昨今の殺人的なクソ暑い夏においても、バイクの練習やレースを成立させるには、扇風機を始めとした防暑装備が必須であると考える様になったのですが、その動力たる電源をどう確保するかが、喫緊の課題でした。しかし、車中泊の流行とともにポータブル電源が加速度的に発達しており、遂に自分も調達する事となりました。
内容物一覧
取説の横のケーブルは
取説の横のケーブルは
■必要な容量
昔は野外で電化製品を使おうとしたらエンジン式の発電機を使う他なかったのですが、これでは音が喧しいし値段も高いという事で、長らく敬遠していました。上にも書いた様に、ポータブル電源は急速な発展を遂げており、様々な容量のものが発売されているのですが、容量の大きなものは概して値段が高い。そこでまずどの程度の容量があれば良いかを研究しました。
自分がポータブル電源を必要と考えた第一の目的は、工場扇を使う為ですが、一般的な工場扇の消費電力は最強で大体100Wくらいです。仮に700Whの容量を持つポータブル電源であれば、700Wh × 0.8 ÷ 100W = 5.6h、という事で5時間半くらい使えるという事になります。大体二日分くらいは賄える訳です。まずはこれを目安として考慮する事にしました。
ポータブル電源は、今は物凄い数のメーカー(その大半は中国製)が出しているのですが、700Whくらいの容量となると、名の通ったメーカーのものだと、大体8〜9万円はします。結構いい値段です。安いものもあるにはあるのですが、ポータブル電源は発火事故も年間20〜30件は報告されており、いい加減なものを買う訳にはいきません。
そこで調べたところ、同じリチウム電池でもリン酸鉄系のものは事故が少なく、仮に事故があっても発火はしない(発煙はする)といった感じらしいので、リン酸鉄系を採用しているメーカーで、一番見た目が格好良かったBLUETTIのを選ぶ事にしました。
当初は容量が708WhあるEB70Sというのを買おうかと思ったのですが、これはどうも古いタイプらしくて、今回買ったEB3AやAC60といったタイプが今後の主流になるみたいです。AC60は防塵防水仕様で容量も403Whなのですが値段が9万円強していて、その容量にはちょっと出せない金額です。700WhくらいあってEB3Aと同じ機能があれば即買いなのですが、おそらく来年以降に登場するのでしょう。来年までは待てないので、とりあえずポータブル電源初心者でもあるので、入門機であるEB3Aを買う事にしました。
■評判とおり結構使える
EB3Aの性能や機能については、すでに多くの人がレポートしているので、そちらを参照してください。自分もそうした人たちの動画を見て、このポタ電の購入を決心しました。
EB3Aの凄いとこ(というか、今後のポータブル電源では当たり前になっていくでしょう)は様々あるのですが、とりあえず定格出力以上の家電製品が使えるか試してみました。まず、嫁はんのドライヤー。これは消費電力が1200Wとなっています。EB3Aの出力600Wの倍ですが、ちゃんと作動しました。ただし、パワーは半分くらいでした。自宅のリビングで使ってる掃除機は、初めは動いていたのですが、5分もしないうちに止まってしまいました。まぁ、こういう物に使うつもりはないのですが、動かないよりは動かせれるのは凄いと思いました。
EB3Aの凄いとこ(というか、今後のポータブル電源では当たり前になっていくでしょう)は様々あるのですが、とりあえず定格出力以上の家電製品が使えるか試してみました。まず、嫁はんのドライヤー。これは消費電力が1200Wとなっています。EB3Aの出力600Wの倍ですが、ちゃんと作動しました。ただし、パワーは半分くらいでした。自宅のリビングで使ってる掃除機は、初めは動いていたのですが、5分もしないうちに止まってしまいました。まぁ、こういう物に使うつもりはないのですが、動かないよりは動かせれるのは凄いと思いました。
肝心の工場扇の方は全く問題がなく、強でもコンセントで使った時と同じ威力で稼働します。EB70SでなくEB3Aにしたのは、ポータブル電源のモニター表示が、EB3Aの方が事細かな表示になっている事で、容量の残り残量がパーセンテージで細かく出るだけでなく、その下に残り稼働時間も表示されるのが親切です。
1200Wのドライヤーも辛うじて使える
(ただしパワーは半分以下)
(ただしパワーは半分以下)
容量残量のパーセンテージの下に
残時間まで表示されるのは有難い
■トランポでの運用
基本的にはこのポータブル電源は自宅で満充電にしていき、また現地でコンセントがあればそこで充電するつもりをしているのですが、トランポのシガーソケットから充電する事も可能ですし、自動車のバッテリーを傷めない機能をこのポタ電は備えています。
その割には、ソーラーパネル用のケーブルは付属しているのに、シガーソケット用のケーブルは付属でなく別売です。どうせなら、シガーソケット用のを付属して欲しかったのですが、このメーカーがシガーソケットよりソーラーパネルでの充電の方に力を入れているという事でしょう。別売でも2000円程度なので、同時に購入しておきました。
トランポのシガーソケットには、リール式のライトニングケーブルの充電器を刺していたのですが、今後はポータブル電源や車載冷蔵庫なども運用するのが見込まれるので、ソケットを二口にしました。前から気になっていたカーメイトの増設電源ユニットNZ586Zを取り寄せ、取り付けました。取り付けは簡単で、もともと備わってた灰皿を抜き取り、ユニットの両面テープの裏紙を剥がして、ユニットを差し込むだけです。
ただ問題になったのは、シガーソケットのケーブルが案外短かった事。当初の予定では、後ろのセカンドシートの下にポータブル電源を置いて充電するつもりでしたが、どうみたって助手席の足元にしか置けない。自分一人の時はそれでも良いでしょうが、隣に誰か座るとなるとこれでは具合悪いので、急遽延長コード付きのシガーソケットを買ってきて、後ろに置ける様にしました。
付属の灰皿は簡単に外れます
タバコ吸わないので灰皿は要らないし
この方がすっきりして見た目がいい
この方がすっきりして見た目がいい
シガーソケットケーブルが短くて
助手席の足元にしか置けません
助手席の足元にしか置けません
延長ケーブル付きのシガーソケットで
後ろで充電出来る様にしました
■充電の早さ
このポータブル電源が届いた時、すでに70%ほど充電された状態で、その後、様々なテストで使って63%くらいまでになりました。その時点で、出かける用事があったのでシガーソケットに繋いで充電してみたのですが、小一時間ほどの運転で91%くらいまで回復していました。意外と早いなという印象です。その後、自宅でコンセントに繋いで充電を続けましたが、1時間ほどで満充電になった様です。
調べてみると、AC-DC充電の場合、標準モードで2時間で充電完了とか。高速充電だと1時間で完了するそうですが、これはバッテリーを傷める原因にもなるので、時間に余裕をもって充電するのが良いでしょう。ちなみにシガーソケットからだと大体3時間くらいで充電できる様です。仮に充電が足りなくても、コースまでの移動の間に満充電にできそうです。なお、充電しながら放電(つまり電化製品を動かす事)も出来るとの事で、ポータブル電源をシガーソケットに繋ぎながら、車載冷蔵庫に接続して使う、という芸当もできるそうです。
また気になるのがソーラーパネルで、これも結構性能が良さそうです。200Wのソーラーパネルで2時間ほどで充電完了するというのは、かなり高性能だと思います。もっとも、お値段も結構するのでちょっと迷い中ですが。
充電できてるかどうかは
残量を囲むラウンドのインジケーターが
残量を囲むラウンドのインジケーターが
動いてるかどうかで確かめられます
入力ワット数や、充電完了時間まで分かるので
結構親切なつくりです
結構親切なつくりです
今後、コード類が増えるのを見越して
百均でカゴを買ってきました
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