前回、まさかの逆転優勝で、諦めてた年間チャンピオンの可能性が浮上してきました。しかも、次回出れば必ず優勝するO貫君は所用で不参加とのこと。この時をおいて他日はない絶大なるチャンス到来。さらには、先日、GPスクールを受講して、ベストテクスクールに通って13年、初めて本コース走行が楽しくて、フリーライド会員になろうかとさえ思える出来栄え。否が応でも期待の募る第7戦となりました。


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ついた時には雨は上がってましたが
地面はちょっと嫌な感じ。ちょっとね





■2時間の雨

 しかしまぁ、物事はそんな都合良くは運ばないもので、天気予報では土曜日の午前から昼に掛けて雨との事。時間にして2時間くらいでしょうが、BTC市貝では2時間でもまとまった雨が降れば、結構エラい事になります。そして、ドライならともかく、ウェットになった時は、地面がピカピカして滑りやすそうとか、どうにも苦手になるポイントも目に浮かんでいました。自分は滑る路面が苦手です。
 前日、1430時頃、BTC市貝に到着。既に雨は上がっていて、パドックのコンクリートの床も乾き始めてました。直ちにバイクを下ろして試走に入りました。今回は時計回りという事で、実はそこそこ苦手だったります。
 まず、チャンピオンコースの境内から降って左に降りる坂、ここは見るからにツルツルして滑りそうで怖いです。実は前回のスクールの時も滑り落ちそうになりました。次にチャンピオンコースのビッグジャンプの先のT字路。今回は桑畑コースに向かうで右に曲がるのですが、ここがどういう訳か素直に曲がれなくて、すったもんだしました。そして最大も問題は、a-かぁ坂手前の鋭角に左に曲がるコーナー。ここは鋭角なだけでなく、ぼっこんと掘れた降りになっていて、もうこういう地形はどうにもこうにも苦手です。避けて外側から回ろうにも回りきれず、バイクから降りて向きを変えねばならないくらいでした。
 とにもかくにも、苦手ポイントを無事に通過できる様に、5周ほど試走して、一つ目と二つ目はどうにかクリア出来る様にしましたが、それもどうにかレベルで、競争にはならない。そして三つ目の鋭角のぼっこん降りは、結局どうにも出来なくて、大外で回ろうとしたらコーステープを切ってしまって、もちろん結んでおいたのですが、その事を先生に報告したら、明日、草刈って曲がれる様にするとの事でした。

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夜は飯炊いて、スーパーで買ってきた惣菜で済ませるエコ前夜祭

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かなり霧が濃くて、外にいると濡れてしまうので
そうそうにトランポに退避しました

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しかし、翌日は朝から雲ひとつない晴天

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試走でも昨日ほどは土が付きませんでした


■案の定、苦手ポイント

 天気はその後、一気に回復したものの、一晩中濃い霧が発生して、「こりゃ、地面はシケシケだろうな」と感じてました。前日の試走で、タイヤの空気圧は前0.5の後ろ0.4にしてもちょっと心許なく、さらに0.1ずつ下げました。
 まずは下見ラップ。霧でもっとツルツルしてるのかと思ったら、案外そうでもなくて、昨日の試走の時よりも乾いてきてる様な感じでした。とはいえ、一つ目の降り左コーナーはやっぱり滑る易そうですし、二つ目の右コーナーも何となく曲がりにくい。そして三つ目のぼっこん鋭角左コーナーは、朝の時点で奥の方まで草が刈られていて、外側を曲がりやすくなっていました。まぁ、これでここでばったりコケて後続に迷惑をかけるという事はないでしょう。
 でももってスタート。スタートだけは遅れない様に気をつける様にしているのですが、その後はコケない様に気を張るのが目一杯な感じ。それでも時々、上体の気が抜けてフロントがヨレてコケそうになったりと、乗れてる感がしない。そして案の定、三つ目のコーナーを外側から回ろうとしてインから刺されて、最下位。まぁ、前日からこうなるのは予想してたので、今日は処置無しだな、と。
 その後は、コケない様に、前回のスクールで習った事をおさらいする走行に徹しました。習った事を出来てる時は安定して走れ、出来てない時はトラクション抜けて不安定になるという感じ。上体から力が抜けるとフロントがヨレて前からコケそうになるといった感じで、車体が傾いてる時にギャップを拾うとか、上りから車体傾けて曲がるとか、そういった時に抜けやすい感じでした。また、他に気をとられる様な時も抜けやすかったです。
 意識してる時は出来てる訳で、自動的に体が反応するまでには上達してないとも言えます。特に今回の様に、滑りやすい(あるいは滑りやすいと感じてる)時は、他にも意識が行きますので、そうそうは上体にも気を張ってられず、その度に不安定になっていました。

昨日の試走の時点では、もっと滑りやすかったです
ここは慣れて安全に下れる様になりました


ぱっと見、なんでもないコーナーなのですが
試走の段階では、どうしてもアウト側に車体が起きてました
イン側に刺す様なラインを取る事で対策してます


ここはドライの時でも超絶苦手です
苦手ポイントは全部下りのとこですね





■空気圧の大誤算

 タイヤの空気圧は、ツルツル対応で相当に下げてたのですが、コースコンディションは時間を追うごとにベスコンになってきました。となると、空気圧を下げたタイヤというのは、実に重くて軽々しく走れません。ここは大誤算でした。
 最初は3速雨モードで走っていたのですが、それではピックアップが悪すぎて思う様に前に出ないので晴れモードオンリーへ。しかしそれでも物足りなくて、4速にあげたのですが、そうすると所々危なかったり車速が落ちたりで、こないだのスクールの時みたいに、ほぼほぼ4速オートマ走法という訳にも行かず、結局あまり車速をあげて走る事が出来ませんでした。車速を上げれなかったというのは、まぁ競争にならなかったという結果の面での不首尾もありますが、それ以上に気持ちよく走れなかった事の方が心残りになりました。
 走ってて途中で気がついたのですが、夏場は確かに暑くて後半はバテバテでレースどころでなかったのですが、今は涼しいせいか案外スタミナ持ってるな、と。確かに走行糧食とか、そういうのにも気を配っているのですが(今朝食べたのは、カロリーメイト4本にチョコパイ1個、クエン酸とレッドブルにアミノボンバー)、それ以上に、前回のスクールで習ったのをやってると、習った事の3割くらいしか出来てなくても、やっぱり走行中にそんなに疲れないんだな、という事。タイヤが重くて、無駄に加減速Gが入らなければ、もっと楽に走れて、もっと元気に走れたのかな、と感じながら走ってました。

打った右肩よりも、ハンドガードにぶつけた左指の方が痛くて
しばらくクラッチレバー握れず、この後少し休んでました

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とにもかくにもゴール
誠に残念!

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結論からいうと、もっとタイヤの空気圧上げて
快速的に走ればよかったな、と
まぁ、出だしでそれをやる自信がなかったのが敗因ですね


■次戦が決戦

 そんなこんなで、結果はBクラス2位(総合最下位)。前回の神の奇跡も帳消しになってしまいました。次回頑張らないと今年年間チャンピオンとるのは無理になりますが、最終戦は大抵ぐっちゃぐちゃになる事が多いので、今回の様な不得手な走りになる事が多々予想され、ちょっと厳しい見通しです。まぁ、神の奇跡とか僥倖とか、そういうのを恃みとしなきゃならないうちは、まだまだという事でしょう。
 今回の失敗は、前日のコンディションから相当苦手な印象を持ち、慎重に運転するだの、タイヤの空気圧を下げすぎただの、勝負に出るよりも安全を優先せねばならなかった事。実質的な決戦だったのに、決戦できる状態ではなかったのが、敗因であったと思います。
 とは言え、何もかもがダメだったという訳ではなく、今年の初めから改めて習いだしたGPスクールの効果は出てると思います。何のかんので、曲りなりにも最後まで走ってますし、苦手としてたポイントもクリアする様になってますし、所々は気持ちよく走ってましたし。ウェットだった前日の試走も、レースとしては苦手な意識でしたが、走行そのものはむしろチャレンジ精神で臨んだ感じでした。
 そこで思うのは、やっぱり走り込みと慣れかな、と。昔はBTC市貝の教習用でない本コースを走るというのは、文字通りの苦行プレイだったのですが、今はバイクも良くなって楽しく走れる方が多いです。となれば、もっともっと走れば良くなっていくのではないでしょうか。フリーライド会員の話しはそこから出てきたのですが、まぁ、一番のネックは通うのが大変といったところで、そこは予算の計算と決意の問題なのかな、と。
 ともあれ、次戦が決戦。悔いのないよう、準備に取り掛かりたいと思います。

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8周目辺りから4速を多用する様にしようとして
11周目でコケて、その後は安全運転(左手痛かったから)

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ランチ樹林のお弁当
前みたいにスクールの時も食べたいんですけどねぇ

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ショカコーラは終わった後に食べるのが効果的
というか、走る前よりも後の方が美味い

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顔で笑って心で泣いて
次回、決戦!