今回も節約のために車中泊なのですが、この時期の市貝は夜中は気温が氷点下になります。なので防寒は厳重にやる必要があるのですが、今回初めてトランポのエンジンをかけっぱなしで寝てみました。今までは燃料が勿体無いと思ってたので、エンジンかけずに寝てたのですが、結果としては思ったほど燃料も食いませんし、一晩くらいエンジン掛けっぱなしでもエンジン傷みませんし、温くてシュラフ掛けるだけで寝れるしで、安眠できました。ただ、腰は痛くなったので、ハクキンカイロで温めるのが効果的でした。


2022-01-30 07.26.26
道の駅はがで車中泊したのは
BTC市貝より少しは暖かいからです
もっとも、トランポのエンジン掛けっぱなしだったら
どこで寝ても温かったみたい




■手首

 さて、二日目。フォームチェックでふーちゃんは徹底的に捻り戻しを習ってました。この捻り戻し、ベストテクのコーナーリングの肝だったりします。自分も昔、徹底的に習って身についているはずですが、いざお手本で見せろと言われると、出来てるかな?と思ったりする時がたまにあります。
 フォームチェックのあと、南コースでウォーミングアップ。昨日と同様、GPフォームを意識しながら走りましたが、やっぱり時々脇が閉まってしまう事があります。そこで先生からアドバイス。アクセルを全閉にした時に、手首が寝たままだとダメで起こす様にするとの事。これ、昔にも習った事があって、全閉の時に手首がいい加減に寝てると、うっかりアクセル開いて危険だから、ちゃんと奥まで手首を起こして回し切る様に習ったのですが、GPフォームでは手首を起こす事で減速時にもフォームが崩れない効果がある様です。
 実際にやってみると、これまでフォームが崩れやすかったコーナーやジャンプの進入でフォームが崩れない、体が遅れない。ガチっとフォームが決まって、ちょっと怖かったジャンプも安心して飛べる様になってきました。
 帰りのコブも飛ぶ様になったころ、先生から「行きの二つのコブを飛ぶ時に膝を使っているから、あの程度のコブは膝使わずに」とアドバイスされました。行きのコブは低くなだらかなのです。リップが立ってるコブは、ある程度膝でショックを吸収する必要もありますが、低いのはサスだけで十分という訳です。やってみると、余計な抵抗がなくなって飛んだあとの繋がりが良くなって、スムーズに走れる様になりました。

2022-01-30 08.54.39
ベストテクバーの代用として長年愛用してきたZETA SX3 ED-Low
新しいGPフォームには合わないので
BETA純正に戻します

2022-01-30 11.08.50
上のアリエテ8Kゴーグルはヨーロピアンフィットのせいか
ジャンプ跳ぶたびに下にずれて視界不良になるので
アジアンフィットのライティングクロウズに戻しました


■反復練習

 午後は再び初級中級コースへ。昨日は自分ら二人しか居なかったのですが、今日はスクールの古参の生徒さんが沢山来てて、古参の皆さんは本コースで練習してました。我々は初級中級コースで今回習った事を体に完全に覚えこませる為に、徹底して反復練習します。
 ふーちゃんは中級コース、自分は初級コースです。あえて初級コースを選んだのは、やっぱりコブが四つもあって、縦系の運動が多い事。つまり、フォームも崩れやすいので、意識して走る事で徹底して身に染み込ませようと思ったのです。
 ただただもう、ひたすらに同じ所を走っているので、何も知らない人が見れば、何が楽しくてやってるのか分からん光景だと思うのですが、やってる本人は上手く出来た時は嬉しく、出来なかった時は何故出来なかったか考えて、といった具合で案外飽きずにやってたりします。かつ、出来る様になると楽しくなって、息が上がるまでやってたりします。疲れてた休んで、また走るという具合です。
 中級コースに移ってからは、ジャンプを大きく飛ぼうとチャレンジしましたが、体が遅れて暴走気味になったり、フロントとリアが同着になってショックが大きかったりと、ちょっと上手く行きません。そんな時は、改めて初級コースでおさらいし、フォームをしっかりチェックしながら反復練習して、それから中級コースに戻るとジャンプの挙動が安定します。出来る様になればチャレンジし、出来なければおさらいするというわけです。

2022-01-30 13.44.10-1
中級コースで練習するふーちゃん
捻り戻しが入って、さらにライディングが向上しました

こちらはワタクシ
普段、こんな音たてて走ってませんwww



■自在に選べるライン、気持ち良いジャンプ

 初級コースで走ってる時、先生から「ジャンプの手前でもしっかり加速する。帰りのストレートもアクセル開ける。手前でブレーキかけてゆっくりコーナー曲がればいいんだから」とアドバイスがあり、その通りにしてみました。ジャンプも、別にどうあっても飛ばなければならない、という訳ではなく、しっかりブレーキかけて舐めて通過でも良い訳です。大事なのは、しっかりブレーキングして減速できる事で、加速もやれる様になる。しっかり加速する事で減速もできる様になる、という事です。
 言われた通りに、開ける所はしっかり開ける様にすると、走りにメリハリが出てきて、コーナーリングも安定し、コーナー曲がる時には次のジャンプの事考える余裕が出来て、シパッとアクセル合わせて飛ぶ事ができる様になりました。こうなってくると、もう楽しくて仕方ありません。
 GPフォームも後半には安定してとれる様になり、コーナーのラインも自在に選べる様になってきました。それどころか、狙った所(コーナーの途中にある石ころとか)に毎回同じく進入できるとか、そうした事も自在にできる様になってきました。そうなると、直線でもはもっと開けてやろうという気になりますし、ジャンプもちょっとちょっと大きめに開けてみようかという気もなってきます。危ないからアクセル抑え気味で走ってるのとは雲泥の差です。

20220129_143132
ハンドルバーの違いでGPフォームがしっくりくるのか
ふーちゃんのRR4T125を借りて試走

20220130_142841
フォームがガチっと決まって
ジャンプの踏み切りが怖くなくなりました

20220130_142947
フォームが正しく取れると、安全に着地できますし
そうなると少しずつチャレンジしてみたくなるものです


■まとめ

 最初のうちは、雨モードで走っていたのですが、後半はちょっとトロい感じがしてきましたので、晴れモードに切り替えたところ、非常にヒップアップが良くなり走りやすくなりました。クロトレはこれまでも乗りやすくそれでいて威力のあるバイクだと思ってましたが、今回のスクールでモトクロスも軽くならこなせる事が分かりました。
 それと同時に、軽く、乗りやすく、扱いやすいバイクでスクールを受ける事は、無理やりモトクロッサーで受けるより飲み込みが早い事も、改めて実感しました。バイクの性能の向上が、こういうところでも威力を発揮した形です。
 その一方で、今乗っているバイクは、10年前のバイクよりも進化していて、その進化に合わせた乗り方をしないと十分性能を発揮しないし、また乗り手も大変なんだという事が理解できました。なるほど、GPフォームで乗ると一段と操作しやすいのです。これまで加速で後ろに引っ張られそうになったり、コーナーでフワフワしてたり、そういうのは現代の設計のバイクの乗り方にあった乗り方をしてなかった、という現れだった訳です。
 今回のスクールでアップデートされた事で、今後の活躍にも期待が高まるところですが、改めてベストテクスクールを再開して、もっと磨きをかけたいという気持ちも高まってきました。

2022-01-30 15.31.12
今回改めてスクールを受けて
このバイクの性能を引き出せれる様な気がしてきました

2022-01-30 16.17.42
久しぶりに来てvery goodの評価が貰えるのは
やっぱりGPスクールが完成度が高い証左だと思います