中学生の頃からやっていたサバイバルゲームは、自分が足を洗う頃までは河川敷だのお寺の裏山だの、つまりはタダで使えるフィールドでプレイするのが一般的だったのですが、この頃では有料フィールドでプレイするのが当たり前になっている様です。その意味で、タダで使わせて貰えるコースというのは、極めて重要かつ貴重です。
日の出とともに活動開始
■走り込みに特化したコース
オフロードコースと違って河川敷は、テーブルトップやダブルといった人工のセクションはありませんし、また勝手に作る事も出来ません。全般的にアップダウンの少ないコース割になるのですが、自分がもっぱら取り組みのはクロスカントリーの練習ですから、別にジャンプがなくても困りませんし、やらしいガレ場や丸太や木の根がない分、うっかりコケてケガの心配も少ないのです。
それよりも、この河川敷は細かなコーナーが多く、かつ時々進行方向が変わる事もあって、右だか左だか分からんワダチが出来ていて、結構テクニカルなコーナーが多いのです。そして全部のコースを繋げると結構な距離がある事、加速できる直線も多い事、さらには砂浜まであって珍しくサンドの練習も出来る、という事もあって、なかなか走りごたえがあります。
ないのは長い登りや下りがないのですが、まぁこれは河川敷だから仕方ありません。なのでこの河川敷では、徹底した走り込みが出来るコースと考えています。
朝一番で、まだ地面は凍っています
だいぶ操作しやすくなりました
■クロカン耐久練習
さて、練習開始ですが、ひたすら走り込みです。具体的には、満タンのタンクがリザーブに入るまで走ります。早い遅いではなく、とにかくリザーブに入るまで走る。モチュールカップの走行時間が2.5時間なので、それに準拠した練習という事です。
日の出と同時にバイク下して準備に取り掛かります。タイヤの空気圧は前が0.8後ろが0.7。コースの全般が滑らない河原の土であるのと、サンド区間があるので空気圧は高めにしました。朝は結構冷えるので、トランポのエンジンはかけっぱなしにして荷室を暖めておいて着替え。準備が済んだら走行開始です。この時点で走り出してるのは自分ひとりだけですが、それだけに気兼ねなく走る事が出来ます。
朝一番はとにかく寒く、まだ地面も凍っています。走り始めるとグリップ握る指先が凍えて痛いです。頭もまだ1/4くらい寝てる感じなので、最初は飛ばさず、2速雨モードでゆっくり走ります。普通のコースはそれでいいのですが、サンドだけはゆっくりという訳にはいかず、2速でも開けていかないと走れないのですが、これはこれでサンドに慣れるという意味でいい練習かも。サンドなんて、去年のJNCC八犬伝の時くらいしか走ってませんしね。
15分くらい走った頃から、3速に上げてちょっとずつ車速を上げていきます。加速を入れれる所では遠慮なく入れていきます。早く走るのが目的でなく、2.5時間走りきるのが目的ですので、無理に飛ばそうとするのでなく、トロトロ走ってる方がしんどいところで加速するイメージです。
サンドでコケても地面は砂なので
体へのダメージは少なめです
■2時間10分でリザーブ
2.5時間というと結構長いイメージがありますし、実際長いのですが、走っている最中には実のところ、そう長い感覚はありません。これは乗ってるバイクがクロトレという実に乗り易いバイクであり、あまり疲れないからだろうと思います。スタート地点に戻ってくる度にハンドルに付けている時計を見るのですが、もう30分走った、もう1時間走った、もう2時間かあと30分だな、という具合で、CRFに乗ってた時みたいに青色吐息になる事もなく、粛々と駒を進めていく感じです。
1.5時間を経過したあたりから、体も十分温まり感覚も研ぎ澄まされてきて、雨モードではタルい感じになってきたので、晴れモードに切り替えて走りました。ここの河川敷は、実は晴れモードの方がクイックな操作が出来るので、そっちの方が楽しく走れます。
2時間が経過した辺りから、そろそろリザーブに入るのが気になり始めていたのですが、2時間10分でリザーブに入りました。ちょっと早いなと感じたのですが、サンドで3回もコケているので、その分キャブから燃料が漏れて冗費があったのでしょう。リザーブは1.5リットルで計算上、15分くらい走れるはずなので、リザーブのまま最後1周走り、合計2時間25分で練習を切り上げました。
燃料の喫水からリザーブが見えてました
■リザーブで走れる時間
クロストレイナーの燃料タンクの容量は8.5リットルでそのうち1.5リットルがリザーブという事です。なので、7リットルを130分で使い切ったという事になります。単純計算で1分辺りの消費燃料は0.05385リットル。これをリザーブの1.5リットルに割ると、約27分走れる事になります。
今回は3回コケて、その分冗費もあった訳ですが、もっとコケてたらその分、冗費も多くなって航続時間は短くなったでしょうし、高低差の大きなゲレンデ級のコースなら必然的にアクセルも開けなければならないので燃料消費も激しくなります。また、今後、もっと車速が上がる様な事があれば、やはり同様に燃料消費が上がって、航続時間が短くなる可能性もあります。
しかしまぁ、現状のスキルで、モチュールカップであれば、ギリギリ2.5時間もつ計算です。本当にギリギリなので、うっかりすると行った先から戻ってこれない可能性もあります。なので、やはりリザーブに入ったらピットインして給油するというのが安全であろうと思います。もしても、2リットルも給油したら十分なので、給油時間はそれほど掛からないだろうと見込んでいます。
(クロカン練習の後も乗ったため)
■サンドの走り方
JNCC八犬伝の最後の最後で、「サンドはアケアケで走った方が走りやすい」という事に気が付いたのですが、この河川敷のサンドは八犬伝の時よりも砂が深くて、アクセルあけて走ったらフロントがうっかり砂に取られて吹っ飛びそうになる。普通ならアクセル緩めるところですが、そうすると余計にふらついて、最後には止まるかコケる。とにかく、アクセルは緩めてはならないのです。
といっても、アクセル緩まってしまう事もあるので開け直す訳ですが、雨モードだとピックアップが悪いのか、この時に車勢がふらついて不安定になる事が多くありました。サンドでコケたのも、直線から曲がって戻る時の、減速から加速に移る際でした。
ところが晴れモードにしてみると、直進時のふらつきが少なくなり、コーナーへの進入時の再加速でも失速せずうまく曲がれる事が分かってきました。サンドの練習は、それこそ砂場がないと出来ないし、サンドがあるコースは本当に珍しいので、いい練習ができたと思いました。
雲ひとつない天気で
午後にはかなり暖かくなりました
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