当初、エントリー数の少ないBクラスならば、通年通じて参加しておれば、Bクラス年間チャンピオンはそれほど困難ではない、との予想をしていたのですが、蓋を開けてみれば、第1戦は負傷で欠場、第2戦は崖落ち、第3戦は転倒、第4戦で自分しか参加してなかった事からようやく白星を得るという、非常に困難な展開となりました。とは言え、やはり通年参加して、状況なり対策なりをケーススタディしていく必要はあると思いますので、第5戦も迷わず参加です。


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今回も盛況!
このままの曇り空だったら良かったのに





■準備

 いつもであれば、前日からBTC市貝入りして試走を行うのですが、今回は祝勝会が入ったため、試走は無しで深夜に現地入りしました。前回の7月は夜もそれなりに暑かったのですが、ここ最近、急に涼しくなった感じで、トランポの網戸も夜中に締めてスウェットを着込む感じでした。前回は暑さで相当やられたところがあったので、今回は大分マシになるだろうと予想しました。
 夜が明けてみると、コースの方はあまり雨の影響を受けてない様に感じました。マディそうだったらタイヤの空気圧を前を0.4、後ろを0.3に合わせようと思ったのですが、ドライ設定の前0.6後ろ0.5にしました。前日の試走が出来てないので、安心感がイマイチありませんが、他のレースでは試走などありませんし、そのつもりで気をつけて走る事にしました。ちなみに、自分は下見ラップでコケてDNSになった事があるので、実はモチュールカップの試走は重要視してます。
 昨日の晩にたらふく食った影響もあって、朝はバナナ1本に菓子パン1個、自家製の梅干しを2個食べて朝食完了。食べてる間に、クイックチャージャーを忘れた事に気付いたのですが、まぁ、今回は燃料缶にスパウトつけて対応するしかないでしょう。

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当初は雨でマディってると思ったのですが
試走段階でこの程度の汚れでした

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時間短縮になって、給油の必要がなくなったのはラッキー


■セッティング変更

 さて、いよいよ下見ラップ。この頃には陽が出始めて、7月ほどではないものの、それなりに暑くなってきました。こんな事なら、キャメルバッグに麦茶だけでなく、ロックアイスも入れれば良かったと思いましたが、昨日の晩は涼しかったので氷は買ってませんでした。
 下見ラップに出て直ぐに感じたのは、ハンドルが遠いなという事。先日、ハンドルバーを外して整備したのですが、ハンドルの角度がクランプの中心ではちょっと遠い様です。また、タイヤの方もちょっと地面から弾かれている感じで、空気圧が高いのかなと感じました。こういうのは前日に走っておれば、ゆっくり直す暇があったのですが、サイティングラップから帰ったら、直ちに作業しなければなりません。
 ところが、その下見ラップ中、ちょっと事故がありまして、スタートが1時間遅れる事になりました。その時間を活かして、ハンドルの角度を手前に1ノッチ倒して、タイヤの空気圧も前1、後ろ0.5抜き、さらに救助活動の時に斜面から転げおちて、チェストプロテクターの肩が根っこからもぎ取れてしまったのもタイラップで応急処置しました。
 その上でスタートまでの時間、試走しても良いとの事だったので、1周走って手応えを感じて、自信を深めてからレースに臨む事が出来ました。

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ライダーズミーティング
下見ラップでは十分コースを下見する様にとの
渡辺先生のお言葉

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手に取るように分かる疲労度



■40分でパワーダウン

 今回はスタートが遅れたという事で、レース時間は30分短縮となり120分で戦われる事になりました。X-Trainerは自分の走りで120〜130分過ぎた辺りでリザーブに入り、給油をせねばなりませんが、今回は無給油でそのまま走ってフィニッシュという事になります。少しだけ有利な条件になりました。
 今回は第2、3戦での反省を活かして、スタートにも気を配る事にしました。すなわち、早い人の後塵を拝するもその後を追尾し、かつ自分と同レベルのライダーに遅れを取らない位置からのスタートを心がけました。その甲斐あって、レース開始直後はかなり気持ちに余裕をもって走る事が出来ました。いきなり競り合ったり、追撃しなければならない様なスタートだと、気力がなかなか持たないものです。
 レース開始から3周くらいは、自分でもちょっと驚くほど気持ち良く走れました。加速入れる所は入れて、飛ぶ所は飛んで、コーナーは軸を感じながら曲がって、という具合です。Bクラスといえども、最初の元気のある間に出来るだけリードを取らないと、後々が厳しい事になります。ともあれ、3周までは脳内でeRaのEnae Volareがエンドレス再生されるくらい、気持ち良く走っていました。
 ところが5周目、旧本コースのフープスを突破中、キャブの張り付きの様にアクセルを戻してるのにエンジンの回転が急回転し、危ないと思い停止。しばらくしてエンジンの回転も落ち着き、その後様子を見てたのですが、異常は見られなかったので走行を続行したのですが、その辺りから段々と疲れが見え始めました。
 ハンドルの時計をみると、まだ開始から45分くらいしか経ってないのですが、早くも疲れてきてしまい、それまでの元気ある走りが難しく、「しんどい、しんどい」と口に出る始末。とはいえ、Bクラス1位はどっか行ってしまったみたいですが、自分と3位は大体4〜5分くらいのリードがあり、途中で休む訳にも行きません。とにかく、出来るだけ前に進む、しんどくても進む。適宜キャメルバッグの麦茶の吸いながら進みました。とにかく暑くて、つくづく背中に氷を入れなかったのを後悔しました。
 そのまま1時間半走り続け、残り30分となったのですが、その頃にはもう青色吐息で、アクセル開ける気もジャンプ飛ぶ気もなくなっていて、下り坂でも出来るだけ座ってる始末。フープスだけ辛うじて立ってましたが、明らかにペースは落ちて3位とのリードは2分くらいに縮まっていました。もし、普段の2時間30分のレースだったら、追いつかれていた可能性が高く、そこから持ち直す事は出来なかったでしょう。
 しかし、今回は2時間の短縮レースで、どうにかこうにか、辛うじて2位で逃げ切る事が出来ました。残り50メートルで渡辺先生が振るチェッカーフラッグを見た時、気力が抜けたのでしょう。本日初めての転倒をかましました。

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レース直後は飯も食えないほど、疲労困憊してましたが
それでもランチ樹林のお弁当は美味しいです

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どうにか体が動く様になったものの
性根入れて洗車する余裕はありませんでした


■レース前に摂っておくべきもの

 レース終了後、装具を外すのももどかしく、速攻でエアコンが設置されているプレハブ小屋に逃げ込み、エアコンを16度に設定してスイッチをいれ、放心してました。もう暑い以外に何も感じなくて、エアコンが効いてきても、しばらく涼しさを感じませんでした。キャメルバッグに残った麦茶をごくごく吸うと、汗がどっと出て目にも入ってくる感じで、それを脱ぎ捨てたジャージで拭うと、なんと視界がボケて万華鏡みたいなサイケデリックな幾何学模様が浮き上がってきて、それが5分ほど目から離れませんでした。急性低血糖だったのかな。
 30分ほどしてやっとこ涼しさを感じる様になると、今度は肩だの腰だのが痛だるい。どうやら筋肉痛の様です。ともあれエアコンのお陰でクールダウンできて意識もはっきりしました。さらにランチ樹林のお弁当も食べたら、やっとこさ後片付けする元気が出てきました。
 それにしても、前回よりは涼しいであろうに、前回以上にヘバッてしまった原因は何か。考えたところ、思い当たる事がいくつかありました。
  • 朝はあまり食べれないので、大した物を食べてない。
  • 梅干しは食べたが、クエン酸パワーを飲んでない。
  • アミノボンバーが品切れで飲んでない。
  • 予想してたより暑かった、背中に氷が必要だった。
 クエン酸パワーもアミノボンバーも、これまであまりその効果を感じてなかったのですが、それでも飲んでる時の方が元気であった事を考えると、これらのサプリメントは結構大事だなと感じました。また、朝あまり食べれないのは仕方ないとして、それならば少量かつ高カロリーで消化の良い物をやはり用意した方が良いと再認識しました。
 次回は10月中旬で、流石にここまで暑くはないと思いますが、栄養面に関しては、十分配慮したいと思います。

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この1位の人には実力で勝てそうにないので
燃料タンクに角砂糖入れるか
キャメルバッグに下剤でも仕込みますw

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今回の頂き物
貰えるものは何でももらって帰りますw