の選び直し
前回は12Vで稼働するテープライトを買ったのですが、モバイルバッテリーで動かすには5Vを12Vに昇圧させるケーブルが必要でした。しかし、5Vで稼働するテープライトがある事が分かり、それなら昇圧ケーブルは必要ないので、そちらを選ぶ事にしました。
また、前回は非防水のテープライトをシリコンチューブに入れて、光を拡散させようと思ったのですが、シリコンチューブに入れるのが難儀な上に光の拡散もあまり大した事がなく、ベルクロテープを貼り付ける為のシリコンチューブ用の両面テープも、実際には使い物になりませんでした。そこで樹脂でコーティングされてるタイプのを選ぶ事にしました。これはLEDの保護の意味合いを持たせての事です。
そして、荷室だけでなく、リアシートも照らせる様にするには、5mでは足りない事が分かったので、5mを2本、10m買う事にしました。また、荷室の天井にテープライトを矩形に張り巡らせる為に、L字型のコネクタを使ったのですが、これでは配置の微調整が効かず自在性が乏しい事から、ケーブル付きのコネクタに変える事にしました。
選んだLEDテープライトはNISSIN LUXのSMD3258というもので、昼光色。人感センサー付きのものです。トランポで使うので人感センサーは別に要らないのですが、調光機能付きなのでスイッチはそのまま使う事にしました。
結局、半田付けする事にした
リード線買った方がむしろ良かった
■作業の進め方
前回の作業で分かった事は、当たり前といえば当たり前なのですが、ちゃんと巻尺で寸法を計って、またテープライトが凹みとかに入らないベストな位置を探して、テープライトを切り出して、結線やテープライトにベルクロテープを貼る作業は、エアコン効いた家の中でやった方が良い、という事でした。外だとくそ暑いし、コネクタにテープライトが上手く入らなくてイライラするし、そうなると作業も雑になってしまいます。
そこで採寸してみたところ、荷室の天井の縦方向は230cm、横方向は105cmが丁度いい感じである事が分かりました。むろん、テープライトには切るべきところが決まっていて、この寸法にピッタリとはいかないのですが、この寸法以下のところで切る事にしました。また、後になって分かってくる事ですが、結線の失敗で切り直して若干短くなってしまう事もあるのですが、今回はコードで継ぐ事にしたので、少々短くなってもあまり気にならないと考えました。
採寸が済んだら、自宅に戻って巻き尺に合わせてテープライトをハサミで切り出しました。その際、USBコネクターのある方から230cm切り出し、さらに230cm分切り出して5m1本目は終了。2本目はUSBコネクターが付いてない方から105cmを2本切り出しました。残りは約2m、これはハッチバックドアに取り付ける事にしました。
■接続コネクターは使えるか?
さて、切り出したテープライトをコード付きコネクターに接続していくのですが、ここで問題が発生しました。というのは、テープライトの接点とコネクターの接点の幅が違っていた事。テープライトの方が幅が広く、コネクターの方は幅が狭かったため、接触がかなり微妙に見えました。ともあれ、やってみない事には分かりません。
今回のテープライトは防水用のシリコン樹脂がテープライトに盛ってあるタイプなので、接続するには、まずテープライトの接点の部分の樹脂を剝がさねばなりません。コネクターに入り込む部分に合わせてカッターナイフで樹脂に切れ目を入れていき、テープライト自体を切ってしまわない様に注意しながら切れ目を入れねばならないのですが、これが初めての時は難しい。思わず切り過ぎて微妙に線まで切ってしまったりしました。コツとしては、最初はカッターナイフの刃を立てて切れ目を入れていき、ある程度切れ目が入ったら、刃を横にして切れ目に刃を入れて、人差し指の上でのこぎりを引く様に優しく刃を引いていくと、樹脂が完全に切れたところで「ザリザリ」と刃がテープを擦る感じがするので、そこで切るのをやめる事です。完全に樹脂が切れたら、指先で樹脂をめくる事が出来ます。
さて、コネクターで接続しようとしたのですが、これがなかなかテープライトがコネクターに入っていってくれない。コネクターの中にテープライトを差し込むスリットがあるのですが、まずそこに入り難い上に、コードの端子にも入れ難い。入れようとしたらテープがクシャっとなったり。どうにか入れても、やっぱり接点と端子が上手く合わさらない様で、コネクターから先のテープライトがほぼ点かない。結局諦めて、半田付けする事にしました。
半田付け出来るなら、そっちの方が確実です
■半田付けのコツ
半田ごては中学の技術の時間に使い方を習って以来、時たま使うのですが、実はそれほど上手に使える訳でもありません。まぁ、ネットを見てても結構下手な人は多い様です。ただ、今回は結構長い時間半田付けやってましたので(夜中の0100時から0330時頃まで)、どうすれば綺麗に半田付け出来るのか、コツがつかめました。
答えを先に言うと、半田ごては十分に温める事です。半田ごてをコンセントにさして、コテ先が熱くなってきたかなー、と思ってても、意外と半田は溶けませんし、溶けてもダマになって綺麗には載せれません。しかし、30分以上使っているとコテが十分に温まって、半田を少し当てるだけでスッと半田がコードや接点に流れる様に乗ってくれます。なので、作業を始めるまで30分くらい待った方が利口です。
実際に半田付けの作業をやるときは、先に熱収縮チューブをコードに通してから行います。これは半田付けした部分を保護する為のもので、熱を加えると収縮します。ただ、ドライヤー程度の熱では収縮しないので、ヒートガンくらいの熱が必要です。半田ごてを使って収縮させる際は、板の上に乗せて、優しくチューブを半田コテで撫でてやる事でうまい具合に収縮させる事が出来ました。
雨風が当たる様な場所で使う時は、熱収縮チューブを当てる前に、接点の部分をホットボンドでコーティングしたりもするそうですが、今回はトランポの中で使うという事で、そこまではやりませんでした。
中学の技術の時間に
ラジオ作るのがクラスで一番早かったのですが
この歳になって、その頃習ったのが役立つとは
■点灯の確認
半田付けは慣れたらそれほど難しいものではないので、一気に作業をしてしまいました。その際、テープライトはモバイルバッテリーとスイッチケーブルを接続し、半田付けしてテープライトを継いでいく度に点灯して、上手く点灯するか試しながら作業を進めました。
そして4本のテープライトを全て接続し終わったのですが、ここでちょっと気になる事に気がつきました。それは、明るさがバッテリーから遠くなるにつれて暗くなっている事でした。バッテリーに一番近いテープライトと、一番遠い部分を比較してみると、一番遠い部分は手前の半分くらいの明るさしかありません。これはテープライト自体が抵抗になってて、先に行けば行くほど電圧が減衰しているからです。
そこで考えたのは、無理に長い一本のテープライトで済ませるのでなく、半分のサイズにしてDCコネクターを2本出し、それを分岐ケーブルの一つにまとめてスイッチに繋ぐ、という事でした。そうすれば、全体的に明るさには差があまり出ないはずです。
これをやるために、改めてアキバの千石電商に行き、オスのDCコネクター、オス1メス2のDC電源分配ケーブルを調達してきました。そしてDCケーブルの付いてない方のテープライトにDCケーブルを半田付けし、分配ケーブルでまとめてみたところ、
最初からこうするつもりなら、分配ケーブルのメスジャックを切り落として、分配ケーブルに直接テープライトを半田付けしても良かったかもしれません。というのも、テープライトの端からケーブルが長く垂れていると、その重みでテープライトが剝がれてくるのと、ケーブルの収まりが悪いからです。
根っこと先っぽの明るさの差
5メートル以上に延長する時は
増幅器がいるそうです
分岐ケーブルを使う事で、長さを半分にする事に
■やるだけやったが不満がある
さて、ともかく施工した訳ですが、前の12Vのテープライトに比べると、5Vはその半分以下の電圧であるためか、何となく暗い感じです。前はそこそこ明るいと感じたのですが、今度のは無いよりマシといった感じです。
もう一つ不満なのは、ベルクロテープを半分に切ってテープライトに貼り付けて、荷室の天井の内装にくっつけているのですが、いまいち食いつきが弱いという事。剥がれたりという事はないのですが、今一つしっかり感がありません。
さらには、荷室のテープライトの電源はハッチバックのテープライトと電源(モバイルバッテリー)を共用できる様に、荷室の後端から取れる様にしたのですが、これだと自宅の駐車場に停めてる時にハッチバックにはアクセスできないので、出来れば右のスライドドアからもアクセス出来た方が良いのではないか、等々。
やればやるほど、改善点が見えてきて、今回の施工ではまだまだ勉強不足、もう一度やり直したい、という事になりました。
20mmのベルクロテープの両サイドのヘタを切り落とし
半分にする事で8mmのテープライトにいい感じに貼れます
ただし、これだと粘着力に難ありでした
リード線で継いだ部分が窮屈に
もう少しテープライトは短めにしても良かったかも
ハッチバックドアにも付けました
夜間にバイクを上げ下ろししなきゃいけない時用です
この部分
ケーブルやスイッチの重みで
テープライトが剥がれそうでした
この辺りの処理を
もうちょっとスマートに出来ないものか
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