去年からスクールは半年おきに受けてアップデートしようと思っていたのですが、2019年モデルのクロトレから2023年モデルに乗り換えるまでに半年待つ事になり、その間、スクールもお休みしてました(どころか、バイク乗るのも半年おあずけ)。やっとこ新しいクロトレが来て、BTC市貝のフリー走行も2回こなし、2023年モデルでも十分乗れる事がわかったので、久々にスクールを受ける事にしました。
まだ梅雨明け宣言出てないのに
気温は37度!
■新しい奥義
バイクに乗れない半年間の間にも、スクールの方では新たに画期的なテーマが発見されたとの情報が入ってきていて、復帰するにあたってはまずはそのテーマを習おうと思った訳です。ぶっちゃけた話しをすると、今の時期はクッソ暑くてたまったものではないのですが(体温よりも高い気温の中で、高熱源体であるエンジンを股の間に挟んで走るなんて、正気の沙汰ではない)、それでもやはりやる必要がある時はあるのです。
そのテーマは、スクール料1.5倍では効かないほどの効果があるとの事で、当然ここでも今は詳しく書く事は出来ません。なので自分が感じた事を率直に書くに留めます。有り体に申せば、先生から口頭で説明を受けた時点では、ちょっと理解が追いつきませんでした。内容が難解だったというより、体感が予想できなかったからです。しかし、バイクにまたがってフォームチェックを受けた時に、「ほう!」という具合に「そこ動かすんかー!」というのが理解できました。
コーナーリングの三要素、「車体を寝かす、体を捻る、ハンドルを切る」の車体を寝かす時のフォームを、これまでは何となく骨盤を動かして作っていたのですが、それでは次の「体を捻る」は出来ない事。となると、コーナーリングはその時点でスムーズに出来ないし、また任意のラインにも入っていけないのです。
南コースで反復練習をしてみて、その効果は覿面現れました。指摘された部位を意識して動かすと、コーナーリングの三要素が実にオートマチックに作動するのが分かりました。今まで骨盤ばっか意識していたのですが、そっちは別に意識しなくても勝手に位置が決まる様です。あとはこれまで習ってきた事をやれば、右であれ左であれ、また右曲がった後にそのまま左に曲がるのであれ、自動的に曲がって行ってくれる様な感じでした。体感的には、リアよりもフロントをぐいぐい押してコーナーに進入していくな、と感じました。
それだけでなく、ジャンプもこれまで習ってきた「前後で体が分離する」というのを明確に感じられました。体が伸びる感じ。前後でバランスよく抑えて飛ぶ感じです。
コーナーリングフォームはこれまで習ってきましたが
問題はどこをどう意識して動かしてるか、でした
自分の場合、間違った使い方してたため
何かの拍子に低体重心になる事が多かったです
体の中の使い方が違うと
スムーズさ、オートマチックさに格段の差がありました
■誤魔化しから適正な乗り方へ
猛烈に暑いので休み休みといった感じですが、それでもフリー走行と違ってスクールですので、ダラダラマイペースという訳にも行きません。幸い自分のほかに先輩4人も一緒に習ってましたので、自分の番が回ってくるまでに時間があったので、バイク乗ってない時はヘルメットも装具も脱いでクールダウンする様にしました。
中級コースでは、さらに加速を入れてジャンプも飛ぶ様に心がけました。ベストテクのコーナーリングでは、奥の方でクイッと向きを変える「スイカ切り」のコーナーリングが特徴ですが、骨盤を意識してコーナーリングフォームを作ってた時は、奥でハンドルを切るのが甘かった様で、クイックなコーナーリングは難しかったと思います。要するに体が捻れてないし、奥の方でハンドルを切るのも難しかた訳です。それが今回習った部位を意識する事で、これらが上手に出来る様になってきました。
これまでの乗り方だと、クイックに曲がる為に、奥の方で体を内側にねじり込もうとしてましたが、要するにコーナーリングフォームを取る時の意識する部分が間違っていたので、体が全然捻れてなくて、それで最後の方でどうにか誤魔化そうとしてたみたいです。
さらにコーナーから立ち上がった時のアクセルの開け方も、これまではどっちかというと立ち上がったら出来るだけ早くエンジンの回転を上げようとアクセル捻ってましたが、そうじゃなくて最初は4〜5mmの開度でエンジンが立ち上がってくるのを少し待ち、そこから開け直すという開けかたで、ツキの良い加速が出来る事も習いました。
これはジャンプを跳ぶ時にも効果が大きく、これまでは必死で飛ぼうとしてた感じですが、このやり方をすると、そこまで必死でなくてもそれなりに跳ぶ事が出来ました。何回かはフロントフォークが底着く感じがあったので、これまでより大きく飛んでいたのだと思います。
とにかくもう、暑くて暑くて
もっとデカい扇風機欲しいです
エナジードリンクやサイダー、チョコパイで凌いでました
■こんな簡単だったのか
14時過ぎは一番暑い時間で、というか人間の方も完全に仕上がった状態なので、フリー走行だとそろそろ帰り支度を考える頃ですが、スクールですので勝手にやめる訳にも行きませんし、なによりチャンピオンコースで習った事を確かめない事には帰れません。
という訳で、ハンドルの上で広げて乾かした熱々のグローブをつけてチャンピオンコースへ。雨で土砂が流された跡がありますが、雨の影響はほどんどなくいい感じに走れました。まず感じたのが、やはりコーナーリングが実に滑らかでスムーズな事。桑畑コースに降りるコーナーは、これまで苦手ポイントの一つだったのですが、「なんだ、こんなに簡単だったのか」と思わず声が出るほど、スムーズに曲がって降りて行きました。桑畑コースに降りずに進むとMXコースなのですが、その先のシケインも実に滑らかに走れました。ここではいつも向きを変えるのに難儀してたので、ここが楽になるのはポイントが高いです。
チャンピオンコースの最後の方の下りのS字も苦手でしたが、ここもこれまでになかったほどに簡単かつスムーズに曲がっていく事が出来ました。つまり、コーナーの苦手なところが苦手でなくなっていました。そしてそこを抜けてチャンピオンコースのスタート地点に戻って、ここからいつもどう加速してくかで迷いがあったのですが、いわゆる「最初は4〜5mmの開度」でというのをやってみると、実に繋がりよく加速していける事が発見できました。
新しいクロトレに乗り換えてから、前のクロトレよりも乗りやすく、ペースも上げて走れる様に感じていましたが、今回習った事でそれがさらに確実かつスムーズに走れる様になり、これまでの自分ではなくなった感じを強く思える様になりました。
完全にノビてしまうワタクシ
この時期は勝ち負け以前に
この時期は勝ち負け以前に
暑いのにどこまで耐えられるかが課題です
■まとめ
今日習った事は、おそらく昔習った事があるでしょうし、また最初から斯くあるべしだったと思うのですが、凡人たる自分は「そこには意識が行かず、他所に行ってた」ために、出来てなかった事だと感じました。今回で100回になるベストテクスクール受講を通じて、ベストテクライディングの「形」はある程度整ってきていたのだとは思うのですが、その機械が作動するためのスイッチが入ってなかった。そんな風に感じました。
こうした思いは、GPスクールになってから、受講するたびに感じている事で、逆の見方をすれば、「仏の形は出来てきたから、魂を入れる段階に入った」のかな、とも感じる様になりました。前は難し乗りにくいバイクで必死こいてましたが、今はバイクも非常に乗りやすい物になりましたし、さらに頑張って開花していける様になりたいです。
この暑い中、90分乗ったのは大したもん
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