2週間前に久々のJNCCで神立スノーリゾートを走った訳ですが、あれは自分的には予行演習的な位置付けで、今回のWEXイーストが本番とです。あのあと、5日ほど筋肉痛に苦しみ、体重を96kg台から94kg台に落としました。目標では92kg台でしたが、流石にそれは欲張りすぎだったようです。それでも小さい無洗米1袋分は落としたのですから、走りや体力に影響すると考え、自信もって現地入りしました。


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2kg落としたお陰か、脇の装甲がちょっと重なる様になりました





■セクションスクール

 今回も仕事から帰った直後に出発し、高速道路の深夜割で料金を節約しました。現地に着いたのは0400時頃。前回は近くの道の駅で仮眠してたのですが、今回は会場入り口の空き地で時間まで寝てました。開場は1000時という事で、椅子出してダラダラしてたら、0900時には開場してしまい、後から来た人にパドックの日陰のところを先取りされてしまいましたが、どうにか隊員分のパドックを固めて確保できました。
 前回のJNCCでは試走はなかったのでコース全線を歩いて下見したのですが、WEXではセクションスクールがあります。デブってた頃は着替えるのが億劫で参加してませんでしたが、今回はちゃんと試走用のウェアを持参して参加しました。結論からいうと、参加して正解でした。
 というのも、JNCCでCOMPクラスが相当に路面を荒らしてて、自分が走ったFUNクラスとは比較にならないほど、ガレ場も降りも路面が荒れていました。そこへ持ってきて、前回以上に乾燥が進んでいて、砂埃で前が相当見えづらくなっており、さらに言えば、こう言っては失礼なんですが、JNCCのFUNと比べるとWEX90のライダーレベルは若干劣るのか、ガレ場で引っかかる人が格段に多く、自分なりの走りがしにくい状況でした。
 ともあれ、自分は2週間前に走っているし、コースはその時とまったく同じなので、今回初めてや久々に走る人よりは明らかに有利であったようです。

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納車以来、初めてバッテリーの電圧を測ってもらいました
ちょっと低めだそうですが、絶好調です


■晴モードから雨モードへ

 さて、前回のレースではボケっとしててずっと雨モードで走っていたのですが、神立の様なゲレンデでは晴モードの方がパワフルかつクイックに走れるのではないか、という事。そして前日のセクションスクールでは、ガレ場から晴モードで走ってみました。確かにガレ場ではちょっとコントロールしにくい所があったのですが(というのも、前走者がいてもたつく事が多かったから)、ダートでは極めて強力に走る事が確認でき、これなら晴モードの方が良さそうだ、と感じました。
 で、本番。前日のセクションスクールでも砂埃が凄かったのですが、本番ではその1.5倍はすごい感じで、すぐ前を走るバイクのリアタイアしか見えない様な感じです。むろん、あちこちにバイクが団子になって走っており、JNCCの時の様に自分なりのペースで走る、という訳にも行きません。車速も前回よりも遅かった様に感じました。となると、晴モードでガレ場を走るのはちょっと骨が折れる感じです。
 ゲレンデの登りでは確かにパワフルだったのですが、その威力が生きていたのも2周目までで、段々疲れてきて車速が落ち出すと、晴モードでは後少しで登り切る辺りで息をつく様になってきました。つまるところ、ある一定の車速、エンジン回転より上だと晴モードの方が使いやすいのですが、それ以下だと雨モードの方が繋がりが良くて操作しやすい。まぁ、そういう仕組みのモードスイッチですから当然なのですが、JNCCの時より明らかに開けっぷりが弱くなっている様です。
 原因としては、路面が荒れていてる事、視界が不良で安全マージンを取る必要があった事、自分と似たり寄ったりのレベルの人がJNCCの時よりも多く、追い抜いてくれたり追い抜いたりというがむしろ少なかった事、などなど。体感的に、2週間前のJNCCの方が楽だった様に思いました。

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例によって出遅れるスタート

足元が悪い上に、視界も悪いとあって
あまり車速を上げられません

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ちょっとは見れる様になったサイドビュー



■最低でもあと10kg

 前回のレースのあと、降りは2速でなく3速でサーっと降りた方が楽ではないか、と考えたのですが、実際にやってみると結構車速が出て、大事なところで減速できる自信が持てませんでした。去年のWEXでは、2ストのクロトレはエンブレが弱いのでは?などと書いていたのですが、そんな事は全然なくて、2速だと結構なエンブレがかかります。それでも神立クラスの斜度だと、それなりの車速が出ます。なので、無理せず2速で降下する事にしました。
 前回のレースのあと、5日に及ぶ筋肉痛になったのは、ほぼ降りでスタンディングする自分の体を支えた結果だったと思うのですが、故にさらに体重を落としていくのは意義があると考え、またその通りにしてきました。前回は19kg落としていった恩恵を感じて走っていたのですが、今回はさらに2kg落としていったにも関わらず、あと最低でも10kgは落とさないと勝負にならない、と感じるほどに辛く感じました。
 おそらく、ガレ場と同様に、前回のCOMPクラスが降りもほじくり返して、その凸凹が体に堪えたのでしょう。車速をあげてスムーズに降りようとすると立たねばなりませんが、立ってると体にかかる負担が大きくて、耐えきれず座ると車速を落とさねばならないし、座っても肩腕にかかる負担は大きくなるので、なんにしても前回よりもしんどく感じました。
 登りはエンジンのパワーで登りますし、自分は極端な話し、バイクにしがみ付いてれば良いのですが、降りは自分の全体重を自分が支えねばなりません。そのための技術もみっちり習っていますが、それを実施するには自分の体重は重すぎるか、体重に見合う筋力がなさすぎる。この場合、最低でもあと10kgは痩せない事には、勝負にも話しにもならないな、と感じました。

3速で降りれれば、もっとスムーズなんですけどね
リアブレーキを見直した方が良いかも?

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スタンディングの方が安定するのですが
ずっと立ってられないんですよね、体重くて


■5周でリザーブ

 今回の目標は、休まず走り続けて7周は走る、というものでした。しかし、前回6周目でリザーブに入った事から、余裕をみて5周目が終わった時点でピットインして給油するつもりをしていました。そこで3リットルほど補給すれば、残り2周は走れるでしょうし、時間的にもチェッカーになると考えていたからです。つまり、それまでは休むつもりはありませんでした。
 実際のところは、3周目には晴モードで走れないくらいに疲れだし、4周目ではかなりへばりだして、止まってキャメルバックからクエン酸と経口補水液の混合水を吸わねばならず、休まず走るというのはなかなか難しいものでした。まぁ、あまりコケもせず、給水もしてる間もなかったので、へばってくるのも道理ではあったのですが。
 そして5周目、ガレ場でコケて再発進しようとしたら、エンジンが掛からずリザーブに入れなければなりませんでした。前回は6周目でリザーブだったので、それよりも1周早くリザーブに入ったのはちょっと驚きでした。原因としては、出だしの2周は晴モードだった事、車速が伸びない割にはアクセル開ける事が多く、結果、燃料冗費が前回よりも多かったのではないでしょうか。
 ともあれ、5周目で帰ってきて、ピットイン。既にリタイアしてた隊員から給油だの水ぶっかけだののサポートを受け、「もう辞めとく?」の問いかけに「まだまだ行くぞー!」と返事して、再発進しました。

前回よりも1周早くリザーブに入って
ちょっと驚きました

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やはりペースが前回よりも遅かったので
燃料冗費が多かったのかもしれません


■あと1周、もう1周

 炎熱猛暑の時にライダーに水ぶっかけるシーンをこれまでも何度か見てきましたが、あれをされると一気に体温が下がって元気になるのを今回初めて体験しました。あれがなかったら、再発進出来なかったかもしれません。
 ところが、顔面から食らった水がゴーグルの中に入り込み、レンズを濡らして、遠近感がまったくなくなる所までは気が回りませんでした。いや、顔面から食らった水が一番気持ちよかったんですけどね、ゴーグル外してから食らえば良かった。
 そもそも砂埃で前が見えにくい上に、遠近感がないとなると、もうガレ場は危険地帯以外の何者でもありません。どうにかコケない様に走るのが精一杯で、早く走るとかはそっちのけです。かつ、せっかく掛けてもらった水の効果も、ガレ場を過ぎる頃には終わっていました。
 ピットエリアを出た時点で残り時間は15分でした。このまま走り通したら、帰ってくる頃にはまだL1で、しかもタイムアップで最終周はカウントされない可能性もある。「だったらー」と思い、オアシスで5分ほど休憩し、キャメルバックにたっぷり残った水も飲み倒し、最後は元気にチェッカーフラッグを受けました。
 今回も前回同様に6周。目標では8周でしたが、8周走るにはあと1分は早く走らねばならなかった様です。とはいえ、2週間前に比べると1分はタイムが縮まっているので、体重が2kg落ちただけのことはあったのでしょう。体感的に前回より今回の方が過酷であったし、時間は10分短かったことを勘案すると、それなりに健闘したのかな。まぁ、あと1周は欲をかきたいところでした。

仲間が居るって有難いことですね

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帰還後の汚れ具合


■諸々所見

 前回も6周でリザーブに入ったわけですが、今回はさらに1周短く5周でリザーブに入りました。それだけ路面が前回よりも荒れていて、車速に乗せにくかったということであろうと思うのですが、その反面、自分のレベルもその程度であったわけで、その点は多いに改善せねばならない点だと感じました。
 もっとも、改善といっても、当面すぐに出来ることは、もっと体重を落とす事で、やはり90kg台では痩せたとはいえ、全然実戦的ではない事がはっきりしたと思います。まぁ、70kg台の人に比べたら、まだ20kgも重い訳で、同じバイクに乗ってて同じくらいの開けっぷりなんだとしたら、そりゃハンデが大きいのは自明の事です。登りであれ降りであれ、自分のウエイトがこれほどハンデになると感じたのは、実のところ、この13年間で初めてのことかもしれません。
 前回、5日に渡る大筋肉痛でえらい目に遭ったので、今回は前日からクエン酸と経口補水液の顆粒を混ぜたのを2リットル、当日も同量をキャメルバックに詰めて携行し、積極的に飲むことで、今回は筋肉痛を最小限に防止しました。ここまで効き目がはっきり分かるのは、やはり今回が初めてでした。
 100均で売ってるゴムボールを出走前にニギニギしておくと、腕上がりしにくいというのは、今回は実証する事が出来ました。まぁ、もしかしたら神立に特有の現象かもしれませんので、これは次回もやってみようと思います。
 今回も、結局のところは疲れて述べで10分ほど休まねばならなかったのですが(それでも前回より10分短くなった)、顕著に息が上がって動けないというのはありませんでした。やはりこれは毎日1.2〜4万歩のウォーキングが効いているのかもしれません。というか、運動らしい運動はそれしかしてないので、間違いなく効いているのでしょう。これは今後も続いたいと思います。

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100均一で売ってるゴムボール
こんなもんで腕上がりが防止できるとはw