去年のモチュールカップの、特に夏場のレースで感じたのは、背中に背負ってるハイドレーションの飲料を飲むのに、いちいちチューブの吸い口を口に持っていくのに手間が掛かるという事でした。安全運転の見地から、自分の技能では減速せざるを得ず、こらあかんなーと思ってたところ、最近のハンズフリーキットはなかなか良いのがあるのを見つけました。USWEのヘルメットハンズフリーキットですが、これまで使って来たキャメルバックに使えるか分からなかったので、ハイドレーションの方も注文しました。
左はヘルメットハンスフリーキット
■必要な容量、最低限の容量
今回ハイドレーションを買い換えようと思ったのは、これまで使って来たキャメルバックのロボは今から13年前に買った古いもので、中のハイドレーションバッグを買い替えて使い続けて来たものの、最新のハイドレーションバッグに比べると、流石に古さを感じる様になったからです。
今回購入したUSWE(ユースウィーと発音するそうな)は、背負う為のハーネスが特徴的で、No Dancing Monkey(NDM)と名付けられた、胸の前でバックルを留めるハーネスによって、パックが背中にぴったり収まって揺れない作りになっています。実際背負ってみたところ、肩にかかる加重が少なく、確かにフィット感はとても良かったです。
容量は様々あるのですが、今回は2.5リットルのものを選びました。これまで使ってたのは3リットルですが、実際には2リットルのペットボトル1本入れる程度でしか使ってなかった事、容量が減ればそれだけパックのサイズも小さくなって背負う負担が減る(といっても微々たるものですが)と考えたからです。
飲料以外の容量も最低限にしました。というのも、林道ツーリングとか行くならともかく、レースではハイドレーションパックにスマホやお菓子入れたりする用事はまずなく、これまでもせいぜい呼びの吸い口や外したパーツをしまっておく程度にしか使ってませんでした。
ワンタッチで脱着できる優れものです
こちらがパック本体
真ん中に仕切りがあるのはキャメルバックと同様です
最低限の小物入れ
トランポの鍵くらいしか入りませんが
レースではまず使いません
■給水の仕方
USWEのハイドレーションパックへ給水するには、カバーからハイドレーションパックを取り出し、パックの上辺のスライドストッパーを外してパックの口を広げて給水を行います。キャメバックの時は、カバーを開けて蓋を開けてそのまま給水できましたが、この点はちょっと面倒です。
ハイドレーションパックは2.5リットルの割には小さいかな?と思いましたが、きっちり2リットル入りました。まだ若干の余裕があるので、夏場などはロックアイスも入るでしょう。小ぶりなパックながら2リットル入ったのは、ちゃんとパックをカバーから出して給水したからで、これが本来の給水の仕方だと思います。
感心したのは、最近のこの手のハイドレーションは、チューブがカプラーでパック本体から脱着できるのが標準らしいのですが、チューブを外した状態では水が漏れない様になっている事。つまり、給水する時はわざわざチューブをカバーから抜かなくてもパックだけ出せるという事です。
そしてチューブをカプラーに連結すると初めて水がチューブに流れる仕組みになっているのですが、実際に水を飲むためには、チューブの先端につけられているバイトバルブを歯で軽く噛んで吸い出す格好です。標準で付属しているバイトバルブは45度に角度が付けられたもので、しかもバルブを半回転させる事でうっかり水が出てこないするスイッチが仕込まれています。
ここから飲料を入れますが
狭くてちょっと慣れが要ります
チューブが連結されてない状態では
漏れ出てこない様になってます
ハンズフリー用のチューブなど作って挿し替え出来ます
バイトバルブを噛むと飲料が出る仕組みです
■セットの仕方
水を入れたパックをカバーに入れ、パック上辺のスライドストッパーにカバー内部につけてあるベルクロを通して固定します。満タンにしたパックはちょっとカバーに入れにくいですが、まぁぴったり納まる様に作ってあります。
チューブはハーネスの左右どちらからも出せる様になっていますが、下に垂れ下がったチューブを留めるフックは左側の下のハーネスに固定されています。察するに、スロットル操作は右手でやっているので、右手は使わず左手を使えという事だと思うのですが、これまでずっと右手でやってきたので、ちょっと練習が要るかもしれません。
ハーネスは左右上下ともにベルクロで調整が可能ですが、自分の場合、もともとデブっててボディがデカい上に、さらにその上にチェストプロテクターを着けますので、結構幅を取ります。上のハーネスは若干伸ばした程度でしたが、下のハーネスは全開にしないとバックルが届かず、それでもハーネスのゴムバンドの部分が伸びてる様な感じでした。もっとも、そのお陰でぴったりフィットしてます。
パンパンになったパックをカバーに押し込みます
パックがカバーの中で垂れ下がらない様に
ベルクロで留めます
チューブはハーネスのどちらからでも出せます
ハーネスに通す時は
バイトバルブの方でなく基部から通した方が楽です
着用した感じは、こんな風
想像以上に着け心地が良いです
■手入れ
この手のハイドレーションで結構大事なのが、使った後の手入れです。水しか入れない場合でも、使いっぱなしにして放置すれば、中で水が腐ったしますし、自分みたいに麦茶いれる人は、うっかり手入れを忘れると、後がひどい事になって下手したら買い替えの憂き目に遭います。
といっても、このUSWE、キャメルバックみたいにパックの中を乾かすドライヤー(といっても頭乾かすやつでない)みたいなのは今んとこ無さそうです。そこで、これまで使ってたキャメルバックの古いタイプのドライヤーをパックに入れてみたところ、うまい具合にぴったり収まりました。とりあえず当面、これでパックを乾かす事にします。
そのうち専用品が出るのでしょうが
まぁ、これでも十分使えました
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