アウトドア用の折り畳み椅子の有無は、疲労軽減に格段の差がある事は、サバゲー時代からよく認識していました。そんな訳で、今の趣味を始めてからも折り畳みの椅子は常用しているのですが、寄る年波なのか、年々、ズボラな姿勢が取れる椅子が欲しくなっていました。今回はそんなズボラかませる椅子のお話し。


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奥のアームチェアと比べて
見るからに手前のレイチェアは、楽そうな背もたれをしてます




■リクライニングチェア

 アウトドア用の折り畳みの椅子は、様々な折り畳み方があるのですが、これまでは背もたれが垂直の物が主流でした。専門用語でデレクターズチェアというそうですが、背もたれが垂直なので、基本的には背筋伸ばしてお行儀よく座るのが前提の椅子です。
 しかし、疲れてたり寝不足だったりすると、座りながらでも寝てしまう事がままあるもので、そんな時に背もたれが垂直だと、俯き加減に寝てたり、背もたれからずり落ちそうになりながら寝てたりと、いかにもしんどそうな格好で寝る事になるのですが、実際しんどかったりします。まぁ、それでも寝てしまうんですけどね。
 ところが最近は、背もたれがリクライニングするタイプのアウトドア用の椅子が出てきました。実は以前、コールマンのイージーリフトチェアというのを買った事がありました。背もたれがリクライニングするだけでなく、足元にも布が伸びているので、簡単なコットにもなるというもの。ところが実際に使ってみると、あまりリクライニングしないし、何となく幅が狭いし、ブーツが泥だらけになってる時は足元に伸びた布が汚れるし、持ち運びが重たいと言う事で、ほとんど使わず手放してしまいました。
 その後、コールマンのインフィニティチェアというのを持ってきた人がいて、これはイージーリフトチェアよりもよくリクライニングして、コットとしても優れているものですが、如何せんデカい!重たい!という訳で採用に至りませんでした。

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以前買った事のあるイージーリフトチェア
あまりイージーではなかったので
すぐに手放しました

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インフィニティチェアは、デカいし重いので
最初から候補に入りませんでした


■レイチェア

 そんな折り見つけたのが、今回調達したレイチェア。大きな特徴は、リクライニングは言うまでもなく出来るのですが、重さが3.7kgとこれまで使ってきたアームチェアと500gしか重くない事、収納サイズが約25×15×89(h)cmとアームチェアの約14×14×87(h)cmと大差ない事です。耐荷重は約80kgですが、アームチェアも同じなので、よほどドシンと座らなけれな壊れる事はないでしょう。お値段は定価だと11,880円だそうですが、ネットショップだと大体9,000円くらいの様です。
 早速取り寄せてみたのですが、収納サイズはそれほど大きくも感じず、重さもさほど重たくありません。イージーリフトチェアは6.7kgもあったそうですが(インフィニティチェアに至っては8.8kg)、よくもこんな軽くリクライニングチェアを作ったもんだと感心しました。軽さの秘密は、フレームがアルミで出来ているからで、また収納サイズをコンパクトに出来たのは、コッド型に変形するのを廃したからだと思います。
 これまで使ってたきたアームチェアとの、リクライニング以外での大きな違いは、肘掛の部分が木で出来ていて、カップホルダーが無い事です。肘掛けが木なのは、リクライニング機構の為だと思います。カップホルダーはぶっちゃけあまり使ってなかったので、無くても個人的には困りません。

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レイチェアとアームチェアの収納サイズの差
あまり大差ありません

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座り心地は圧倒的にレイチェアの方が上
背もたれがリクライニングする云々以前に
座面の座り心地が最高に良かったです



■使い方

 使い方は至って簡単で、袋から出して、広げて、背もたれの後ろにあるフレームを下に下げて、座面を完全に広げたら完了です。リクライニングのさせ方は、肘掛けを少し持ち上げて後ろにスライドさせれば、背もたれが倒れます。起こしたい時は、前にスライドさせれば起きてきます。背もたれは3段階で調整できますが、自分の場合は、起きてるか寝てるかだと思います。
 座り心地は実に良くて、アームチェアよりも良い感じ。これは背もたれが垂直でないのも結構影響している思います。逆に食事をする時などは、背もたれから少し体を起こす格好になると思いますが、背もたれに乗っかったままでは行儀悪いですから、それはそれで良いでしょう。
 リクライニングした時の寝心地?は、これまたとても良くて、ちょっと体をずらせば後頭部も背もたれに預けれる感じです。これは熟睡してしまいそうです。イージーリフトチェアみたいに足元に布地がないので、仮にブーツが汚れてても椅子が汚れる心配がないので、気楽に使う事が出来ます。

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収納時はちょっとメカメカした感じです

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背もたれのフレームを押し込む事で固定できます
実に体の収まりの良い形をしたフレームです

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肘掛けを持ち上げてスライドさせる事で
背もたれをリクライニングさせます


■パラソルの使い方

 結構良いとこづくめなのですが、一つだけ問題がありました。というのは、これまでのアームチェアには、日よけにキャプテンスタッグのパラソルを付けていたのですが、これをどこに付けようかという事。今までは背もたれのフレームに付けてましたが、レイチェアはリクライニングするので付ける事が出来ないのです。
 そこであれこれ試した結果、椅子側のフレームに取り付ける事にしました。ここならリクライニングしてもあまり角度が変わらないので、パラソル付けてても影響が出ないのです。ただ、これまではパラソルの基部はチェアのフレームに付けっぱなしで、収納する時はパラソルだけ引っこ抜いてしまっていたのですが、レイチェアではフレームにパラソルの基部が付いていると、収納する時に椅子を折り畳めない事が分かりました。ちょっと面倒ですが、使う度にフレームに取り付ける事にしました。
 パラソルを収納するのは、これまで通り、チェアと一緒に収納袋に入れます。収納袋は前のアームチェアよりも大きいので、余裕で入れる事が出来ます。

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悩んだ結果、パラソルはこの部分に付ける事に

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ただし、基部は毎回脱着せねばなりません

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パラソルの収納自体は無問題でした