去年、お久しぶりでモチュールカップに参加し、その際、同行してくれたエンデューロ部隊員のふーちゃんが、ベストテクコース市貝をいたく気に入ってくれて、その後フリー走行にも来て、ベストテクスクールも受けたいという事で、自分も久方ぶり、実に6年ぶりにスクールを受ける事にしました。
せっかく習うのですから、天気が良いに越した事ありません
■マシンの進化とフォームの進化
ところで、記事の通し番号を新規にしたのには理由がありまして、スクールの名称が「GPスクール」となったのは知っていたのですが、今回のスクールでは、それこそ「神の奇蹟」的な画期的な進化と、自分自身の前進を感じられたからです。
スクールの一等最初は、現代のオフロードバイクの構造からの説明なのですが、曰く「今のバイクはマスの集中が進んで、フロント周りが昔に比べるととても軽くなっている」との事。確かに、この頃のバイクは流行語の様にマスの集中という言葉が使われてます。ただ、それが具体的にどの様な意味があるのか、車体の重量バランスにどの様な変化が起きているのか、というのは、無学な自分ではあまり意識せず乗ってました。
フロント周りが軽くなったのに対応してベストテクフォームにも変化があり、肩甲骨寄せて、脊柱起立筋固めるところまでは同じですが、脇を絞ってハンドルを保持するのでなく、肩をいからす様にして保持する様に変化していました。
これというのはある意味大変化で、これまで使ってきたハンドルバーは、ベストテクバーに近似のZETA SX3のED-Lowなのですが、これは脇を絞って乗るには良いのですが、肩をいからせて乗るには少々しんどい形状です。最近のハンドルバーは絞りの少ないストレートな物が多いのですが、この辺りも進化した形状になっていた、という事です。
ともあれ、別のハンドルバーを持ってきてない(というかそもそも持ってない)ので、今日はあえて絞りの強いハンドルを使って、新しいフォームを常に意識して乗る様に心がけました。
現代のマシンはマスの集中で
フロント周りが非常に軽くなっているとの事
フォームの違い
■初回でこんな走り出来る??
今回初受講のふーちゃんは、まずベストテクフォームの仕込みからスタート。自分もかつて同じ様に習ってきたので、懐かしげにそれを見てたのですが、瞠目したのは南コースでウォーミングアップを始めた時。なんと、いきなりベストテクっぽい走りをしだしたのです。去年の12月にフリー走行できた時とは、全く別人の走りです。
自分もかつてそうでしたが、南コースの手前のコーナーは、ベストテクが身についてくると、イン側に切れ込んでいけるのですが、初回の人は大体外側に膨らんでしまいます。フォームが出来てないとか、ねじり戻りが出来てないとか、二回線操作が出来てないとか、まぁ理由はいろいろあるのですが、初回はそうしたもんです。
自分もかつてそうでしたが、南コースの手前のコーナーは、ベストテクが身についてくると、イン側に切れ込んでいけるのですが、初回の人は大体外側に膨らんでしまいます。フォームが出来てないとか、ねじり戻りが出来てないとか、二回線操作が出来てないとか、まぁ理由はいろいろあるのですが、初回はそうしたもんです。
ところが、この日の午前にふーちゃんが見せた走りは、スクール10回くらい通った人の走りでした。これには驚嘆しました。先生に聞いてみると、GPスクールではこういうのが普通だとか。曰く、「25年スクールやってきて、どうしてベストテクが出来ないのかが解明できた。その要素を盛り込んだ」との事。側で見てた自分は鈍感なのか、むしろ以前よりもフォームチェックとか簡素化されてる気がしたのですが、やはりGPスクールになってから、内容が凄い事になっている様です。
まぁ、実はふーちゃんが特別に飲み込みの早い異能者なのかもしれません。にしても、初回でここまで出来れば、そりゃベストテク習った気にもなれますし、第一楽しいでしょうし、初めての人もこれならやる気出るんじゃないかと感じました。
先生のお手本
ステップの立ち方から教わります
新奇な体験だと思いますw
ベストテクスクールに初めて来た人で
いきなりここまでベストテクな走りが出来た人を
これまで見た事がありません
■自分の走り、変わった点
さて、自分の走りですが、新しく習ったフォームで走ってみて、その違いが決定的に分かりました。それは加速であれ減速であれ、体が遅れないという事です。そしてコーナーの進入でフロントの接地感やグリップ感が良くなり、少々の石ころが転がっててもフロントを取られない。これは極めて決定的な違いでした。今までは、何となくフワフワした感じがあって、ちょっと心許なかったのです。つまり、上からハンドルを抑え込む格好になっているので、サスをしっかり使えている様です。
ただし、気を抜くと前の様に脇が閉じてしまって、加速で体が遅れたり、減速で体が前につんのめったりと、不安定になります。慣れてくるとピッチが上がってくるのですが、車速が上がると意識が飛んでしまう事もあるので、そういう時は習った事を念頭に起きながら、抑えた走りで反復練習します。大体うまいこと行かない時はフォームが崩れてる時、うまい事いった時はフォームが出来ている時ですので、出来ている時を反復する様にします。
南コースの帰りのジャンプは、昔に比べるとちょっと大きくなってリップが立っていて、何も考えずに飛ぼうとすると結構怖いものがあります。なので、いきなり飛ぼうとせず、午前中はひたすらコブの通過をやりました。マシンの挙動を感じつつ、GPフォームに慣れるためです。
自分もフォームチェック
GPフォームを理解中
お昼は市貝町芝ざくら公園のレストランはなで
天丼セット、寒くても冷たい蕎麦ですw
■初級中級コースで習熟
午後は初級中級コースに移動。まずは初級コースから始めました。やる事は南コースと同じですが、初級コースにはコブが四つあって、一つ目はあまりリップが立ってなく、二つ目は小さめ、三つ目と四つ目がそれなりにリップの立ったコブです。一番最初は飛ばずに通過します。明確に減速と加速の姿勢をとり、その都度フォームがちゃんと出来ているかを確認します。
初級コースの奥のコーナーは立ち上がりが上り勾配になっているので、二回線操作でちゃんとアクセルとクラッチが使えないと立ち上がりが悪い事です。また、イン側は盛り土がしてあって、あまりインに切れ込みすぎると内輪差でリアが盛り土に当たってしまいます。そこから先のストレートは、もちろん全力でアクセルを開けなければなりません。
四つのコブも結構難物です。二つ目のコブは低いから飛ばないとして、一つ目と三つ目と四つ目を飛ぶと、最初のうちは良いのですが、四つ目の頃には姿勢が前の方に行っていて、着地でつんのめったり、慌ててブレーキかけて失速したり、逆に勢いあまってコーナーのアウト側に行ったりと、安定しません。まずは、GPフォームをしっかりとる事。次に、コブを越えるたびに減速していくので、三つ目のコブは減速ジャンプで処理し、そうする四つ目は改めて加速ジャンプで処理できる、といった事を習いました。
中級コースも走りましたが、フォームやアクセルワークなどがしっくり決まってないと、安定して飛べなかったり、着地できなかったりで、上手くいきません。そういう時は、初級コースで改めて反復練習し、その上で中級コースに入ると安定して飛べる様になりました。
初級コースのコブを飛んでますが
フォームが前のに戻ってるので
安定して飛んでません
ついつい戻ってしまうの図
そんなこんなで一日目は終了。明日もあるというのに、スクール終わった直後から、肩だの腰だの足だのが筋肉痛で、慌ててクエン酸パワーを飲みました。そのあと、道の駅はがのロマンの湯でお風呂入って、マッサージ機でウダウダやる頃には、もう体がダルダルでえらい事になってました。近所の居酒屋で晩飯食ったら元気が出たので、シャリバテだったのかもしれません。
スクール後、日の明るい内に車中泊の準備
コールマンのマットに変えてから
寝心地良くなりました
初日からグッダグダに疲れ果てるワタクシ
マッサージ機は2回お金入れました
食ったら元気になりました
コメント