この趣味はじめて、初めて年間シリーズ戦に通して参加したモチュールカップ2022。いよいよ最終戦です。前回、まさかの前日の雨で路面が心配になってBクラス優勝を逃してしまい、年間チャンピオンがギリギリ危うい状況。そんな事もあり、先週には珍しくBTC市貝にフリー走行して手応えを感じて、最終戦を迎える事になりました。


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最終戦はベスコンで気持ちよく走れました





■予行で上手くいく時は→

 普段は昼過ぎに到着するのですが、今回はチェーン貼りだのオイル交換だの、バイクの整備を事前にやる余裕がなく、現地でやらねばならなかったので、今回は0700時に家を出て1000時すぎにBTC市貝に到着しました。天気予報は実にあやふやで、午前中から昼にかけて雪になるとの予報だったのですが、土曜日は夜半にずれこんでいました。お陰で整備はやり易かったです。
 今回はコースにユンボを入れるとのことで、試走までには時間がありましたので、歩いてコースの下見をしました。それもあえて逆から回って、あれやこれやと見聞。地ならしされてるので、大体は真っ平らな地面になっているのですが、それでもいっとう最初はぐっさり地面に刺さりそうなトコとか、滑りそうな所とか(実際、滑って尻餅ついた)、そういうのを事細かに見て回りました。なんか、昔に比べると道幅が広くなって、これなら4速開け開けで走れるんじゃないか、と思わないでもないのですが、実際バイク乗ってみると、道幅が半分くらいに見えるもんです。
 試走は1500時から。どんより曇っているので、先週のフリー走行の時の様に日向が眩しくないのが有難いです。コースはどこもドライ。ブルも入ってるので走りやすく、難所になりそうな所もない。むしろちょっと難しい所があった方がクロトレのアドバンテージが活かせそうなのですが、明日はハイスピードレースになりそうでした。
 その夜、2200時頃から雨が降り始めましたが、それほどザーザー降る様な感じでもなく、路面への影響は未知数です。まぁ、前回だってそこそこ降ったのに、後半にはベスコンになってましたから、明日もどうだか分かりません。ただまぁ、経験則的に雨降った翌日はエラい事になるので、まずは安全運転を第一としました。

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整備はできれば自宅でやっておきたいのですが
まぁ、師走は何かと忙しいのです

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流石に寒いのでエンジンかけて寝ましたが
ちょっと汗ばむ感じでした


■→本番では上手くいかない

 明けて翌日。朝方は真っ白い霧が出て前も見えにくいといった状況ですが、これはここ最近、市貝にはよく見られる傾向で、前の日に雨が降って翌日気温が上がる日には霧が出ます。そして0900時頃には晴れます。案の定、よく晴れて日差しが眩しいくらいでした。試走に行ったマーシャルさんのバイクの泥のつき具合を見て、タイヤの空気圧を前0.5後0.4に変更。前回に比べれば0.1ずつ高めですが、結論からいうと、もう0.1ずつあげた方が良かったです。この点は、まだまだBTC市貝の事がわかってないなという感じ。
 1000時から下見ラップ。昨日の比べれば湿って入るものの、昨日の雨は思ったほど影響なかったんだなぁ、という感じでした。下見のあと、目一杯給油して、チャンピオンコースのスタート地点に行ってみると、上級生の人らが早々とバイク停めてて、いい位置は全部取られてました。スタートで少しでも前に出れないと、Bクラスといえども不利になるので、これはミスったなと。
 そしていよいよスタート。相変わらず上級生の人らの小石を食らいながら必死でついて行ったのですが、1コーナーでコケた人を避けようとしたら、結局最下位に。それでも始まったばかりですし、ケツから3人目まではBクラスのO貫君、ふーちゃん、自分の順なので、とりあえずビッタリ後を追尾して、チャンスを伺いいました。

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雨降った次の日は大抵霧が出る様です

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マディになると思って、ブーツには念入りにテープ巻きました
ブーツゲイターってのが最近はあるらしいので
次からそれ使おうかな

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ライダーズミーティングの前には晴れました


■首位に躍り出る

 1〜2周追尾してて率直に前二人に感じたのは、「言うてもそんなには早くはないなぁ」という事。まぁ早い人たちは自分らを置いて、もうどっかに行ってしまっているので、自分らはどんぐりの背比べという事なのでしょうが、にしても本年度の始めの頃の様な強敵感はあまり感じられませんでした。だったらぶち抜いて行きゃいいじゃねーか、というところですが、それが出来てたらBクラスは走ってないという事です。
 そうこうしているうちに、前を走ってたふーちゃんが、新井坂でスタックしました。ここはイン側の轍にフロントから入っていくと、切れ込みすぎてそうなってしまう事は、先週の練習で確認済みです。バイク降りて必死で押し上がろうとするふーちゃんを大外から回り込んで抜き去りました。直ちに最大戦速で逃げに移ります。
 そうこうしている内に、O貫君の背中も見えてきました。しばらく追走している内に、フープスがやたらゆっくりなのに気がつきました。自分は4速開け開けで突っ込んでいく事が出来ます。なので気を伺って右からサーっと抜いていきました。個人的には今年で一番上出来な走りでした。
 トップに躍り出たからには、この戦果を拡大したい。O貫君は今年は休みが多くてランキング関係ないので、ビリケツになったふーちゃんを引き離したい。そうこうしている内に、上級生の人らが周回遅れの自分らを追い抜いていくだろうから、そこでさらに引き離せるはずでした。

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モチュールカップでは珍しいWEXっぽい1コーナーでのわちゃわちゃ
これで最下位になりました

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この新井坂はちょっとコツが要りますが
練習とクロトレの威力で上手にパス

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プープス苦手は人が多いのですが
ベストテクスクールのお陰で
自分はあまり苦手意識がありません



■チャンスを活かせず

 今回は、とにかく4速巡航を心がけ、必要に応じて3速に落としてペースを維持していく方針でした。最初の内はそれは上手く機能していたと思います。問題なのは、元気な内は自分のギアが何速なのかしっかり認識できていたのが、1時間も走っていると知らず知らずのうちに疲れてるのか、なんかなんとなく遅いな、と感じる様になってきました。つまり、3速から4速に上げたつもりが上がってなくて、次に3速に落とすところで2速になってて、それに気がつかず引っ張って走る、といった様な感じです。2速も3速もわからんほどに、車速も落ちていたという事でしょう。当然ながら、追い抜いた二人を引き離せない訳です。
 その内に、コーナーのインからO貫君に抜かれ、それでもまぁまだ気持ちに余裕を持ってたのが、うっかりミスでマディポイントでラインを外れてコケてしまい、慌てて再スタートしたものの、知らん間に背後にふーちゃんが追いついてて、しかも隙あらば抜きに掛かってくるので、コースを斜めに走ったりブロックしたりで、気持ちに余裕がなくなってきました。
 今回、もう一つの方針で、後方から追いつかれても基本譲らない事にしていました。というのも、うっかり譲ったら実はふーちゃんだったというケースがこれまで何度もあったので、今回は年間チャンピオンかかった決戦という事もあって、上手な人らには上手に抜いて行ってもらう方針でした。大体音で分かる事も多いのですが、O貫君のKTMやふーちゃんのRR4T125は静かなので(あまり開けてないw)、わかりにくいのです。
 ところが、後少しでチェックポイントというところで、上級生の人が右から自分を抜こうとして、自分の右のハンドガードに接触。自分はかろうじて堪えたのですが、上級生の人はコース脇の松の木にラリアットくらってバク転。自分も巻き込まれない様に一時停止してから抜いて行ったのですが、これで相当にふーちゃんに追いつかれた様です。
 失敗や事故があると、どうにも気持ちもペースも落ちてしまうのですが、結局、ストレートでふーちゃんに抜かれてしまい、気持ちが折れてしまいました。

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ここで痛恨のミス
これでアドバンテージをかなり損ないました

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今回は後方からまくられてもあまり譲らない作戦だったのですが
それが裏目に出て、上級生の邪魔しただけでなく
自分も止まってしまう事に
これで一気に追いつかれてしまいました


■完走

 この時点で、既に1時間半は走っており、自分が思っていた以上に体力を消耗していたのか、追撃を再起する気持ちが起きませんでした。というか、せっかく得たチャンスを活かす事が出来なかったショックの方が大きかった。この時は実力もさる事ながら、運もないとしょげいました。これ以上走っても燃料の無駄なので、もう止めようかとさえ思いました。しかし、怪我もしてないのに途中で止めるのは、ビリケツになる以上の恥と感じて、その後も走る事にしました。せっかく高いエントリー費も払っているのだし、こんなコンディションの良い日に走らないのは勿体ないと思ったのです。
 その後は、スクールで習った事を特に思い出しながら体の使い方を練習し、またジャンプは出来るだけ飛ぶ様にしました。ここで感じたのは、自分が現時点で飛べる範囲であるなら、クロトレでも安全に飛んで着地できるという事でした。そしてむしろ競争を諦めてからの方が、ジャンプとかフープスを安全に、かつ徐々に飛距離を伸ばす飛び方をしていた様に思います。
 給油は、あらかじめ2時間経過する前後で行う事にしていたのですが、1時間55分でいきなりガス欠しました。これまでは、燃料が乏しくなると、カタカタと空のタンクをエンジンの振動が叩く音がしてたのですが、その予兆もありませんでした。下り坂の途中だったのでそのまま止まっただけですが、上り坂の途中だったら、失速してコケてたかもしれません。それよりも、これまでは大体2時間15分くらいのところでガス欠してリザーブに入れていたのですが、それよも20分も早くリザーブに入ったのは意外でした。
 その後、4周走ってチェッカー。今年の全てのレースが終了しました。

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負けても腹は減る
ランチ樹林のお弁当は、いつ食べても美味しいです

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20周走ったのは、今回が初めてかも?
来年は8分切って20周以上走るのを目標にします


■結果

 最終戦、Bクラス3位(最下位)、Bクラス年間チャンピオンには1ポイント差で届かず、苦杯を喫しました。今年一年の総括は別記事に譲るとして、今回の反省と発見点は以下の通り。
 レース中も感じましたが、Bクラスで走った3人は、なんのかんので8分台で走っていて、その差は数秒。つまり、もう一踏ん張りで前に出れるし、実際に出もしたのですが、そこで余力を失って後が続かなかった。これは反省点というより、改善点になろうかと思うのですが、巡航速度を高める練習が今後さらに必要と感じました。
 ラップタイムを見てみると、二人を抜いた時がベストラップで3周ほどそのタイムを維持していますが、その後徐々に遅れて行っています。せっかくチャンスを得たにも関わらず、引き離す事が出来なかったのはこの為で、ギアがどこに入ってるか分かりにくくなったのもこの頃辺りからです。つまり、頑張れてたのは30分から50分くらいで、その後は疲れない走りしか出来てなかった事になります。
 その一方で、これまでせいぜい18周くらいしか走ってなかったのが、20周走ったというのは今年初めての事で、ガス欠になったのが予定の20分も前だったのもタイム的に納得できました。これは先日受けたスクールで体の使い方を改善し、同時にアクセル開けれる様になったのが大きく影響していると思います。つまり、路面さえ良ければ、そこそこ走れる様にはなったという事です。
 今回、途中でトップに立てたのも、スクールで習ってきた事が活きた例だと思います。コーナーとかフープスとか、バイクの挙動に合わせた体の使い方ができれば、ある程度のことは出来る訳で、やってて損はなかったと感じました。
 結果としては、目指してた年間チャンピオンを逃しましたが、この一年を通じて、BTC市貝を楽しく走れる様になったのは、この13年で最大の進歩であったと思います。楽しくなかったら、一年通して参加しようとはなかなか思えないものです。

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この一年、この3人で楽しくBクラスを走りました
自分以外の二人は来年A2クラスに行っちまえw

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今回の頂き物
お米貰えたのが嬉しいw