チェストプロテクターを6.5に変えたのに合わせて、リアットブレースもそれまでの黒一色から、明るい色の入ったのに変えようと考えました。というのも、「友達連れてきたら半額券」というのが届き、これ幸いに古いリアットブレースを友達に譲って、そのお金を合わせれば、格安で新しいリアットブレースが買えると踏んだからです。ところが、目当ての色のGPX5.5のL/XLが在庫なしという事で、L/XLの在庫があるのは6.5しかないと言われ、まさかの最上位(で、かつ予算オーバー)のGPX6.5を買う事になりました。


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黒の部分は、黒とガンメタのチェック柄
青と紫のメタリックの部分は
見る角度によって変わって見えます





■見た目

 リアットGPX6.5は5.5と異なり、カラーリングは写真の載っているこの一色だけです。ネーミングはホログラフというそうで、メタリックの部分が見る角度によって青かったり紫に見えたりします。見える角度によって色目が変わるから、他の色はオミットしたのかもしれません。
 全体的には黒を基調とした色合いなので、前の黒の5.5と代わり映えしないかな、と思ったのですが、案外そうでもなくて、チェストプロテクターと組み合わせると意外と格好良いです。自分のチェストプロテクターは白黒ツートンですが、黒一色でも結構似合うと思います。
 首回り以外はピカピカしてるので、出来れば汚したくないのですが、まぁ、ドチャクソマディの日もある訳で、汚さない訳にはいかないでしょう。でも、ツルツルしてるので、汚れても手入れさえちゃんとしてやれば、案外綺麗なまま使い続けれるかもしれません。

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この一色しかレパートリーがないのですが
案外格好いいです

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裏もしっかりチェック柄になってる凝りよう


■5.5との比較

 基本的な形は、6.5は5.5を踏襲していて違いはありません。ぱっと見た目の違いは、5.5に比べると6.5は全体的に細身でシャープである事です。
 しかし、それ以上の決定的な違いは、重さ。5.5が790gあるのに対して6.5は600gと、6.5は190g軽いのですが、実際に持ったり首に着けたりすると、数字以上の軽さを感じます。5.5の方は着けると「首回りがガードされてるなぁ」と感じるのですが、6.5はその細身さも相まって、着けてるのを忘れるほど軽いです。
 その軽さは5.5が樹脂製なのに対して、6.5はカーボン製だからで、カーボンゆえに薄く軽く作れたという事でしょう。またカーボンゆえにとても高いという訳です。この辺りは、写真用の三脚と同じ理屈です。
 ちなみに、自分は5.5でも重さはあまり気にした事なかったのですが、790gが肩に乗ってると重いと感じる人も居るみたいです。そんな人でも、この6.5なら負担に感じないのではないでしょうか?

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右が5年使ったGPX5.5
GPX6.5の方がシャープなフォルムです

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基本的な構造はどちらも同じです

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特筆すべきは厚みで
GPX6.5は極めて薄く出来ています



■調整の仕方

 今回もサイズはL/XLですので、基本的な大きさは前のGPX5.5と同じです。全体的に薄くなったとはいえ、後ろのベロ(Thoracicというそうです)などは厚みは変わっていません。なので、箱だしのままだと、自分はちょっと首回りがきついので、調整する必要があります。
 もっとも、調整の仕方は、前のGPX5.5と全く同じで、サイズアジャスタークリップを起こして、ベロやフロントブレースの前歯(これは何という正式名称なんだろう)をズラす事で調整出来ます。このアジャスタークリップが結構固くて、力任せに起こしたら壊してしまいそうな感じですが、壊れるほどヤワには出来てないので、自信もって起こしてください。
 調整で気を使ったのは、むしろ新しいチェストプロテクターの方で、チェストプロテクターの上からリアットブレースを着けてみると、チェストが結構したの方に合わせて調整していて、フロントブレースの前歯が収まる部分が相当下に行ってました。そこでチェストプロテクターの肩の部分の調整をし直し、もっと上の方に来るようにして、いい感じにリアットブレースが収まる様にしました。

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ベロの調整は、この赤いアジャスターを外す事で
前後に動かす事ができます
角度も、付属のブロックで変更可能です

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前歯もこのアジャスターを解除して、前後に動かします
この辺りは、5.5の時と同じです

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むしろ、チェストプロテクターの調整をちゃんとせねばなりません

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この位置に収まるのが適正です

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背中は結構開きます
まぁ、キャメルバッグ背負ったりもしますし
むしろ涼しいかも?


■機能

 GPX6.5はフルカーボンで薄く出来ていて、着けているのを忘れるくらい軽くなっていますが、基本的な機能については、廉価版である5.5と全く同じです。つまり、頭から地面に落ちた際に、必要以上に首が曲がって頚椎を痛めない様になっています。この点においては、値段の差が機能や性能の差ではありません。なので重さとか気にならない人なら、別にこのGPX6.5である必要は全くありません。まぁ、L/XLの在庫があれば今回も5.5を買ってたでしょうし、半額で変えなければ6.5は手を出さなかったでしょう。
 値段の差はどこに現れるかといえば、全ての装具に共通しているところですが、それは「着け心地、着心地」です。さらに言えば、耐久性が良かったりもします。このGPX6.5は、それを軽さで表しているのですが、それが実際にレースでどの様に影響するか楽しみです。

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バイク乗ってて、ここまで下向く事はあまりないので
こんだけ下向けたら十分

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首を逸らすのはここまで
スタンディングで目線が阻害された事はありません

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まぁ、自分が出るレースで
頭から落ちるという事はまずないのですが
あった方が安心できます


■注意点

 前の5.5チェストプロテクターは、いわゆる前歯とベロを入れる所があったので、そこにちゃんと入ってさえいれば、ネックブレースがズレたりする事はなかったのですが、今回の6.5チェストプロテクターはネックブレースを上から着けるだけなので、着けただけではグラグラします。そこでチェストプロテクターの肩の所に付いているゴム紐をネックブレースに引っ掛けて固定するのですが、何せ首元にあるので、ブラインドタッチでやるには慣れが必要です。まぁ、トランポの窓に自分の姿を映してやるのが良いでしょう。
 6.5チェストプロテクターでは、ネックブレースを上から着けるだけなのですが、簡単そうに見えて実は簡単でない事もあり、背中のベロがいい加減に入ったり、センターに収まらなかったりします。背中の事だけに、自分では確認のしようがないので、誰かに見てもらって、センターに収まってない時は、その人にセンターに合わせてもらってから、固定のゴム紐をかける様にしましょう。

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比較的でかいタブが付いているのですが
慣れないと着けにくかったりします

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ベロがこんな風に入ったりする事があります

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だいたいセンターに収まらない事が多いです
(自分の場合)