長い事愛用していたファイヤーボックスですが、大事にしてても、火に炙られ、錆びて、とうとう先日うっかり踏み潰してしまいました。せっかく庭があるのに、薪で飯盒炊爨できなくなってしまったのです。しかし、ファイヤーボックス用の薪は大量に作ってあって、使わないのももったいないので、代替品を調達しました。


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組立サイズ(約):幅185×奥行155×高さ180mm
収納サイズ(約):幅245×奥行175×厚さ30mm
本体重量(約):約800g
耐荷重(約):15kg




■これ、パッチもんだよね?

 ファイヤーボックスはそれなりにいい値段する商品だったのですが、結局は焼けてボロくなる事には違いなく、しかも自宅の庭で使うという事もあって、壊れてもすぐに買い換えたら良いだけ、という事で今回は安いのを買う事にしました。最近は、ソロキャンプ用の小型の焚き火台もあるので、選び放題なのですが、そこそこしっかりしてそうで、一番安いのを選びました。
 ネットショップに出てた商品名は「焚き火台 ソロ アウトドア キャンプ ソロキャンプ コンパクト 軽量 焚火台 クッカー 折りたたみ 五徳 ゴトク ミニ 用品 道具 セット 鉄板 コンロ 一式」という長ったらしい名前だったのですが、届いた説明書には「折りたたみ式ミニコンロ」とだけ書いてありました。会社名はWAKU FIMACというとこで、自分はあまり馴染みがありません。
 というか、これ、ぶっちゃけた話し、キャプテンスタッグの「カマド スマートグリル B6型」です。ちょいちょい違いがありますし、キャプスタのは炭受けの高さが3段階に対して、これは2段階ですが、どうみても類似品以上に近い形してます。まぁ、さしずめ、中国の工場が作ってて、キャプスタのは6,000円、これは2,000円という具合に売ってるのでしょう。トランギアやエスビットの製品も、最近はそんな感じです。

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ケースもメーカー名が違うだけで
キャプテンスタッグのとクリソツですw

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重さはともかく、場所を取らないのは良いですね

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内容物
分解すれば薄っぺらく収納できるので
よく考えてあるなぁと思います


■組み立て

 このミニコンロは、全部のパーツがバラバラになって、重ねて畳んで付属のケースにしまう格好になっています。そのサイズは大体B6くらいの大きさで、案外コンパクトです。材質はステンレスですので、重さが800gあります。最近はソロ用の焚き火台はチタン製の軽いやつもあったりするのですが(しかも、中国製でこれも案外安い)、自宅の庭で使うのが前提で、おそらく一旦組み立てたら、そのまま庭に放置する事になるので、重さについてはあまり気にしませんでした。
 組み立て方は簡単で、本体をコの字に立てて、炭受けをセットし、上に網を乗せて完了です。炭受けには、一応風除けっぽいものも付けられるのですが、本ちゃんのキャプテンスタッグのには付いてないので、有っても無くても良いのでしょう。
 大きさは、飯盒がいい感じに乗るサイズです。むしろ飯盒のサイズに合わせて作ったんじゃないか?と思えるくらいです。
 安定感については、ファイヤーボックスと比較した場合、結構グラグラします。まぁ、ただ単に組んだだけで、どこかにロック機能がある訳ではないので、グラグラするのは仕方なしというところです。まぁ、蹴飛ばしでもしない限り、バラバラになったりする事はないでしょうし、耐荷重も15kgあるそうですから、ダッチオーブンは無理でも、1升炊きの羽釜くらいは余裕で乗るでしょう。

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組み立ては至って簡単です

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飯盒がいい感じに乗ります
載せようによっては、2つ乗るかも?

このぐらいグラグラしますが
ひっくり返る様な事はなさそうです



■使ってみる

 ファイヤーボックスが壊れてから、焚き火で飯盒炊爨するのはご無沙汰でしたが、久々にやってみる事にしました。といっても、炊き方そのものに大きな差はありません。火にかけてから5分くらいで沸騰、そのまま強火に1分半かけ、火力を落として3分半炊いて完了です。ガスと焚き火の大きな違いは、急激な火力の調整が出来ない点で、強火から弱火に切り替わるタイミングで、いい感じに弱火になるように薪の足し方を少なく調整する、という事です。
 ファイヤーボックスの場合は、上から薪を入れていくスタイルでしたが、この折りたたみ式コンロの場合は横から差し入れていく感じで、しかも開口部が大きいので入れやすいです。通風の事を考えて風除けをセットせずに使ったのですが、積み上げた薪が燃えて崩れる時に、なんの仕切りもない状態でしたので、手前にドバっと崩れてくる可能性もあり、風除けというより仕切りとして、風除けはセットした方が良かったかもしれません。
 しかし、それ以外では特段使い勝手が悪いというところはなく、普通に美味いご飯が炊けました。まぁ、ファイヤーボックスほどはカッチリしてませんので、中華鍋置いて料理するとかいうのは不安があるでしょうが、飯盒でメシ炊く程度なら十分に使えます。

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久々のお庭クラフト

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まずは強火でガンガン燃やします

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炎の範囲は、ファイヤーボックスよりも広いので
飯盒全体を火が包み込む格好です

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弱火に移行する時の薪の入れ方がポイントです

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薪で炊くのは久々でしたが、焦げつかさず上手に炊けました


■まとめ

 ファイヤーボックスに比べると、この折りたたみ式ミニコンロは4分の1ほどの値段なのですが、十分ソロ用の焚き火台として使える事が分かりました。そして、どんなに高い焚き火台でも、一度使えば真っ黒になりますし、いずれはダメになるのですが、その意味ではポータブルストーブと違って消耗品みたいなものですから、安ければダメになれば買い替えやすいですし、仕事をする道具なら、安いぱっちもんでも、それで十分なんじゃないか、という風に感じました。

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何回か使ったらボロくなりそうですが
それまでに十分元は取れそうです