200系ハイエース“プシュパカ・ラタ号”はリアシートは起こしっぱなしで、それにバイクのフロントタイヤを当ててバイクを固定しているのですが、リアシートは基本的にその様な使い方を想定して造られてないので、押し当てた部分が凹んだり壊れたりしてきました。どうせなら大事に乗りたいので、そろそろ対策を考える事にしました。
いい感じにフロントタイヤがはまってるのですが…
■バイク固定法
バイクの固定の仕方としては、自分の様に上から前に引っ張る方法と、下から引っ張る方法などありますが、多くの場合はハンドル切ってフロントタイヤを前に押し付けて固定してます。問題は、フロントタイヤを何に押し付けて固定するかで、ホイールチョックといった専用の器具もあり、自分もDRCのものを使ってみた事もあるのですが、閉鎖的なハイエースの荷室で使うにはちょっとゴツく、すぐにやめてしまいました。(軽トラなどの荷台なら良いかもしれません)
以前使っていた100系ハイエースでは、リアシートが最初からなかったので、その部分にコンパネ材で棚を作り、それにフロントタイヤを押し当てる事で固定していましたが、今回はリアシートがあるので棚を前に作るという訳にもいかず、とりあえずリアシートに押し付けて使っていた、というのが現状です。
リアシートには、汚れ防止のためにビニールシートを垂らしてあるのですが、これはあくまで汚れ防止にしかならず、フロントタイヤ、特に右側のバイクのフロントタイヤは、リアシートのリクライニングのレバーの部分に当たってその部分が壊れだしています。左側のバイクの方も、タイヤが当たるシートの背の部分が凹みだしていて、このままじゃいかんな、といった感じです。
バッキリ壊れた訳ではありませんが
このまま放置って訳にもいかないでしょう
■やっぱり板を当てるのが正解
そんな折、自動車の輪止めを使っている隊員がいたので、自分も輪止めを分けてもらいやってみる事に。しかし、結果はグラグラして固定が甘く、あまりいい感じではありませんでした。その理由は、自分は嫁車であるTT-R125を右側に設置しているのですが(よく使うクロトレは左側)、TT-R125のフロントタイヤは19インチと小さく、輪止めが浮く格好になってしまうからでした。また、輪止めを使っても、ぎっちり固定したらフロントタイヤやリアシートの基部にかなり接近してしまうので、輪止めを使う方法はあまり良くないな、と判断しました。
何か良いもんないかな、と倉庫を物色してたら、カラーボックスの使ってない棚板を発見。これを試しにリアシートの後ろに置いてフロントタイヤを押し付けてバイクを固定してみると、いい感じにリアシートが保護されて、かつバイクもガッチリ固定できました。やっぱり板使うのが良さそうです。
問題は、この棚板は小さめでリアシートへの固定もできないので、改めてコンパネ材を切り出してリアシートの背面全体を覆う格好で板をしつらえた方が良いのではないか、と思った事。一応サイズを測ってみると、リアシートの幅は142cm、高さは40cmくらいでした。このハイエースの荷室に板張りした時に使ったフロア材も残っているので、それを使えばそれなりにオシャレになるか、とも思いました。
貰ってきた輪止め。買えば案外な値段します
リアシートに押し付けるのに比べると
固定が甘くて断念
倉庫で余ってた板をあてがってみる
案外いい感じ
ただ、隣のバイクのフロントタイヤのとこまでは届かない
ちゃんと板を新規にしつらえた方がいいかな?
■寝板を流用
そんな時、ふと目をやると、嫁はんと車中泊する時用に作った寝板が目に止まりました。この寝板、作って以来、ずっとリアシートに縛着しています。寝板を支えるツーバイ材や鋼製束はトランポに積みっぱなしでは邪魔なので倉庫にしまって、必要な時だけトランポに積んでいるのですが、寝板は重ねてまとめておけば邪魔にならないので積みっぱなしなのです。もっとも、結構重くて上げ下ろしが面倒という事情もありました。しかし、滅多に使わないものを積みっぱなしにしとくのもどうかと思ったので、近々下ろすつもりをしていました。その寝板、それをうまい事使えないかと思ったのです。
まず、寝板を一旦おろして一枚だけでバイクのフロントタイヤを押し付ける部分にあてがって、そのままでは寝板が倒れてくるので、寝板をまとめていたタイダウンをリアシートに回して、寝板を固定してみました。で、バイクを固定してみたところ、これが案外いい感じでした。当然、バイク2台分の幅はあるのでサイズ的にも問題ありません。
残った3枚の寝板はどうしようか迷ったのですが、使う時に運び入れるのも面倒くさいので(だから今までも積みっぱなしでしたし)、いい感じに積めないか試してみました。案ずるより産むが易し、残り3枚の寝板は従来の位置に配置し、リアシートごとタイダウンベルトで固定する事が出来ました。タイダウンベルトが蛍光色の黄緑色なので、スライドドア開けた時に、ばっきりリアシートにタイダウンがしつらえてあるのが目立つのですが、まぁ、それで文句いう人はウチにはいないので、見栄えはこの際よしとしました。
寝板を一枚横にしてあてがい
タイダウンベルトでリアシートに固定してみました
こちら側でベルトを絞ると
板が内側にずれにくい事が分かりました
タイダウンベルトを緩めて
一枚ずつ寝板を積み込みました
案外しっかり板が固定できました
まぁ、コンパネ丸出しだけど、まぁ良いか
■とりあえず使ってみよう
結果としては、新規に板をしつらえるのでなく、寝板をそのまま有効活用する事で解決しました。見栄え的には今ひとつですが、まぁ寝板はどっかに格納ないし搭載しなければなりませんし、上げ下ろしの手間を考えたら、今回の解決はまぁ及第点かなと。もし、自分一人しかいなくて、車中泊も荷室の床にマット敷いて寝るだけだったら(一人で活動してる時はいつもこのスタイル)、リアシートの裏に板を設置したと思います。今回の解決は、ぶっちゃけあまりお金使いたくなかった結果です。
写真を見てもわかる様に、寝板の固定に使っているタイダウンベルトの位置は、下から1/3くらいのところです。ここでしっかりベルトを締めているのですが、意外にも寝板は倒れずリアシートに添う格好で固定できています。バイクのある方はバイクで押さえられているので大丈夫でしょうが、3枚重ねてある方は何もないので、運転の振動で下手したら倒れてくるかもしれません。まぁ、倒れてきても、その下には洗車機とかあるので、大事には至らないと思うのですが。
ともあれ、これでしばらく使って様子を見てみます。
板があれば、これ以上リアシートが傷む事はないでしょう
ただし、タイダウンベルトは緩む可能性もあるので
定期的に点検して締める必要がありそうです
あと、目立たない色に変えようかな
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