線状降雨帯とかいう聞きなれない空模様で、随分と雨が降りました。そのあとのモチュールカップという事で、コースの底の方はグチャグチャだろうなと予想はしてましたし、そんなの今までにも何度もあったので、あまり不安にも思わず腹をくくってました。まぁ、Beta X-Trainerはそんな地面でも自分の信頼を裏切らないバイクであるのが、一番大きな自信となっていた訳です。


2022-07-23 13.03.22
いつも思うのですが
ベストテクコース市貝の青空って、とても綺麗です





■前日走行−フタを開けたら意外

 とはいえ、結構降ってた雨は前日までに上がり、晴れ間が見えると猛烈な暑さです。いつもなら昼前にはBTC市貝に到着するよう出発するのですが、試走は大体1500時以降ですし、それまで暑いパドックでじっとしてるのも辛抱溜まらんので、今回は少しゆっくり目で出発しました。といっても、それでも昼過ぎには到着してしまいました。お昼は流水麵の蕎麦でも食おうと準備してたのですが、道中のコンビニでおにぎりとか食った事もあって、無理に食わない事にしました。
 パドックの方も、到着した時は若干水たまりがあったのですが、強い日差しでどんどん乾いていっています。コースの方も上から見る限りでは、あまり雨の影響を受けてない感じでした。途中、ちょっと雨が降ったのですが、むしろそれが心地いいくらいの暑さです。ようやく試走が出来る様になり、着替えにかかったのですが、それが難儀するほどの汗でした。マキタの扇風機がなかったら着替えるだけで熱中症になってたでしょう。
 さて、コースイン。今回は時計回りです。路面はもっとグチャグチャかと思ったら、意外にもドライかベスコンなところが多く、ぐちゃぐちゃを警戒してか、ぐちゃってそうなところがカットされているせいもあってか、とても走りやすい。それでもCRFだったらしんどかったろうな、とかXR230だったら4周目くらいにはクラッチやばそう、とか思うところもあったのですが、クロトレはそういうのを物ともせず、楽しくはしれました。まぁ、自分のペースでゆっくり走るのが、一番楽しかったりします。

2022-07-23 17.14.38
ニーブレースのストラップがかなり余る様になりました
これ以上足は細くなって欲しくありませんw

2022-07-23 19.04.53
道の駅はがのロマンの湯のマッサージ機
昔から、ここでマッサージ機使うのが市貝行った時の定番です

2022-07-23 20.09.05
この時期、羽虫がものすごく集まるので
ライトは遠くに離しています


■スタートの直後でボテ転け

 開けて翌日。天気予報では一日曇りとの事で、暑くならなきゃ元気に走れるかなー、と思ってましたが、天気予報というのは大体外れるもので、朝からそこそこ良く晴れてました。ライダーズミーティングの時点で結構暑くて、時間短縮するかとか、エアコンついてるプレハブ小屋に空調入れとくとか、とにかく具合悪くなったら休むように注意がありました。
 下見ラップでは、昨日よりもさらに路面は乾いてて、桑畑コースのマディったところも、プラレールみたいなワダチになってて、無理しなきゃ転けそうにない感じでした。下見から帰ってきて、しっかりクイックチャージャーで満タンギリギリまで給油し、かつ3リットルくらい入ったチャージャーをパドック入り口の木陰に置いて、準備万端です。
 スタートは、いつもの様に、チャンピオンコースのスタート地点から一斉スタート。前々回、前回とスタートで失敗してるので、今回は一列目に整列。この日の為に、河川敷でスタート練習も積んできたのですが、やっぱり練習と本番では緊張感が違います。違いは緊張感だけでなく、いざスタートすると自分より遙かにベテランの人らが、逆バンクの1コーナー目指して集中して寄ってくるので、ビビってしまいました。
 それで浮足立ったのか、その先のなんでもない所でボテコケ。大したダメージもなかったのですが、これで実質最下位。まだまだアカンな、って感じでした。

2022-07-24 08.31.03
曇りの予報でしたが
晴れ間も見えて、朝から暑かったです

2022-07-24 09.28.50
暑いので、ライダーズミーティングも木陰で開催w



■残り30分でリザーブ

 その後は、とにかく淡々と自分の走りをしました。今回はBクラスは自分だけでしたので、他のBクラスを追いかけたり後ろを気にしたり、という必要はなく、自分より遅い人もいないので、「後ろから来たな」と思ったら、良い感じに自分のペースが落ちない様に抜いてもらう事だけ考えれば良しです。
 そんな感じで、加速する時はして、ジャンプも飛ぶようにして、と走っていたのですが、そんな元気が続いたのはスタートして30分の間だけ。それを過ぎると、段々しんどくなってきて、ペースが落ちてきました。それでも休まず走っていたのですが、30分おきにさらにペースダウンしていく感じ。1時間過ぎた頃には、頑張って加速する意欲がなくなっていき、1.5時間過ぎた頃にはクラッチもパンパンになってきて、自分もバイクも無理するのやめよ、って感じになりました。
 驚いたのは、残り時間30分に差し掛かった時、リザーブに入った事。普段ならL1が出る前後でリザーブに入るのですが、ちょっと早すぎです。いつもよりも多く走ったとも思えません。心当たりがあるとしたら、スタートの後に転けた事ですが、直ぐに起こしてますし、3周分くらいの燃料が漏れたとも思えませんでした。
 といっても、ガス欠には違いないので、次の周回に入る前にピットイン。こんな事なら5リットルくらいチャージャーに入れておけば良かったと思いつつ、残り30分なら3リットルでも持つやろ、とか思いつつ、体の方はフラフラになりながら給油。直ちに再発進しました。

2022-07-24 09.39.58
38インチのモトパンがゆるゆるなのは腹アンダーの話で
腹トップはまだまだ出っ張ってます

2022-07-24 13.05.45
粘土区間もあったけど
ジャンプの着地でだいぶ落とせました


■兎にも角にも2.5時間走りきる

 しかし、残りの30分がほんとにきつかった。もう、頑張って加速入れる元気もなければ、それどころかスタンディングする元気もない。座ったままでも安全に通過できる程度の車速でしか走れません。こんなに遅いのなら、もう2速に落とした方が良いんじゃないかとそうしてみたら、急に車体が重々しくなって直ちにやめました。クラッチをできるだけ使わない様に気をつけたせいか、さっきまでパンパンだったのが多少はマシになった気がしましたが、それでも滑ったりしないので、クロストレーナーは相当強心臓なバイクだと感じました。
 周りの人はというと、全然ペースが落ちてない様に見えました。このクソ暑い中で、どうしてそうもタフなんだ。技術がどうとか車速域がどうとかいう以前に、人としての作りが根本的に違うんじゃないかとさえ思いました。自分だって、前回よりは体重を7kgほど落としてきたのですが、そんなの全く応えないほど最後の30分は暑くてフニャフニャでした。
 ともあれ、最終周。ここだけは頑張って加速いれ、ジャンプも飛び、車体についた土を出来るだけ落とす様に心がけました。

2022-07-24 14.19.51
ベストラップは転けた1周目www
せめて8分台で周回できたら、あと1周は多く走れるのに

2022-07-24 13.26.36
毎度おなじみランチ樹林のお弁当
もう、これが上手くて、これ食べるために参加してる面もある
これで550円は安い!


■感想と研究

 Bクラスは今回は自分一人という事で、堂々のクラス優勝。まぁ、ドライな事を言えば、1周走ってあとはエアコン効いたプレハブに篭ってても優勝!となった訳ですが、実質的な不戦勝であったとしても、このクソ暑い時に2.5時間走ったらどうなるかを知る為にも、今回最後まで走りきった事で貴重な経験が出来ましたし、またやりきった感も味わう事が出来ました。それに何と言っても、優勝には違いないので、年間ランキングにもそれなりに影響はする訳です。
 一方で、それなりに元気よく走れた時間が最初の30分だけであり、その後は徐々にパワーダウンしていって、最後の方では惰性以上の走りしか出来なくなっていたのは、他にもBクラスに参加してる人がいた場合、その人らに負けてしまう確率が非常に高い事を意味しています。今回は青色吐息でも普段通り18周走ったのですが、もう1周多く走れない事には、安心できません。
 しかし、クッソ暑い中で、A2以上のライダーさん達みたいに最後までペースを落とさずに走れる様になるには、一体どんな事や練習をしたら良いのか。ちょっと分からないのが現状です。
 レースが終わったあと、手のひらを見てみると、左手の中指の第一関節の上にマメが出来ていました。言わずもがな、クラッチレバーによって出来たのですが、こんなところにマメができるほど、今回は半クラを使いすぎた様です。登りのタイトコーナーでは、どうしても半クラで開けていかねばならないところがあり、そういうのは仕方ないとしても、その他でも半クラで引っ張ってたり、加速の際にクラッチをアクセル替りにしたり、というのが多かったので、この点はバイクの戦闘力を失わないためにも、ちょっと気を使った方が良いかなと思いました。
 次回は9月ですが、体重はできるだけ絞って、今度こそ90kg台を切っていきたいと思います。

2022-07-24 15.19.30
今回の頂き物
麦酒は貯めといて来年のGWの帰省の時に
実家の親父にやる事にしましたw