じゃがいもというのは、毎年作ってると連作障害というのを起こしてしまうとの事。とは言え、目下一番簡単に収穫が得られるのは、じゃがいもなので、今年もじゃがいもを作りました。今回で4回目、流石に慣れてきたというか、勝手が分かってきたというか、着実に作業を進めました。


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今年もなかなか立派なのが出来ました





■植え付け

 だいたい毎年、作付け時期が遅くて種芋がないとかいう話しになるので、今年は年初めから種芋が出回るのを待ち構えていました。四街道近辺では、だいたい2月中旬頃から種芋が出回り始めます。今年は、2023年モデルのクロトレが来るまでバイクの用事は、ほぼ休止状態でしたので、余裕を持って作付け作業に取り掛かる事が出来ました。
 例によって、冬の間、休耕してた畑を耕して畝を作り、牛糞と石灰を施肥します。種芋は半分に切って、断面に石灰を塗り、畝にいい感じに並べて、土を被せます。今年も畝を3条作りましたが、去年は左の畝に野菜を植えたので(連作障害除け)、今年は右の畝を野菜用として取っておきました。
 種芋を植えた後は、土の表面が乾燥したら水をやる程度で、あとはする事がありません。寒い時期は雑草もあまり生えてこないので、芽が出るまで見物する日々でした。

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畝立て作業
どうせなら、枯れた雑草を綺麗に除去すれば良かったかな

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畝立て作業中に発掘された、昨年のジャガイモ
秋に芽を出したやつが越冬したものです

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右奥の畝は野菜用に取っておきます

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土を被せて作付け完了


■芽かきに土寄せ

 今年は作付け時期が早かったせいか、3月中はまったく芽が出ず、ちょっと心配なるくらいでした。芽が出だしたのは4月に入ってからで、最初は可愛らしい芽が出始め、10cmほど伸びてきたら芽かきをしました。
 この頃から、ジャガイモの芽だけでなく、雑草も勢いよく生え始めます。別に雑草が生えたからといって、ジャガイモの育成にはあまり影響がない様ですが、見た目がよくないので、暇があったら雑草を除去してました。バイクの用事がほぼなかったので、気持ちに余裕があったというか、無心に雑草を抜くのも良いものだと感じました。この畑は嫁はんの希望で作ったものですが、嫁はんはゴロゴロしてるだけで全然手入れをしないので、自分がやらざるを得なくなったのですが、新しい趣味に目覚めたきっかけになったかもしれません。
 4月の下旬になると、葉茎がかなり立派になってきましたので、追肥を行い土寄せをしました。これがジャガイモの育成には結構大事で、出来栄えに影響します。

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4月に入った途端、芽が出てきました

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1週間ほどして10cmほど伸びたところで芽かき

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積極的に雑草を除去していきます

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雑草かと思ったら
去年の残党のミニじゃがが芽を出してるといった事も

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せっかく芽を出したのだから
植え直して頑張ってもらいます

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施肥を施し、土寄せをしました

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4月下旬の時点では、まだわさわさ感はありません

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この頃、蕾が出来始めます
今年は蕾は見つけ次第、全部千切りました



■芋がでかくなるのを待つ

 5月の間は、余計な雑草をむしる以外、特別やる事がありません。今年は花も咲く前に蕾を千切る方針でしたので、花が咲いたり実が出来るといったイベントもなしです。じゃがいも作りで花を咲かせるか咲かせないかは、意見が分かれる様なのですが、自分は芋の方に栄養がいく様にしたかったので、今年は蕾は千切りました。
 5月の間に、葉茎はどんどん大きくなり、虫やナメクジに葉を齧られたりもしますが、着実に土の中では芋が大きくなっている様でした。途中、強烈な風が吹いたり、雨で表土が削られて芋が顔を出すといった事もありましたが、その度に土を被せて、芋が日光に当たらない様にしました。
 6月に入ると、下の方の葉から順次黄色く枯れ始めました。そろそろ収穫時期なのですが、葉茎の方にある栄養が芋の方に下っていって、葉茎が黄色くなっていくとの事。なので、慌てて芋を掘り出さず、茎がシナシナになるのを待って、いよいよとなってから枯れた葉茎を除去しました。

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風に煽られ雨に削られ、芋が顔を出しています
ただちに土を被せます

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生長しきった葉茎は
5月の始め頃からゆっくり枯れ始めます

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5月後半、葉茎が徐々に元気をなくしていきます

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6月に入ると、一気に萎びてきます

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6月12日、萎びた葉茎を全部除去しました


■収穫と保存

 これまでジャガイモをウキウキと掘り出し、箱に入れて保存する事が多かったのですが、いくら光を遮断しても腐ったりカビたりする事が多くありました。それよりもいきなり掘り出さず、土の中に放置しておく方が長持ちする事に、最近気がつきました。
 長持ちするどころか、越冬してなお食べれる状態であったりもする訳です。なので、今後は必要な分だけ順次掘り出していくやり方に変える事にしました。ちなみに、ジャガイモを収穫するのは、晴れの日が続く午前中が良いとされていますが、食べる分だけ少量掘り出すのであれば、いつ掘っても良さそうに思います。
 とりあえず、成果を見てみたかったので、種芋1個分(半分にして植えてるから、2箇所)を掘り出してみました。なかなか立派なのが発掘できました。重さを計ってみると、約840gでした。種芋は2kgで23個入っていましたから、単純計算で2kgの種芋から19.3kgのジャガイモが収穫できる計算です。
 できたジャガイモは、表面にポチポチと斑点の様なものがあり、そうか病の様でもあります。連作すると起きやすい病気らしいですが、過去のジャガイモも同じ様な格好をしてましたので、劇的に連作障害の症状を表してるとも言えなさそうです。ちなみに、皮むたら普通に食べれるので、この程度ならあまり気にしてません。

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茎を引っこ抜いたら、小さいのは付いてきました
大きのは土の中です

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本来は、洗わず日が当たらない様にして保管します

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表面のポチポチは売り物としては不恰好ですが
食べる分には何ら問題ありません