キャメルバックに代表される背負式のハイドレーションは、今やスポーツは元より戦争の世界でも標準装備となっています。オフロードバイクのエンデューロレースでは重要装備となっており、自分も13年前から使っています。
で、そのキャメルバックですが、自分が使っているのはその13年前に買ったロボという3リットル入いるタイプなのですが、黒基調のデザインで全く写真映えしない事から、もっと明るい色に変えた方がいいかなー、というのが今回の記事のテーマです。
全くもって目立たない背中
■旧ロボについて
今まで使っていたロボは、ハイドレーションの容量が3リットルもあり、これは軍用レベルの大容量です。もっとも、ハイドレーションをカバーに入れた状態で給水すると、2リットルくらいしか入りません。本当はカバーからハイドレーションを取り出してから給水するのでしょうが、レースで消費する飲料はせいぜい2リットルくらいなので、これまでそれで良しとしてきました。
逆の見方をすれば、2リットルジャストの容量であれば、背中に背負う荷物はもっと小さく出来るという事です。また、ロボは背面上下に大きめのポケットが設けられているのですが、自分が出るレースでは特段工具を持ち歩いたりする必要もなく、デッドスペースになっていました。大容量を支えるためでしょうか、ウエストベルトも付いていたのですが、必要がないので取り外しています。となると、もっとスマートなのでも良いのではないか、というのは前々から思っていました。
それが13年の長きにわたって使い続けてきたのは、この古いタイプのロボが結構頑丈に作ってあって、どっこも壊れなかったからです。流石にハイドレーションは一度新しいのにしましたが、壊れてないので買い換える必要を感じなかったのです。なので、この度、新しく買い換えたのは、単に見栄えの為だけです。
ロボは現行でも販売されていている息の長いモデルです
ロボはクッション性優先
クラシックは通気性優先の様に感じます
■クラシックの質感ついて
今回買ったクラシックというモデルは、リザーバー容量が2リットルのクラシックライトと2.5リットルのクラシックという二つのモデルが出ていますが、ロボの3リットルでも実質は2リットルくらいしか入ってなかった事を考えて、2.5リットルの方を選びました。
このクラシックを手にとってまず感じたのは、「全体的にペラいなぁ」という事でした。ロボは結構ごつい作りで、尻もちついて坂を背中で滑り落ちても裂けたり破れたりしない頑丈さがあるのですが、このクラシックはバッグもショルダーストラップもペラッペラです。ロボは確か自転車用だったと思うのですが、このクラシックは徒歩とかランニング用なのでしょうか、とにかく軽量化を最優先に作ってある様な気がします。
ちなみに、色は今回かった蛍光黄色の他に、赤や青がありますが、目立つのが目的ですから迷わず黄色にしました。ただ、エンデューロの場合、マディの日もある訳で、あっという間に泥汚れで酷いことになってしまいそうな予感がします。
蛍光イエローはとにかく目立ちますし
遠くからでも判別できます
背面はあっさりしたデザイン
まぁ、チェストプロテクターの上から付けますので
あまり関係がないのですが
ショルダーストラップはメッシュで通気性が良さそうです
ただ、ペラすぎて付けた時に縒れてしまいそう
■内部の構造
このクラシックを手にとって次に驚いたのが、リザーバーの給水口を覆うカバーの蓋の留め方。ロボではファスナーとバックルで完全に密閉できる構造になっていたのですが、クラシックでは給水口の下のベロにカバーの蓋を引っ掛けて留める方法でした。つまり、マディなどで背中から転けた時、カバーの蓋の横から泥が入り放題で、ちょっとこれは気になるところでした。正直なところ、チャチに感じてしまいました。
中のリザーバーとカバーの固定は、カバーにしつらえてあるゴムバンドをリザーバーの爪(給水時に持つところだそう)にひっかけるやり方で、これはこれで簡単で結構なのですが、何かの表紙にゴムバンドが外れてカバーがずれてしまう事もある様です。まぁ、実用上は問題ないと思いますが、この点もカチっとした作りではない感じでした。
リザーバーは、2.5リットルのクラックスLRリザーバーですが、リザーバーとチューブをつなぐ基部がチューブをワンタッチで脱着できるクイックリンクシステムではありませんでした。というか、色々調べて見たのですが、現行モデルでクラックスの2.5リットルのリザーバーがないので(1.5、2、3リットルはある)、現時点では廃番になっているのかもしれません。
蓋の固定はベロにひっかけるだけ
簡素化の極まった作りです
ゴムバンドが伸びない限り
この留め方は楽だと思いました
とはいえ、蓋開けたらズレてる事が多いです
クラックスLRリザーバー
旧タイプの廃番モデルかもしれません
■その他
自分はキャメルバックのチューブには、サバゲー時代からチューブディレクターという針金の入ったカバーを被せて、チューブの先端が口もとにくる様に形を付けているのですが、チューブディレクターはオプションで(しかも結構いい値段する)標準では付いてきません。
チューブディクレクターを使っている人が意外と少なくて、使っていない人はどうしてるのかというと、チューブをダラーンとぶら下げて、吸う時は手でバルブを口んとこまで持って行っています。最近のキャメルバックには、そのダラーンとなるのを少しでも防ぐ為か、ショルダーストラップにチューブを抑えるクリップが付属していました。
バルブは、口にくわえた時にスリットが開いて水が出てくるタイプのビックバイトバルブに、漏れ防止用のON/OFFロックが付けらており、この部分だけは上等になった感じです。自分はかなり前からビッグバイトバルブを使っていますが、ロックがなくても漏れてきた事ないので、ロックは有っても無くても、という感じですが。
チューブを留めるためのクリップが標準装備されます
ロックが付いてた方が安心かも?
■感想
買ってすぐに文句ばっかり書いてしまいましたが、これはこれまで使っていたロボと比較しての話しで、自分の周りではこのクラシックを使っている人も結構いますので、性能が劣るという事ではありません。
ただ、ロボの様にしっかりした作りのものは長持ちしますが、クラシックの様に軽量を旨とした作りのものは、やつれてきたら次のに買い換える、といった使い方になるのでは?と感じました。実際、ロボはクラシックの倍以上の値段しましたので、やっぱり値のはるものは長持ちする、というところでしょうか。
率直にいうと、自分としては今回買ったクラシックより今まで使ってきたロボの方が堅牢で使いやすい様に感じました。まぁ、色目が目立たないので買い替えをしようと思ったのですが、これならいっそ、軍用のコヨーテカラーのサーモバックでも買えば良かったかもしれません。
エンデューロ用にはあまり用のないポケットですが
自分は予備のビッグバイトバルブを入れてたりします
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