前回のGPスクールで、フロント周りが軽くなった現代のバイクに合わせて、進化したGPフォームを習った訳ですが、前にフォームに適合したベストテクバーに近いZETA SX3 ED-Lowではちょっと乗りにくいと言う事で、Beta純正のハンドルバーに交換しました。かつフロントタイヤを90/100から90/90に変更した事で、フロント周りがとても軽くなり、結果、さらにGPフォームで乗る必要が出てきました。
 そこで、さらなる習熟のためにGPスクールを受講しました。


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昨日まで雨だったのですが、今日はいい天気
今回もふーちゃんと二人で受講です





■コーナーへの進入

 前回のスクールは1月に受けたのですが、あれから2ヶ月、また新しいテーマが見つかった様です。すなわちそれは「コーナーの進入の時にどうしているか」でした。
 これまでのスクールで、いわゆるベストテクのコーナーリングは沢山やってきて、体重心軸やバランス軸といったのを身につけてきたのですが、問題はコーナーに入るまでに「それ」をやってしまっていている、という事。
 つまり、まだコーナー(具体的にはシッティングに入るポイント)は先にあって、それまでは直進区間なのに、早々とコーナーリング姿勢を取ってしまうから、進入でブレーキも掛けれないし、奥まで突っ込めもしない。言い換えれば、「曲がれる速度」でしか入っていけない。となれば、立ち上がりもどこが立ち上がりかよく分からん状態で、結局ダラダラと曲がっていくより他ない、という寸法です。
 そもそもコーナーリング姿勢で直進するなんてのがあり得ない訳で、それが出来るのはバイクの真上で単に体を捻っているだけで、捻ってもそれが体重心に影響をしていない。目一杯捻っても上手い事曲がっていかないのは、そうした理由なのです。
 ではどうするのかというと、進入時にはあまり腰を捻らない。体の外側が伸びる様な感じでそっちを固める、という具合です。捻り過ぎちゃうとむしろ体の外側の方が縮んで内側が伸びる格好になる。これでは体重心がバイクの中心からズレない、つまり車体は傾かない。当然、曲がっても行かない訳です。

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まずはフォームチェック
チェックの時は明確にオーバーアクションで行います

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進入時のフォーム
体重心のズレを体感します


■バイクの中心から外れる

 いつもの様にスタンドに立てたバイクの上でフォームチェック。ただ、フォームチェックの段階ではなかなか理解ができないのがほどんどです。まぁ、バイクは動いていませんし、コーナーリングのフォームをとってもバイクが斜めってくれてる訳でもないからです。なので、フォームチェックでは「そういう姿勢になるんだ」という事を徹底的に覚えていく事に注力します。
 続いて南コースで走行。この時もいきなりバンバカ走るのではなく、最初はゆっくり、むしろ習ったフォームをイメージして実行する事に注力します。今回は特に進入時のフォームですが、なるほど、腰を捻り過ぎず、上半身の外側が伸びるイメージを持って進入していくと、体重心がバイクの中心から右側へズレている事が感じられます。今までだと腰を捻ったら外側の左足の方に力が掛かっていたのですが、今回習ったフォームだと内側の右足に加重がかかっています。
 今までだと、曲がるのにも苦労して、立ち上がりの加速も結構ダラダラした感じだったのですが、今回習ったフォームだと、コーナーの奥、いわゆるクリッピングポイントまで入っていく事が出来、そこで初めてコーナーリングフォームで着座、そこから立ち上がりなので、立ち上がりの加速が順調です。
 どんなコーナーであれ、今回習ったフォームを意識して実行する事で、右であれ左であれ、バイクの中心から体重心がずれる事が体感できたのは、重要な事でした。

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南コースはまだ水たまりが残ってました
ブーツもなぜか右足だけぐっしょりw



■アクセルあけるポイントが分かる

 このフォームに慣れていくに従って、徐々にアクセルを開けるポイントというのが分かってきました。コーナーを立ち上がったらアクセル開けるのは当然の事なのですが、ジャンプの進入の時も、「減速で進入してジャンプの斜面でアクセルを開ける」というのは習って分かっていたつもりでも、実際にはあまりブレーキを使っていなかったのか、斜面に対して速度を合わせられないので、アクセルを開けるのもちょっと及び腰でそれほど開けれてませんでした。
 しかし、今回習った事で、自分が安心して飛べる速度までブレーキを当てる事が出来る様になり、斜面でちゃんとアクセルをオンに出来る様になってきました。南コースの帰りのコブは結構リップが立っていて、うっかり飛ぼうとすると結構怖かったりするのですが、安全に安定的に飛べる様になりました。
 初級コースは奥のタイトコーナーが雨上がりでフカフカになっていて、イン側は非常に滑りやすくなっていたのですが、コーナーリングフォームは進入の後に取るのだという事が分かってから、自在にラインを変える事が出来る様になりました。中級コースもイン側が思いっきり掘れている上に、その先もアクセルギャップが出来ていたのですが、新しいGPフォームでは体重心がバイクの上からズレているお陰で、ギャップをモロに拾う格好にはならず、それでいてジャンプではしっかり飛べるという具合で、非常に気持ちよく走れました

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コーナー進入時
この時、体重心が右に12cmズレているのを体感してます

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コーナーの立ち上がり
もっとケツはシートから出ても良かったかも


■チャンピオンコースを4速で

 このあと、チャンピオンコースで実走行してみました。ベストテクコースの本コースというと、昔はとても難しいイメージがあって、実際、ノタノタとしか走れた事がありませんでした。ところが、今回習った事で、実に気持ちよく走れています。なんと言うか、曲がれる所は曲がれて、飛ぶところは飛んで、アクセル入れれるところ、ブレーキ当てるところ、それらが明確になった感じです。なんというか、舵がよく効くなというのが率直な感想でした。
 こうなると、モードスイッチは雨ではなく晴れの方がピックアップが良くて完全に走りやすい。ただ、体がコースに馴染んできて、アクセル開けれる様になると、なんか車速が遅い様な気がしてきて、シフトダウンして今何速か確かめたりもしました。ずっと3速で走っていたのですが、2速なんじゃないかと勘違いした訳です。
 そこで、試しに4速に入れて走ってみたところ、加減速Gが減って実に走りやすい。それでも車速が落ちるコーナーなどでは3速に落として走っていたのですが、そのうち面倒になって4速のまま進入する様になりました。クロトレの凄いところは、ギリギリまでエンジンの回転が落ちても、そこから立ち上がっていくところですが、今回もその例に漏れず4速オートマ走法で気持ちよく走り続ける事が出来ました。

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明日もスクール受けるので、洗車は明日に回しましたw

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マキタのブロアコールマンのマットが膨らませる事を発見!

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タイヤハウス収納のお陰で、寝床が広くなりました

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今夜はがっつりご飯食べれるラインナップです