2019年モデルのBeta X-Trainer 250は、2019年12月に納車以来、自分が求めてきたオフロードバイクの性能を遺憾なく発揮し、多いに自分を楽しませてくれました。その後のモデルも、ちょいちょい改良があり、後年のモデルほど乗りやすくなっていましたが、基本的な形が変わった訳ではなかったので乗り換える気がなかったのですが、2023年モデルになってデザインが変わり、かなりかっちょ良くなりました。そんな訳で、この趣味初めて5台目の新車です。
この趣味初めて、こんなにバイク乗らなかったのは
初めての事です
■新しいクロトレの技術的所見
見た目が格好良いのは見たら分かる事なのですが、それ以外にもメカ的な面で乗り換えを決心した要素がいくつかあります。
まず、寸法や重量といったスペックに関しては、2019年モデルも2023年モデルもほぼほぼ大差がありません。シート高も910mmという事なので、足が地面に着かないなんて事はないはず。もっとも、新車時にはサスは結構硬くて、10時間くらい乗らんと当たりが出てこないのですが。
大きな変更点その一が、燃料タンクであろうと思います。2019年モデルが8.5リットルだったのに対して、2023年モデルは8.8リットルと容量が増えました。リザーブは1.5リットルなので、純増です。と言っても0.3リットルですので、2.5時間無給油で走りきるなんてのは土台無理なのですが、増えた事は単純に嬉しい。タンクの色が白の半透明になって、中が透けて見える様になったのもポイントが高い。まぁ、自分は前の黒のタンクの方が引き締まって見えて好きだったのですが、外側から残量が見えるのは便利でしょう、きっと。
サブフレームがRR2Tと同じになって、エアクリーナーがRR2Tと共通になりました。これは一番嬉しい改良です。これまでのクロトレの何が一番嫌と言っても、エアクリ交換した後にエアクリを固定するフックをつけるのが非常に難儀で、それするの嫌さになかなかエアクリ替えなかったほどです。
また、リアフェンダーのとこにあったリア周りを持ち上げる時に掴んでた部分がなくなって、RR2Tと同様に手の指の形がついたリアフェンダー部分を持つ様に変更になってます。前のはあの掴むとこに泥が入ったりする事があったのですが、その心配がなくなる訳です。もっとも、指の形のついたリアフェンダー、泥だらけのグローブだと滑るそうなんで、ザラザラのテープとかみんな貼ってましたね。
ポン付け出来る部品は、ほぼ自分で作業する予定です
■艤装作業の方針
2019年モデルのX-Trainerでは、艤装作業はすべてバイク屋さんにお願いしましたが、2019年モデルのクロトレを売却するにあたってノーマル状態に戻すために、ほぼ自分で追加部品を外した事で、脱着の仕方を勉強した事もあって、今回は出来る作業は自分でやる事にしました。工賃の節約というよりも、原寸大のプラモデルを作る気分です。
また、取り外した部品は、当初はほぼ全てを流用するつもりでしたが、ボロちくなったり色違いだったり、後発の優れた部品が出ていたり、そもそも2023年モデルには使えない、といった諸事情により半分以上が新調される事になりました。もっとも、1月にオーダーして納車が5月中旬であった事もあり、十分時間を掛けて、かつ出来る限り経済的に部品を買い揃える事が出来、納車時には必要な部品は全て揃って待ち構えている状態でした。
問題は、作業に当てられる休日が1日しかなく(納車日の翌日)、延べ30点ものパーツを全部組めるかどうか、心配がありました。そこで、防護上の優先順位を決め、最悪、現地でも出来る作業は後回しにする事で、効率よく作業を進める様にしました。
新車買うと車格が違ったりして
積むのに難儀する事が多いですが
今回はあっさり積めました
*リア周り
リア周りのキモは、リアディスクガードとスイングアームプロテクターです。
リアディスガードはバイク屋さんに取り付けてもらったので、自分では外し方が分からなかったのですが、そこは便利な時代、YouTubeにリアディスクガードの取り付け方の動画がアップされていたので、それを参考に作業しました。まぁ、実をいうと、そんなに難しくはありません。
スイングアームプロテクターは、前のポリスポーツのタイラップ留めが非常に面倒臭かったので、新型のマグネット式のアチェルビスのをチョイス。まぁ、ちょっと付けるのが面倒でしたが、一旦つけてしまえば、プロテクターの脱着はポリスポーツの1/3くらいの手間です。
その他はポン付けのパーツばかりですが、今回、初めてリムにデカールを貼りました。これ、2022年モデルあたりから付いてくるもので、最初から貼ってあるのでなくて、自分で貼らねばなりません。貼りたくない人は貼らないのでしょうが、タイヤ交換の時のリムの保護にもなりそうなので、自分は貼りました。初めてなので緊張しましたが、予め現物にデカールを合わせて位置決めすれば、それほど難しくはありません。ちょっと時間食ったのが予定外でしたが。
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リムデカールが実に格好良い
チェーンはすぐにヘタると思うので、RKのを買ってあります
ちょっとのっぺらぼうなので
何かデカール貼りたいですねぇ
*エンジン周り
エンジン周りは色々付いてますが、基本的にはポン付け出来るものばかりです。むしろ難しいのは、フットペグやリアブレーキビスクスの割りピンを外したり、付け直したりする事です。まぁ、前は外した割りピンを伸ばして再利用してましたが、最近は新品に付け替えます。
ここで問題だったのは、スキッドプレートの後ろのボルトが、M8のクリップナットで固定するというのを全く知らなくて、そのまま前のを転売してしまった事。純正のスキッドプレートはもっと細いボルトなので付けられないのです。近所のホームセンターにも売ってなくて、結局ネットで注文する事に。
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自分でやった事ない部分で、案外盲点があったりするもんです
これも学習の機会
だって、買えば各々2万円以上するんです
*シート・フレーム周り
シートカバーは、前の晩からタッカー使ってバチバチシートに貼りました。ちなみに、自分は純正のシートカバーの上から貼ります。その方がシートのフォームも汚れないので。
フレームガードは前のクトロレから引き継ぎましたが、フレーム自体は今までと同じなのでちゃんと着きますし、シュラウドにも当たりません。
スタックベルトは、前の様には付けられないので、アチェルビスのを付けました。まぁ、位置的にはこれで良いのでしょうが、スタックベルトにゴムバンドが居るか?とちょっと疑問です。
アワーメーターは、前と同じところに付けるつもりをしてたのですが、まだPBDのラジエターガードが届いてなくて、それを付けたら前の位置ではガードがアワーメーターに当たる可能性もあるので、後日回しにしました。
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クーラントのリカバリータンクは必須
ただ、前のままだと上のホースがちょっと長すぎかな?
*フロント周り
この時点で、時間は1500時。PHDSは後日現地で付けて試す事にしてたので、あとはポン付け作業のみで、気を使うとしたら、リムデカールを貼る時くらいなものです。ちなみに、スロットルチューブは、前のクロトレで使っていたG2のカムシステムのを流用してますが、それはバイク屋さんに付けてもらってありました。
今回、フロント周りで大きく変わっているのは、ライトカウルのデザインが変わっていて、2019年モデルに使っていたヘッドライトカバーが使えるかが心配でした。結論としては使えます。ただ、ヘッドライトを固定するネジとワッシャが見つからなかったので、これも後日回しになりました。
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結構疲れたな、と思ったら、9時間も仕事してたんですねぇ
■この日のまとめ
PBDラジエターガードは未着の為、後日回し。それに関連してフレームに取り付けるUNITのアワーメーターも後日。EEスキッドプレートはクリップナット待ち、ヘッドライトカバーも取り付けネジとワッシャー待ちという事で、若干の作業未了がありました。
それでも朝0800時から夕方1700時まで、昼飯も食わずにぶっ続けで作業をし、夕方から降り始めた雨の前に片付け含め作業を完了させる事が出来ました。こんなに根詰めて作業するのは、本当に久しぶりの事で、終わってシャワー浴びて夕食摂った後になって、ドドーっと疲れが出ました。
しかしまぁ、自分でバイク仕上げていく楽しみは、十分に満喫する事が出来ました。
いやはや、実に格好いい
このバイクは黒くしないで乗ります
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