今年はモチュールカップに軸足を移したので、JNCC系のレースにはほとんど出てないのですが、サンドバレー八犬伝は去年走って結構楽しかったので、今年も参加する事にしました。本年度はJNCC系のレースは八犬伝のみの参加となるので、この一会戦だけにJNCCのスポーツ安全保険払うのもな、というのもあったのですが(しかもJNCC本戦はWEXに比べてエントリー費が高い)、やっぱり砂漠戦を楽しみたかったので、あまり迷わずエントリーしました。


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八犬伝の砂地は、純粋に砂だけでなく
若干の粘土も混じっている感じです




■砂漠に雨が降るとどうなるか

 砂漠とは言いますが、君津市の地層は40万年ほど前に堆積した砂で、要するに砂浜だった所です。乾燥していれば砂漠っぽくなりますが、雨が降ったりすると海辺の砂浜っぽくなる感じです。去年の大会では、ほぼ乾燥状態で砂漠っぽかったので、砂漠のイメージが強くなってました。
 タイヤは、去年と同様、というかここ数年標準装備になってるミシュラン・エンデューロ。リアはエクストリームです。去年の大会で、サンド用のタイヤが一気にクローズアップされた印象ですが、自分は去年のパフパフした地面であっても、ミシュラン・エンデューロでなんら不都合はありませんでしたし、この一戦のためだけに、汎用性のないタイヤを用意するつもりもなかったので、去年と同様に、タイヤの空気圧を前後1.0くらいにして臨む事にしました。
 ところが、大会の一週間くらい前から天気が思わしくなく、しかも金曜日は終日雨雲レーダーが赤くなるほど雨が降り、「こりゃどうなってるか分からんね」といった状態。まぁ、砂浜自体を走った経験も乏しいので、想像も対策もしようがない。まぁ、本番は16日のモチュールカップの方なので、今回は珍奇な体験ツアーのつもりで現地に向かいました。

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到着直後のパドック
結構水っぽい感じでしたが、徐々に下手へと水が抜けていきました

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一部、砂が崩れた所があって
砂水で膝上まで潜り込みそうな箇所がありました
(レース時はカットされてました)

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ただ単に降るだけなら良いんですが
400台も走ると、地面がザクザクになって
結構降りにくいです


■下見でズッポリ

 今回はパドックの確保の任務もあったので、開場1時間前に現地に到着しました。といっても、自宅から下道で1.5時間くらいなので、朝0630時に出ても余裕で間に合います。近場って有難いですね。交通費もあまりかからないし。
 開場してパドックに入った時に一番に目に入ってきたのは、明らかに水を含んだ砂地でした。出来れば水があまり出てこない所が良いのだけど、そんなとこほどんどない。一番乾いてそうな所を選んだものの、車が通ったり歩いただけで水が滲み出てきて、バイク下ろすのも躊躇する感じでした。それでも渋々下ろして、サイドスタンドの下に板切れ敷いてバイクが沈まないようにして、それでも暖気したらエンジンの振動で流動化現象が起きて、板切れが砂に飲み込まれていく。こりゃエライ事になってんなー、と思いました。
 ともかく、1600時の受付まで時間がたっぷりあるので、コースの下見に行きました。コースはパドックより若干高い位置にあるせいか、パドックよりは水はけが良いらしく、所々水たまりがありはしても、ぬちゃぬちゃという感じではなく、雨降った後の砂場みたいな感じです。予報では明日の夕方まで雨が降らないとの事ですので、翌日にはもっと乾くのかなーと感じました。
 しかし、コースの後半はちょっと事情が違っていて、20コーナーからは結構水たまりが多くなりました。しかも21コーナーのところは斜面から砂が崩れたのかコース幅いっぱいに足を踏み入れたらどこまでも沈んでいく砂水で、そこに入り込んだ友達が足が抜けなくなり(それどころかもっと沈んでいく)、慌てて助けに行った自分も足が抜けなくなって、結局二人して転けて、他の人に助け出してもらうという体たらくでした。
 この後も、去年と同様、28コーナーからの粘土のフープスの後の29コーナーのヘアピンカーブ登りとか、2箇所ある結構な下りとか、去年もいろいろ難儀した箇所がありましたが、まぁ、去年も行けたんだから今年も大丈夫という事で下見を終えました。

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潜った挙句に長靴まで脱げそうになって
結局コケてしまうの図

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夜は昨年同様、Jonitの木更津ラボで前夜祭

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夜は早々に就寝しましたが
寝てんだか起きてんだか分からん感じでした



■出走前準備

 当日朝は0600時に起床。寝たのは2300時と早めだったのですが、スリーピングマットに空気を入れ過ぎたせいか、ちょっと地面が固くて寝心地が悪くて、起きてるんだか寝てるんだか分からない感じ。明け方にトイレに起きて、ちょっと空気を抜いたら寝心地良くなって、寝たなと思ったら起床時間だったという感じでした。シュラフをかぶったら暑いけど、剝いだら寒いという感じでしたが、まぁ、一応は6時間は寝た様です。
 用意はあらかた出来ているので、トイレいって出すものだして、食える限り食って、キャメルバッグだのGoProをヘルメットに付けるだのの準備して過ごしました。特に出すのと食うのには注意したのですが、出す方はいつもの通り、3回くらい催したものの大して出ず、食う方もあまり食べれず、丸ごとバナナ食べてレッドブル飲んだら、あとは入らない感じ。無理やりショカコーラ3個と練乳少々、クエン酸溶かした経口補水液500ml、アミノボンバー飲むのが精いっぱいでした。
 とはいえ、体重は93圓泙嚢覆辰討たので、ウェアに着替えても腹がつかえるといった事もなく、先月みたいにくっそ暑いという事もなく、体調的には問題なく走れそうでした。

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今日は夕方から小雨の予報
つまりFUN-GPでは雨なしです

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暖気すると、エンジンの振動で、地面が流動化現象を起こして
サイドスタンドが潜ってしまいます

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本日の体重、93.5kg
あと5kgも痩せたら、腹がすっきりするのになぁ

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国家斉唱中は挙手の礼


■無理なく楽しく

 さて、いよいよ出走。ブリーフィングだの国歌斉唱(誰も歌ってない)だのあってから、いつもの様にヘルメットタッチスタート。最初は下見ラップと心得てゆっくり走ったのですが、空気圧を1.0にしたミシュラン・エンデューロは何ら問題なく砂地を噛んで走り、ザクザクの上り坂もクロトレの粘り強さを存分に活かして登り切っていく。雨の影響はそれほど感じませんでした。
 ところが、16〜17コーナーの途中にあるちょっとしたウッズが、たどり着いてみると大渋滞。見てみると、サンド用のタイヤを履いた人らが、土だの木の根だのに引っかかって難儀してる様でした。こういう時、クロトレとミシュラン・エンデューロの組み合わせはかなり強力で、アクセル開けまくるのでなく、ゆっくりじんわりアクセル開けて、十分グリップさせて前に進むという具合で、ともあれ自分も渋滞の原因にならずに通過しました。走りやすい八犬伝ですが、むしろ難所となるのは後半からで、下りだの泥沼だのあれやこれやがありましたが、無理せずゆっくり通過。お陰で1周目で40分ほどかかってしましました。
 そのまま元気に2周目に入ったのですが、1周目では何でもなかったところが、スイングアームまで埋まる沼地になっていたり、ウッズがショートカットされていたり、激下りに深いワダチが出来てプレレール走行になっていたりと、やっぱり雨が降った後にはドライの時と違った光景が広がっていました。
 もっとも、砂漠とは思えないヤチった場所も多く、そのせいか結構エンジンにも負担をかけてたみたいで、珍しくラジエターが噴きまくってました。少々噴いたくらいでは壊れはしないのでしょうが、残り時間は20分くらいでしたし、うっかり頑張ってギリギリL1に引っかかってもカウントされる時間までに戻ってこれない可能性もあるので、来週に備えて休み休みラジエターを冷やしながら走り、ちょうどいい頃合いでチェッカーを受けてレース終了となりました。

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FUN-GPは400台超えだったらしくて
スタートもご覧の通り、ワッチャワチャw

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開けれる所は開けていくスタイル

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いやー、結構汚れた
現地では洗車できないので、帰ってからが大変そう


■感想

 今年の八犬伝では、タイヤをダンロップのGEOMAX MX14の様な砂地に強そうなタイヤにしてる人を多く見かけました。自分はその手のタイヤはまだ使った事がないので分かりませんが、おそらく砂地では威力を発揮するタイヤなんだと思います。
 対する自分は、ミシュラン・エンデューロのフロントはミディアムの90/100、リアはエクストリームの140/80でした。「そのタイヤじゃ明日苦労するんじゃない?」と言われもしましたが、去年もこのタイヤで走って何ら不具合がありませんでした。出走前に、IRCのスタッフの人がタイヤ調査をやってて、自分のバイクのタイヤを「むー」みたいな表情でチェックしてたのが印象的でした。
 結論から言うと、全くもって無問題。今回もタイヤの空気圧は1.0だったのですが、砂地だけでなく、砂と水が混じった砂水や、水たまり、粘土、砂利、アスファルトと、ありとあらゆる地形で絶大な信頼性を発揮しました。まぁ、自分よりもっと早いライダーさんだったら、また話しが違ったかもしれませんが、自分にとっては必要にして十分と言った感じでした。まぁ、ただ一戦のためだけに、サンド用のタイヤ買うのもなんですし、少々お高くても汎用性の高さから十分経済的なタイヤだと思います。
 今回は当初の予想以上に重馬場になったのですが、やっぱりBeta X-Trainerは凄いな、とつくづく感じました。あの重たい砂や土に足を取られながらも、エンストする訳でもなく、クラッチが滑る訳でもなく、しかもあまり開けれず低速なのに、ぐいぐい登り走って行き、自分の期待を全く裏切らないバイクってのは、本当に凄いと思います。あれがもしXR230だったら、あっという間にクラッチ焼けて終了だってでしょうし、CRF450RXだとクラッチレバー使う左手が死んでたでしょう。
 今回はもともと苦手な下り坂が、さらにヤバめな感じで去年以上にとろくしか降りれず、それがネックになって大して走れなかったのですが、バイクが高性能なのに乗り手がダメという処置無しな感じでした。まぁ、転けても砂地ですから、滑り落ちたり怪我したりという事はないのでしょうが、そもそもコケるのが嫌だし、そんな訳で今回は安全第一で走りました。まぁ、砂場だけでなく、いろんな地形を走れたので、今回は大満足です。

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結局、砂が5kgほど取れましたw
風でも飛ばなさそうな重たい砂でした