ふるさと納税という言葉は前から知っていたものの、この度、嫁さんの強力な意見具申によって、初めて活用する事になりました。まぁ、詳しい事を調べたのは自分で、どこをどうすれば「得した事になる」のかも明確を理解したのは、自分の勉強によってですが。
 ふるさと納税で調達するのは、生活に密接直接するものに限定しました。その最たるものが、米です。目下ダイエットしてるとはいえ週末には米の飯を食うので、あって困るものではありません。もっとも、米もピンキリで、高いのになると5kgで9000円とかいうのもあるのですが、貧乏性な自分は10kg9000円のを調達する事にしました。だいたい高いのは米どころや名産地なのですが、9000円クラスとなると、あきたこまちでも茨城産だったりする。なので、美味いかどうかは食ってみないと分からない、というところでした。

2021-08-29 10 23 37
今回届いた土浦産のあきたこまちの新米




 注文したのは8月15日だが、届いたのは29日でした。これは到着が遅れたのではなく、平成3年度産の予約だったからで、まさに新米そのものが届いた訳です。早速4合研いで、飯盒炊爨してみました。ところで余談ですが、飯を炊く事を一般には「炊飯」と言いますがが(炊飯器、など)、日本飯盒協会では薪使って飯を炊く事を「炊爨」という様にしています。炊爨の「爨」という字は「飯を炊ぐ=炊く」という意味なので、炊飯も炊爨も同じ意味なのですが、「爨」という字はかまどに火を起こして鍋を置く様を字体にしているので、焚き火で炊く時の用語として炊爨という言葉を使っています。

2021-08-29 17 41 55
飯盒は本来吊り下げて使う

 さて、夏場という事もあって、ベストタイムで炊き上がりました。試しに一口飯を食べてみて、驚いた。新米だからか、炊き方が上手かったのか、猛烈に美味い。それこそ、ご飯だけでバクバク食えてしまえるレベルです。土浦のお百姓さんの底力を見た気がしました。米の飯の旨さというのは、文章で書き表すのは実に難しいのですが、それこそ「有るか無しか」の味わいです。しかし、その米の美味さを最大限に発揮するのは、炊き方であるというのが当協会の考えでです。その事については、日本飯盒協会の記事に記載しているので、そちらを参照にしてください。



 当協会が常々主張するのは、この白飯の美味さがあったればこそ、日本人はドングリやトチの実を取って食う生活から米食に移行したのだ、という事です。おそらく、大陸から渡来した弥生人の村に土着の縄文人がお呼ばれにいって、米の飯食わしてもらって、その美味さに唸りまくり、籾をもらって帰って自分らでも植えたのが、日本の稲作の始まりだったと予想してます。
 時代が下がって、東條英機が日本人に玄米食を強制しようとして、結局は失敗する訳ですが、それもそのはず、どう控えめに見たって玄米飯と白飯では、白飯の方が圧倒的に美味いのです。なるほど、栄養価とか健康といった面を見れば、玄米の方が良いのかもしれない。しかし、「食事は美味くあってしかるべき」という観点からは、玄米食は連食に耐えないのです。
 日本人が白飯を三度食える様になったのは、100年そこらのつい最近の事ですが、昔は取れ高が少ないのだの何だののの理由で、白飯はそれこそ年に数えるほどしか食えないご馳走でした。そのご馳走が、現在では「おかずの嵩増し」などと放言する輩が出るほどに粗末にされているのは、一に炊き方に問題があると思うのです。すなわち、安価な電気炊飯器で炊いた飯しか食った事のない人は、米の飯の美味さを知らないのだと思います。
 自分はバイクのレースや練習の度に、飯盒で飯を炊いて供しているのですが、みんな口を揃えて美味いという。おそらくは、電気炊飯器で炊いた飯に比べて、という意味であると思う。しかし、本当に美味い飯は食べさせてあげれてないと思う。本当に美味しいご飯というのは焚き火で炊いた飯のほかないからだと思うからです。流石にパドックで焚き火で炊くのは手間なので、ガスストーブで炊くほかないのですが、一度、今回食った様な飯を食べさせてあげたいものです。

2021-08-29 18 47 01
本当に美味い米の飯には、質素な副菜の方が似合う

 米の飯の美味さを知らない人からすると、おかずが質素というのは貧乏の表れの様に思うかもしれませんが、本当に美味しい米の飯には、豪華なおかずは不必要です。一汁一菜という言葉がありますが、あれはむしろ米の飯をさらに美味く食べるための「工夫であった」とすら思います。現に、今回の様なご飯が炊けた時は、塩だけでも美味いですし、そのまま食べたって美味いのです。
 先日のWEX神立戦の時、他のチームの人で一人だけ、「このご飯、本当に美味いから、まずご飯だけ食べてみ!」と他のメンバーに勧めまくっていた人が居ますが、この人はより繊細な味覚を持っていたのでしょう。珍しく「ご飯の味のわかる人」でした。日本飯盒協会が目指すところは、日本の米で、日本の飯盒を使って、美味しいご飯を、誰もが食べれるノウハウを普及する事です。そのためには、美味い飯で胃袋をつかむのが第一歩ですが、その一人があの時いたという訳です。
 今回、初めてふるさと納税を活用して、新米中の新米を得た訳ですが、改めて美味い飯とは何か、当協会の使命はなんだったかを、思いたいす事が出来ました。

2021-08-29 17 52 28
今回のベストタイム
焚き火だと、ガスコンロみたいに
パッとは火力の切り替えが出来ないので
それなりの経験が必要になります