先日、塗装用コンパネで作ったタイヤハウス収納と寝板ですが、切りっぱなしのコンパネでは見た目が悪いという指摘がありました。まぁ、表面はツルツルしてて使用上は使いやすいのですが、色目が悪いのも事実。かつ断面はザラザラしてるしササくれてたりもするので、対策として木目のリメイクシートを貼る事にしました。


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完成したの図
なかなかいい感じ





■その他の対策

 当初考えていたのは、切断面にエッジテープを張る事でしたが、これだと如何にもコンパネな見た目を変える事は出来ないので採用しませんでした。
 次に考えたのは、タイヤハウス収納の形は固まったので改めて図面を起こし、杉材などで作り直す事でした。その上で、塗装するとかバーナーで炙って焼き目を入れようと思ったのですが、手間はともかく費用がかなり掛かりそうです。かつ、せっかく作ったコンパネ製の収納も無駄になってしまいます。引き取り手も現れないので、捨てるより他なさそうですし(前の田形の寝板は結局粗大ゴミに出した)。
 そこで代わりになるものを探したのですが、ふと気が付いたのが、自宅の台所の上の棚の蓋のプリント地が一部剥げかけている事。剥げているのを見て初めて気が付いたのですが、あれはああいう木を使っているのでなくて、木材にプリント地を貼り付けてあるのだという事を初めて知った訳です。
 となると、どっかに似たようなのが売ってるのではないか、と探してみたところ、リメイクシートという名前で色んな種類の木目や石目のシートが売っている事が分かりました。幅は45cmのが多かったのですが、60cmというのもありました。色目も様々あったので、荷室の床板のフロア材に近いものを選びました。

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この写真で見ると幅が1mくらいありそうに見えますが
60cmは意外と短いです

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作業を始める前に
右側のヒーターの部分の切り欠き過ぎた部分を修正しました


■貼り付け作業

 今回頼んだシートは、60m×10mの大きなもので、おそらく本来は壁紙に使うものだと思います。このデカいサイズを頼んだ理由は、タイヤハウス収納のサイズが凡その大きさで23×26×126mで、一枚のシートで被うには横幅が50cmはないとダメで、かつ収納左右分と45×129cmの寝板4枚分をカバーする必要があったので、勢い大きいものが必要だった訳です。ちなみに、タイヤハウス収納に使うシートの大きさは60×210cmが2枚、寝板には60×140cmが4枚で、合計980mm。ギリギリ足りる事が分かりました。
 サイズがギリギリであるので、予めリメイクシートを切り取り、現物と寸法を合わせて確かめてから、慎重に貼っていきました。このシートは裏が糊面で台紙を剥がして貼るのですが、貼り方も様々で、トランポの窓に貼るフィルムの様に水吹きして台紙を全部剥がして貼る人もいれば、台紙の端を少し剥がして折って、ゆっくり剥がしながらヘラで空気を押し出す様に端っこから貼っていく人も居ます。今回はそれほど複雑な形でもなく、また凹凸に湾曲もしてないので、端っこからゆっくり台紙を剥がして貼っていく方式にしました。
 しかし、これが実際やってみると結構大変な作業でした。なにせ物が結構でかい上に、立体でかつ複雑な形をしてるので、一人でやるのは土台無理。嫁さんに手伝ってもらって、シートを嫁さんに持ってもらい、自分は裏紙を少しずつ剥がしながらゆっくり貼って行く。平面なところはともかく、角や端っこの処理はちょいちょい雑になってしまいました。
 寝板の方は基本真っ平らなので比較的楽でしたが、これも自分一人でやるのは少々骨が折れるので、嫁さんにシート持つの手伝ってもらいました。この頃には貼る作業にも慣れてきて、さっさと貼れる様になっていました。

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シートの上に現物を置いて、必要なサイズに切り出します
内側に折り込む事を考えて、少し大きめにします

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車体を傷つけないのと、隙間を埋めるために
サッシ用の隙間テープを使いました

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裏側は適当です

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寝板はツルツルの方にシートを貼りました



■完成

 完成した寝板を見て嫁さんは一言「会議室の机みたい」と言ってましたが、まぁ、実際のところ会議室の机もこんな感じで作っているのかもしれません。トランポの荷室の床に使ったフロアに近い色合いかと思ってたのですが、実際はもっと茶色な感じでした。しかしまぁ、コンパネ材のまんまよりは、色目といい雰囲気といい、良くなったと思います。
 個人的にうまくいったと思ったのは、タイヤハウス収納の縁に隙間テープを貼った事で、これにより車内の保護になるだけでなく、隙間がなくなった事で砂埃なども入りにくくなり、かつ再度ビス留めしたところ前よりもガッチリ固定できた感じになりました。
 寝板の方は、リアシートの保護用の板を左右144cmから138cmに変更した事で、リアシートの幅とジャストにし、スライドドアから中にアクセスしやすくしたのですが、寝板として使う分には全く問題がなく、むしろ車内で取り回しが良くなり展開がし易くなりました。

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一等最初に作業したので、ちょいちょい粗があります

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こちらは慣れてきて仕上げが良くなりました

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シート貼った事で、ちょっと高級感が増しました

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リアシートから板がはみ出さなくなったので
スライドドアからの出入りが楽になりました







■追加で鉄板を仕込む

 全ての作業が終わったあと、ふと気がついたのが、KTCのパーツトレイと時計でした。これは元々は前の100系ハイエースDXの時に荷室の壁にくっつけて使っていた物だったのですが、今のトランポはスーパーGLで内装がされているので、くっつけて使う事が出来ず所在がなくなっていました。しかし、無ければ無いで不便なもので、どうにか使う方法を考えました。
 そこで思いついたのが、タイヤハウス収納の後端部。ここに薄い鉄板を貼り付けて、磁石が付く様にしようというものでした。最初からそうと考えていたら、後端部全体を覆う様に鉄板を貼り付け、その上から木目のリメイクシートを貼ったのですが、今からはそうも出来ないし、タイヤハウス収納を荷室の床から取り外すのも面倒なので、鉄板を貼る面積は最小限にし、それを両面テープで貼り付けた上で、残ったリメイクシートを上から貼って目隠ししました。
 近くで見たら、如何にも取ってつけた様な感じですが、5m離れたら分からんので良しとします。パーツトレイはともかく、時計があるのは時間が一目で分かるので便利です。

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左のKTCのパーツトレイは最初から立派なマグネットが付いてます
右の時計は壁掛けのパーツを外して
マグネットシートと貼り付けてます

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収納のこの部分が空いているので活用する事にしました

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0.3mmなら切るのも楽だったのですが
0.5mmは多少力要りますし、歪みもします

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鉄板に両面テープを貼り付けます
余ったリメイクシートを再利用

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まぁ、大体こんな感じですかねぇ

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近くで見たら、後から貼り付けたのが分かりますが
5m離れたら分からないのでOK

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トレイはともかく
時計があるのは時間が分かって便利です