今の家は元は高級社員が住む様なそこそこ高級住宅だったせいか庭付きなのですが、問題は殊の外手入れが大変という事。前の持ち主は定期的に庭師さんに来てもらってたみたいですが、貧乏性な余計な金かけたくないので自分でやらねばなりません。しかし、枝切りや芝刈りのハサミでは、なかなか骨が折れるという事が分かってきたので、意を決してマキタのバリカンを買う事にしました。もう、どっぷりマキタ沼にハマっております。


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今回注文したバリカン2-wayセット
芝刈り用バリカンに生垣用のパーツがくっついてきた感じです





■目的

 バリカンを買った一番の目的は、花桃の木が立ってる面の芝生をどうにかする事でした。ここはもともとは花壇だったのを自分が越してきてから芝生を敷いたのですが、これが予想外にボーボーに生える。生えると上の方だけ青々してて下は枯れてたりする。聞けば、芝生は伸びてきたら刈らねばならないそうで、放っておくと下が枯れて、そこで芝を刈ると結局枯れた部分だけが残ってしまうとの事。そんなの知らなかったから、今はかなり枯れた状態です。
 一応は、刃の部分が直角に曲がるデカいハサミ状の芝刈り器を持っていたのですが、トラ刈りしか出来ないのと使うのが骨が折れる事、そして何より支点の部分のボルトがどっか行ってしまって壊れてしまいました。まぁ、これがキッカケでバリカンを買う決心をしたのですが、どうせならもっと早い段階でマキタのバリカンの事を知っていれば、もちっとマシな手入れが出来たんじゃないかと思います。
 もう一つの目的は、生垣やその他の木の枝を払うため。こちらは枝切り鋏でバチバチやってたのですが、やっぱりトラ刈りになってしまうのと、同じく骨が折れる。たまたま近所の庭をやってた庭師さんが生垣バリカンを使ってて、「ああやれば楽なんだな」と思っていたところ、芝生と生垣の2wayで使える電動工具があるのを知り、これだと決めた訳です。








■芝生用バリカンとして

 まずは芝生用のバリカンとして使ってみました。使い方については、既に多くの人がブログや動画で紹介しているので、ここでは個人的な感想を述べたいと思います。
 実をいうと、当初予想してたのは、草刈機みたいなビンビン草を刈っていく様なものをイメージしていたのですが、実際にはもっとソフトな感じで、ビンビン草を刈る様な感じではありません。ヴィ、ヴィと草を刈る感じで、しかもゆっくり押してやらないとブレードが草を噛んで前に進まない、ゆっくり過ぎてもなかなか草を刈らない、という感じで、最初は雰囲気がつかめるまでちょっと時間がかかりました。また、刈った草が溜まると刃が進まなくなるので、その都度刈った草を払い落とさねばならず、草刈機的なスピーディさとはちょっとイメージが異なります。しかし、やっぱりバリカンで刈った方が仕事が丁寧だし、均一にも刈れるし、デカはさみ的な芝刈り器よりは上手に芝を刈る事が出来ました。
 初見としては、しゃがんだ格好で作業するので、結構腰にくる事。また片手で操作するので腕も疲れやすい事。まぁ、その事を見越してか、右手でも左手でも安全装置が押せる様になってて、両腕で使える様になってるのは便利でした。また、雨降ったあくる日に作業したってのもあるのですが、結構刈った芝でバリカンが汚れました。芝が濡れてなくても、木っ端で本体は結構汚れると思います。使ったあとは、ちゃんと分解清掃して、必要なら塗油もした方が良いと思います。

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ブレードにはちゃんとカバーがあって
直接ブレードを触らず交換する事ができます

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安全装置を押さないとスイッチが絞れない構造です
安全装置は左右どちらの手でも押せる様になってます


ゆっくり前に押し出す感じで刈っていきます
あまり早くやろうとすると詰まりますw

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たったこれだけの芝生ですが
バリカンでやった方が仕事が丁寧に出来ます

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芝生が若干濡れてたのもありますが
それなりに木っ端が付きました



■ブレードの交換の仕方

 さて、次は生垣用のブレードに交換して、生垣の剪定をしようと思ったのですが、最初これがよく分かりませんでした。というのも、単にブレードを交換するだけで使えると思ってたので、その通りにしたものの、生垣用のブレードのネジを締め込んだらブレードのガイドが浮いてアンダーカバーが全く閉まらない。芝生用のはちゃんと閉まるのにおかしいと思って、説明書をよく読んでみると、アンダーカバーとブレードを外した次に、クランクってのを外す事になっている。ところが、これだどうにも外れる様な感じでない。マイナスドライバーでこじっても取れない。途方に暮れていると、何かの表紙にバリカンを持ち上げた時に、ポトっととクランクが落ちました。クランクは上に取り外すのでなく、下に落とすのが正しい外し方の様です。
 次にそのクランクをセットするのに、クランクを入れる3本のピンの向きを、芝生用のブレードを入れる時は横向きに、生垣用のを入れる時は縦にする事が分かりました。そして縦にしてクランクをはめて、生垣用のブレードを入れたのですが、またも上手く閉まらない。なんでやー、と改めて説明書を見直してみると、クランクの片面に凹んだ部分があって、芝生用として使う時は凹部が上に来る様に、生垣用として使う時は凹部が下に来る様にセットする事が分かりました。
 ブレードの交換については、説明書には芝生→生垣、もしくはその逆といった書き方ではなくて、各々で分けて書いてあるので、ちょっと分かりにくいところもありますが、図解入りで書いてあるので、よく読んで見比べて行うと、こういった早とちりや勘違いなく、交換する事ができると思います。

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こちらが芝生用のセットの仕方
ブレードが横に動くから、横向きにするのでしょう

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こちらは生垣用のセットの仕方


■生垣を刈ってみる

 ウチには道路に面した側に椿の生垣があり、庭の方にも椿はじめいろんな木が生えています。この時期になると元気かつ無分別に葉が生えます。さっそくバリカンで刈ってみました。やってみて分かったのは、実に楽という事です。今まではハサミでバチバチやってましたが、バリカンでなで切りした方が楽ですし、かつそれなりに揃って刈る事が出来ます。あまり太い枝は切れないのでしょうが、椿の生垣くらいなら楽勝で刈っていけます。
 刈る事自体はとても楽なのですが、問題は基本的には片手で操作するつくりになっているので、ずっと刈っていると腕が疲れてくるという事です。その場合は、ブレードにつけるチップレシーバーを逆向きにつけて、反対側の手で持って操作する事も出来ます。ただ、それにしても片腕だけではすぐ疲れてしまうので、スイッチ持ってない側の手でバッテリーの部分など持つ様にして、両手で使う様になりました。
 また、生垣だけでなく、庭に生えてる雑草を草刈機がわりに刈ってもみましたが、そういう使い方も問題なく出来ました。もっとも、腰をかがめて作業するので、それなりにしんどいです。物によっては、剪定ばさみだのノコギリを使わねばならない場合もありますが、細くて柔らかいものなら、このバリカンで十分仕事が出来ます。こんな事ならもっと早くに買えば良かったと思ったくらいでした。

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腕が疲れたので、チップレシーバーを逆につけて
反対側の腕で操作中


こちらもゆっくり操作します
ハサミつかうより刈った面が揃います

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ハサミでバチバチやるより、出来栄えがいいです


■収納ボックス

 上にも書きましたが、芝生、生垣ともに、使った後はそれなりに汚れます。説明書の方には、本体の手入れは「乾いた布か薄めた中性洗剤を付けた布できれいに拭いてください」と書いてありますが、気になるのはブレードの方です。説明書をみても、特段どうこう書いてません。
 そこで、まずはブレードについた葉を落として、水気を拭き取り、CRCを吹きかけて余計な油分を拭って保管する事にしました。またブレードの可動する部分であるガイドには、適宜グリスアップして保管する事にしました。ブレードはぶっちゃけ消耗品みたいで、いずれは切れ味が悪くなったら新品に交換するみたいですが、錆びさせたら消耗も早いので愛護節用に心がけたいものです。
 保管といえば、このバリカンをどうやって保管するのかも考えました。なにせ、生垣用のブレードなどもありますから、バラバラに放っておくという訳にもいかないからです。マキタには各種のケースが別売でありますが、結構お高いのでこのバリカンのためにそれらを用立てるというのも勿体ない話しです。
 そこでウチにあったSTボックスの13サイズに入れてみたところ、これがいい感じにフィット。バリカン本体だけでなく、生垣用のブレード類も収まり、それでいてまだ余裕がある。将来的には、バリカンで切れない枝用の折りたたみのノコギリも入れようかと考えています。

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生垣用ブレードをつけるのに使う
マイナスドライバーも入れました